ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CHRYSLER DODGE CHALLENGER R/T 1970 USA

CHRYSLER DODGE CHALLENGER R/T
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CHALLENGER R/T


MATTEL MATCHBOX 0764ME 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 425HP 3/4段手動変速
性能: 最高速225km/h  データーベースでダッジ チャレンジャーのミニカー検索

クライスラー ダッジ チャレンジャー R/T アメリカ 1970年

 

 フォード マスタングが大成功したことで、ライバルメーカーはマスタングに対抗するモデルを開発しました。GMのシボレー カマロ(ポンティアック ファイアーバード)、クライスラーのダッジ チャレンジャー(プリマス バラクーダ)、AMCのジャベリンなどが対抗馬として登場しました。1970年に登場したダッジ チャレンジャーのデザインは兄貴分のチャージャー 1966年式と同じデザイナーが担当し、サイドラインがよりダイナミックになっていました。車幅が1.9mもあるので、幅広いフロントグリルは実にかっこよかったです。同時に登場したプリムス バラクーダ 3代目はチャレンジャーの姉妹車でした。(実車画像→ プリムス バラクーダ 1970)

 

 エンジンは6気筒3.7L(110HP)、V型8気筒5.2L/6.3L(330HP)、V型8気筒7L/7.2L(375HP)など多くのバリエーションがありました。高性能版のR/TはV型8気筒6.3L/7.2Lなどを搭載し、さらにV型8気筒5.6L(290HP)エンジンを搭載したトランザム レース用のホモロゲーションモデル T/A(トランザム)が2500台限定生産されました。チャレンジャーは初年度に8万台も売れて人気がありましたが、小型マッスルカーの需要は排ガス規制などの影響で低迷していき、チャレンジャーも1974年には生産中止となりました。1978年にチャレンジャー 2代目が登場しましたが、これは三菱 ギャラン ラムダのアメリカ仕様で、マッスルカーではありませんでした。(実車画像→ ダッジ チャレンジャー 1978)

 

 

 ミニカーはマッチボックスのマッスルカーシリーズの1台で1998年に発売されました。マッチボックスのマッスルカーシリーズはいずれも良い出来ばえでしたが、このチャレンジャーもプロポーションが良く幅広のかっこいいボディがうまく再現されていました。また室内などの細部もよく仕上げてありました。ただし当方の所有するこのチャレンジャーはマッチボックスのオリジナル(型番YMC12 紫色)ではなく、2000年頃にマテルがマッチボックスの型を流用して再生産したものです。オリジナルに比べると底板のブランド表示がMATTELに変更され塗装仕上げなどが簡素化されているようですが、それ以外はオリジナルと変わりないようです。(1997年にマッチボックスはマテル傘下になっています) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE CHALLENGER 1
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 2

 以下は2014年に発売されたGREEN LIGHTのダッジ チェレンジャー 「ワイルド スピード X2 2003」(型番86207)の画像です。映画ワイルド スピードの劇中車をモデル化しています。最近のミニカーなので細かいところの仕上げは上記のマッチボックス製よりリアルで良く出来ていますが、個人的にはマッチボックスのややレトロな作風のほうが好きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 3
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 5
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 6

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CHRYSLER DODGE CORONET SUPER BEE 1970 USA

CHRYSLER DODGE CORONET SUPER BEE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CORONET SUPER BEE


AMERICAN CAR COLLECTION 16 1/43 123㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.25m 全幅約1.95m エンジン 変速機: V型8気筒 7.2L (440cui)  395HP 4段変速
性能: 最高速208km/h  データーベースでダッジ コロネットのミニカー検索

クライスラー ダッジ コロネット スーパー ビー アメリカ 1970年

 

 クライスラーグループで戦後のダッジは高級車デソートと大衆車プリムスの間を埋めるブランドでした。1960年代後半のダッジのラインナップにはコンパクトカーのダート、中型車のコロネット、フルサイズのポラーラとモナコがありました。 1965年にコロネットの5代目が中型車として登場しました。2/4ドアセダン、2ドアクーペ/ハードトップ/コンバーチブル、4ドアワゴンがありました。搭載するエンジンは6気筒3.7LからV型8気筒4.5L/5.2L/5.9L/6.3L/7L(ヘミ)/7.2L(マグナム)とバリエーションが豊富で、ダッジ ブランドとして人気のあるモデルでした。(実車画像→ クライスラー ダッジ コロネット 1966)

 

 コロネットの2ドアクーペをベースにして、高性能なスポーツ仕様(マッスルカー)としてスーパービーが1968年に登場しました。スーパービーはV型8気筒6.3L(標準)/7L(ヘミ 425HP)/7.2L(395HP 6パック)エンジンを搭載し、サスペンションが強化され高性能タイヤを履いていました。4段変速で最高速度220km/h(7L)と高性能でした、なおスーパービーという名前は当時のクライスラーの中型車のボディがBボディと呼ばれていたことに由来しています。1970年にフロントグリルの意匠が変更されました。1970年代になるとマッスルカーの人気が低迷するようになり、スーパービーは1970年に生産中止となりました。ダッジ コロネットは1971年に6代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ クライスラー ダッジ コロネット 1971)

 

 

 ミニカーは2022年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションの1台です。フロントグリルが変更された1970年式で、ボンネットのパワーバルジに440というロゴがありますので、440cuiの7.2Lエンジン搭載車をモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソ系列のメーカーだと思われます。(ミニカーを台座に固定するネジに3角溝があるネジが使われていて、このネジを使用するのはイクソ系列のメーカーの特徴ですので) プロポーションが良く、特徴のあるフロントの顔付、7.2Lエンジン用のパワーバルジ、ホイールなど実車がリアルに再現されています。実車に忠実なカラーリングとナンバープレートも良く出来ています。このシリーズの別のミニカーの解説に書きましたが、定価が2000円ほどの安価なミニカーにここまでレベルの高い仕上げができるのは、本国アメリカではこのミニカーが大量に売れているからだと思います。(日本ではあまり売れないと思いますが、アメリカでは人気のある車種ですから) これ以外のコロネット スーパービーのミニカーはアーテルの1/18、ジョニーライトニングの1/64、レーシングチャンピオンの1/64、ホットホイールの1/64などがあります。 以下はフロント(パワーバルジ部拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE CORONET 1
CHRYSLER DODGE CORONET 2

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CRYSLER DODGE MONACO 1974 USA

CRYSLER DODGE MONACO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CRYSLER DODGE MONACO


MINICHAMPS 400144772 1/43 131㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7.2L 220HP 3段変速/3段自動変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでダッジ モナコのミニカー検索

クライスラー ダッジ モナコ アメリカ 1974年

 

 クライスラーグループのダッジは高級車デソートと大衆車プリムスの間を埋めるブランドでした。1970年代のダッジのラインナップにはコンパクトカーのコルトとダート、中型車のコロネット、フルサイズカーのポラーラとモナコ、スポーティカーのチャレンジャーなどがありました。ダッジモナコ 初代はフルサイズカーのカスタム 880の上級車として1965年に登場しました。当初は2ドアハードトップだけでしたが、その後4ドアセダン/ハードトップとワゴンが追加されました。エンジンは6気筒2.7L、V型8気筒5.2L/6.3L/7.2Lが搭載されました。1966年にカスタム 880はモナコに統合されました。1967年にフロントグリルなど外観が変更されました。(実車画像→ ダッジ モナコ 1965)

 

 1969年にモナコ 2代目が登場しました。V型8気筒6.3L/7.2Lエンジンが搭載され6気筒エンジンの設定はなくなりました。1970年にフロントグリルを囲むループバンパーが採用され、1972年にはリトラクタブルヘッドライトが採用されるなど、当時最新の流行を取り入れた外観の変更が行われました。(実車画像→ ダッジ モナコ 1969) (実車画像→ ダッジ モナコ 1973)

 

 

 1974年にモナコ 3代目が登場しました。ポラーラが廃止され、ダッジのフルサイズカーはすべてモナコ(スタンダード、カスタム、ロイヤル)となりました。先代で採用されたリトラクタブルヘッドライトは通常の固定式に戻りました。(1976年に再度採用されています) エンジンはV型8気筒5.2L/5.9L/6.6L/7.2Lがありました。1973年に中東戦争が勃発して第1次オイルショックが起こり燃費の悪い大型車は売れなくなり、アメリカ車はサイズが小さくなっていきました。1977年のモデルチェンジでモナコ 4代目が登場し、ロイヤル モナコ以外のモナコはフルサイズカーではなくインターミディエート(中型車)となりました。最終的に1978年にモナコは名前が消えましたが、1990-1992年にフルサイズカーとして名前が一時的に復活しました。(実車画像→ ダッジ モナコ 1977)

 ミニカーは2012年に発売されたミニチャンプス製です。1974年式のモナコ 3代目の4ドアセダンをモデル化しています。サイズが小さくなる前の大きなフルサイズカー(全長約5.7m)ですので、ミニカーも全長131㎜と大きなサイズで迫力があります。プロポーション、フロント/リア周りの造形、室内の造形などすべてにそつがないミニチャンプスらしい良い出来ばえでした。ただ室内の仕上げは2000年頃のミニチャンプス製に比べるとやや簡素な仕上げになっていました。 ミニチャンプスはポリス仕様やタクシー仕様など数種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外ではポリス仕様がほとんどなのですが、アーテルのポリス仕様 1/18、コーギーのポリス仕様、グリーンライトのポリス仕様 1/18と1/43と1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CRYSLER DODGE MONACO 1
CRYSLER DODGE MONACO 2

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CRYSLER DODGE VIPER CABRIORET 1993 USA

CRYSLER DODGE VIPER CABRIORET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CRYSLER DODGE VIPER CABRIORET


MINICHAMPS 430144032 1/43 104㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.92m エンジン 変速機: V型10気筒 8L 394HP 6段変速
性能: 最高速266km/h (0-400m 12.9s)  データーベースでクライスラー ダッジ バイパーのミニカー検索

クライスラー ダッジ バイパー カブリオレ アメリカ 1993年

 

 ダッジ バイパーはダッジのマッスルカーの名声を取り戻す車として企画され、1992年に登場しました。1960年代のシェルビー コブラのような車をイメージしており、開発にはコブラを開発したキャロル シェルビーや当時クライスラー傘下であったランボルギーニが関与していました。デザインはコブラのような雰囲気を持つノスタルジックな感じのロードスターとなっていました。エンジンはピックアップトラック用のV型10気筒8L(当時の市販車最大の排気量)を、ランボルギーニがブロック/ヘッドをアルミ化してチューン(394HP)したもので、4輪独立懸架の足回りもランボルギーニがチューンしていました。ボディは鋼管フレームにFRP製パネルを載せたレースカー的な構造になっていました。

 

 当初は3年間の限定生産の予定で、ボディは軽量化を目的としたオープンボディのRT/10だけでした。市場の反響が大きかったので継続販売することとなり、1996年に後期型(PHASE II)が登場し、エンジンが415HPにパワーアップしました。1997年にはクーペ仕様のGTS(450HP)が追加されました。またレース仕様のGTS-Rが開発されルマンなどの耐久レースに出場し、1999年のニュルブルクリングで優勝するなど活躍しています。2002年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ダッジ バイパー 2代目) 2012年には3代目のSRT バイパーが登場しましたが、2014年には名前がダッジ バイパーに戻され2017年まで生産されました。(実車画像→ SRT バイパー)

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたミニチャンプス製です。ダッジ バイパー 初代をモデル化しています。プロポーションが良く、フロントの造形など実車の雰囲気がうまく再現されていました。ただし室内の仕上げはミニチャンプスのミニカーとしてはやや物足りません。ミニチャンプスはクーペやレース仕様など30種類以上をモデル化していました。これ以外のバイパー 初代のミニカーは、オートアートの1/18、Bブラーゴの1/43と1/18、、イクソのレース仕様などがあります。バイパー 2代目のミニカーはオートアートの1/43と1/18、フランクリン ミントの1/24、 Bブラーゴの1/43と1/18、ノレブなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CRYSLER DODGE VIPER CABRIORET 1
CRYSLER DODGE VIPER CABRIORET 2

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CHRYSLER DODGE RAM 2500 V10 PICKUP  1994 USA

CHRYSLER DODGE RAM 2500 V10 PICKUP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE RAM 2500 V10 PICKUP


UNIVERSAL HOBBIES 3656 1/43 135mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m 全幅約2m エンジン 変速機: V型10気筒 8L 300HP 5/6段変速/4段自動変速
性能: 最高速 不明  データーベースでクライスラー ダッジ ラムのミニカー検索

クライスラー ダッジ ラム 2500 V10 ピックアップ アメリカ 1994年

 

 ダッジは1917年にアメリカの自動車産業として初めて陸軍に輸送用トラックを供給し、その後ダッジは軍用トラックの主要な供給先となりました。またそのノウハウを生かして生産した民間向けの商用車(ピックアップやバン)も高い評価がされました。1948年にダッジは戦前のトラックを一新してBシリーズのピックアップを登場させました。Bシリーズは6気筒エンジンを搭載し積載量1/2tから3/4tまで様々なバリエーションがありました。1954年にダッジ BシリーズはCシリーズに、1961年にDシリーズにモデルチェンジしました。アメリカでは大型ピックアップの人気が高く、フォードのFシリーズ、シボレーのCシリーズなどがあります。

 

 ダッジの大型ピックアップ Dシリーズは1981年のモデルチェンジでダッジ ラムという名前に代わりました。ラムという名前は1930年代のダッジ車のボンネット先端に付いていたラム(羊)のマスコットにちなんだものでした。ダッジ ラムは全長約4.9m-5.4mの2/4ドアピックアップで、エンジンは6気筒3.7L、V型6気筒3.9L、V型8気筒5.2L/5.9L、6気筒5.9Lディーゼルなどが搭載されました。(実車画像→ ダッジ ラム 初代 実車画像→ ラム(羊)のマスコット)

 

 

 ダッジ ラム 2代目が1994年に登場しました。平凡なデザインの初代から一転して大きなグリルを持つ個性的でマッチョなデザインに変わりました。このデザインが好評で、トラック部門で北米カー オブ ザ イヤーを受賞し、初代の4倍の販売実績をあげました。(ただそれでもフォードやシボレーにはかなわなかったとのこと) 全長約5.7mと巨大なボディにV型6気筒3.9L、V型8気筒5.2L/5.9L、V型10気筒8L、6気筒5.9Lディーゼルなどの大排気量エンジンを搭載した良い意味でも悪い意味でもアメリカ的な車でした。2002年にダッジ ラム 3代目に、2009年にダッジ ラム 4代目にモデルチェンジしました。なお2010年からダッジ ブランドは乗用車だけとなったので、ダッジ ラムはダッジの名前が外れてトラック専用ブランドのラムとなりました。(実車画像→ ダッジ ラム 2002) (実車画像→ ラム 2014)

 ミニカーは2000年頃に発売されたユニバーサルホビー製のEAGLE'S RACE シリーズの一台です。V型10気筒エンジンを搭載するダッジ ラム 2代目 2500をモデル化しています。実車は全長約5.7mとでかいので、ミニカーも全長約135mmと大きなサイズになっていました。定価2500円ほどの比較的安価なミニカーでしたが、特徴的なフロントの雰囲気がうまく再現されていて当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。室内インパネや床下部分のサスペンションなどもリアルに再現されていました。これ以外のダッジ ラム 2代目のミニカーはアンソンの1/18、ジョニー ライトニングの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE RAM 2500 PICKUP V10 1
CHRYSLER DODGE RAM 2500 PICKUP V10 2

 以下は俯瞰/床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE RAM 2500 PICKUP V10 3

 フォードのピックアップのミニカー→ データーベースでフォード Fシリーズのミニカー検索
シボレーのピックアップのミニカー→ データーベースでシボレー ピックアップのミニカー検索"

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