ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BMW 528i (E39) 1995 GERMANY

BMW 528i (E39)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 528i (E39)


SCHABAK 1166 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.77m 全幅約1.8m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.8L 193HP 
5段自動変速
性能: 最高速236km/h   データーベースでBMW 5シリーズ(E39)のミニカー検索

BMW 528i (E39) ドイツ 1995年

 

 BMW 5シリーズの4代目(E39)が1995年に登場しました。ボディは大きくなり、3シリーズ(E36)同様にキドニーグリルが独立した面構えとなりました。ボディ各部が洗練され、空力性能的にも向上していました。量産車としては世界初のアルミ合金製パーツだけで構成された凝ったサスペンションとトラクションコントロールシステムを採用し、操縦安定性を向上させていました。当初はセダンだけで、エンジンはDOHC 6気筒2.5L/2.8L(528i)、DOHC V型8気筒4.4L(540i)、6気筒2.5Lディーゼルでした。

 

 1997年にツーリング(ワゴン)が追加され、1998年には新開発のDOHC V型8気筒5L(400HP)エンジンを搭載する高性能版のM5が追加されました。2000年のマイナーチェンジで後期型となり、外観的にはヘッドライト外径がリング状に光る'Angel Eyes'が採用されました。(実車画像→ BMW 5シリーズ Angel Eyes) その際に6気筒エンジンは新型(DOHC)になり、2.8Lは3Lに拡大され、排ガス対策とパワーアップが行われました。2003年まで生産され、5シリーズ5代目(E60)にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW 525i (E60))

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたシャバックの当時物です。これはBMW特注品で販促プロモーション用にも使われており、当時のミニカーとしては最上級レベルの出来ばえでした。現在のミニカーに較べても、内装の彩色(デカール)仕上げがされていないことぐらいしか見劣りしません。しかも隙間が目立たない建付けの良いボンネット/ドア/トランクの開閉ギミックがついていて、エンジンルームがリアルに再現されています。(再現されているエンジンは6気筒エンジンと思われるのでモデル名は528iとしました) シャバックはフロントスポイラー付のM5(E39)もモデル化していました。これ以外の5シリーズ(E39)のミニカーはヘルパのセダン/ツーリング(1/87)、ネオのセダン/ツーリング/M5などがあります。モデル化ライセンスの関係だと思いますが、ミニチャンプスではモデル化されていません。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルームはエンジン補機類などもかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)


BMW 540i (E39) 3
BMW 540i (E39) 4

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BMW 750i (E38) 1995 GERMANY

BMW 750i (E38)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 750i (E38)


SCHABAK 1170 1/43 116㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.98m 全幅約1.86m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 5.4L 326HP 
5段変速/5段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでBMW 7シリーズのミニカー検索

BMW 750i (E38) ドイツ 1995年

 

 1994年にBMW 7シリーズの3代目(E38)が登場しました。基本的なスタイルは先代(E32)と変わりませんが、サイズが少し大きくなり、キドニーグリルを独立させたBMWの新しい顔に変わりました。内容的にも先代の構造をリファインしたものでしたが、ボディ剛性を大幅に向上させていました。当初のエンジンは先代を引き継いだV型8気筒3L/4Lでした。

 

 1995年にV型12気筒5.4L(326HP)エンジン搭載の750iとロングホイールベース(+140㎜)版の750iL、6気筒2.5Lターボ ディーゼルエンジン搭載の725tdsが追加されました。1997年にはホイールベースを250㎜延長した全長5.4mのリムジーン L7も追加されました。1998年のマイナーチェンジで、ライトやグリルの意匠が変更され、V型8気筒3.9Lターボ ディーゼルエンジン搭載の740dが追加されました。7シリーズ(E38)は2001年まで生産され、7シリーズ 4代目のE65/E66にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1995年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したシャバック製の528i(E39)と同じBMW特注品で販促プロモーション用のミニカーでした。実車に即した大きなサイズで、プロポーションが正確で、当時のミニカーとしては非常に良くできていました。ドア/ボンネット/トランクが開閉でき、エンジンルーム内には12気筒エンジンが再現されているので、750iをモデル化していることがわかります。当時のシャバックのBMWのミニカーは実車の販促プロモーション用に使われていて、いずれも良い出来ばえでした。この750iも専用のディスプレイケース付でBMWロゴ付の梱包箱に収められていました。1998年以降シャバックは航空機モデルに専念したようで、ミニカーが発売されなくなりました。(ミニカーはグループ内のシュコー ブランドに統一することにしたようです) これ以外の7シリーズ(E38)のミニカーはネオ(レジン製)の740d、イクソ へコルサ(HEKORSA)の750iL(後期型)/L7、コーギーの750i '007 トゥモロー ネバー ダイ'仕様(1/36)などがありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 750i (E38) 1
BMW 750i (E38) 2

 以下はBMWロゴ付の梱包箱と専用のディスプレイケースの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 750i (E38) BOX

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AUDI A4 (B5) 1995 GERMANY

AUDI A4 (B5)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI A4 (B5)


MINICHAMPS 430015008 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 4気筒ターボ 1.8L 150HP 
 5段変速/5段自動変速
性能: 最高速222km/h  データーベースでアウディ A4のミニカー検索

アウディ A4 (B5) ドイツ 1995年

 

 1994年にアウディ 80 (B4)の後継車としてA4 (B5)が登場しました。当時のアウディに共通するフロントのデザインで、一目でアウディだと分かる優れたブランド戦略でした。同じグループ内のフォルクスワーゲン パサート (B5)とシャーシを共有する縦置きエンジンの前輪駆動車でした。4WDのクワトロ システムも選択できました。当初のエンジンは4気筒1.6L、DOHC 5バルブ4気筒1.8L/1.8Lターボ、V型6気筒2.6L/2.8L(174HP)、4気筒1.9L(110HP)ターボディーゼルでした。

 

 1995年にワゴンのアバントが追加されました。1997年にはV型6気筒2.8Lエンジンも5バルブ DOHC化(193HP)されました。1997年のマイナーチェンジで前後のライト類が小変更され、6段変速機が追加されました。同時にDOHC ツインターボ V型6気筒2.7L(265HP)エンジンを搭載する高性能版のS4(2代目 B5)が登場しました。2000年にはアウディの子会社のクワトロ社がチューンしたエンジン(385HP)とシャーシでさらに高性能なRS4(アバントのみの設定)も登場しました。2001年にA4 (B6)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A4 (B6) 2001)

 

 

 ミニカーは1999年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。前述したミニチャンプスのA8 (D2)同様、このA4 (B5)もミニチャンプスらしいそつのない巧みな造形で、実車の雰囲気が良く再現されていました。室内の細部もミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっていました。ミニチャンプスはアバントやSTW(ドイツ スーパーツーリングカー選手権)のレース仕様など約30種類をモデル化しています。このA4 (B5)も1/43ではミニチャンプスがモデル化のライセンスをほぼ独占していたようですが、1/87ではヘルパやリーツェの当時物がありました。1/43ではデルプラドの世界の名車シリーズでもモデルされていました。S4のミニカーは無いようですが、RS4はミニチャンプスやヤトミンなどでモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI A4 (B5) 1
AUDI A4 (B5) 2

 以下は2001年に発売されたデルプラド製 世界の名車シリーズのアウディ A4 (B5) 1994 (1/43 No.18)の画像です。メーカーは不明ですが、プロポーションが良く外観だけ見ると上記のミニチャンプス製と同じような出来ばえです。世界の名車シリーズのなかでは良く出来ている部類でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI A4 (B5) 1
AUDI A4 (B5) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI A4 (B5) 3
AUDI A4 (B5) 4

 アウディ S4/S6のミニカー→ データーベースでアウディ S4/S6のミニカー検索"

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OPEL VECTRA B 1995 GERMANY

OPEL VECTRA B
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL VECTRA B


SCHUCO 04161 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.48m 全幅約1.71m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2.5L 170HP 
5段変速/4段自動変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでオペル ベクトラのミニカー検索

オペル ベクトラ B ドイツ 1995年

 

 オペル ベクトラの2代目ベクトラ Bが1995年に登場しました。先代をさらに洗練させたスタイリッシュなデザインでしたが、その分個性がなくなったようにも思いました。前輪駆動車で、ボディ形式は4ドアセダン、5ドアハッチバック、5ドアワゴンのキャラバン(1996年に追加)の3タイプでした。当初のエンジンは4気筒1.6L/1.8L/2L、DOHC V型6気筒2.5L、4気筒1.7Lターボ ディーゼル(日本のイスズ製)でした。

 

 1999年のモデルチェンジで、フロント/リアの意匠が小変更されました。エンジンは4気筒2Lが2.2Lに、6気筒2.5Lが2.6L、1.7Lディーゼルが2L/2.2L(オペル製)に変更されました。イルムシャーがチューンしたDOHC V型6気筒2.5L(195HP)エンジンを搭載し、エアロパーツを装備した高性能版 i500が1998年に設定されました。イギリスではヴォクスホール ベクトラ、オーストラリアではホールデン ベクトラ、ブラジルではシボレー ベクトラとして販売されました。ベクトラ Bの販売は好調で、2002年にベクトラ Cにモデルチェンジしました。(実車画像→ オペル ベクトラ C)

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたシュコー製の当時物です。この頃からブランド名がガマからシュコーに切り替わりました。シュコー ブランドになって仕上げレベルはガマより一段と良くなり、このベクトラ Bも全体的によく出来ていました。ただしドア開閉などのギミックがなくなりました。なおこのレベルになるとヘッドライト背面の下地が見えているのがいまいちですが、当時はまだこのような作りでした。シュコーは5ドアハッチバクとキャラバンもモデル化していました。ミニカー化するライセンス認証の関係で、シュコー以外の当時物はなかったようです。レース仕様車はライセンス認証が別のようで、オニキスやミニチャンプスが20車種ほどをモデル化しています。当時物以外ではヘルパの1/87、国産名車コレクション(イクソ製)、ドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.69などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL VECTOR B 1
OPEL VECTOR B 2

 以下は2017年に発売されたアシェット製の国産名車コレクションのオペル ベクトラ B (1/43 No.291)の画像です。メーカーはイクソで、上述したOPEL COLLECTIONの物を流用していると思われます。安価な雑誌付きミニカーですが、値段以上の良い出来ばえでした。室内のインパネもそこそこ再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL VECTORA B 3
OPEL VECTORA B 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL VECTORA B 5
OPEL VECTORA B 6

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FORD FIESTA MK IV 1995 GERMANY

FORD FIESTA MK IV
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FORD FIESTA MK IV


MINICHAMPS 430085001 1/43 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.83m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 90HP 5段変速
性能: 最高速183km/h  データーベースでフォード フィエスタのミニカー検索

フォード フィエスタ MK IV ドイツ 1995年

 

 フォード フィエスタ 4代目のMK IVが1995年に登場しました。基本的なスタイルは先代と同じ3/5ドアハッチバックで角に丸みが付き、オーバルデザインと称する楕円形のフロントグリルを持つちょっと変わった顔つきになりました。プラットフォームは先代をベースにしていましたが、サスペンションが一新され操縦性が向上しました。エンジンは先代譲りの4気筒1.3L、新設計のDOHC 4気筒1.25L/1.4L、4気筒1.8Lディーゼルがありました。

 

 当時フォードと日本のマツダは提携していましたので、フィエスタ MK IVの姉妹車としてマツダ 121が作られ、フィエスタよりも下のクラスの車として欧州で販売されました。なお同時期にマツダ デミオ 初代をベースとする同じ名前のマツダ 121も存在し、フィエスタ ベースのマツダ 121を販売していない地域で販売されました。さらにフィエスタ MK IVはスポーティな小型車フォード Ka(1996)やプーマ(1997)のベースにもなりました。(実車画像→ マツダ 121 (フィエスタ ベース)) (実車画像→ マツダ 121 (デミオ ベース)) (実車画像→ フォード Ka 1996)

 

 

 1999年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが大きくなりフロント周りの意匠が大幅に変更されました。この変更を5代目とみなすこともあるようですが、当サイトでは4代目のマイナーチェンジとしています。同年に高性能版としてDOHC 4気筒1.6L(103HP)103HPエンジンを搭載したZETEC S 1.6Iが追加されましたが、先代のようなモータースポーツ活動は行いませんでした。フィエスタ MK IVはイギリスでベストセラーカーになるなど欧州でヒットしました。2002年に5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード フィエスタ MK IV 1999) (実車画像→ フォード フィエスタ MK V)

 ミニカーは1996年に発売されたミニチャンプス製です。フィエスタ MK IVの3ドアをモデル化しています。プロポーションは良いのですが、ヘッドライト/フロントグリルのサイズ(特に高さ)が小さいので、顔つきの雰囲気がうまく再現されていません。室内などの細部はミニチャンプスらしいリアルな再現がされていますが、顔つきが似てないので今一つの出来ばえです。(ミニチャンプスとしては駄作だと思います) 最近のミニチャンプスは昔の型を再利用した再生産品をマキシチャンプスとして発売しています。(内装の仕上げレベルを落としていますが) 2019年に発売されたマキシチャンプス製のフィエスタ MK IVは、実物確認したわけではないですが、フロントの顔つきを少し修正しているようです。なお当時のフィエスタ MK IVのモデル化のライセンス認証はミニチャンプスが独占していたようで、ミニチャンプス以外のフィエスタ MK IVの当時物ミニカーはありませんでした。当時物以外では2017年にイクソ系のホワイトボックスが5ドアをモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD FIESTA MK IV 1
FORD FIESTA MK IV 2

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