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三菱 ランサー エボリューション X 日本 2007年
2005年に三菱 ランサー エボリューション IXが登場しました。基本的なデザイン/構造は先代と同じでしたが、先代で不評であった富士山型のフロントグリルがなくなり、エンジンに連続可変バルブタイミング機構「MIVEC」が採用されました。馬力はそのままでしたが高回転域での応答性が向上しました。またリアバンパーにディフューザーが追加され、リアの車高を5㎜下げるなど空力特性を改良していました。ランサー ワゴンのボディを流用したランサー エボリューション ワゴンが追加されました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション IX)
2007年にランサー 7代目がギャラン フォルティス(海外向けの名前はランサー)の名前で登場しました。逆スラントしたノーズの採用で、他社にない個性的なデザインのセダンになっていました。このギャラン フォルティスをベースにして、2007年にランサー エボリューション Xが登場しました。エンジンは従来の物から新型のDOHC4気筒2L(280HP)ターボに変更され、変速機はツイン クラッチ式の6段半自動変速が採用されました。4WDシステムは新開発の車両運動統合制御システム「S-AWC」が採用されました。2015年にランサー エボリューションはこの世代で生産終了となりました。(実車画像→ 三菱 ギャラン フォルティス)
ミニカーは2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。国産名車コレクションはエボリューション 初代とエボリューション 6代目もモデル化していて、どちらもまずまずの良い出来ばえでした。このエボリューション 10代目もプロポーションが良く、灯火類などの細部の仕上げもまずまずで雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。イクソはカタログ モデルでもランサー エボリューション Xのラリー仕様など20数種類をモデル化しています。イクソ以外のエボリューション 10代目のミニカーはトミカの1/64、京商(イクソのOEM)、ビテスのラリー仕様、LA-X(レジン製)、TARMACの1/64などがあります。 三菱 ギャラン フォルティスはWIT'S(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 i-MiEV (電気自動車) 日本 2007年
三菱の電気自動車 i-MiEVは2006年に発表され2009年から販売されました。軽自動車の三菱 i (2006年発売)をベースにした世界初のリチウムイオン電池を搭載する量産電気自動車でした。GS湯浅系のジャパンエナジーが製造する容量16kWhのリチウムイオン電池(電圧330V 重量200kg)を車体床下に搭載し、リアに配置した出力47kW(64HP)の電気モーターで減速ギヤとデファレンシャルギヤを介して後輪を駆動する構造でした。航続距離は一般的な市街地走行で約120km、最高速130km/hの性能でした。急速充電(80%まで30分)と普通充電(100V/200V(満充電まで14時間))が可能で、三菱自動車ディーラーに充電器が整備され、CHAdeMO協議会が推進する急速充電器も使えました。
当初は法人向けに販売され価格は459.9万円(国のEV補助金139万円が適用可能)で、2010年から個人向けにも販売されました。2011年のマイナーチェンジで廉価版が設定され、東芝製のリチウムイオン電池が採用されました。2018年のマイナーチェンジで、保安基準に対応してバンパーが変更されて全長がが少し大きくなり軽から小型車規格となりました。国外ではフランスのPSAグループにOEM納入され、プジョー iOn(イオン)、シトロエン C-ゼロとして欧州で販売されました。2021年に生産中止となり、国内外の総生産台数は約2.3万台(国内約1.1万台)でした。生産台数は少なかったですが、i-MiEVは電気自動車の実用化に大いに貢献しました。
ミニカーは2010年に発売された京商 Jコレクション製で、正式発表された当時のプレゼンテーション仕様をモデル化しています。実車に即したカラーリングでi-MiEVの独特な顔つきと丸みのあるボディがうまく再現され、レベルの高い出来ばえです。室内のインパネなどの細部も良く再現されています。(フロントウィンドー下のワイパーが目立つのも実車どおりです) 京商 Jコレクションはバリエーションで関西電力実証走行試験車両、量産仕様、タクシー仕様など数種類をモデル化しています。これ以外のi-MiEVのミニカーは、これを流用しているアシェット 国産名車コレクション、ビテス、トミカとトミカリミッテドの1/58、トミーテックの1/150、童友社の1/64、ノレブの欧州OEM版のプジョー イオンとシトロエン C-ゼロなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 eK ワゴン 日本 2013年
三菱の軽自動車は1961年に登場したミニカが、2010年まで発売されていました。ミニカ 6代目の派生車として、車高の高いミニカ トップが1990年に登場しました。ミニカ トップは車高の高い軽自動車を愛嬌のあるスタイルの車として一般化させました。(実車画像→ ミニカ トッポ) ミニカ トッポは1993年に2代目となり、1998年のモデルチェンジでトッポBJに名前が変わり、そのトッポBJの実質的な後継車として2001年に登場したのがeK シリーズでした。なおeKとは「Excellent K-car」の略で「いい軽」というダジャレでもありました。
eKシリーズ(初代)はまずeKワゴンとして2001年に登場しました。エンジンは3気筒657㏄、5段変速/4段自動変速、駆動方式はFFと4WDでした。eK シリーズは日産にOEM供給されて、日産 オッティ(初代)として販売されました。2002年にスポーティなeKスポーツを追加、2003年に外観をクラシック調にして内装などを高級にしたeKクラシックを追加、2004年には車高を上げたSUV仕様のeKアクティブが追加されました。2006年にeKシリーズは2代目にモデルチェンジしました。2代目は初代のデザインを踏襲したデザインで、エンジンやサスペンションも初代とほぼ同じでした。OEMの日産 オッティも2代目となりました。(実車画像→ 三菱 eKワゴン 2001) (実車画像→ 三菱 eKワゴン 2代目 2006)
2013年にeK シリーズは3代目にモデルチェンジしました。三菱と日産の軽自動車事業での合弁会社NMKVで開発され、日産ではデイズとして登場しました。(外観はかなり異なります) 同時にさらに背の高いワゴンがeKスペース(日産 デイズ ルークス)として登場しました。エンジンは可変バルブタイミングリフト機構(MIVEC)付きの新型のDOHC 3気筒に変わり、三菱の軽自動車としては初のCVT変速機が採用されました。スポーティ仕様のeKスポーツはekカスタムに名前が変わり、ekカスタムにはターボで64HPにパワーアップしたエンジンが設定されていました。2016年に燃費偽装問題で三菱車の販売が中止されましたが、三菱が日産の傘下となることで再建が決まり、燃費を修正してeK ワゴンは販売が再開されました。2019年にeKワゴン/eKクロス 4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 三菱 EKワゴン 2019)
ミニカーは2017年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、eK ワゴン 3代目をモデル化しています。プロポーションが良く、フロントグリルなどの細部もなかなか良く仕上げてあります。内装もハンドルの三菱ロゴが印刷されているなどまずまずの良い出来ばえです。これ以外のeK ワゴンのミニカーは日産ディーラー特注品で京商が1/43でモデル化していますので、これはその型を流用していると思われます。(イクソは京商のミニカーをOEM生産しているので) なお日産 デイズも日産自動車特注品で京商 J-コレクションがモデル化していますが、それもこれと同じじイクソ製でしょう。またeK スポーツの2代目を童友社が1/64でモデル化しています。最近の新車販売の約半分は軽自動車ですから、もっと軽自動車のミニカーが作られてもよさそうにおもいます。毎度おなじみの昔のスポーツカーばかり作らずに、現在の軽自動車の売れ筋をモデル化したほうが一般の方にも良く売れるのではないかと思うのは私だけでしょうか。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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