ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

TRIUMPH DOLOMITE SPRINT 1972 UK

TRIUMPH DOLOMITE SPRINT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH DOLOMITE SPRINT


VANGAURDS VA05309 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.11m 全幅約1.57m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 127HP 4段変速
性能: 最高速192km/h  データーベースでトライアンフ ドロマイトのミニカー検索

トライアンフ ドロマイト スプリント イギリス 1972年

 

 トライアンフ 1300は前輪駆動車ということもあって、スポーティな車を好むヘラルドのユーザー層を取り込めませんでした。新型車を開発する余裕の無かったBL(ブリティッシュ レイランド)は、1300を後輪駆動に変更した1300の廉価版トレドを1970年に登場させました。このトレドの上級車として4気筒1.85L(97HP)エンジンを搭載したドロマイト 1850HLが1972年に登場しました。トレドをベースにしてヘッドライトを4灯式にし、トランク部分を延長していました。4段変速で最高速は160km/hと高性能でした。(実車画像→ トライアンフ トレド)

 

 1973年にはDOHC 4気筒2L(127HP)エンジンを搭載し最高速192km/hという高性能版スプリントが追加され、BMW 2002などのライバルよりも安価であったので人気がでました。この人気を利用すべく、1976年からはトレドと1500もドロマイト1300、ドロマイト 1500に改名されました。1980年の生産中止までに約10万台が生産されました。なおドロマイトという名前は1930年代の高性能スポーツカー ドロマイトの名前を復活させたものでした。

 

 

 当時技術提携していたホンダのバラードをベースとしたトライアンフ アクレイム(1981年登場)がドロマイトの後継車となったので、ドロマイトはトライアンフ自社設計としては最後の車となりました。さらに1984年にはアクレイムが生産中止となり、トライアンフという名前の車がなくなりました。1994年にはBLのローバー グループがBMWに売却され、現在トライアンフ ブランドはBMWが保有しています。(実車画像→ トライアンフ アクレイム)

 ミニカーは2004年に発売されたバンガーズ製です。バンガーズはイギリスの老舗コーギーのブランドで、2000年頃から主に昔懐かしいイギリス車をモデル化しています。最近のミニカーなのですが、ラインストーン(ダイヤカットガラス)を使ったヘッドライトや塗装で表現したテールライトなど1960-1970年代のコーギー風のレトロな作風が特徴です。またエッチングパーツのワイパーやユーザーが取り付けるドアミラーが添付されているなど細部にこだわった今風の部分もあります。このドロマイトはブラック アウトされたグリルやレザートップなど高性能版のスプリントをモデル化しています。タイヤが少し小さめで車高が高めな感じですが、実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ていました。これ以外のドロマイトのミニカーはスパーク(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH DOLOMITE SPRINT 1
TRIUMPH DOLOMITE SPRINT 2

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TRIUMPH TR7 1975 UK

TRIUMPH TR7
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH TR7


DINKY(UK) 211 1/42 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.07m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 2L 92HP 4/5段変速 3段自動変速
性能: 最高速172km/h  データーベースでトライアンフ TR7/TR8のミニカー検索

トライアンフ TR7 イギリス 1975年

 

 1960年代にはトライアンフやMGなどイギリスのスポーツカーが主流であったアメリカのスポーツカー市場は、1969年に登場した日産のフェアレディ 240Zにシェアを奪われていきました。トライアンフ TR7はこの状況に対応すべく1975年に登場しました。伝統のオープンカーではなくクーペボディを採用したのは、安全基準の強化でオープンカーが禁止されるという噂があったからでした。(居住性を重視した240Zの影響も大きかったようです)

 

 大胆なウエッジ シェイプを採用したデザインは斬新でしたが、ややアクが強すぎて好き嫌いが分かれました。4気筒2L(92HP)エンジンを搭載し、4/5段変速で最高速172km/hの性能でした。(ちなみに240Zの最高速は190km/hでしたので、負けていました) パワー不足を解消する為に1978年にはローバー SDI用のV型8気筒3.5L(135HP)エンジンを搭載したTR8が追加されました。1979年にはオープン仕様のドロップヘッド クーペが追加されました。TR7/8は1981年までに約11万台(TR8は約2800台)が生産され、商業的にはそこそこ成功しました。(ちなみに240Zは約55万台生産されました)

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。フリーホイール化されているホイールの見た目が悪いですが、プロポーションは良くTR7の独特なデザインがうまく再現されていました。ドアが開閉するギミックと前後バンパーが実車の安全基準対応バンパーさながらに前後に伸縮するといった変わったギミックも付いていました。(ギミックとして面白い物ではありませんが) ディンキー(英)のミニカーはこの時期まではまだ私のコレクション対象でしたが、この後から発売された1/36サイズの廉価版ミニカーはコレクション対象から外れていきました。(今となっては貴重な物も一部ありましたが) TR7の当時物ミニカーはこれしかないようです。当時物以外ではトロフューのラリー仕様、イクソのラリー仕様、バンガーズ、オックスフォードなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。前後バンパーには後退するスペースがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH TR7 1
TRIUMPH TR7 2

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