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日産 レパード 2800X F30型 日本 1981年
1979年に日産 ブルーバード (910型)が登場し、それまで設定されていた6気筒エンジン版が廃止されたので、その後継車として高性能スペシャリティカーのレパードが1980年に登場しました。ブルーバード (910型)の北米仕様のマキシマをベースにした設計で、広いリアウインドー、大きく傾斜したスラントノーズなどダイナミックなデザインが特長で、デジタルメーターやドライブコンピュータなどの先進電子装備を備えていました。4/2ドアハードトップの2タイプがあり、姉妹車として角型4灯ヘッドライトのレパード TR-X(トライエックス)も登場しました。
当初は4気筒1.8L(115HP)Z型、6気筒2/2.8L(145HP)のL型エンジンを搭載し、3段AT/5MTで最高速は180Km/h(2.8L)の性能でした。1981年に2Lターボエンジンが追加され、1982年のマイナーチェンジでは何故か2.8Lエンジンが廃止されました。1981年に同じようなコンセプトの高級車としてDOHC 6気筒2.8L(170HP)のハイパワーエンジンを搭載したトヨタ ソアラが登場したことで、レパードはエンジン性能で見劣りするようになりました。1984年に6気筒3Lターボ(230HP)エンジンが追加されましたが、時既に遅く人気を挽回することはできませんでした。1986年にレパード 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1981年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ボディサイドにTURBOのロゴがあるので、1981年に追加されたターボ仕様をモデル化してます。当時のダイヤペットの協力会社の中ではセンスの良かった12番工場製で、特徴的なフロント周りのデザインがうまく再現されています。灯火類などの細部もリアルで、かなり良い出来ばえのミニカーに仕上がっています。実車があまり人気がなかったので、レパード 初代の当時物ミニカーはこのダイヤペットしかないようです。当時物以外ではトミカ リミッテドのレパード 4ドアとそのTR-X仕様、ハイスピード(レジン製)のレパード 2ドアなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ハイラックス (30/40系 輸出仕様) 日本 1981年
日野自動車はコンテッサの4気筒893㏄エンジンを流用した、FR方式の小型トラック/ライトバンのブリスカ(BRISKA)を1961年に発売しました。1965年にエンジンを1300㏄に変更したブリスカ 1300にモデルチェンジし、積載量1tのピックアップとなりました。1966年に日野自動車はトヨタ自動車と業務提携し、日野は大型車に専念することになり、ブリスカの販売権はトヨタに移りました。1968年にブリスカはモデルチェンジし、ハイラックス(初代 10系)に名前が変更されました。当初のエンジンは1.5L(70HP)で1971年に1.6L(83HP)に変更されました。なおトヨタには同じようなピックアップでスタウト(STOUT)もありましたが、後にハイラックスに統合されました。 (実車画像→ ハイラックス 初代(10系))
1972年にハイラックス 2代目(20系)が登場しました。先代の1.6Lに加えて2L(105HP)エンジンを搭載するハイウェイが追加され、ハイウェイには3段自動変速機が設定されました。1975年のマイナーチェンジで、フロントグリルが変更され、エンジンは1.6Lだけとなりハイウェイは廃止されました。 (実車画像→ ハイラックス (20系) 1975)
1978年にハイラックス 3代目(30/40系)が登場しました。ヘッドライトが丸形2灯式となり、アメリカ市場対応で乗用車的な装備と乗り心地となりました。標準ボディとロングボディが設定され、上級モデルのスーパーデラックスはキャビン部分を長くして室内を広くしていました。1979年にディーゼル エンジン(4気筒2.2L)エンジンが追加され、2Lエンジンを搭載したハイラックス初の4WD仕様も追加されました。1981年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが角形2灯式に変更されました。なおハイラックスという名前はHIGHとLUXURYを合成した造語で、豪華な商用車を目指した物だったので、その名前にふさわしい車となりました。1983年にハイラックス 4代目(50/60/70系)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1983年頃に発売された当時物です。ハイラックス 3代目で角型ヘッドライトを採用したマイナーチェンジ後の左ハンドルの輸出仕様をモデル化しています。メーカーは不詳でディーラー向けの販促用ノベルティ(トヨタ特注品)として作られたもので、市販されたものではありません。(私はミニカー専門店経由で入手しました) 北米ではこの類のピックアップトラックの人気が高かったので、北米向け販促品として使われたのでしょう。当時としては珍しい1/43サイズのミニカーで、あまり良い出来ばえではありませんが、浮き出し加工されたTOYOTAロゴが付いたリヤゲートなどに実車の雰囲気がそこそこ再現されています。ドア/ボンネットが開閉するギミック付きです。ハイラックス 3代目までのミニカーはトミカが初代の郵便車仕様と3代目の4WDとキャンピングカー、ダイヤペットが3代目の4WD、アシェットの懐かしの商用車コレクションが3代目の灯油配達仕様/郵便車仕様/製茶業仕様をモデル化しています。 以下はフロント/ボンネット開いたエンジンルーム)とリアの拡大画像です。なおボンネットはヒンジが破損したので、ボンネットを外した状態で撮影しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ Z10型 日本 1981年
トヨタ ソアラは豪華で高性能なスペシャリティカーとして1981年に登場しました。外観は定番のロングノーズ/ショートデッキ スタイルですが、高級感が感じられる上品なデザインでした。見た目は大人しいですが、6気筒2L(125HP)1Gと2.8L(170HP)5M-Gの高性能DOHCエンジンを搭載し、4段AT/5段MTで、最高速は200km/h以上と国産車トップの高性能でした。デジタル表示のスピードメーターとLEDバーのタコメーターを組み合わせた未来的なデジタルメータなど、先進的な装備も満載でした。
発売直後に2Lターボエンジンが追加され、1982年にはATも制御するエンジン総合制御システムTCCSが採用されました。1983年にマイナーチェンジされ、ターボにインタークーラーが付けられ、2Lの1GにDOHCが追加され、1985年には2.8Lが3Lに変わりました。(高性能エンジンのオンパレードでした) 発売当時の2800GTは300万円と高価で、当初は誰が買うんだろうかと思いました。しかしソアラは大ヒットして、この頃から始まるハイソカーブームの先駆けとなりました。先に登場していた同じコンセプトの日産 レパードは、ソアラの圧倒的なエンジン性能の前に完敗しました。1986年にソアラ 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーはダイヤペットの当時物で、1981年に発売された当時物です。ダイヤペットの協力工場の144番工場製で、プロポーションはまずまずで、フロントグリルの造形は結構リアルで当時のミニカーとしては良く出来ていました。ただ全体的にややごつい出来ばえなので、繊細なソアラのイメージが今ひとつです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ダイヤペットは2000GT ターボ、ボディに透明プラスチックを使った2000GT ターボ、1/30の2800GTも作っていました。ソアラ 初代の当時物ミニカーはトミカがあり、当時物以外ではトミカ リミッテド、コナミ、リアルX、アオシマ DISMの前期型/後期型、国産名車コレクション、レジン製ではイグニッションモデルやMARK43などがあります。 最近の少量生産レジン製ミニカーはメイクアップ系(アイドロンやビジョンなど)は出来が良いものの高価で、それ以外の新興ブランドのレジン製ミニカーはその出来ばえを考慮しても理解できない法外な価格で経年劣化があるので、とても買う気にはなりません。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ カローラ セダン AE70型 日本 1981年
トヨタ カローラ/スプリンターの4代目(70型)が1979年に登場しました。ボディは直線を基調としたシンプルなウェッジシェイプスタイルとなりました。2/4ドアセダン、2ドアハードトップ/クーペ(レビン/トレノ)、3ドアリフトバック、5ドアバンがラインナップされ、セダン系には丸型4灯、ハードトップ/クーペ系には角形2灯ヘッドライトが採用されました。このセンスの良いデザインはイタルデザインのG.ジュジアーロによるものではと言われましたが、トヨタ内製だったそうです。
メカ的には後輪サスペンションに4リンク/コイルが採用されたのが目新しい点でした。エンジンは4気筒1.3L(72HP)K型/1.6L(115HP)T型と新規の1.5L(80HP)A型で、3/4段AT/5段MT変速で、最高速は175km/h(GT系)の性能でした。スポーツ仕様のレビン/トレノだけではなく、4ドアセダンにもDOHCの2T-Gエンジンを搭載するGTが設定されました。1981年のマイナーチェンジでセダンも角形2灯式ヘッドライトに変更されました。(この頃から丸型ヘッドライトはバンやトラックなどにしか見られないようになっていきました) 1982年に4気筒1.8L(65HP)のC型ディーゼルエンジンがセダンに追加され、カローラ初の5ドアワゴンも設定されました。1983年にカローラ/スプリンター5代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2015年に発売されたイクソ プレミアムX製で、輸出仕様(左ハンドル)をモデル化しています。ミニカーの箱には1979年と書かれていますが、ヘッドライトが角型なので正しくは1981年だと考えます。(輸出仕様でも1981年からヘッドライトが変更されたようです) プロポーションが良くシンプルなボディがうまく再現されています。灯火類や室内の細部なども良く再現されています。最近までカローラ 4代目セダンのミニカーがなかったので、このイクソ製セダンは輸出仕様とはいえ貴重なモデル化でした。イクソ プレミアムXの別ブランドのTRIPLE 9でも同じ物が発売されています。なお2016年になってトミカ リミッテドでも4ドアセダンがモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ コスモ 2ドア ハードトップ 日本 1981年
3代目コスモは4代目ルーチェと同じシャーシの姉妹車となって、1981年に登場しました。ボディは4ドアセダンと4ドアハードトップで、コスモには2ドアハードトップがありました。大型角形ヘッドライトのルーチェに対してコスモのハードトップは角形4灯式のリトラタクブル ヘッドライトが特徴でした。(当時はリトラタクブル ヘッドライトが流行していて、その流れに乗ったものでした) 未来的で斬新なデザインのボディは、当時世界最高水準の空力特性でした。
外観だけではなく、メータナセル両端にスイッチを並べたサテライトスイッチやデジタルメーターなどインテリアも未来的でした。エンジンは4気筒1.8(ルーチェ)/2Lレシプロ、4気筒2.2Lディーゼル、12A 6PI型ロータリー(130HP)などで、4段AT/5段MTで最高速180km/h(12A)の性能でした。1982年に追加された12A型ロータリーターボは160HPで、当時の国産車では一番高性能な車となりました。さらに1983年のマイナーチェンジでは、13B型スーパーインジェクション(165HP)が追加されました。
高性能ながらも個性的すぎるデザインが敬遠されたことで、マイナーチェンジでリトラタクブル ヘッドライトを普通の角形に変えたりしましたが、ルーチェ/コスモの売れ行きは芳しくありませんでした。1986年にルーチェはフルモデルチェンジされて5代目ルーチェとなり姉妹車のコスモと分離されました。コスモは1990年に4代目のユーノス コスモにモデルチェンジしました。
ミニカーは1982年に発売されたダイヤペットの当時物です。コスモの2ドア ハードトップのモデル化で、ボディ下部とタイヤが大きめでプロポーションがよくないですが、特徴的なフロントはある程度?再現されてます。室内では特徴であったサテライトスイッチがそこそこそれらしく再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ルーチェ/コスモの当時物ミニカーはこれしかありませんでした。最近の物ではトミカ リミッテドでコスモとルーチェの4ドア ハードトップ、NEO(レジン製)が輸出仕様のMAZDA 929の2ドアハードトップをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジンルームの画像です。エンジンの中央から突き出しているピンは、ボディを下に押し付けることでボンネット先端を押し上げてボンネットを開きやすくする為の物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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