ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CADILLAC SUPERIOR RESCUER (AMBULANCE) 1965 USA

GM CADILLAC SUPERIOR RESCUER (AMBULANCE)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC SUPERIOR RESCUER (AMBULANCE)


DINKY (UK) 267 1/43 153mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.5m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 340HP 3段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでキャディラック 救急車のミニカー検索

GM キャディラック 高規格救急車 アメリカ 1965年

 

 現在のアメリカの救急車はピックアップトラックや1ボックスタイプのバンを使った専用車が主流ですが、かつては日本と同じように乗用車ベースのワゴンタイプの救急車もありました。救急車は後部に広いスペースが必要なので、大型車が使われました。これは1960年代の縦型4灯式ヘッドライトを採用したキャディラックの救急車です。年式は縦型4灯式ヘッドライトが採用された1965年でほぼ間違いないと思います。当時のキャディラックの一番大きなリムジーンは全長が6.2mでしたが、この救急車はそれよりも全長が長くホイールベースを延長しているようです。

 

 ミニカーはディンキー(英)製の当時物で1967年に発売されました。実車が大きいので全長が150mmを超える大きなサイズのミニカーになっています。フロントグリルやサイレンなどが金属製パーツで作られたディンキー(英)らしい重厚な出来ばえです。室内には患者を乗せたストレッチャーがあり、テールゲートから出し入れできます。 また屋根のライトは豆電球で底板部分に収納した単4電池で点灯させるようになっています。本来は後輪の回転で回路が断続されて点滅する構造なのですが、残念ながら現在は回路の接触不良で点灯しません。

 

 

 これ以外のキャディラックの救急車としては、ソリドの1930年代のV16 救急車、ブッシュの1950年代/1970年代の救急車、コーギーの1961?年式のスーペリア 救急車などがあります。変わり種としては映画「ゴーストバスターズ」に使われた1959年式のキャディラック 救急車がマテルやジョニーライトニングから出ています。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートを開いてストレッチャーを収納するギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC SUPERIOR RESCUER (AMBULANCE) 1
GM CADILLAC SUPERIOR RESCUER (AMBULANCE) 2

 以下は室内の画像とルーフ/底板部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC SUPERIOR RESCUER (AMBULANCE) 3
GM CADILLAC SUPERIOR RESCUER (AMBULANCE) 4

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SHELBY MUSTANG GT350 1965 USA

SHELBY MUSTANG GT350
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SHELBY MUSTANG GT350


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) No.205 1/43 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m 全幅約1.7m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 306HP 4段変速
性能: 最高速222km/h  データーベースでシェルビー マスタングのミニカー検索

シェルビー マスタング GT350 アメリカ 1965年

 

 1964年にフォード マスタングが登場し、フォードはマスタングの販売を促進する為にSCCA(Sports Car Club of America)レースへ参戦することを決定し、レース仕様車の開発をキャロル シェルビーが率いるシェルビー アメリカンに委託しました。1965年にマスタング クーペをベースにしたシェルビー マスタング GT350が登場しました。オリジナルとの外観の違いはボンネットに追加されたエアスクープとリア給油口に付いたシェルビーのブランド名コブラのロゴでした。ボンネットはFRP製で、サスペンションはレース用に強化され、シェルビーがチューニングしたV型8気筒4.7L(306HP)エンジンを搭載していました。室内は後席が取り外されメータパネルがタコメータ付に変更され、ヒーターやパワステが外されていました。(1965年の生産台数は約500台)

 

 GT350はフォードの思惑通りSCCAのレースで上位を独占して活躍しました。その反面レース志向のGT350は、市販車としては評判が良くありませんでした。そこで1966年以降は自動変速、エアコン、ラジオなどがオプション設定されレース志向が弱まっていきました。1967年にマスタングのマイナーチェンジに合わせて外観が変更され、V型8気筒7L(355HP)エンジンを搭載したGT500が追加されました。1968年にテールライトが横長に変更され、エンジン(400HP)やサスペンションを強化した最強モデルのGT500KR(King of Road)が追加されました。コブラの商標がシェルビーからフォードに売却されたので、1968年以降のシェルビー マスタングはフォード ブランドのカタログモデルとなり、コンバーチブル仕様も追加されました。1969年に製造中止となりましたが現在でもマニアの人気が高く、2007年にフォードの懐古路線でシェルビー GT500の名前が復活しました。(実車画像→ フォード シェルビー GT500 2007)

 

 

 ミニカーは2013年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソは型番CLC136でGT350をモデル化しているので、それを流用しているようです。プロポーションが良く実車に即した白に青ストライプのカラーリングで良く出来ています。フロントグリル、給油口に付いたコブラののロゴ、リアシートが外された室内など細部も良く仕上げてあります。これ以外のシェルビー マスタングのミニカーは前述したイクソのGT350とそのレース仕様、京商の1/18と1/43、フランクリン ミントの1/24、ジョエフの1/18、ヤトミンのGT500KR、ジョニーライトニングの1/64などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SHELBY MUSTANG I GT350 1
SHELBY MUSTANG I GT350 2

 以下は2007年に発売されたヤトミン製のシェルビー マスタング I GT500-KR 1968 (1/43 型番94214)の画像です。最強モデルのGT500KRをモデル化しています。定価が1500円ほどの廉価版ミニカーですが、実車の雰囲気がうまく再現されていて結構よく出来ています。1967年のマイナーチェンジで少し大きくなったボディ(全長111㎜)、意匠変更されたフロントグリル、ボンネット上の大きくなったエアスクープ、ボディ側面に追加されたエアスクープ、横長のテールライトなどGT500KRがそこそこリアルに再現されています。(実車画像→ シェルビー GT500KR 1968) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SHELBY MUSTANG COBRA GT 500-KR 1
SHELBY MUSTANG COBRA GT 500-KR 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。ボディ側面に表示されたコブラのロゴもきちんと再現されています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SHELBY MUSTANG COBRA GT 500-KR 3
SHELBY MUSTANG COBRA GT 500-KR 4

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MACK R SERIES SEMI-TRAILER TRUCK 1965 USA

MACK R SERIES SEMI-TRAILER TRUCK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MACK R SERIES SEMI-TRAILER TRUCK


CORGI 1100 1/48? 257mm (トラクター単体185㎜)
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約12m? 全幅約2.5m エンジン 変速機: 6気筒11L-8気筒16.4L ガソリン/ターボ ディーゼル 200-400HP 10段変速/自動変速など
性能: 最高速 不詳  データーベースでマック トラックのミニカー検索

マック R シリーズ セミトレーラー トラック アメリカ 1965年

 

 ビンテージ期のマック AC型 トラックの欄に記載したように戦前のマック トラックはその頑丈さでベストセラーのトラックでした。戦後になるとピータービルト、ケンウォース、フレイトライナーなどのアメリカ新興メーカーやボルボダイムラーなどの欧州メーカーが北米市場に参入し、マックを取り巻く環境は厳しくなりました。1980年代にはボルボがアメリカの老舗トラックメーカー ホワイトと提携するなど、トラック メーカーの世界的な再編が起こりました。その流れでマックもフランスのルノーが資本参加し、1990年にルノー トラック傘下となりました。また2001年にはそのルノー トラックもボルボ トラックの傘下となりました。

 

 以下 マック トラックの主要なモデルの概要メモです。

  • 1940年に登場したLシリーズは1956年まで生産されました。
  • 1953年にLシリーズの後継となるBシリーズが登場し、マックとして最も成功したモデルとなりました。(実車画像→ マック Bシリーズ 消防車)
  • 1962年にキャブオーバー型のFシリーズ 2代目が登場し、1981年まで生産されました。(その後もMHシリーズなどのキャブオーバー型がある) (実車画像→ マック Fシリーズ)
  • 1965年にBシリーズを後継するRシリーズが登場し、Rシリーズには全輪駆動のRMや軽量型のRLなどバリエーションがあり、改良型のRBは2005年まで生産されました。
  • 1977年にRシリーズの豪華版?のスーパーライナーが登場し、1993年まで生産されました。(実車画像→ マック スーパーライナー)
  • 1988年に高速道路用のCHシリーズが登場しました。
  •  

     

     ミニカーはコーギーの当時物で、1971年に発売されました。1965年に登場したマック Rシリーズのセミトレーラーをモデル化しています。縮尺が1/48ですが、それでも全長257㎜の大きなサイズとなっています。トラクターはRシリーズの角ばったデザインがうまく再現されています。トレーラもトラクター同様に良く出来ていて、トラクターとの連結動作もうまく出来ています。トラクターのボンネット開閉/トレーラの扉開閉など実車に即したギミックを盛り込んだ、コーギーらしい面白いミニカーに仕上がっています。(当時このミニカーは約65000台も売れました) コーギーはバリエーションでクレーン車仕様、コンテナ積載仕様、タンクローリー仕様も出していました。 以下はトラクター単体の拡大画像とボンネットを開いたエンジンルームの画像です。キャブの左下にある赤いレバーを押すとボンネット全体が大きく開きます。エンジンルームにはラジエータ/エンジンが結構リアルに再現されていて、キャブの右側には垂直に配置されたエアクリーナー/排気管があります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

    MACK R SERIES SEMI-TRAILER TRUCK 1
    MACK R SERIES SEMI-TRAILER TRUCK 2

     以下はトレーラー単体の扉開閉動作の画像とトラクタとトレーラーの接続動作の画像です。トレーラーは側面のスライドドアとリアドアが開閉できます。トラクターとトレーラーの連結動作はトレーラーを押し込むだけでロックされ、トレーラーの前輪は後方に跳ね上がることができます。ロックはトレーラー前端左下にあるレバーを引くことで解除できます。全体的にとても頑丈に出来ていますが、これは子供が乱暴に扱っても簡単には壊れないよう設計されているのです。(この簡単に壊れないことは当時のミニカーの優れたところでした) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    MACK R SERIES SEMI-TRAILER TRUCK 3
    MACK R SERIES SEMI-TRAILER TRUCK 4

     以下は1972年に発売されたコーギー製のマック クレーン車 (1/48 型番1154)の画像です。上記のバリエーションで、トラクターの後部に回転台座付クレーンを備えています。クレーンの操作室には作業員のフィギュアが乗っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    MACK R SERIES WRECKER 1
    MACK R SERIES WRECKER 2

     以下はフロント/リアの拡大画像とクレーン回転/吊り下げフック操作の画像です。トラックのフロント前面にはガードが追加され、クレーンが組み込まれた後部には転倒防止用のアウトリガーが付いていて張り出すことが出来ます。クレーンは360度回転することができ、クレーン柱の傾き調整と吊り下げフックの巻き上げがクレーン後方の操作ダイヤルで操作できます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    MACK R SERIES WRECKER 3
    MACK R SERIES WRECKER 4

     以下はクレーン柱の傾き調整と吊り下げフックの巻き上げを行う操作ダイヤルの画像です。左側ダイヤルを回すことでクレーン柱の傾き調整、右側ダイヤルを回すことで吊り下げフックの巻き上げを行います。巻き上げたダイヤルが緩まないよう、通常は突起の付いた円盤が外側のハウジングにスプリングで押さえつけられ拘束されています。左右の操作ダイヤルを押し込むと突起の付いた円盤による拘束が外れ、ダイヤルを回すことができます。昔のミニカーのギミックにはこんな具合に良く考えられたメカ設計がされていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    MACK R SERIES WRECKER 5

    データーベースでピータービルトのミニカー検索
    データーベースでケンウォースのミニカー検索
    データーベースでフレイトライナーのミニカー検索

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    AC SHELBY COBRA 427 1965 UK

    AC SHELBY COBRA 427
    (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    AC SHELBY COBRA 427


    SOLIDO 4533 1/43 94㎜
     実車諸元 画像参照
    外形寸法: 全長約3.96m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 390HP 4段自動変速
    性能: 最高速262km/h  データーベースでAC シェルビーのミニカー検索

    AC シェルビー コブラ 427 イギリス/アメリカ 1965年

     

     イギリスのAC カー(AC CARS)社の歴史は1905年に発売されたオートキャリアー(AUTO CARRIER)という名前の3輪商用車から始まりました。 (実車画像→ AC オートキャリアー) この車は荷馬車に変わる運搬手段として好評を博し、1911年にオートキャリアー社が設立されました。その後この車をベースにした4輪車が開発され、自社開発した6気筒エンジン搭載車も発売しました。1922年にAC カー社と改名し、1930年代には優れた小型スポーツカーのメーカーとして地位を確立し、6気筒2Lエンジンを搭載したAC エースという名前のレースカーが活躍しました。 (実車画像→ AC エース 1936)

     

     第2次大戦後の1947年に6気筒2Lエンジン搭載車を発売し、1953年にロードスターのエースが登場し、翌年にはそのクーペ仕様のエースカ(ACECA)が登場しました。この車のレース仕様がエース ブリストルで、イギリスのブリストル社の6気筒2Lエンジンを搭載していました。この車はルマンなどのレースに出場しており、この車のアメリカでのレース活動に注目したレーシングドライバーのキャロル シェルビーがこの車にフォードのV型8気筒エンジンを搭載することを提案し、AC シェルビー コブラの開発が始まりました。 (実車画像→ AC エース 1954)

     

     

     フォードのハイパワーエンジンを搭載する為に、リアデフ、サスペンション、ブレーキなどが強化され、1962年にシェルビー コブラが完成しました。初期型のコブラ 260はV型8気筒4.2L(264HP)エンジンを搭載し、その後のコブラ 289はV型8気筒4.7Lエンジンを搭載していました。1965年に登場したコブラ 427はV型8気筒7L(390HP)エンジンを搭載し、太いタイヤを収める為フェンダーが大きく膨らんだ派手なボディとなりました。(同じ7Lでパワー控えめの廉価版428もありました) キャロル シェルビーが自身の名前を冠したシェルビー AC コブラはアメリカのレースにデビューしてその圧倒的なパワーで注目を浴び、1963年からルマンを筆頭とする耐久レースにも参戦しました。1968年頃にアメリカの安全基準に適合できなくなり生産中止となりました。その後AC カー社はヨーロッパでコブラをベースにしたスポーツカーを販売していましたが、1970年代後半に倒産しました。

     ミニカーは、1993年頃に発売されたソリド製です。前後バンパーを備えたコブラ 427のロードバージョンをモデル化しています。コブラ 427のダイナミックなボディが見事に再現され、メッキされたバンパーやボディ側面から出ている排気管など特徴的なパーツもうまく仕上げてあります。ドアが開閉するギミック付で、インパネのメーターは紙のラベルですが結構リアルに見えます。ソリドは1/18でも427をモデル化しています。コブラのミニカーはたくさんあり、派手なボディの427が多いのですが、260や289やレース仕様も有ります。代表的な物としてはBANGのレース仕様、ボックスモデルの289とレース仕様、EXOTOの1/18、フランクリン ミントの1/24、京商の1/18、ノレブの1/18、シュコーの1/12と1/43と1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

    AC COBRA 427 1
    AC COBRA 427 2

     以下は1985年に発売されたボックスモデル製のAC コブラ 289 (1/43 型番8410)の画像です。これはV型8気筒4.7Lエンジンを搭載したコブラ 289をモデル化していて、ライセンス プレートやバンパーがついているのでロードバージョンです。上記の427と違うのはボディ側面に排気管が露出していないことです。(よく見ると床下部分は排気管の取り回しがあるのが分かります) 上記のソリド製と同じような良い出来ばえで、1980年代のミニカーとしてはかなりよく出来ていました。ボックスモデルはレース仕様などコブラ 289を数種類モデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    AC COBRA 427 3
    AC COBRA 427 4

     以下はフロント/リアの拡大画像とです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    AC COBRA 427 5
    AC COBRA 427 6

     以下は1978年に発売されたルビコン製のAC コブラ 427 SC (1/43 型番601)の画像です。427 SCのSCとはセミ コンペティションの略で、レースカーとしても使えるロードバージョンという意味です。ルビコンは東京の老舗ミニカーショップ コジマが1970年代に興したオリジナル ブランドで、ホワイトメタル製のミニカーを3種類ほどモデル化していました。427 SCのダイナミックなボディを少しオーバーなデフォルメで再現してあり、迫力のあるミニカーに仕上がっています。ボディはホワイトメタル製でそれ以外のパーツもほとんどが金属製なのでとても重く、手で持つとずっしりとした存在感があります。実車のイメージが見事に再現されているので、昔のミニカーですが、コブラの傑作ミニカーの一つだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    AC COBRA 427 7
    AC COBRA 427 8

     以下はフロント/リアの拡大画像です。大きなオーバーフェンダーと太いタイヤは迫力があります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    AC COBRA 427 0
    AC COBRA 427 10

    当サイトにはコブラのミニカーをまとめたページもありますので、興味があればご覧ください。→ コブラのミニカーのページ

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    GM OLDSMOBILE TORONADO 1966 USA

    GM OLDSMOBILE TORONADO
    (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    GM OLDSMOBILE TORONADO


    TEKNO 933 1/43 125mm
     実車諸元 画像参照
    外形寸法: 全長約5.4m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 385HP 3段自動変速
    性能: 最高速209km/h  データーベースでGM オールズモービルのミニカー検索

    GM オールズモービル トロネード アメリカ 1966年

     

     オールズモービルは1897年に設立されたアメリカで最も古い自動車メーカーで1908年にGM傘下となりました。GMグループではビュイックに次ぐ中級車で、1950-1960年代には先進的な技術やデザインを特徴とするブランドでした。その代表的なモデルがフルサイズのスペシャルティカーとして1966年に登場したオールズモービル トロネードで、このサイズの大型車としては世界で初めて前輪駆動方式を採用した車でした。エンジンはV型8気筒7L(385HP)を縦置き搭載し、3段自動変速で最高速209km/hの性能でした。(1970年以降はV型8気筒7.5L(400HP)エンジン搭載)

     

     ボディデザインもファーストバックの2ドアクーペで、リトラクタブル ヘッドライトを採用した独特のフロントノーズを持つ実にかっこいい車でした。1970年にはそのリトラクタブル ヘッドライトが通常の固定式丸形4灯に変更され、1971年に2代目にモデルチェンジしました。1970年代以降のオールズモービルは先進性がなくなり、ユーザー層がかぶるビュイックの姉妹車的存在となり、あまりパッとしないブランドとなっていきました。残念なことに2004年にはオールズモービル ブランドそのものがGMから無くなってしまいました。(実車画像→ オールズモービル トロネード 1971)

     

     

     ミニカーは1967年に発売されたデンマークのテクノ製の当時物です。テクノのミニカーはレベルの高い出来ばえの物が多く、金属製パーツが多いので重量感があるしっかりとした作りでした。このトロネードもプロポーションが正確で実車の雰囲気が良く再現されています。リトラクタブル ヘッドライト/ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付で、さらに前輪がステアするギミックも付いています。リトラクタブル ヘッドライトはボンネット先端部分を下に押し込むことで開くようになっています。実車ではボディと共色のヘッドライト部分が黒色になっていますが、これは開閉動作することを目立たせる為の演出です。ボディ先端の赤いレバーは押すことでボンネット先端が少し持ち上がるようになっています。前輪はボディを押して左右に傾けることで前輪が操舵できます。トロネードは見てのとうりのかっこいい車でしたので、当時のコーギー、ソリド、ポリトーイなどの主要なミニカーメーカーからミニカーが発売されていました。なかでもコーギーのトロネードは私が入手した最初の外国製ミニカーで、アメリカにはこんなかっこいい車であるのだということをこのミニカーで知ったこともあって、この車には格別な思い入れがあります。 以下はフロント拡大/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

    GM OLDSMOBILE TORONADO 1
    GM OLDSMOBILE TORONADO 2

     以下はドアを開いた室内の画像と前輪操舵の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    GM OLDSMOBILE TORONADO 3
    GM OLDSMOBILE TORONADO 4

     以下は1967年に発売されたソリド製の当時物 オールズモービルトロネード (1/43 型番150)の画像です。ソリドらしいシャープな造形で、実車のかっこいいフォルムがうまく再現されています。ただ上記テクノ製と同じで前後バンパーが金属製パーツなので、プラスチック製メッキパーツのような光沢がない点は最近のミニカーに比べるとやや見劣りします。ドア開閉ギミック付で、ドアを開くと屋根にある室内灯が点灯するギミックが付いています。このギミックはまだ動作するはずなのですが、電球を点灯させるボタン電池が入手難で点灯した状態の画像はありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    GM OLDSMOBILE TORONADO 5
    GM OLDSMOBILE TORONADO 6

     以下は2002年に発売されたミニカー付雑誌のはしりであったデルプラド製の世界の名車シリーズ オールズモービルトロネード (1/43 No.65)の画像です。メーカーはアーテル(ERTL)ではないかと思いますが、確証はありません。プロポーションが良くフロントグリルや室内などの細部もまずまずの出来で、この世界の名車シリーズの物としてはなかなかの良い出来ばえになっています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    GM OLDSMOBILE TORONADO 7
    GM OLDSMOBILE TORONADO 8

     以下は1967年に発売されたコーギー製の当時物 オールズモービルトロネード (1/51 型番264)の画像です。当時のコーギーのアメリカ車のミニカーはアメリカ車以外のミニカー(1/43)と大きさを揃える為に、縮尺を1/50ほどにしていました。したがってこれも縮尺1/51と上記のソリド製などに比べると一回り小さいサイズになっています。そんなわけでサイズは小さいのですが、プロポーションが良くこれもかっこいいトロネードに仕上がっています。またトローネードの最大の特徴であるリトラクタブルヘッドライトの開閉ギミックを付いていることとそのヘッドライトにラインストーンを使用しているのはコーギーらしいところです。この開閉ギミックはバンパー右側下にあるダイヤルで操作します。コーギー製のトロネードは上述したように私が入手した最初の外国製ミニカーでしたが、そのミニカーは手放してしまい、これはその後新たに入手した物でトロネードとモーターボートをセットにしたセット物(型番GS36)のトロネードです。したがってこのトロネードの後部にはボートを積載するトレーラーとの連結フックが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    GM OLDSMOBILE TORONADO 9
    GM OLDSMOBILE TORONADO 10

     以下はリトラクタブルヘッドライトの開閉動作/その開閉を操作するダイヤル部分の画像と、上述したモーターボートとセットにした状態/ボート単体の画像です。フロントバンパーは経年劣化でメッキが剥げてきています。モータボートはプラスチック製でかなりリアルな出来ばえで、乗っているフィギュアも実に良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    GM OLDSMOBILE TORONADO 11
    GM OLDSMOBILE TORONADO 12

     以下は1975年頃に発売されたオートピレン製の当時物 オールズモービル トロネード (1/51 型番307)の画像です。一見しただけで上記コーギー製をコピーした物だと分かります。ただし単にデッドコピーしているのではなく、ドアを開閉可能に改良しリトラクタブル ヘッドライトの開閉用ダイヤルをレバー操作に変更しています。またドアを開閉できるようにしたので室内も少し再現してあるなど、オートピレン独自の工夫が見られます。コピーしたコーギー製の出来が良いこともありますが、このオートピレン製のトロネードは単なるコピー以上に評価できる出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
    GM OLDSMOBILE TORONADO 13
    GM OLDSMOBILE TORONADO 14

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