ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD CAPRI MK III 3.0S 1978 UK

FORD CAPRI MK III 3.0S
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI MK III 3.0S


VANGUARDS VA10809 1/43 104mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.34m 全幅約1.7m エンジン 変速機: V型6気筒 3L 138HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速197km/h  データーベースでフォード カプリのミニカー検索

フォード カプリ MK III 3.0S イギリス 1978年

 

 フォード カプリは1974年に3ドアハッチバックのカプリ IIに発展しました。ベースはMK Iながらエンジンはイギリスとドイツで共通化され、エスコートと同じ4気筒1.3L(54HP)/1.6L(88HP)やアメリカ フォードのピント用の4気筒2L(98HP)、高性能版のV型6気筒3L(138HP)が搭載されました。4年間で約50万台が生産され、初代同様ヒットしました。(実車画像→ フォード カプリ II 1974)

 

 1978年にマイナーチェンジしてMK IIIとなりました。MK IIとほぼ同じ構造で、デザインは丸型4灯式ヘッドライトの採用で初代の高性能版のイメージに戻りました。エンジン構成もMK IIと同じで、新しいV型6気筒2.8L(188HP)ターボエンジンを搭載した高性能版は最高速220km/hの性能でした。1984年以降はイギリスだけで販売されることになり、1986年まで生産されました。カプリの累計生産台数は約190万台でした。

 

 

 1970年代はミニカーの冬の時代であったこともあり、MK IIの当時物のミニカーは出来の良くないルーソトイのミニカーぐらいしかありません。 MK IIIも同様当時物はなく、画像はバンガーズ製です。バンガーズはプロポーションが良くて昔風の味わいのあるミニカーを安価で提供してくれるので好きなブランドです。このMK IIIも非常に良いできばえです。ミニチャンプスのようにワイパーが目だつことがないのも良いところです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CAPRI MK III 3.0S 1
FORD CAPRI MK III 3.0S 2

 以下は1980年に発売されたルーソトイの当時物 カプリ II 1974 (1/43 型番10)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI MK III 1
FORD CAPRI MK III 2

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NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 1978 JAPAN

NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130)


DIAPET 1488 (G116) 1/40 112mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.42m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 6気筒 2.8L 145HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでフェアレディ Z S130型のミニカー検索

日産 フェアレディ Z 280Z-T S130型 日本 1978年

 

 約50万台を販売し大成功した日産 フェアレディ Z 初代は1978年に2代目(S130)にモデルチェンジしました。初代のデザインをほぼ継承していましたが、フロントグリルがなくなるなど目新しくなっていました。メカ的にはリアサスペンションがセミトレに変更されて乗り心地が向上し、全輪ディスクブレーキが採用されました。2シーターと4シーターの2by2の2タイプがあり、室内は広くなり内装はより豪華になりました。エンジンは6気筒2L/2.8L(145HP)を搭載し、3段AT/4段MT変速で最高速180km/hオーバーの性能でした。2.8Lエンジン搭載車(Z-T)は280Zと呼ばれました。

 

 1980年にエンジンにECCS(電子制御)が採用され、国産初のTバールーフ仕様が追加されました。このTバールーフ仕様車をガルウイング式ドアに変更しボンネット上に催涙弾発射銃を追加するなどの改造を施した車が、当時のTVドラマ 西部警察の大門団長の専用車「スーパーZ」として使われました。1981年のマイナーチェンジでカラードバンパーが標準装備となり、テールライトが変更され、ボンネット上の助手席側にNACAダクト型のエアインテークが追加されました。1982年に2Lターボ(145HP)エンジンを搭載する200Z-Tが追加されました。1983年に3代目(Z31)にモデルチェンジしました。(実車画像→ 西部警察 スーパーZ 1982)

 

 

 ミニカーは1979年に発売されたダイアペット製の当時物です。最上級グレードの280Z-Tをモデル化しています。当時のダイアペットには複数の製作協力工場(外注先)があり、各工場ごとに作風に違いがありました。この280Z-Tは底板に表示された型番008-01488の008から8番工場製と分かります。(他にも11番や12番工場などがありました) この8番工場は日産 シルビアホンダ アコードも担当していたのですが、センスの良い造形でした。この280Z-Tもプロポーションが良く、室内などの細部もきちんと仕上げてありかなり良い出来ばえです。(ホイールがやや安っぽいですが) ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。

  ダイヤペットはこれをT-バールーフ仕様に変えた物や、その西部警察スーパーZ仕様、さらに1/30の280Z 2by2なども製作していました。ダイヤペット以外の当時物ミニカーではトミカの280Z-T、トミカ ダンディの280Z-T、マッチボックスなどがあります。当時物以外ではトミカ ダンディのリニューアル版、トミカ リミッテドの後期型、エブロの280ZとそのT-バールーフ仕様、国産名車コレクションの280Z 2by2、MARK43(レジン製)の後期型、イグニションモデル(レジン製)などがあります。またアオシマの西部警察シリーズとトミカ リミッテドからスーパーZが数種類モデル化されています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 1
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 2

 以下は1981年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 フェアレディ Z 280Z-T T-バールーフ仕様 (1/40 型番G3)の画像です。上記をT-バールーフ仕様に変更した物です。透明なプラスチック製のTバールーフは脱着することができます。実車の2トンカラーに準じた黒/銀の2トンカラーとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 1
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 2

 以下は1979年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 日産 フェアレディ 280Z-T (1/43 型番006)の画像です。トミカ ダンディは当時としてはかなりレベルの高い1/43サイズのミニカーを出していました。この280Z-Tもプロポーションが良く、金色のモールやロゴなど細部の仕上げも当時としてはかなりリアルに出来ていました。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。このレベルの出来ばえになるとフェンダーミラーが付いていないのが気になりますが、当時のミニカーは子供向けでしたから、そのような小さなパーツが危険な突起物となったり外れた場合の誤飲などを防ぐために安全性を考慮して付けていなかったのです。(昔のトミカにミラーが付いていなかったのも同じ理由です) そのような小さなパーツを付けることが技術的にできなかった訳ではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 1
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 1
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 2

 以下は2002年に発売されたエブロ製の日産 フェアレディ Z 280Z-T (1/43 型番43247)の画像です。エブロらしいリアルな造形で、当時の国産ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。灯火類、フェンダーミラー、バンパー、室内などの細部もかなりリアルに仕上げられています。280Zのダイキャスト製1/43ミニカーとしてプロモーションモデル的な評価ではこれがベストでしたが、2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製が新しいだけあってベストになったと思います。(ただギミックが付いた上記のダイヤペット製も個人的には捨てがたい魅了がありますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 1
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 1
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 2

 以下は2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクションの日産 フェアレディ Z 280Z-T 2by2 (1/43 No.14)の画像です。これは4シーターの2by2をモデル化しています。メーカーはノレブです。安価な雑誌付きミニカーですので室内の仕上げは簡素ですが、その点を除けばプロポーションは正確で細部もそこそこ良く再現されていて値段以上に良く出来ていると思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 3
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 4

 以下は2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 フェアレディ Z 280Z-T 2by2 (1/43 No.76)の画像です。上記の日産名車コレクションと同じ物で、カラーリングを変えています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 3
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-T (S130) 4

 以下は2022年に発売されたアシェット 国産名車プレミアムコレクション製の日産 フェアレディ 280Z-L 1978 (1/43 No.23)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。上述したエブロ製の280Z-Tとグレードが違うだけの280Z-Lをモデル化しています。カラーリングも同じ白ですので、両モデルを比較してみました。どちらもプロポーションが良いリアルな造形で、基本的な出来ばえは同等レベルです。灯火類、ホイール、ロゴなどの細部もほとんど同じレベルですが、フェンダーミラーは国産名車プレミアムコレクション製のものはやや大きすぎるように感じます。室内の仕上げレベルも同等ですが、国産名車プレミアムコレクション製のメーターは赤で彩色されているので少しだけ見ばえが良いです。また国産名車プレミアムコレクション製はテールゲートの熱線入りリアウィンドーの再現がリアルで、その下のラゲッジスペースが茶色で仕上げてあり、荷物を固定するベルトが再現されています。

 総括すると国産名車プレミアムコレクション製の方が細部の仕上げが良いという結論ですが、これは製作された時期が最近であることを考えれば当たりまえのことです。むしろ20年前に作られたエブロのミニカーがいかに素晴らしかったかということになります。 ちなみに20年前のエブロの値段はこのプレミアムコレクション製とほぼ同じでしたので、高価ではありました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-L (S130) 1
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-L (S130) 2

 以下はフロント/リア(ラゲッジスペース拡大)の拡大画像です。フェンダーミラーがやや大きすぎると思います。テールゲート下のラゲッジスペースはなかなかリアルな仕上げです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-L (S130) 3
NISSAN FAIRLADY Z 280Z-L (S130) 4

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TOYOTA CELICA XX (MA40) 1978 JAPAN

TOYOTA CELICA XX (MA40)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA XX (MA40)


JAPANESE CAR COLLECTION 58 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 6気筒 2.6L 140HP 5段変速 3段自動変速
性能: 最高速180km/h以上  データーベースでトヨタ セリカ XXのミニカー検索

トヨタ セリカ XX MA40型 日本 1978年

 

 トヨタ セリカの上級車として1978年にセリカ XX(ダブルエックス)が登場しました。セリカのノーズを延ばし6気筒2L/2.6L(140HP)M型エンジンを搭載して、豪華なGTカーに仕立ててありました。3段AT/5段MT変速で、最高速は不明ですが多分180km/hを越えていたでしょう。もともとセリカは北米を意識した車でしたが、セリカ XXは北米で大成功した日産 フェアレディ Zの対抗馬として企画された車でした。セリカ XXは北米ではスープラ(SUPRA)という名前で販売されました。(アメリカで「XX」は映画の成人指定を意味するので車名には使えなかったので)

 

 1980年のマイナーチェンジで2.6Lエンジンが2.8Lエンジンに変わりました。レザー張りシートがオプション設定されるなど、セリカ XXは国産豪華GTカーの先駆けとなった車でした。(ローレルなど豪華なセダン系の車は既にありましたが) この車は会社の先輩が購入されていましたが、普通のサラリーマンでもちょっと贅沢な車を持つようになった時代でした。1981年にセリカ XX 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。国産名車コレクションの初期物ですので、メーカーはフランスの老舗ノレブです。プロポーションが良く長いノーズの伸びやかなボディがうまく再現されています。フロントグリル、テールライト、黒いBピラーのXXのロゴなど細部も良く再現されています。ノレブはベージュや黒(実車のイメージカラー)の色違いで、内装の仕上げを良くした物を自社ブランドのルミノ(LUMYNO)でも発売していていました。セリカ XX 初代の当時物ミニカーはダイヤペットの1/30とマッチボックスがありました。ダイヤペットの1/30は残念ながら持っていませんが、当時のミニカーとしてはそこそこの良い出来ばえでした。なおセリカ XX 初代の1/43ミニカーは2022年現在でもこのノレブ製しかありません。1/43以外では2020年に国産名車コレクション 1/24、2023年に日本の名車コレクション 1/64でモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA CELICA XX (MA40) 1
TOYOTA CELICA XX (MA40) 2

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TOYOTA STARLET (KP60) 1978 JAPAN

TOYOTA STARLET (KP60)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA STARLET (KP60)


JAPANESE CAR COLLECTION 132 1/43 88㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.75m 全幅約1.53m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 72HP 5段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでトヨタ スターレットのミニカー検索

トヨタ スターレット KP60型 日本 1978年

 

 トヨタ スターレットの2代目が1978年に登場しました。当時主流となりつつあったハッチバック スタイルを採用していましたが、中身はオーソドックスな後輪駆動車でした。エンジンは排気量を100ccアップした4気筒1.3L(72HP)のK型で、3段AT/5/4段MT変速、最高速は約150km/hの性能でした。3/5ドアハッチバックとバンがありました。 前輪駆動の利点よりも後輪駆動の信頼性を重視した設計でしたが、軽量ゆえの軽快な走りの経済車として人気があり、モータースポーツで活躍したことでスターレットの評判を上げたモデルでした。1980年のマイナーチェンジで角形ヘッドライトに変更し、女性仕様車のリセが設定されています。

 

 スターレットと同時期の1978年にトヨタ初の前輪駆動車としてコルサ/ターセルが登場しました。前輪駆動ながらエンジンを縦置きするなど中途半端な構成で、山口百恵が登場したCM「百恵の、赤い靴」以外では、あまりぱっとしない印象の薄い車でした。なおコルサ/ターセルのミニカーは現時点(2022年)でありませんが、NEO(レジン製)がターセル 4WD(輸出仕様 国内ではスプリンター カリブ)をモデル化しています。

 

 

 ミニカーは2011年に発売された国産名車コレクションで、メーカーはイクソです。プロポーションが良く、フロント周りの造形が実車の顔付きをうまく再現しています。灯火類や室内など細かいところもそこそこ良く再現されています。スターレット 2代目の当時物ミニカーは前述したセリカ 3代目と同じトヨタ特注品のディラー向け販促用ミニカー(1/43)がありましたが、これはあまり良い出来ではありませんでした。これ以外ではアオシマがコールドキャストでマイナーチェンジ版をだしており、小スケールではコナミの1/64があります。2021年/2022年にハイストーリー(レジン製)が後期期型と前期型をモデル化しました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA STRARLET (KP60) 1
TOYOTA STRARLET (KP60) 2

 以下は上述したトヨタ スターレット 2代目のディラー向け販促用ミニカー(1/43 型番008569)の画像です。画像はかなり前にWEBサイトで見つけて保存していた画像を使っています。
TOYOTA STARLET (KP60) 3

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MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 1978 JAPAN

MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C)


TOMICA DANDY D08 1/43 102mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.29m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 2ローター 573X2cc 130HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでマツダ RX-7 (SA)のミニカー検索

マツダ サバンナ RX-7 SA22型 日本 1978年

 

 1973年のオイルショックによるガソリン価格高騰で燃費の良くないロータリーエンジン搭載車が売れなくなりました。ロータリーエンジン搭載車の復活を賭けて、ロータリーエンジン専用スポーツカーとして開発されたのがサバンナ RX-7でした。エンジンをフロントミドシップ搭載し優れた操縦性を持つ軽量スポーツカーとしてシャーシが新設計されました。ボディも特徴的なリトラクタブル ヘッドライトを採用した、かっこいいデザインでした。12A(130HP)ロータリーエンジンを搭載し、5段変速で最高速180km/hの性能でした。

 

 このかっこいいスタイルで高性能ながら、価格が大衆車並みであったので、1978年の発売当初からRX-7は大人気となりました。(当時の価格はトヨタ カローラ レビンが約130万でRX-7 GTは約150万円でした) 日本以上にアメリカ市場ではプレミアム価格がつくほど大ヒットし、サバンナ RX-7はロータリーエンジン搭載車を見事に復活させました。エンジン改良や内装の変更が行われ、1983年のマイナーチェンジでは国内仕様にターボー付エンジン(165HP)が追加され前後バンパー周りの意匠が変更されました。1985年にRX-7 2代目にモデルチェンジしました。

 私が2台目のマイカーとして新車で買ったのが1980年式のサバンナ RX-7 GTでした。その頃には発売当初のような熱狂的な人気は無かったですが、まだスーパーカーブームのさなかでもあったので街中で子供から指をさされることもありました。市販オーディオの装着やプラグ交換などの軽整備も自分でしましたし、色々な思い出がある懐かしい車です。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物です。プロポーションが抜群で、バンパーや室内などの細部も結構リアルに再現されていて、当時物ミニカーとしては一番出来が良かったです。ドアの開閉ギミックと最大の特徴であるリトラクタブル ヘッドライトの開閉ギミックが付いています。これはヘッドライトを紙シールで表現していますが、初期の物はラインストーンを使っていました。(ライトの開閉はフロント中央下部に見えるレバー操作で行います) 私の知る限りではカラーバリエーションが7色ほどありました。RX-7(SA)のミニカーは非常にたくさんあります。当時物としてはダイヤペットの1/40と1/30、トミカの1/60、シンセイ ジェットマシーンの1/37、エイダイ グリップなどがありました。当時物以外ではオートアートの1/18、Mテックのターボ、エブロ、京商、トミカ リミッテド、コナミの1/64、HI-STORY(レジン製)のターボ、VISION(レジン製)、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/リアの拡大画像です。なお「広島 59 さ …7」のナンバープレートは当サイトのナンバープレート作成ページを使った自作です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 1
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 2

 以下は2002年に発売されたトミカ リミッテド Sシリーズ製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 型番S0001)の画像です。これは上述したトミカ ダンディ製の細部をリファインしてトミカ リミッテド S シリーズとして発売された物でした。ホイールが変更され、窓枠やウィンドー外枠に墨入れ処理が施され、リアに車名ロゴが追加されるなど見違えるほどリアルな仕上げとなっています。室内もシートやドア内張りが彩色されています。当時の値段は2000円と高価でしたが、値段に見合った仕上げがされていました。このトミカ ダンディをリファインしたリミッテド S シリーズは10車種ほどがあり、いずれもとても良く出来ていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 25
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 26

 以下はフロント(ヘッドライト開閉)とリアの拡大画像です。ヘッドライトのシールが変更され、リアパネルにMAZDAとLIMITEDのロゴが追加されています。テールライトの色分けが追加され、リアハッチバックのヒンジも黒く塗装されてます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 27
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 28

 以下は1979年に発売されたダイヤペット製のマツダ サバンナ RX-7 (1/40 型番G114)の画像です。キャビンがやや小さめですが、当時のダイヤペットのミニカーとしては良い出来ばえでした。RX-7(SA)の当時物ミニカーとしてはトミカ ダンディに次ぐ良い出来ばえです。ドア/ボンネット開閉とリトラクタブル ヘッドライト開閉のギミック付きです。(ライトの開閉はフロント中央下部に見えるレバー操作で行います) ダイヤペットはこれのパトカー仕様、1981年のスパ フランコルシャン優勝を記念したレーシングカー仕様、オーバーフェンダー付のレーシングカー仕様、1/30の少し大きなサイズも発売していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 3
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 4

 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 5
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 6

 以下は2001年に発売されたMテック製のマツダ サバンナ RX-7 ターボ (1/43 型番47790FS)の画像です。Mテックのマニア向けのM4シリーズでレジン製です。RX-7(SA) ターボで変更された前後バンパー周りの造形などがリアルで、非常に良い出来ばえです。ただドアミラーが少し大きすぎるのがやや残念です。これ以外のRX-7(SA) ターボのミニカーは、京商の1/64、ハイストーリー(レジン製)の1/43などがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 TURBO (SA22C) 1
MAZDA SAVANNA RX-7 TURBO (SA22C) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 TURBO (SA22C) 3
MAZDA SAVANNA RX-7 TURBO (SA22C) 4

 以下は2001年に発売されたエブロ製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 型番43148)の画像です。エブロらしいリアルな造形で、プロポーションが良く細部までとても良く出来ています。後期の上級グレード(SE-LTDとLTD)をモデル化しているので、内装が茶色(実車は布張り)となっていてリアワイパーが付いています。前後バンパーやリアのスモーク仕上げのガラスハッチバックなど細部がリアルで、インパネのメーターも良く再現されています。さらにリトラクタブル ヘッドライトの開閉ギミックまで付いていますので、RX-7 (SA)の1/43量産(ダイキャスト製)ミニカーとしては2022年現在でもこれがベストだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 7
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 8

 以下はフロント(ヘッドライトの開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 9
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 10

 以下は2008年に発売された京商製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 型番K03282S)の画像です。これも上述したエブロ製と同じ上級グレードをモデル化しています。エブロ製と同じぐらいの良い出来ばえですが、京商製は車高が低く全体的にやや平べったい感じになっています。個人的な見解ですがエブロ製の方が好ましいプロポーションだと思います。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 11
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 13
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 14

 以下は2009年に発売された京商製のマツダ サバンナ RX-7 ボンネビル 速度記録車 (1/43 型番K03283A)の画像です。アメリカ ユタ州のボンネビル ソルト フラッツ (Bonneville Salt Flats)でGTカークラスの速度記録183.904mp/h(295.964/h)を達成した速度記録車(1978年)をモデル化しています。実車は「RACING BEAT」というマツダ車をチューニングする会社がチューンしていて、エンジンは電子式点火装置を付けて10,000rpmまで回る13Bに換装されていました。ミニカーは上記をベースにして左ハンドル仕様に変更され、空気抵抗の少ない速度記録車用ホイールや室内補強用のロールバーが再現されているなど、実車がリアルに再現されています。リアパネル中央に黒い物がありますが、これは停車する際に使用するパラシュートを畳んだ物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) SPEED RECORD 1
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) SPEED RECORD 2

 以下は2006年に発売された国産名車コレクション製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 No.14)の画像です。メーカーはノレブです。上述したエブロ製に良く似た作風で、エブロ製をお手本にしているように思います。定価1790円の雑誌付きミニカーでしたので、インパネなどの細部の仕上げはやや簡素化されていますが、値段以上によく出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 15
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 17
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 18

 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のマツダ サバンナ RX-7 (1/43 No.8)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランド製です。上述したエブロ製などのミニカーは上級グレードをモデル化しているので内装が茶色ですが、これはリアに上級グレートらしき?エンブレムを再現しているのですが、内装を黒で仕上げてあります。内装以外は一見すると上述のノレブ製の物と同じように見えますが、値段が高い分だけリアのエンブレムなど細部の仕上げがレベルアップされています。プロポーションについてはこのプレミアムコレクション製は、上述したほかの物より車幅が小さくなっていますので、やや細長い感じがします。縮尺1/43で単純に計算すると車幅は39㎜となるはずですがこれは38㎜となっています。なおエブロ製は40㎜となっていますので、この2㎜の違いは結構気になる違いです。またリアライトの形状も実車と少し感じが異なるので、この点でも違和感があります。私はあら捜しをするつもりはないのですが、当時この車を所有していたので細かいことに気が付くのです。そんなわけでこのミニカーは結構よく出来ているとは思いますが、プレミアムという名前がふさわしいとは言えないです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 19
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 20

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 21
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 22

 以下は上述したエブロ製と並べてみた画像と実車のテールライトの画像です。ミニカーの全長はどちらも100㎜で同じですが、エブロ製の方が2㎜ほど車幅が大きめになっています。テールライトの形状ですが、実車画像のテールライトの縦横の比率とミニカーのテールライトの縦横の比率が少し違うことが分かると思います。なお左側テールライトの横にあるエンブレムにグレードが表示されています。(実車画像は上級グレードのLimitedの画像です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 23
MAZDA SAVANNA RX-7 (SA22C) 24

サバンナ RX-7(SA)のミニカーをまとめたページもありますので、よろしければご覧ください→ マツダ サバンナ RX-7(SA)のミニカー 一覧

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