Sorry Japanese Only
ランボルギーニ ムルシエラゴ イタリア 2001年
ランボルギーニ ディアブロの後継車としてムルシエラゴが2001年に登場しました。デザイン的には先代よりシンプルになりましたが、サイドの大きなエアインテークや跳ね上げ式ドアなどにディアブロらしさが残っていました。基本的な構造はディアブロと同じで、ディアブロの6Lエンジンを拡大したDOHC V型12気筒6.2L(580HP)エンジンを縦置きミドシップ配置していましたが、ドライブシャフトの引き回しを変えてエンジン搭載位置を下げていました。なおムルシエラゴは全てがビスカスカップリング式センターデフを持つフルタイム4WDで、後輪駆動はありませんでした
2004年にオープンのロードスターが追加されました。2006年に6.5L(640HP)エンジンを搭載し、トラクションコントロール機能を持つ6段セミオートマチックシステム「e-Gear」を採用した高性能版のLP640が追加されました。ムルシエラゴをベースにして6.5Lエンジンを搭載したレヴェントンが2007年に20台限定生産されました。レース仕様のカーボン製ボディのR-GTやRG1などもありました。2011年に後継車のアヴェンタドールにモデルチェンジしました。
ミニカーは2001年に発売されたオートアート製です。オートアートの1/18のミニカーの出来ばえは定評がありますが、1/43でもその出来ばえは一級品で、しかも1/18に準じた凝った作りになっていました。ミニカーの底板部分にはエンジン/駆動系メカが別部品で組み込まれ、4WDなのでエンジンから前輪へドライブシャフトが接続され、後輪のディファレンシャルギアは右側にずらして配置されていることまできちんと再現されています。このように外からは見えない内部もきちんと再現するのは、1/18で内部のメカを再現することが当たり前になっているオートアートならではのリアルな仕上げでしょう。これ以外のムルシエラゴのミニカーはミニチャンプスのLP640、エブロのレース仕様、トミカとトミカ プレミアムの1/62、京商の1/64、イクソ、マイストの1/18、アイドロン(レジン製)などたくさんモデル化されてます。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1232
フェラーリ エンツォ フェラーリ イタリア 2002年
フェラーリ F50の後継車として創業者の名前を冠したエンツォ フェラーリが2002年に登場しました。デザインは日本人デザイナー奥山清行氏によるもので、F1をイメージさせるフロントノーズ、露出させた伝統の丸形テールランプ、跳ね上げ式のドアなどいかにもスーパーカーらしい演出がされていました。ボディパネルやフレームにカーボンファイバーが使われ、徹底的に軽量化されていました。エンジンは専用設計のDOHC V型12気筒6L(660HP)とF50より大幅にパワーアップし、クラッチの無いパドルシフトによる6段半自動変速で最高速は350km/hの性能でした。
フェラーリ F50はF1そのもののエンジン搭載方式だったので、騒音や振動の問題がありましたが、エンツォ フェラーリではサブフレームにゴムブッシュを介してエンジンを固定する一般的な方式に改めていました。またエンジン/変速機/サスペンション/駆動力を統合的に制御するシステムが備えられ、ノーマル/スポーツ/レースと制御プログラムを切り替えられました。ノーマルでは公道で制御不能となるような状況を回避できるので、より安全な車となっていました。399台が生産され、当時の価格はプレミアム付きで1億円以上だったとのことです。
FXXプログラムというレースカー開発プログラムがあり、エンツォ フェラーリをベースにしたサーキット走行専用車FXXが開発され、フェラーリが認定した特別なユーザーにのみ販売されました。ユーザーがFXXでサーキット走行したデータをフェラーリに提供し、そのデータをフェラーリがレースカー開発に役立てるのだそうです。なおFXXでレースに出ることは出来ませんでした。(実車画像→ フェラーリ FXX)
ミニカーはイクソのフェラーリ シリーズ(型番がFER****)の第1弾で2004年に発売されました。このシリーズは50車種ほどが発売され2007年頃に終わりましたが、ほとんどが良くできていました。このエンツォもプロポーションが良くリアウインドー越しに見えるエンジンや室内がリアルに再現されていて、かなり良い出来ばえです。これ以外のエンツォ フェラーリのミニカーとしてはブラーゴの1/43と1/18、マテル(ホットホイール)の1/43と1/18、京商の1/64、1/43、1/12、レジン製ではBBRなどがあります。フェラーリ FXXのミニカーはイクソ、京商の1/64、1/43、マテル(ホットホイール)の1/43、1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1242
マセラティ クーペ カンビオコルサ イタリア 2002年
1993年にデ トマソはマセラティの株をフィアットに売却し、マセラティはフィアット傘下となりました。1997年にはフェラーリ傘下となり、ギブリ IIやシャマルを後継する車として3200GTが1998年に登場しました。(実車画像→ マセラティ シャマル 1990) 3200GTはそれまでのビトルボをベースにした車とは異なり本格的なスーパースポーツカーとして設計されました。曲面で構成された現代風の2ドアクーペのボディはイタルデザインによるもので、ブーメランと呼ばれた円弧状のリアライトが特徴でした。エンジンはシャマル用のツインターボ DOHC V型8気筒3.2L(370HP)で、最高速280km/hの性能でした。(実車画像→ マセラティ 3200GT 1998)
3200GTの後継車としてクーペが2001年に登場しました。デザインは先代の特徴だったリアライトが変更されていましたが、それ以外はほぼ同じでした。シャーシは3200GTがベースで、エンジンはフェラーリ F430用をベースにしたDOHC V型8気筒4.2L(390HP)が搭載され、パドルシフトの6段半自動変速仕様はカンビオコルサと命名されました。2002年にホイールベースを短縮した2シータのオープン仕様のスパイダーが追加され、2004年に400HPにパワーアップしエアロパーツを付けたグランスポルトが追加されました。レース仕様のトロフェオも2003年に設定されました。2007年に後継車のグランツーリスモにモデルチェンジしました。(実車画像→ マセラティ グランツーリスモ 2007)
ミニカーは2003年に発売されたイクソ製です。クーペ カンビオコルサをモデル化しています。イクソは倒産したビテス系ブランドを引き継ぐ新ブランドとして2001年頃に登場し、当初からビテス後期物と同等の高品質のミニカーを発売していました。このクーペもフロントグリル周りが実車の雰囲気がうまく再現されていて、内装などの細部もよく再現されていました。イクソはクーペ、グランスポルト、トロフェオなど18種類をモデル化しています。イクソ以外のクーペのミニカーはシュコー ジュニア、マイスト(1/18)、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1327
フィアット パンダ II イタリア 2003年
大ヒットしたフィアット パンダの2代目が2003年に登場しました。当初は1998年に登場したフィアット 600の後継車として開発され別の名前が付く予定だったようですが、結局パンダとなりました。車高の高いキャビン部分のデザインはフィアット ムルティプラと似ていて、フロント部分も2004年のマイナーチェンジ後のムルティプラとよく似ていました。(大きな縦長のリアライトが異なりますが) 小さなボディながら5ドアハッチバックだけの前輪駆動車で、先代同様に4輪駆動の4X4も設定されました。当初のエンジンは4気筒1.1L/1.2L、4気筒1.3Lディーゼルがありました。2004年のEU カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
2005年のマイナーチェンジで、ABSや助手席エアバックが標準装備になりました。2007年にはDOHC 4気筒1.4L(100HP)エンジンをを搭載し足回りを固めた高性能版の100HPが追加されました。パンダ2代目は2005年までの2年間で50万台以上を生産する大ヒットとなり、財政状況の良くなかったフィアットを救いました。さらに2007年に発売されたフィアット 500 3代目のベースにもなりました。2011年にパンダ 3代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約216万台でした。(実車画像→ フィアット パンダ 2011)
ミニカーは2004年頃に発売されたノレブ製です。ノレブのパンダには標準仕様(定価約7000円)と標準仕様の1/3ほどの値段(約1500円)の安価な廉価版があり、これは廉価版です。廉価版ゆえにワイパーやバックミラーがフロントウィンドー一体整形でトリムラインの塗装処理などが省略されています。細部の仕上げは簡素ですが、キャビン造形や縦長リアライトなどの実車の特徴的な部分は良く再現されているので、財布の軽い私にとってはパンダ 2代目のミニカーはこの廉価版で十分です。(シンプルな造形のビンテージミニカーに慣れているので)これ以外のパンダ 2代目のミニカーはノレブの標準仕様、Bブラーゴの廉価版、ソリドの4X4などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1364
ランボルギーニ ガヤルド イタリア 2003年
「ベビー ランボルギーニ」と呼ばれたランボルギーニ ウラッコを後継する車として、ガヤルドが2003年に登場しました。ムルシエラゴより一回りサイズが小さいですが、デザイン的にはよく似たスタイルをしていました。この車のドアは跳ね上げ式ではなく、通常の横開きです。アルミ製の軽量ボディやアルミ製ブロックのエンジンなど、親会社アウディの技術が設計に大きく関与していました。ムルシエラゴと同じビスカスカップリング方式のフルタイム4WDを採用していましたが、これはアウディ製ではありませんでした。
当初のエンジンはDOHC V型10気筒5L(500HP)で、ムルシエラゴで採用された6段セミオートマチックシステム「e-Gear」が選択できました。2005年に電動ソフトトップのスパイダーが追加されました。2009年のマイナーチェンジで、5.2L(560HP)の直噴式エンジンを搭載したLP560ー4が登場し、このエンジンはアウディのスーパーカー R8にも使われました。ボディパネルをカーボンファイバーに置き換えて軽量化したスーパーレッジェーラ、570HPエンジンのLP570-4、その改良版LP570-4 スーパートロフェオなどの特別仕様車がありました。2013年に後継車ウラカンにモデルチェンジしました。(ガヤルドの生産台数約14000台はランボルギーニとしては最多でした)
ミニカーは2004年に発売されたオートアート製です。前述したオートアート製のムルシエラゴと同様にこちらもレベルの高い出来ばえで、実車がリアルに再現されていました。また外観だけではなくエンジンも同じように底板部分に別部品で再現されていました。オートアートの1/43はほとんどが前輪を操舵できるようになっていて、このガヤルドも前輪操舵ギミック付きです。オートアートは1/18も含めてスーパーレッジェーラ、LP560ー4、イタリアのポリス仕様など70種類もモデル化しています。オートアート以外ではミニチャンプス、ノレブ、京商、エブロなどからスパイダーやレース仕様などたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)