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トヨタ アベンシス T250型 日本 2003年
トヨタ コロナ 8代目(T150)から10代目(T190)は欧州ではカリーナ II (又はカリーナ E)という名前で発売されていました。1997年にカリーナ IIの後継車で欧州専用車としてアベンシスが登場しました。外観は同時期のBMWのような曲面的なエアロルックで、4ドアセダン/5ドアハッチバック/5ドアエステートワゴンがありました。ワゴンは日本ではカルディナ 2代目として販売されました。4気筒1.3L/1.8L/2Lと4気筒2Lディーゼルターボエンジンを搭載する前輪駆動車でした。2001年に7人乗りのミニバン仕様のアベンシス ヴァーソ(VERSO)が追加され、この車は日本ではイプサム 2代目として販売されました。(実車画像→ トヨタ アベンシス 1997)
2003年にアベンシス 2代目(Y250)が登場しました。デザイン的には先代同様に欧州風のシンプルなデザインでした。この車は2003年に販売が終了したビスタ 5代目の後継車としてイギリスから輸入されて国内でも販売されました。国内は4ドアセダンと5ドアワゴン、欧州には5ドアハッチバックもありました。4気筒2L/4気筒2Lディーゼルエンジン(欧州向け)を搭載する前輪駆動車で、国内では4WD仕様もありました。2006年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠が変更されました。2008年に国内外ともにアベンシス 3代目(Y270)にモデルチェンジしました。。(実車画像→ トヨタ アベンシス 2008)
ミニカーは2003年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのないリアルな造形で、実車の雰囲気が良く再現されています。灯火類や室内などの細部も良く再現されています。これは紙箱にトヨタのロゴが表示されたトヨタ特注品でしたが、ミニチャンプスの標準品にはセダンとワゴンがありました。アベンシス 2代目と3代目のモデル化認証はミニチャンプスが得ていたようで、ミニチャンプスがミニカーをほぼ独占していました。それ以外のアベンシスのミニカーはビテスの初代、トミカの3代目があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ RX-8 日本 2003年
2002年にマツダ RX-7(FD)が生産中止となり、ロータリーエンジンを搭載する後継車として2003年に登場したのがRX-8でした。当時の親会社だったフォードが北米市場向けに4ドアのスポーティカーを要求し、それに対応してRX-8が開発されたようです。RX-8にはセンターピラーの無い観音開きという特殊な4ドア(フリースタイルドア)が採用されました。この4ドアは見た目が軽快な2ドアのように見えるというメリットがありますが、前ドアを開けないと後ドアが開かないという構造になっていました。このドアの採用でスポーティな外観と4ドアが両立し、「大人4人が乗れる4ドアスポーツカー」というこの車のコンセプトが成立しました。
RX-8のロータリーエンジン(13B型)は燃費改善の為に量産車初のサイドポート方式の排気ポートを採用し、ターボ過給なしで250HPを確保していました。(RX-7の13B型はターボ付で280HPでした) このサイドポート方式の採用で出力/燃費が向上しましたが、この方式は排気ポートに煤がたまりやすいという欠点があり、それを排気ポート構造を工夫することで克服していました。2008年のマイナーチェンジで、ヘッドライトやバンパーの意匠が変更されました。2012年に生産中止となり、総生産台数は約19万台でした。ロータリーエンジン搭載車としては成功した車でした。
ミニカーはオートアート製で2003年に発売されました。オートアートらしいリアルな造形で、室内などの細部もよく再現され非常にレベルの高い出来ばえです。オートアートは1/18でもRX-8をモデル化していて、その1/18ではエンジンやサスペンションなどの内部メカも精密に再現しています。その1/18のデータを生かして、この1/43でも床下部分のサスペンション/ドライブシャフト/排気管などがリアルに再現されています。(この1/43でも前輪操舵ギミックが付いています) これ以外のRX-8のミニカーはトミカとトミカ リミッテドの当時物 1/59、Mテックの当時物、イクソの別ブランド プレミアムX、イクソの型を流用した国産名車コレクションとFIRST43、京商の1/64、最近のレジン製ではハイストーリー、MARK43、WIT'Sなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ランサー エボリューション VIII 日本 2003年
2000年に三菱 ランサー 6代目としてランサー セディアが登場しました。(名前は2003年のマイナーチェンジでランサーに戻りました) 姉妹車であったミラージュ セダンはなくなりました。エンジンはDOHC4気筒1.5L(100HP)/1.8L(125HP)で、全てのモデルにCVT変速機を採用したことが特徴でした。(一部廉価版にはMTもあった) (実車画像→ ランサー セディア) 2001年に、ランサー セディアをベースにした、ランサー エボリューション VIIが登場しました。先代よりもややおとなしいデザインとなりました。前後輪の差動制限を制御するACD(電子制御多板クラッチ)が新規採用されました。この世代からからWRCに参戦するラリー車(ランサー エボリューション WRC)は、ベース車の改造範囲が限定されたGr.Aクラスから大幅に改造できるWRカークラスに移行しました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション VII)
2003年にランサー エボリューション VIIIが登場しました。富士山型グリルと称する三菱のロゴが付いたフロントグリルが特徴でした。左右後輪の駆動力を変えるAYC(アクティブ ヨー コントロール)の制御量を増やしたスーパーAYC、量産セダンでは世界初のカーボン製リアウイングが採用されました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション VIII) WRカークラスに移行後のレースでは、開発を行うラリーアート ヨーロッパがうまく機能せず、Gr.Aクラス時代のような戦闘力がないランサー エボリューション WRCは低迷しました。2002年にはエースドライバーのT.マキネンがスバルに移籍してしまいました。三菱は2003年のWRC活動停止を発表し、その後は断続的にWRCに参戦していました。2005年に三菱は経営再建の為にワークスのWRC活動休止を発表し、現在に至っています。
ミニカーは2004年に発売されたオートアート製です。オートアートの主力は内部メカも再現した1/18サイズの精密ミニカーですが、1/43サイズでも床下部分のエンジンやサスペンションなどをリアルに再現しています。このエボリューション VIIIはプロポーションが良く、エッチング材を使ったフロントグリルやカーボン風のリアスポイラーの黒塗装など細部もリアルに仕上げてあります。また床下部分のメカを再現し前輪が操舵できるなど他ブランドとは一味違った良い出来ばえです。これ以外のエボリューション VIIIのミニカーでは、オートアートの1/18、Mテック カプセルの1/72、マッスル マシーンの1/24などがあります。 以下はフロント(前輪操舵ギミック動作)/リアの拡大画像です。前輪操舵ギミックは結構リアルな動きをします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 グランディス 日本 2003年
1983年に三菱 シャリオが登場しました。2ボックス5ドアボディに3列シートの7人乗りという車は当時としては珍しく、同じようなコンセプトの同時期の日産 プレーリーも含めてミニバンの元祖とされています。トレディアをベースにしているので、トレディアのバンのようにも見えました。4気筒1.6/1.8L/1.8Lターボ/2Lと4気筒1.8Lディーゼルターボエンジンを搭載する前輪駆動車(後に4WD追加)でした。(実車画像→ 三菱 シャリオ 1983)
1991年にシャリオ 2代目が登場しました。外観は大きなリアウィンドーを持つミニバンらしいデザインとなりました。同時期に登場した個性的なRVのRVRとはプラットフォームを共有する姉妹車でした。内装も自由にアレンジできる3列シート/ガラスサンルーフなどミニバンらしくなっていました。4気筒1.8L/2L/2Lターボ/2.4Lエンジンを搭載する前輪駆動車/フルタイム4WD車でした。1994年のマイナーチェンジで、RVRのようなフォグランプを内蔵した大型バンパーガードが付いた後期型となりました。(実車画像→ 三菱 シャリオ 1991)
1997年にシャリオ 3代目 シャリオ グランディスが登場しました。外観は先代よりややおとなしいデザインとなり、ボディが大型化して3ナンバー車となりました。このクラス初のインパネシフトを採用し、2列目がキャプテンシートの6人乗りが設定されるなどシートアレンジがさらに多彩になりました。DOHC 4気筒2L/2.4L、DOHC V型6気筒3Lエンジンを搭載する前輪駆動車/フルタイム4WD車でした。シャリオ グランディスはそこそこヒットしたようです。(実車画像→ 三菱 シャリオ 1997)
2003年にシャリオ グランディスの後継車としてグランディス 初代が登場しました。(シャリオの名前は消えました) 外観は緩やかな曲線が多用されたスタイリッシュなデザインとなりました。エンジンは4気筒2.4L(165HP)だけとなり、駆動方式は前輪駆動と路面状況に合わせ前後輪の駆動力を制御するマルチセレクト4WDが採用されました。2005年のマイナーチェンジで、内外装が変更されました。先代はヒットしましたが、ライバル車の台頭やリコール隠し問題などの影響で、販売状況は芳しくなかったようです。(海外では人気があったようですが) 2009年に国内販売が中止となり直接の後継車はありませんでした。
ミニカーは2010年に販売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソはOEMで京商 Jコレクションを製造しており、これはJコレクションの型番JC28057を流用しています。プロポーションが良くスタイリッシュなボディがうまく再現されています。雑誌付きミニカーはコストダウンで内装の仕上げを簡素化してある物が多いのですが、このグランディスは内装を彩色してありインパネもリアルに再現されていますので、値段を考えるとコスパの良いミニカーです。これ以外のグランディスのミニカーは前述した京商 Jコレクション、これと同じ型を流用したFIRST43、トミカの1/64、ビテスの輸出仕様などがあります。なおシャリオのミニカーは国産品がありませんが、輸出仕様のスペースワゴン(初代)をリーツェ(RIETZE)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ オデッセイ 日本 2003年
ホンダ オデッセイ 2代目が1999年に登場しました。大ヒットした先代の車高の低い乗用車的なミニバンというコンセプトを継承し、外観はほとんど変えていませんでした。エンジンは先代と同じ4気筒2.3L(150HP)とV型6気筒3L(210HP)でしたが少しパワーアップされました。先代同様の全輪ダブルウィッシュボーン サスペンションで、ボディ剛性が強化されたことでよりスポーティーな操縦性ととなりました。オデッセイ 2代目の北米仕様は現地の要望に対応して全長約5.1mX全幅約1.93mとサイズが大きく、国内ではラグレイトとして販売されました。2001年にサスペンションをローダウンして走行性能を高めたアブソルートが設定されました。(実車画像→ ホンダ オデッセイ 1999)
オデッセイ 3代目が2003年に登場しました。低床プラットフォームを採用し、車高が先代より100㎜ほど低くなりミニバンとは思えないスポーティな外観となりました。エンジンはV型6気筒がなくなり、DOHC 4気筒2.4L(160HP/アブソルート 200HP)だけとなりました。3列シート7人乗りのみの設定で、上級仕様には電動テールゲートや電動格納式3列目シートが装備されました。2006年のマイナーチェンジで内外装の意匠が変更されました。ミニバンながらスポーティな操縦性で人気がありましたが、ミニバンとしては室内の解放感が足りないとの評価もありました。なお2005年に登場した北米仕様のオデッセイ 3代目はボディが大きくV型6気筒3.5Lエンジンを搭載し外観も異なる別物となっていました。2008年に国内版はオデッセイ 4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ホンダ オデッセイ 2008)
ミニカーは2004年に発売されたエブロ製の当時物です。エブロらしいリアルな造形で、実車のスポーティな外観が良く再現されています。フロントグリルや室内などの細部もリアルで、かなり良い出来ばえです。エブロは高性能版のアブソルートもモデル化しています。これ以外のオデッセイ 3代目のミニカーはトミカの1/64、HOTWORKのアブソルート 1/64と無限仕様の1/24、Mテック カプセルの1/72などがあります。なおオデッセイ 2代目のミニカーはトミカの1/66、エブロのアブソルート1/43とHDC(HONDA DIRECT MARKETING)特注品の1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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