ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PEUGEOT 404 1960 FRANCE

PEUGEOT 404
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404


VITESSE L155A 1/43 104mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 69HP 4段変速
性能: 最高速143km/h  データーベースでプジョー 404のミニカー検索

プジョー 404 フランス 1960年

 

 プジョーの4シリーズ(社名の3桁目が4)の第一弾として403の後継車404が1960年に登場しました。404の最大の特徴はピニンファリーナがデザインした当時最新のセダンスタイルで、ランチア フラミニアに代表される美しいデザインでした。フェンダーより低いボンネットを実現する為にエンジンは45度傾けて搭載されていました。 この後1995年登場の406までプジョーはピニンファリーナがデザインすることになり、センスの良いデザインがプジョーの特徴となりました。1962年に2+2座の2ドアカブリオレ/2ドアクーペが追加され、さらに全長の長いブレークも追加されました。

 

 エンジンは4気筒1.4L/1.6L(69HP)ガソリンと4気筒1.8L/1.9Lディーゼルで、ガソリンエンジンには燃料噴射仕様がありました。1964年には2Lディーゼルエンジンが追加されました。404はラジアルタイヤを前提にしたサスペンション設定など足回りも優れており、その証拠に1966年から3年連続してサファリ ラリーで優勝しています。1968年に後継車504が発表されるとクーペ/カブリオレなどの上級仕様は504に移されましたが、セダン系は1975年まで国内生産が続けられました。(国外では1988年まで生産された) 国内での総生産台数は約180万台でした。

 

 

 4気筒2L(88HP)ディーゼルエンジンを搭載した404カブリオレの改造車が速度記録を樹立するなど、プジョーはこの当時からディーゼルエンジンに力を入れていました。プジョーは現在でもディーゼルエンジンのトップメーカーで、2009年のルマンではディーゼルの908 HDi FAPが優勝しています。

 ミニカーは1997年頃に発売されたビテス製です。当時のミニカーとしてはやや物足りないレベルの出来ばえです。ヘッドライトとその下のウィンカーが少し大き目にデフォルメされているので、ピニンファリーナのバランスの取れた美しいボディの再現は今一つの感じです。ビテスはサファリ ラリー仕様など15種類ほどをモデル化しています。これ以外の404のミニカーは当時物ではディンキー、ノレブ、CIJ、JRDがありました。当時物以外ではエリゴール、ノレブの新製品、イクソ、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 404 1
PEUGEOT 404 2

 以下は1961年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 プジョー 404 (1/43 型番553)の画像です。経年変化で塗装の艶がなくなっているので見た目があまり良くないですが、プロポーション的には良くできています。低いボンネット、テールフィンなどピニンファリーナスタイルがよく捉えられています。ディンキーはブレーク、カブリオレもモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 3
PEUGEOT 404 4

 以下は2002年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズ プジョー 404 (1/43 No.49)の画像です。メーカーは不明ですが、イクソの別ブランドのノスタルジーが似たような物を作っているのでイクソ系のメーカーだと思われます。これもヘッドライトとウィンカーが少し大き目で、ビテスの404と似たような感じになっています。雑誌付ミニカーとしてはまずまずの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 5
PEUGEOT 404 6

 以下は1966年に発売されたディンキー(仏)の当時物 プジョー 404 カブリオレ (1/43 型番528)の画像です。上記のセダンより5年ほど後の1966年に作られていますので、ドア/ボンネットが開閉できるギミック付で、ラインストーンを使ったヘッドライト/ウィンカー、ドライバーフィギュア付と凝った作りとなっています。 なおこのお嬢さんのフィギュアはトライアンフ スピットファイアーにも使われていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 CABRIOLET 1
PEUGEOT 404 CABRIOLET 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 CABRIOLET 3
PEUGEOT 404 CABRIOLET 4

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FACEL VEGA FACELLIA 1960 FRANCE

FACEL VEGA FACELLIA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FACEL VEGA FACELLIA


SOLIDO 4516 1/43 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.12m 全幅約1.62m エンジン 変速機: 4気筒 DOHC 1.6L 115HP 4段変速
性能: 最高速182km/h  データーベースでファセル ヴェガのミニカー検索

ファセル ヴェガ ファセリア フランス 1960年

 

 前述したようにファセル社のファセル ヴェガは北米である程度成功しました。ファセル社はさらなる販路拡大を目指して小型高級車の開発に乗り出しました。1960年に登場したファセリアはファセル ヴェガのイメージを継承し小型化したものでした。ファセリアにはファセル社が独自設計したDOHC 4気筒1.6Lエンジン(115HP)が搭載されました。このエンジンは1.6Lで110HPと当時としては非常に高性能でしたが、強度設計に問題があり信頼性がなくトラブルが多発しました。

 

 1962年にエンジンをボルボ製4気筒1.8L(108HP)に切り替えたファセリア F2(ファセル ヴェガ IIIとも呼ぶようです)で問題は解消しましたが、ファセリア F2は信頼を回復することが出来ませんでした。さらに上級車のファセル ヴェガも販売不振となりファセル社は1964年に倒産しました。ファセリアは約1000台が生産され、ファセル社の車としては一番多く売れました。ファセル社全体では10年間で約3000台が生産され、そのほとんどは北米に輸出されました。

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたソリド製です。ソリドの型番45**シリーズは、1970年代のレベルの低い廉価版から脱却して、当時の値段で約2000円の手ごろな値段ながらコレクションに値するレベルのミニカーに仕上がっていました。(同時期の国産ミニカーのダイヤペットは約1000円ぐらいでしたから約2倍でした) このファセリアもソリドらしいシャープな造形で、灯火類や室内などの細部もそこそこリアルに出来ています。これ以外のファセリアのミニカーはフランスのCIJ(セーイージー)製の当時物、ネオ(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FACEL VEGA FACELLIA 1
FACEL VEGA FACELLIA 2

 以下は1960年代に発売されたフランスのCIJ(セーイージー)製の当時物 ファセル ヴェガ ファセリア 1960 (1/43 型番3/3)の画像です。CIJは当時のミニカーとしてはかなりレベルの高い出来ばえの物が多いです。このファセリアも50年以上も前に作られたものですが、1960年代のミニカーとしては良く出来ています。透明プラスチックに塗装したハードトップは取外すことができます。フロントウインドーと一体成型したダッシュボードはすこし変ですが、室内はこの時代のミニカーとしてはうまく再現しています。  (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FACEL VEGA FACELLIA 1
FACEL VEGA FACELLIA 2

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RENAULT 4L 1961 FRANCE

RENAULT 4L
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L


DINKY(FR) 518 1/43 85mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.66m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 747cc 32HP 3段変速
性能: 最高速113km/h  データーベースでルノー 3/4のミニカー検索

ルノー 4L フランス 1961年

 

 1961年にルノー 4CVの後継車としてルノー 4が登場しました。ルノー初の前輪駆動方式を採用し、2ボックスのハッチバックボディなど、ライバルのシトロエン 2CVを意識した設計でした。ボディはセダン以外にフルゴネット(後部がハイルーフの箱形商用車)、ブレーク(バン)、ピックアップなどがありました。エンジンは4CV譲りの747cc(32HP)で3段変速機、最高速113km/h の性能でした。なおエンジンが603ccの廉価版ルノー 3も短期間ですが販売されました。

 

 リアサスペンションは横置きトーションバーを用いたトレーリ ングアーム方式で、ボディ全幅に渡る長い左右輪用トーションバーが2本前後に並んでいたので、ホイールベースが左右で異なっていました。当初はフロントグリルとヘッドライトが分離していましたが、1968年以降はアルミ製グリルで一体化され、1975年には黒い樹脂製グリルとなりました。1972年にエンジンが800ccに拡大され、1978年には1.1Lエンジンも追加されました。コストを抑えた設計による実用性/経済性が評価され、同じようなコンセプトのシトロエン 2CV以上に大成功し1992年まで生産されました。総生産台数は835万台でこれはモデルチェンジしていない量販車としてはフォルクスワーゲン ビートル(2153万台)、フォード T型(1500万台)に次ぐ第3位でした。(ちなみにシトロエン 2CVは387万台) 後継車はトゥインゴでした。

 

 

 ミニカーは1962年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。豪華仕様の4L(リアクォーター後部に3枚目の窓がある)をモデル化しています。ディンキー(DINKY TOY)はイギリスとフランスに生産拠点があって、フランスのディンキー(仏)は主にフランス車を手掛けていました。ディンキー(仏)のミニカーはプロモーションモデル的なリアルな作風が特徴でした。このルノー 4も1960年代の素朴な作りですが、プロポーションはしっかりしていて細部も結構リアルで良い出来ばえです。スプリングサスペンションのギミックが付いています。これ以外のルノー 4の当時物ミニカーはノレブ、ディンキー(仏)をコピーしたオートピレン、ソリドのフルゴネット、トミカのフルゴネットなどがありました。当時物以外ではビテス、ソリド、ノレブ、ブレキナの1/87など商用車のバリエーションも含めてたくさんあり、最近でも新製品が出されています。以下はディンキー(仏)製のルノー 4のフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 4L 1
RENAULT 4L 2

 以下は1970年に発売されたディンキー(仏)製のルノー 4L 高速道路(AUTOROUTES) サービスカー (1/43 型番518a)の画像です。上記型番518のバリエーションで、屋根にアンテナを追加して高速道路の保守サービスカーに仕立てています。これ以外にも郵便車などのバリエーションがありました。なおこのミニカーにはナンバープレートが付いていますが、これはミニカーの箱に添付されていたナンバープレート(紙製粘着シール)を貼ったものです。1970年代に発売されていたディンキー(仏)の乗用車ミニカーのほとんどにはナンバープレートのシールが添付されていました。それを貼るとミニカーがリアルになって楽しかったのでしたが、そのことを思い出したことが当サイトのナンバープレート作成ページを作るきっかけとなりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 3
RENAULT 4L 4

 以下は1976年頃に発売されたオートピレン製のルノー 4L 1968 (1/43 型番202)の画像です。オートピレンは同時期のコーギーやディンキーをコピーした物が多いのですが、単なるコピーではなく一工夫していました。これは上記のディンキー(仏)のコピーですが、フロントグリルを1968年以降のヘッドライトと一体化された物に変更しています。オートピレンはこのような工夫を続けながら技術レベルを上げ、その後オリジナルのミニカーを開発するようになりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 5
RENAULT 4L 6

 以下は1961年頃に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 4L (1/43 型番53)の画像です。ノレブ初期のプラスチック製でテールゲートが開閉するギミック付です。全体的に丸みがついているように感じるのは、プラスチックの経年劣化でボディが少し変形しているのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 7
RENAULT 4L 8

 以下は2017年に発売された国産名車コレクション製のルノー 4L (1/43 No.294)の画像です。メーカーはイクソで、最近のミニカーですから灯火類などの細部はそこそこリアルですが、リアエンド周りの造形が微妙に違う感じがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 9
RENAULT 4L 10

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CITROEN AMI 6 1961 FRANCE

CITROEN AMI 6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6


SOLIDO 141 1/43 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.87m 全幅約1.52m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 602cc 22HP 4段変速
性能: 最高速105km/h  データーベースでシトロエン アミのミニカー検索

シトロエン アミ 6 フランス 1961年

 

 シトロエン 2CVDSとの中間車種として、アミ(AMI)が1961年に登場しました。(AMIとはフランス語で友人の意) 基本的な部分は2CVがベースで、2CVより大型のボディに2CVの空冷水平対向2気筒エンジンを602cc(22HP)に拡大したエンジンを搭載していました。当時珍しかった角形ヘッドライトを使った奇抜なフロント、当時流行していたクリフカット デザイン(リアウインドウが逆に傾いている)のルーフなど、この車もシトロエンらしい独特なデザインの車でした。セダンとブレーク(ワゴン)がありました。

 

 アミは一時的にシトロエンの最量販車種になるなど商業的に成功しました。1969年にはクリフカットをハッチバックスタイルに変えるなど、デザインをリファインしたアミ 8に発展しました。(実車画像→ シトロエン アミ 8) さらに1973年には1971年に登場したGSに使用した空冷水平対向4気筒1L(61HP)エンジンを搭載し性能を大幅に向上させたアミ シュペール(AMI SUPER)が追加されました。また1970年にアミ 8をベースにしてシングル ローターのロータリーエンジンを搭載したM35 プロトタイプが限定生産されました。アミは1978年に生産中止となり、後継車はビザとなりました。(実車画像→ シトロエン M35 試作車)

 

 

 ミニカーは1961年に発売されたソリド製の初期物です。ずいぶん昔のミニカーですので、ヘッドライトとバンパーが銀塗装されたレトロな造形です。レトロではありますが、全体的なプロポーションは正確で実車の雰囲気がうまく再現されていて、フロントグリル手前のガードリングやボディ各部のプレスラインなどもよく再現されてます。これ以外の当時物ミニカーとしてはCIJ/JRD、ディンキー(仏)、ノレブ、ポリトーイのアミ 8(1/55)などがありました。最近の物では、ノレブ、ミニチャンプス、ヘルパ(1/87)、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。室内は簡単な造形ですが、一本スポークのステアリングホイールが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN AMI 6 1
CITROEN AMI 6 2

 以下は1962年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 シトロエン アミ 6 (1/43 型番557)の画像です。これもレトロなビンテージミニカーですが、プロポーションが正確なので、ソリド製とほとんど同じように見えます。こちらはボンネットとトランクが開閉するギミック付きです。ナンバープレートが紙シールで再現されていますが、当時のディンキー(仏)製のミニカーにはこの紙シールのナンバープレートが付属していました。(リアのナンバープレートは剥がれて行方不明ですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 3
CITROEN AMI 6 4

 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内には簡単ですがエンジンが再現されていて、トランク内には何もなく底板の車軸が見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 5
CITROEN AMI 6 6

 以下は1962年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン アミ 6 (1/43 型番54)の画像です。ノレブの初期物でプラスチック製です。これもプロポーションが良く、なかなかの良い出来ばえです。ノレブ初期のプラスチック製ミニカーは経年変化でボディが変形するものが多いのですが、これは開閉ギミックがないのが幸いしてか? ほとんど変形していません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 7
CITROEN AMI 6 8

 以下は1965年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン アミ 6 ブレーク (1/43 型番2)の画像です。これもノレブの初期物でプラスチック製です。上記のセダンのバリエーションでプロポーションは良いのですが、こちらはボンネット開閉ギミックが付いていて、経年変化でボンネットなどが変形しています。(ボンエットはヒンジが変形しているので開くのが困難です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN BREAK 1
CITROEN AMI 6 BREAK 2

 以下は2008年頃に入手したアルタヤ(ALTAYA)のシトロエン M35 プロトタイプ 1970 (1/43 型番不明)の画像です。上述したロータリーエンジンを搭載した M35 プロトタイプをモデル化しています。アルタヤの雑誌付きミニカー「PASSION CITROEN」シリーズのNo.29として作られた物で、メーカーはユニバーサル ホビーです。(参照WEBサイト→ PASSION CITROEN ) これも実車の独特なデザインが良く再現されていて、とても良く出来ています。右前フェンダーには実車に即して「PROTOTYPE CITROEN M35 No1」のロゴが表示されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN M35 PROTOTYPE 1
CITROEN M35 PROTOTYPE 2

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SIMCA 1000 1961 FRANCE

SIMCA 1000
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SIMCA 1000


DINKY(FR) 519 1/43 88mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.49m エンジン 変速機: 4気筒 1L 34HP 4段変速/3段半自動変速
性能: 最高速125km/h  データーベースでシムカ 1000のミニカー検索

シムカ 1000 フランス 1961年

 

 1961年にシムカ アロンドの後継として1000が登場しました。1000はシムカとして初のリアエンジン車で、モノコックボディに4気筒1L(34HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速125km/hの性能でした。当時のシムカは大株主フィアットのコントロール下にあり、1000の中身はフィアット 600を大きくしたような設計でした。ボディはごくシンプルな3ボックススタイルで、見た目は同時期に登場した同じリアエンジン車のルノー 8と非常に良く似ていました。

 

 1000はルノー 8同様に大ヒットし、当時の大衆車市場をこの2台が席巻していました。その後777ccエンジンを搭載した廉価版の800、1.1L/1.3L(60HP)エンジンを搭載した上級車のスペシャル、1.3Lエンジンを搭載した高性能版のラリー I (60HP)、ラリー II (82HP)、ラリー III (103HP)などが追加されました。1977年のマイナーチェンジでフロントグリルが追加されヘッドライトが角形に変更されて外観が大幅に変わりました。1978年まで長く生産され、総生産台は約195万台でした。(実車画像→ シムカ 1000 1977)

 

 

 1962年にアロンドのスポーツ仕様の後継車として1000 クーペが登場しました。ベルトーネのデザインによる美しいクーペスタイルに52HPにパワーアップしたエンジンを搭載し、最高速は140km/hでした。イタリア車のようなデザインにはフィアットの影響力を感じます。1967年にはラリー IIの1.3L(85HP)エンジンを搭載し、最高速178km/hと本格派のスポーツカー1200Sに発展しました。1200Sはリアエンジン車ながら、フロントにラジエータを持つためフロントグリルが付いていました。(実車画像→ シムカ 1000 クーペ 1962)

 ミニカーは1963年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。1960年代のミニカーですので素朴な作りですが、ディンキー(仏)らしい正確なプロポーションで、実車のイメージがよく再現されています。これ以外のシムカ 1000の当時物ミニカーは、このディンキー製をコピーしたオートピレン、CIJとJRDのセダン、ノレブ初期のプラスチック製のセダンとクーペ、コーギーのクーペなどがありました。当時物以外ではノレブの新製品の1/43と1/18でセダンとラリー II、ソリドのラリー I、イクソのラリー IIなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA 1000 1
SIMCA 1000 2

 以下は1962年に発売されたノレブ製初期のプラスチック製当時物 シムカ 1000 (1/43 型番57)の画像です。上記のディンキー製とほとんど同じようなレベルの良い出来ばえです。なおノレブ初期のプラスチック製に良く起こる経年変化によるボディの変形は、この個体ではあまり目立ちません。これは1976年に入手したのものなので、その頃にはプラスチックの材質が変形しにくいものに変更されていたのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1000 3
SIMCA 1000 4

 以下は1963年に発売されたノレブ製のプラスチック製当時物 シムカ 1000 クーペ (1/43 型番73)の画像です。ベルトーネによる美しいクーペスタイルが結構うまく再現されています。ただしこの個体はノレブ初期のプラスチック製に付き物の経年変化によるボディやウィンドーの変形が発生しています。シムカ 1000 クーペのミニカーは少ないので、この変形は残念です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1000 COUPE 1
SIMCA 1000 COUPE 2

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