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GM キャディラック セビル エレガンテ アメリカ 1980年
GM キャディラック セビル 2代目が1980年に登場しました。1930年代のイギリス製高級車に見られたリア/トランクのデザイン(レザーエッジと呼ばれる)を取り入れた懐古調スタイルが外観上の特徴でした。(レザーエッジ 実車画像→ ロールス ロイス ファントム 25/30) 全長5.2mX全幅1.8mとトヨタのセンチュリー並の大きさで、前輪駆動方式が採用されました。アメリカ車としては珍しいことに燃費対策でV型8気筒5.7L(105HP)ディーゼルエンジンを標準エンジンとしていました。(ガソリンエンジンはオプション) ボディは4ドアセダンのみで4段自動変速で最高速180km/hの性能でした。
1982年からはV型8気筒4.1L(125HP)ガソリンエンジンが標準となり、ディーゼル エンジンはオプションとなりました。セビル 初代同様にキャディラックの中でも高価な車でしたが、個性的なスタイルが好評で、初代同様に成功しました。1986年にセビル 3代目が登場しました。ボディが小型化され、当時のGM車に共通したリアウインドーがほぼ直立したキャビンを持つデザインとなりました。1992年にセビル 4代目が登場しました。ボディが大きくなり欧州のオペル車のような雰囲気のおとなしいデザインに変わりました。1998年に登場したセビル 5代目は4代目のデザインを踏襲していました。 (実車画像→ GM キャディラック セビル 3代目、実車画像→ GM キャディラック セビル 4代目、実車画像→ GM キャディラック セビル 5代目)
ミニカーは2013年に発売されたイクソのプレミアムX製です。上級グレードのエレガンテをモデル化しています。2009年に登場したプレミアムX ブランドの初期のミニカーはレジン製でしたが、これはダイキャスト製です。実車に即したツートンカラーで、セビル 2代目のスタイルをうまく再現していて非常に良い出来ばえでした。またリアルなフロントグリル、その上に付いた凝った造りのエンブレム、ナンバープレート、室内の造形などの細部も良く再現されていました。1970年代後半以降のサイズダウンされたアメリカ車はあまり人気がないので、セビル 2代目のミニカーはトミカの外国車シリーズ(型番F45 1/69)の当時物ぐらいしかありませんでした。その後2009年頃にネオ(NEO レジン製)がセビル 初代と2代目をモデル化しています。 以下はフロント/フロントグリルのエンブレム拡大画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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デロリアン DMC-12 アメリカ 1981年
GMの副会長であったジョン デロリアン(John DeLorean)は、自分の理想の車を作るために1975年にデロリアン モーター カンパニー(DMC)を設立しました。1975年にイタルデザインのG.ジウジアーロがデザインしたDMC-12のプロトタイプが発表され、実際に製品化されたのは1981年でした。ロータスが設計に協力し同社の得意とするバックボーンフレームにFRP製ボディーを載せる構造となっていました。プジョー/ルノー/ボルボが共同開発したPRV型V型6気筒2.85Lエンジンをリア(ミドシップではない)に搭載していました。ガルウイング式ドアと未塗装ヘアライン仕上げのステンレスパネルを張ったボディが特徴でした。
発売初年度に約6500台が販売されましたが、高額(約1600万円)だったのですぐに販売不振となり、DMCは資金繰りの悪化で1982年に倒産しました。総生産台数は約8000台でした。ここまでなら不運な車ということで終わりでしたが、1985年の映画「Back to the Future(バック トゥ ザ フューチャー)」でタイムマシンを搭載した劇中車に採用され、この映画の大ヒットとともにデロリアンはたちまち有名になりました。映画はパート3まで制作され、すべてにデロリアン改造車が登場することで今でも人気のある車です。2012年にはDMC-12を電気自動車化したDMC EVが開発されていて、2022年現在も後継EVが開発途中のようです。
ミニカーは2003年に発売されたビテス製です。プロポーションが良く灯火類などの細部もリアルで、実車がうまく再現されています。特筆すべきはボディの質感で、ヘアライン仕上げのステンレスパネルがそれらしく再現されているといった凝った作りです。またガルウイング式ドアが開閉し、室内も細部まで良く再現されています。ビテスは映画 Back to the Future Part1からPart3までの劇中車も全てモデル化しています。ビテスの親会社のサンスターでは1/18と1/43でもデロリアンを発売しています。これ以外のデロリアンのミニカーは劇中車のモデル化が多いですが、オートアートの1/18、ミニチャンプスの1/43、コーギーの劇中車仕様 1/36、アオシマの劇中車仕様 1/43、WELLYの劇中車仕様 1/24、マテルの劇中車仕様 1/64と1/43と/18などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とガルウイングドアの開閉ギミック画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ナイト 2000 キット ナイトライダー アメリカ 1982年
ナイトライダー(KNIGHT RIDER)は1980年代にアメリカで放映されたTV ドラマでした。(日本では1987年にテレビ朝日系列で放映) ナイト財団という組織に属するマイケル ナイトが高性能な特殊車 ナイト2000を使って様々な事件を解決するといったドラマでした。このドラマの魅力はナイト 2000に搭載された人間と会話できる高性能なコンピューターのキット(K.I.T.T)の存在でした。真面目なキットと破天荒なマイケル ナイトのやり取りが面白く、個人的に好きなドラマでした。
劇中のナイト 2000はポンティアック ファイアーバード トランザム 1982年式をベースにして製作され、ノーズ以外の外観はほぼそのままでした。ナイト 2000 キット(K.I.T.T)以外の劇中車としてはナイト財団移動本部として使われた大型セミトレーラーのルークワンやキットのプロトタイプで後に敵役となるナイト 2000 カール(K.A.R.R. 外観は同じで黒/銀のツートンカラー)などがありました。
2008年にアメリカでは新シリーズのナイトライダーがTV放映されました。(日本ではナイトライダーNEXTとして2012年にTV放映) このドラマではナイト 2000はシェルビー マスタング GT500をベースにしたナイト 3000に変わりました。このシリーズは何回か見ましたが、オリジナルと比べるとナイト 3000に魅力がないなどあまり面白く思いませんでした。1980年代当時のナイト 2000は夢の車でしたが、それから約40年後の2023年現在ではナイト2000のような車が現実化されつつあります。(実車画像→ シェルビー マスタング GT500 2007)
ミニカーは2004年に発売されたアオシマ スカイネット製です。プロポーションが良く、ホイールや灯火類などの細部もリアルに再現してあり、非常に良く出来ていました。また室内も航空機の操縦桿のようなステアリングホイールやメーター類がリアルに再現してありました。さらにキットが外部の状況を監視するフロントノーズにあるスキャナーが点滅するギミック付きです。(底板後部に収納する小さなボタン電池2個で動作し、ON/OFFのスイッチが底板部分にあります) アオシマは1/43と1/18と1/15でキット(K.I.T.T)とカール(K.A.R.R.)を8種類ほどモデル化していて、1/18と1/15では音声出力回路やメータ照明などもっと凝ったギミックが付いていました。さらにアオシマはプラモデルやRCカーも作っています。アオシマ以外のミニカーはマテル(ホットホイール)の1/64と1/43と1/18、JADA TOYSの1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM ポンティアック ファイアーバード トランザム アメリカ 1982年
GM ポンティアック ファイアーバード 3代目が1982年に登場しました。先代同様にシボレー カマロとシャシーを共有する兄弟車でした。排ガス対策でパワーダウンしたエンジンで従来通りの性能を確保し燃費向上を図る為、シャーシが一新されてボディは小型/軽量化されました。ボディ形式は2ドアクーペのみで、先代と似たイメージのボディを目新しくする為にリトラクタブルヘッドライトが採用されました。当初から脱着可能なTバールーフ仕様がありましたが、1991年にはフルオープン仕様のコンバーチブルが設定されました。
エンジンは標準が4気筒2.5L(90HP)、オプションでV型6気筒2.8L、高性能グレードのトランザム用としてV型8気筒5L(150HP)がありました。1987年にV型8気筒5.7L(240HP)エンジンを搭載したトランザム GTAが設定されました。1989年にトランザム20周年記念モデルとしてV型6気筒3.8Lターボ(250HP)エンジンを搭載したトランザム ターボが設定されました。約84万台が1992年まで生産されてファイアーバード 4代目にモデルチェンジしました。なお1980年代にアメリカで放映されたTVドラマ「ナイトライダー」の主人公の愛車 ナイト 2000はファイアーバード 3代目 トランザムをベースにしていました。(実車画像→ ポンティアック ファイアーバード 1993)
ミニカーは2021年に発売されたイクソ製です。1982年式トランザムの限定生産車をモデル化しています。実車に即した黒と金のカラーリングで、ボンネット上には金色で火の鳥のロゴとその横に「5.0 LITER H.Q」と表示されています。(H.QはHIGH QUALITYの略だと思いますが、何がH.Qなのかは不明) 全体的なプロポーションが良く、フロント/リアの造形や室内インパネなどの細部がリアルに再現されていて、とても良く出来ていました。これ以外のファイアーバード 3代目のミニカーはマッチボックスの当時物、トミカの当時物、ポリスティルの当時物 1/25、ジョニーライトニングの1/64、ネオ(レジン製)のトランザム GTAなどがあります。 以下はフロント(ボンネットのロゴ)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM シボレー カマロ Z28 アメリカ 1983年
1982年にGM シボレー カマロ 3代目が登場しました。シャーシが一新されてボディが少し小さくなりました。同時期に登場したポンティアック ファイアーバード 3代目と同じシャーシを使う兄弟車でした。基本的なスタイルは2代目を踏襲していましたが、カマロとしては初のハッチバックを採用したクーペとなりました。奥まって配置された角型4灯式ヘッドライトと大型のリアウィンドが特徴でした。グレードはスポーツクーペ、ベルリネット、高性能版のZ28がありました。当初のエンジンは4気筒2.5L(90HP)、V型6気筒2.8L、高性能版Z28用V型8気筒5L(145-165HP)がありました。
ストックカーレースIROC(International Race of Champions)に因んで名付けられ、1985年に追加された高性能版IROC-Zはエンジンをパワーアップし足回りを強化していました。1986年に4気筒エンジンが廃止されました。1987年にTバールーフではない本物のコンバーチブルが復活し、IROC-ZのオプションとしてV型8気筒5.7L(220HP)エンジンが復活しました。1991年にIROC-Zが廃止され、Z28はハイマウントのテールスポイラーとボンネット上にダミーのエアダクトが追加されました。1993年に4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ GM シボレー カマロ 1993)
ミニカーは1988年頃に発売されたソリド製です。ヘッドライトにカバーを付けたレース仕様をモデル化しているようです。(市販車にはカバーが付いていません) このミニカーは1984年に型番1338で発売されました。それは廉価版ミニカーでしたので安っぽいフリーホイールが付いていましたが、この型番1509はHIFIシリーズとして再生産されたもので、少しマシなホイールに変更されていました。プロポーションは悪くないのですが、元々廉価版だったので 全体的に簡素な作りで特徴的なヘッドライトが再現されていないのであまりカマロ 3代目らしくないです。ただこの当時の量産ミニカーはこの程度の出来ばえの物がほとんどでした。ドア開閉ギミック付きですが、室内も簡単な造形です。ソリドはYESTERDAYシリーズ(型番1815)と別ブランドのべレム(型番V506)でも同じ物を発売していました。これ以外のカマロ 3代目のミニカーはジョニーライトニングの1/64、ホットホイールの1/64、コーギーのストックカー仕様、サンスターのIROC-Z 1/18、デアゴスティーニのアメリカンカー コレクションのIROC-Zなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)