ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PEUGEOT 405 T16 1993 FRANCE

PEUGEOT 405 T16
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 405 T16


NOREV 474505 1/43  
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.41m 全幅約1.72m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 220HP 
5段変速/4段自動変速 4WD
性能: 最高速240km/h   データーベースでプジョー 405のミニカー検索

プジョー 405 T16 フランス 1993年

 

 プジョー 305の上級クラスを後継する405が1987年に登場しました。(1960年代の404の実質的な後継車は504でしたから、404クラスの車が抜けていました) 205から始まったプジョーの新しい顔を持つピニンファリーナ デザインのボディはシンプルで伸びやかなデザインでした。 305をベースとした横置きエンジン搭載の前輪駆動車で、当初は4ドアセダンだけで4気筒1.4L/1.6L/1.9L(122HP)エンジンが搭載されました。1988年にはワゴンのブレーク、4気筒1.8L/1.9Lのディーゼルエンジンが追加され、DOHC 4気筒1.9L(160HP)エンジンを搭載した高性能版Mi16が設定されました。1988年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1991年にはフルタイム式4WDが設定されました。1992年のマイナーチェンジで、エンジンが1.8L/2L(Mi16も2L)に変更され、DOHCにターボを追加して200HPにパワーアップし4WD化したT16が追加されました。なおパリ-ダカールラリーで優勝している405のラリー仕様T16 GRはエンジンをミドシップ配置したラリー専用車で、ボディもオリジナルとは別物の2ドアクーペになっていました。1995年に後継車の406が登場し、1997年にヨーロッパでの生産は終了しました。

 

 

 プジョー 405 セダンの当時物ミニカーはなく、当時物ミニカーはラリー仕様の405 T16ばかりでした。ノーマル仕様の405は最近になってモデル化されたノレブのセダンとブレークぐらいしかありません。ミニカーは入手していないので画像はノレブのWEBサイトから流用させてもらいました。画像を見ただけですが、ノレブらしい良い出来ばえのようです。

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PEUGEOT 106 ROLAND-GARROS 1993 FRANCE

PEUGEOT 106 ROLAND-GARROS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 106 ROLAND-GARROS


VITESSE L035 1/43 84㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.68m 全幅約1.59m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 60HP 5段変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでプジョー 106のミニカー検索

プジョー 106 ローラン ギャロス フランス 1993年

 

 プジョー 104の後継車は205でしたが、205は大きくなり過ぎたのでより小さい車として106が1991年に登場しました。(105は欠番でした) デザインは205のフロントを継承し、キャビン部分を大きく開放的にしたような感じでした。横置きエンジンの前輪駆動車で、当初は3ドアハッチバックのみでした。当初のエンジンは4気筒1L/1.1L/1.4L(75HP)で、高性能版として4気筒1.4L(98HP)エンジン搭載のXSiがありました。

 

 1992年に5ドアハッチバック、4気筒1.5Lディーゼルエンジンが追加されました。1993年に4気筒1.3L、XSi用の1.6L(103HP)エンジンが追加されました。1994年にラリー用のベース車両として1.3L(100HP)(後にDOHC 1.6Lに変わる)エンジン搭載の106 ラリーが設定されました。1996年のマイナーチェンジで、フロント/リアの意匠が変更され、高性能版XSiがDOHC 4気筒1.6L(118HP)エンジン搭載のGTi/S16に変わりました。2004年まで長期にわたり生産され、107にモデルチェンジしました。総生産台数は約280万台でした。

 

 

 ミニカーは1993年頃に発売されたビテス製の当時物です。ローラン ギャロスというのは全仏オープンテニスが開催される場所で、その名前を付けた限定車をモデル化しています。実車に即したカラーリングでボディ側面のロゴや室内もリアルで、かなり良い出来ばえでした。ビテスにはXT(ベーシック仕様)、XSi、ラリー仕様など数種類のバリエーションがありました。これ以外の106のミニカーはノレブの5ドア、イクソのラリー仕様、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 106 ROLAND-GARROS 1
PEUGEOT 106 ROLAND-GARROS 2

 以下は1993年頃に発売されたビテス製の当時物 プジョー 106 XSi (1/43 型番721)の画像です。上記のバリエーションで、リアウィンドーにスポイラーが追加されテールエンドにXSiのロゴが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 106 1
PEUGEOT 106 2

 以下は2017年に発売されたアシェット製国産名車コレクションのプジョー 106 XSi (1/43 No.287)の画像です。メーカーはイクソで、イクソは型番MOC095で106 XSiをモデル化しているので、それを流用した廉価版となります。室内の仕上げが簡素化されていますが、それ以外は型番MOC095と同じで良く出来ていました。ただしヘッドライトが少し小さめな感じがして、フロントの雰囲気は上記ビテスのほうがうまく出来ていると思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 106 3
PEUGEOT 106 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 106 3
PEUGEOT 106 4

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ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER 1993 ITALY

ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER


MINICHAMPS 436120700 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.67m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3L 211HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速236km/h  データーベースでアルファ ロメオ 164のミニカー検索

アルファ ロメオ 164 3.0 V6 スーパー イタリア 1993年

 

 1969年に生産中止となった大型高級車 アルファ ロメオ 2600の後継車として、1979年にアルファ 6(セイ)が登場しました。アルファ 6はアルフェッタをベースにしていたのでアルフェッタと同じような外観でしたが、パワステや集中ドアロックなどの豪華装備は充実していました。(実車画像→ アルファ ロメオ アルファ 6) エンジンは新設計されたV型6気筒2.5L(158HP)で、5段変速、最高速195km/hの性能でした。1983年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが角型2灯式に変わりました。商業的には失敗作で1985年に生産中止となり、前述した90が一時的に最上級車となりました。アルファ ロメオは財政状況の悪化で、1986年にフィアットに吸収合併されました。

 

 アルファ ロメオはフィアット、ランチア、サーブの3社で共同開発していた「TIPO 4プロジェクト」に参加し、このプロジェクトで開発された164がアルファ 6の後継車として1987年に登場しました。このプロジェクトではフィアット クロマランチア テーマサーブ 9000が開発されましたが、164はピニンファリーナのデザインで他の3車より低いノーズでスポーティな雰囲気になっていました。横置きエンジンによる前輪駆動車で、当初はV型6気筒3L(188HP)、DOHC 4気筒2L(148HP)、DOHC 4気筒2Lターボ(175HP フィアット製)、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンが搭載されました。

 

 

 1990年にV型6気筒エンジンを200HPにチューンしエアロパーツを付けたクアドリフォリオが限定販売されました。1993年のマイナーチェンジで後期型となり、DOHC化したV型6気筒3L(211HP)エンジンを搭載するスーパーが追加されました。同年にはエンジンを232HPにパワーアップしフルタイム4WD仕様としたQ4が登場しました。1998年まで生産され、後継車は166でした。

 ミニカーは2009年に発売されたミニチャンプス製です。アルファ ロメオ 164 後期型のV6 スーパーをモデル化しています。ミニチャンプスらしいそつのないうまい造形で、実車がうまく再現されていてとても良く出来ていました。特徴的なフロントグリルがリアルに再現され、室内のシートやインパネなどの細部もとても良く仕上げてあります。なおこのミニカーは2019年にマキシチャンプスとして再生産されましたが、室内の仕上げなどが簡素化され低レベルな廉価版になってしまいました。(マキシチャンプスはいずれも仕上げが簡素化されていますので、買うならオークション等で再生産ではないオリジナルを探しましょう) 164の当時物ミニカーはなく、このミニカーが初めてのモデル化でほぼ同時期にスパーク(レジン製)がPRO CAR レース仕様(プロトタイプでレースは開催されなかった)をモデル化しています。その後2013年になってKESS(レジン製)からもモデル化されました。アルファ 6のミニカーは当時物ではノレブ(JETCARシリーズ)があり、2012年頃にKESSやネオがレジン製でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER 1
ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER 2

アルファ ロメオ アルファ 6のミニカー→ データーベースでアルファ 6のミニカーを検索"

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HOLDEN COMMODORE VR ACCLAIM 1993 AUSTRALIA

HOLDEN COMMODORE VR ACCLAIM
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HOLDEN COMMODORE VR ACCLAIM


PARADISE GARAGE 91002 1/43 114㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.86m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型8気筒 5L 248HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでホールデンのミニカー検索

ホールデン コモドア VR アクレイム オーストラリア 1993年

 

 ホールデンは1970年代になるとアメリカ車風の自社開発モデル以外に、GMグループ内のオペル レコードやイスズ ジェミニなどをベースにした車種をラインアップに加えました。1978年に登場したホールデン コモドア VB (初代)はオペル レコードをベースにした中型車でした。ドイツではオペル レコード/コモドールは1980年代に名前が消えていますが、ホールデンではコモドアは2020年現在でも主力車種です。なおコモドア(COMMODORE)という名前ははオペル版ではコモドールと呼んでいます。(実車画像→ ホールデン VB コモドア 1978)

 

 コモドアは1988年に2代目 VN、1997年に3代目 VT、2006年に4代目 VE、2018年に5代目 ZBとモデルチェンジしていきました。1988年登場の2代目 VNはオペル オメガをベースにしていたので、サイズが大きくなりました。オメガをベースにしたデザインですが、横長の角型ヘッドライトを採用したシンプルなフロントがスタイリッシュでした。4ドアセダンと5ドアワゴンがありました。1993年のマイナーチェンジで登場したコモドア VRは、V型6気筒3.8L(175HP)/V型8気筒5L(248-288HP)エンジンを搭載し、5段変速/4段自動変速で最高速198km/h(175HP)の性能でした。

 

 

 ホールデンの自動車というと、1970年代にホールデンの大型車プレミアをベースにしてマツダが13B型ロータリーエンジンを搭載した高級車ロードペーサーを、イスズが V型8気筒エンジンを搭載した高級車ステーツマン デ ビルを販売していましたが、どちらもほとんど売れませんでした。オーストラリアでは1970年代まではフォルクスワーゲン、ルノー、オースチン、日産、クライスラーなど多くのメーカーが現地工場を持ち乗用車生産をしていましたが、その後撤退が相次ぎました。2010年頃にはオーストラリア国内で乗用車を生産していたのは、ホールデン、フォード オーストラリア、トヨタの3社だけとなっていました。その3社で最後まで残っていたホールデンが2017年に生産を終了したので、現在は全メーカーが輸入した自動車を販売しています。

 ミニカーは1996年頃に発売されたオーストリアのPARADISE GARAGEというブランドの当時物です。(ミニカー専門店で購入しましたが正式には未輸入?) コモドア 2代目で1993年にマイナーチェンジしたコモドア VRの上級グレードのアクレイムをモデル化しています。PARADISE GARAGEは主にオーストリア車をモデル化しているブランドで製造は中国です。特徴的なヘッドライトが少し誇張されていますが、全体的には当時のミニカーとしてまずまずの良い出来ばえでした。ホールデンのミニカーは日本国内ではあまり流通していないので、車種的には珍しいです。なおこのミニカーとほぼ同じ物がデルプラドのカーコレクション シリーズでも発売されました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HOLDEN COMMODORE ACCLAIM VR 1
HOLDEN COMMODORE ACCLAIM VR 2

 以下は2002年に発売されたデルプラドのカーコレクション シリーズのホールデン コモドア VS 1995 (1/43 No.76)の画像です。コモドア 2代目で1995年にマイナーチェンジしたコモドア VSをモデル化しています。基本的には上記のPARADISE GARAGE製のVRと同じもので、ホイールと底板部分の車名表示などが変更され、室内の仕上げが簡素化されています。実車のVRとVSも外観の変更はなくエンジンが改良されホイールが変更されただけだったので、ミニカーも実車に即した変更がされていることになります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HOLDEN COMMODORE VS 1
HOLDEN COMMODORE VS 2

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VOLVO 240 GL WAGON 1993 SWEDEN

VOLVO 240 GL WAGON
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO 240 GL WAGON


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 293 1/43 114㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 2L 117HP 5段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでボルボ 240/260シリーズのミニカー検索

ボルボ 240 GL ワゴン スウェーデン 1993年

 

 1974年にボルボ 140/160シリーズの後継として240/260シリーズが登場しました。基本設計は前シリーズを踏襲していますが、1972年に発表した安全実験車「VESC」に使われた安全対策(衝撃吸収ゾーン拡大など)を採用していました。(実車画像→ ボルボ 安全実験車 VESC) 当初の240シリーズは4気筒2L(82HP)/2.1L(97HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速160km/h(2.1L)の性能でした。260シリーズはプジョー/ルノー/ボルボが共同開発したPRV V型6気筒2.7L(148HP)エンジンを搭載し、5段変速で最高速185km/hの性能でした。どちらも2/4ドアセダン、5ドアエステートワゴン(ブレーク)がありました。

 

 240には1981年にターボ仕様の240ターボが追加され、この車はツーリングカーレースで活躍しています。260シリーズにはリムジンタイプの264TEやベルトーネ製クーペの262Cも追加されました。260シリーズは1982年まで、240シリーズは燃料噴射式2Lエンジンなどが追加されて1993年まで生産されました。240/260シリーズあたりで「エステートのボルボ」という評価が確立しました。なおボルボの車名は最後の文字がドア数を示していましたが、1980年以降は0に統一されました。またDLがスタンダードの意で、デラックスはGLでした。(実車画像→ ボルボ 262C 1978)

 

 

 ミニカーは国産名車コレクション(イクソ製)で、2017年に発売されました。240 エステートワゴンの最終モデルである1993年式をモデル化しています。イクソはプレミアムXブランドで240 エステートワゴンを発売していますが、これはその型を流用しています。コストダウンで内装などの仕上げを簡略化してありますが、それ以外はプレミアムXと同じです。「煉瓦」と呼ばれた角張った独得のボディが良く再現されていて、フロントグリルや灯火類などの細部がリアルで、上々の出来ばえです。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLVO 240 GL WAGON 1
VOLVO 240 GL WAGON 2

 240/260シリーズの当時物ミニカーはノレブのJET CARシリーズのセダンとワゴン、マッチボックスのキングサイズのワゴン、ディンキーのワゴン 1/35などがありました。当時物以外ではミニチャンプスのセダン、ワゴン、DTM仕様など約20種類、オートアートの1/18、オックスフォードの1/76、レジン製ではネオやマトリックスなどがあります。ボルボのワゴン人気を反映してワゴンが多くモデル化されています。以下は1977年に発売されたディンキー(英)製の当時物 ボルボ 265 DL(1/35 型番122)の画像です。プロポーションは悪くないのですが、大柄な作りで安っぽいホイールが付きリアゲートが開閉するギミック付きです。1970年代後半のディンキー(英)のミニカーは1/35と中途半端なサイズで、コストダウンで簡素化された出来の良くないものがほとんどでした。その為この頃から大人のコレクターはディンキーから離れていきました。当時のミニカーはどこのブランドも似たような有様で、ミニカー冬の時代でした。ただ今となっては当時を思い出して懐かしくもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLVO 265 GL WAGON 1
VOLVO 265 GL WAGON 2

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