ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CHEVROLET CAMARO Z28 1983 USA

GM CHEVROLET CAMARO Z28
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO Z28


SOLIDO 1509 1/43 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.88m 全幅約1.85m エンジン 変速機: V型8気筒 5L 150HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでシボレー カマロ 3代目以降のミニカー検索

GM シボレー カマロ Z28 アメリカ 1983年

 

 1982年にGM シボレー カマロ 3代目が登場しました。シャーシが一新されてボディが少し小さくなりました。同時期に登場したポンティアック ファイアーバード 3代目と同じシャーシを使う兄弟車でした。基本的なスタイルは2代目を踏襲していましたが、カマロとしては初のハッチバックを採用したクーペとなりました。奥まって配置された角型4灯式ヘッドライトと大型のリアウィンドが特徴でした。グレードはスポーツクーペ、ベルリネット、高性能版のZ28がありました。当初のエンジンは4気筒2.5L(90HP)、V型6気筒2.8L、高性能版Z28用V型8気筒5L(145-165HP)がありました。

 

 ストックカーレースIROC(International Race of Champions)に因んで名付けられ、1985年に追加された高性能版IROC-Zはエンジンをパワーアップし足回りを強化していました。1986年に4気筒エンジンが廃止されました。1987年にTバールーフではない本物のコンバーチブルが復活し、IROC-ZのオプションとしてV型8気筒5.7L(220HP)エンジンが復活しました。1991年にIROC-Zが廃止され、Z28はハイマウントのテールスポイラーとボンネット上にダミーのエアダクトが追加されました。1993年に4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ GM シボレー カマロ 1993)

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたソリド製です。ヘッドライトにカバーを付けたレース仕様をモデル化しているようです。(市販車にはカバーが付いていません) このミニカーは1984年に型番1338で発売されました。それは廉価版ミニカーでしたので安っぽいフリーホイールが付いていましたが、この型番1509はHIFIシリーズとして再生産されたもので、少しマシなホイールに変更されていました。プロポーションは悪くないのですが、元々廉価版だったので 全体的に簡素な作りで特徴的なヘッドライトが再現されていないのであまりカマロ 3代目らしくないです。ただこの当時の量産ミニカーはこの程度の出来ばえの物がほとんどでした。ドアが開閉するギミック付きですが、室内も簡単な造形でした。ソリドはYESTERDAYシリーズ(型番1815)と別ブランドのべレム(型番V506)でも同じ物を発売していました。これ以外のカマロ 3代目のミニカーはジョニーライトニングの1/64、ホットホイールの1/64、コーギーのストックカー仕様、サンスターのIROC-Z 1/18、デアゴスティーニのアメリカンカー コレクションのIROC-Zなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CAMARO Z28 1
GM CHEVROLET CAMARO Z28 2

 以下は1984年に発売されたソリド製の当時物 GM シボレー カマロ Z28 (1/43 型番1338)の画像です。上述した最初に発売されたものです。ホイールがフリーホイールになっていることとカラーリングが違うだけで、上述とほとんど同じ物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO Z28 3
GM CHEVROLET CAMARO Z28 4

 以下は1987年に発売されたコーギー製の当時物 GM シボレー カマロ Z28 (1/43 型番C108)の画像です。ストックカーレース仕様車をモデル化しているようです。大きく張り出したオーバーフェンダーが付けられ、ストックカーらしいカラーリングになっていました。ただこれは定価600円ほどの廉価版ミニカーでしたので、プロポーションは悪くないですが、仕上げは簡素でした。特に室内でインパネとステアリングホイールが一体成型されているのは興ざめです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO RACECAR 1
GM CHEVROLET CAMARO RACECAR 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO RACECAR 3
GM CHEVROLET CAMARO RACECAR 4

 以下は2023年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションの GM シボレー カマロ IROC-Z (1/43 No.50)の画像です。高性能版IROC-Zをモデル化しています。メーカーは明示されていませんが、イクソです。イクソは2025年に型番CLC562Nで カマロ IROC-Zを発売しましたが、それはこのアメリカンカー コレクションの物とほとんど同じです。カマロ 3代目の出来の良いミニカーが欲しかったので購入しました。プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されていました。特に上記のミニカーでは再現されていなかった特徴的なフロントグリルがうまく再現されていて、期待していた通りの良い出来ばえでした。テールライトなどの灯火類や室内の細部も良く再現されていました。このアメリカンカー コレクション シリーズは安価ながらも、値段以上に良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO IROC-Z 1
GM CHEVROLET CAMARO IROC-Z 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO IROC-Z 3
GM CHEVROLET CAMARO IROC-Z 4

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GM PONTIAC FIERO SPORT 1984 USA

GM PONTIAC FIERO SPORT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM PONTIAC FIERO SPORT


DELPRADO AMERICAN CAR COLLECTION No.78 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.07m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 4気筒 2.5L 92HP 4段変速
性能: 最高速179km/h  データーベースでポンティアック フィエロのミニカー検索

GM ポンティアック フィエロ スポーツ アメリカ 1984年

 

 1970年代の石油危機によるガソリン価格の上昇で、燃費の良い車の需要が高まりました。(当時燃費が良く安価な日本車が売れました) その需要に対応して燃費の良いスポーティな通勤用の車としてポンティアック フィエロが1984年に登場しました。フィエロは4気筒2.5L(92HP)エンジンをミドシップ搭載した2人乗りのスポーティな小型車で、戦後のポンティアックとしては初めての2人乗り車でした。ミドシップレイアウトを採用したのは車両重量を低減して燃費を向上する為でした。フィエロの標準モデルの市街地燃費は31mpg(13.2km/L)で、これは当時の2.5Lクラスとしては優れていたようです。ただコストダウンでサスペンションなどのプラットフォームは他のGM車のものを流用していたので、スポーツカーとしての性能は一般的なスポーツクーペと同等でした。

 

 リトラクタブルヘッドライトを採用したかっこの良いフィエロの発売当初の販売は好調で、当時の2ドア車として一番良く売れたそうです。1980年代半ばに石油危機が緩和されると、見た目に応じた性能向上が求められるようになりました。そこでV型6気筒2.8L(140HP)エンジンを搭載しサスペンションをチューンした高性能版のGTモデルが1985年に追加されました。1986年にはファーストバックスタイルのフィエロが追加されました。1988年にはサスペンションが再設計されるなど改良されましたが、販売が低迷し生産中止となりました。総生産台数は約37万台でした。(実車画像→ GM ポンティアック フィエロ GT ファーストバック 1986)

 

 

 ミニカーは2024年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。フィエロ初期の高性能版 スポーツをモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソ系列のメーカーだと思われます。(ミニカーを台座に固定するネジに3角溝があるネジが使われていて、このネジを使用するのはイクソ系列のメーカーの特徴ですので) プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されとても良く出来ていました。定価が2200円ほどの安価なミニカーながら、室内はシートが彩色されインパネも良く再現されていました。これ以外のフィエロのミニカーはヤトミンの 1/18とBOS MODELS(レジン製)の1/43しかないようなので、このアメリカンカー コレクションのフィエロは1/43ダイキャスト製ミニカーとしてうれしいモデル化でした。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM PONTIAC FIERO SPORT 1
GM PONTIAC FIERO SPORT 2

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GM CHEVROLET CORVETTE C4 CONVERTIBLE 1986 USA

GM CHEVROLET CORVETTE C4 CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C4 CONVERTIBLE


FRANKLIN MINT RD27 1/24 187㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.48m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型8気筒 5.7L 205HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速224km/h  データーベースでコルベット C4のミニカー検索

GM シボレー コルベット C4 コンバーチブル アメリカ 1986年

 

 GM シボレー コルベットの4代目C4型が1984年に登場しました。従来のアメリカ車的なダイナミックなデザインから、空力を考慮した洗練されたデザインになりました。外観だけではなく構造的にも全面的な新規設計が行われました。先代同様にボディパネルはFRP製で、C2型から使われている横置きリーフスプリングをFRP化してリアサスペンションを軽量化し、ボディ剛性の強化などで操縦性を向上させていました。オプションでサスペンションを固めたZ51がありました。当初はクーペとタルガトップだけで、エンジンは先代と同じV型8気筒5.7L(205HP)を搭載していました。

 

 1986年にフルオープンのコンバーチブルが追加され、エンジンが240HPにパワーアップしました。1988年にはツインターボ化して900HPにチューンした車が当時の市販車最高速度409km/hを記録しています。1989年にC4型の最強モデルZR-1が追加されました。(ZR-1の詳細は下記参照) 1992年から標準エンジンが新型のV型8気筒5.7L(300HP)に変わりました。特別仕様車として1988年の35周年記念車、1993年の40周年記念車、1995年のインディ ペースカー、1996年のグランド スポーツなどがありました。1997年に5代目C5型にモデルチェンジしました。C4型の総生産台数は約36万台でした。

 

 

 ミニカーは1992年に発売されたフランクリン ミント製です。前述したフランクリン ミント製のコルベット C3型と同じ1/24のコルベット コレクションの1台です。1986年に追加されたコンバーチブルをモデル化しています。このシリーズに共通する良い出来ばえで、実車の雰囲気がうまく再現されていました。これもボンネット/ドアが開閉し、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内もリアルに再現されていました。ハンドルと連動した前輪操舵ギミックも付いていました。C4型のミニカーは、ポリスティルの1/25、ソリド、ダンバリー ミント、ディテールカー、オートアートの1/18、ジョニーライトニングの1/64、イクソなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVETTE C4 1
GM CHEVROLET CORVETTE C4 2

 C4型の格納式ヘッドライトは一般的なリトラクタブル ヘッドライトのように先端が持ち上がるのではなく、ライト全体が一回転する構造になっていました。→ コルベット C4型 ヘッドライトの作動動画 したがってこの構造をリアルに再現したギミックをミニカーに付けるのは結構難しいと思います。(回転させるだけなら簡単ですが、所定の位置できちんと止まるようにする必要があります。また点灯させるなら電気的な配線も必要ですがこれはかなり難しいです) その為この1/24でもヘッドライトの作動ギミックは付いていなかったのですが、それでも実車と同じようにボンネットの下にはヘッドライトユニットがちゃんと再現されていました。 以下はそのボンネット下に再現されたヘッドライトユニットの画像とシャーシ/サスペンション部分の拡大画像です。実車と同じ位置にリアルに再現したヘッドライトユニットが配置されていました。可動しないながらも、ヘッドライトユニットをちゃんと再現しているのはさすがだと思いました。床下のドライブトレーン/サスペンションもリアルに再現されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C4 3
GM CHEVROLET CORVETTE C4 4

 以下は1989年に発売されたソリド製の当時物 GM シボレー コルベット C4 クーペ (1/43 型番1513)の画像です。ソリドのHI-FIシリーズの物で、シリーズ名が1980年代前半から販売されていた廉価版ミニカーからの脱却を意味していました。このコルベットもギミックはリアハッチ開閉のみになりましたが、かつてのソリドらしいシャープな作風が戻ってきて実車の雰囲気がうまく再現されていました。室内もそこそこリアルに再現されていました。(ただし定価2200円と比較的安価でしたので、ドアミラーなど細かなパーツは付いていませんでしたが) ソリドはコンバーチブルもモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C4 5
GM CHEVROLET CORVETTE C4 6

 以下はフロント/リアの拡大画像とリアハッチ開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C4 7
GM CHEVROLET CORVETTE C4 8

 以下は1989年に発売されたソリド製のGM シボレー コルベット C4 コンバーチブル (1/43 型番1514)の画像です。上記のクーペのバリエーションで、コンバーチブルをモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C4 CONVERTIBLE 1
GM CHEVROLET CORVETTE C4 CONVERTIBLE 2

 1989年に追加されたコルベット C4型 ZR-1は、ロータスがチューンしたアルミ合金製のDOHC V型8気筒5.7L(375HP)エンジンを搭載し、固められたサスペンション、拡張されたリアフェンダーに太いタイヤを履き、6段変速で最高速度286km/hとC4型最強の高性能車でした。ZR-1はレース用ではないのでオーディオなども付き、オーディオ操作パネル下にはエンジン出力切替スイッチが付いていました。外観ではテールライトが丸型から角形に変わりノーマル版と差別化されていました。(後ほどノーマル版も角形に変わりましたが)

 以下は1995年に発売されたディテールカー製のGM シボレー コルベット C4 ZR-1 クーペ 1993 (1/43 型番213)の画像です。ディテールカーはイタリアのCDC社のブランドで、主にスポーツカーをモデル化していました。これもプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ZR-1の特徴であるテールライト形状や太いタイヤ、室内のインパネなども良く再現されていました。ディテールカーはコンバーチブルもモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C4 ZR-1 1
GM CHEVROLET CORVETTE C4 ZR-1 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C4 ZR-1 3
GM CHEVROLET CORVETTE C4 ZR-1 4

 以下は2018年に発売された国産名車コレクション製のGM シボレー コルベット C4 クーペ (1/43 No.319)の画像です。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデル(PREMIUMX 型番PRD591)の仕上げを簡素化したものでした。これもプロポーションが良く細部も値段相応に仕上げてあり、安価な雑誌付きミニカーながら値段以上の良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C4 9
GM CHEVROLET CORVETTE C4 10

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C4 11
GM CHEVROLET CORVETTE C4 12

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GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP 1987 USA

GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP
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GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP


DELPRADO AMERICAN CAR COLLECTIO No.87 1/43 120mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.12m 全幅約1.77m エンジン 変速機: V型8気筒 5L 150HP 3段自動変速
性能: 最高速166km/h  データーベースでシボレー エルカミーノのミニカー検索

GM シボレー エルカミーノ SS ピックアップ アメリカ 1987年

 

  GM シボレーには様々なピックアップ/トラックがありますが、エルカミーノは乗用車ベースのピックアップでした。エルカミーノ 初代から3代目までの概要はエルカミーノ 3代目で記載しました。1973年にシボレー シェベルをベースにしたエルカミーノ 4代目が登場しました。フロント周りはシェベルと同じ丸形2灯式ヘッドライトのデザインで、それ以外は先代同様の荷台を備えたかっこいいピックアップでした。6気筒4.1L/V型8気筒5L/5.7L/6.6L/7L(245HP)エンジンを搭載していました。1974年にフロントグリルが変更され、1976年には縦2列の角形4灯式ヘッドライトが採用されました。(実車画像→ シボレー エルカミーノ 1973シボレー エルカミーノ 1976)

 

 1978年に独自のシャーシを採用したエルカミーノ 5代目が登場しました。フロント周りは角形2灯式ヘッドライトを備えたシボレー マリブと同じようなデザインでした。V型6気筒3.3L/3.8L/4.3L、V型8気筒4.4L/5L/5.7L(170HP)エンジンを搭載していました。1982年に最終型にマイナーチェンジし角形4灯式ヘッドライトに変わり、燃費の良いV型8気筒5.7Lディーゼルエンジンが追加されました。1980年代後半になると年間の販売台数が最盛期の半数以下の約2万台まで減少し、1987年に生産が終了しました。(実車画像→ シボレー エルカミーノ 1978)

 

 

 ミニカーは2024年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。エルカミーノ 5代目 最終型の高性能版SS(スーパー スポーツ)のカスタム仕様をモデル化しています。メーカーは明記されていませんが、イクソが型番CLC560Nでエルカミーノ 5代目をモデル化していますので、これはそれを流用した物だと思われます。(ただし発売時期はイクソのカタログモデルが後ですが) このエルカミーノ 5代目のカスタム仕様はテネシー州のチュー チュー カスタムズ(Choo-Choo Customs)社による改造車で、ボンネットのパワーバルジ追加やアルミホイールなどの外観変更がされていました。特定のディーラーだけで販売されたそうで、販売台数は少なかったようです。ミニカーはプロポーションが良く実車に即した外観変更が再現されていました。(フロントバンパーとリアにはChoo-Choo Customsのロゴが付いています) 室内インパネのメーターなどの細部もうまく再現されていてとても良く出来ていました。 これ以外のエルカミーノ 5代目のミニカーはグリーンライトの1/64があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP 1
GM CHEVROLET EL CAMINO SS PICKUP 2

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GM BUICK GRAND NATIONAL 1987 USA

GM BUICK GRAND NATIONAL
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GM BUICK GRAND NATIONAL


DELPRADO AMERICAN CAR COLLECTIO No.62 1/43 123㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.09m 全幅約1.92m エンジン 変速機: V型6気筒 3.8L ターボ 280HP 4段自動変速
性能: 最高速229km/h  データーベースでGM ビュイックのミニカー検索

GM ビュイック グランド ナショナル アメリカ 1987年

 

 ビュイックはキャディラックに次ぐ高級車ブランドで1960年代のリビエラでGM ブランドとしては初めて高級パーソナルカー市場に進出しました。GMの他のブランドのポンティアックやオールズモービルには中級パーソナルカー市場に対応したモデル(ポンティアック グランプリなど)がありました。それに対応するモデルとしてビュイックの中級車センチュリーの上級グレードとして1973年にセンチュリー リーガル 初代が登場しました。 リーガル 初代はV型6気筒3.8L/V型8気筒5.7L/7.5Lエンジンを搭載する中型車で、4ドアセダンと2ドアクーペがありました。1975年からはセンチュリーの名前が外れて、単にリーガルとなりました。リーガル 初代はTVドラマ「刑事コジャック」でコジャック警部補の覆面パトカーに採用されました。

 

 1978年にリーガル 2代目が登場しました。1970年代のアメリカ車全体のダウンサイジングの流れでサイズが小さくなりました。当時のアメリカ車としては珍しくV型6気筒3.8Lエンジンにターボが設定されていたので、ターボ仕様車(170HP)は動力性能が優れていました。1981年のマイナーチェンジでフロント周りのデザインが空力的に向上したことで、リーガルはNASCARに参戦し、1981年と1982年のマニュファクチャラー タイトルを獲得しました。それを記念してグランドナショナルという高性能版が設定され1982年に限定販売されました。このグランドナショナルは1984年以降にも高性能版として設定され、1987年まで販売されました。最終型の1987年版には280HPのエンジンを搭載し、足回りなども強化されたGNX(グランドナショナル エクスペリメンタル)が約500台製造されました。1988年にリーガル 3代目にモデルチェンジしました。3代目は高級パーソナルカーに回帰し、高性能版の設定はありませんでした。(実車画像→ ビュイック リーガル 1988)

 

 

 ミニカーは2024年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。高性能版ビュイック グランド ナショナルの最終仕様の1987年式GNXをモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソです。2025年にイクソは型番CLC576Nでグランド ナショナルをモデル化しましたが、それはカラーリングが違いますが、これとほぼ同じ物のようです。プロポーションが良く、実車に即した黒のカラーリングで、ブラックアウトしたフロントグリル、パワーバルジ付ボンネット、リアとサイドのGRAND NATIONALのロゴ、実車に即したホイールなどがリアルに再現されていました。室内もシートが彩色されているなど結構リアルに仕上げてあって、安価な雑誌付きミニカーながら、値段以上の良い出来ばえになっていました。(この出来ばえは現在の1/43サイズのダイキャスト製ミニカーとしてかなりコスパが高いです) これ以外のビュイック 2代目のミニカーはダンバリーミントの1/24、ジョニーライトニングの1/64、レーシングチャンピオンの1/64などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM BUICK GRAND NATIONAL 1
GM BUICK GRAND NATIONAL 2

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