ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

PANHARD LEVASSOR TYPE X 'LA MARQUISE' 1908 FRANCE

PANHARD LEVASSOR TYPE X 'LA MARQUISE' 画像をクリック/タップすると画像が変わります
EKO 6004 1/43 100mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 4気筒 3.3L 4段変速
性能: 最高速 不明
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パナール ルヴァッソール タイプ X 'LA MARQUISE' フランス 1908

 

 1904年にパナールは1000台以上の車を販売しており、当時世界最大の自動車メーカーになっていました。この頃には先進的であったエンジン/ギヤボックス/後輪ドライブを一列配置する「システム パナール」も他の会社が同様の方式を採用したことで優位性を失っていました。1901年にドイツのメルセデスから4気筒6.6L(40HP)エンジンを搭載する高性能高級車ジンプレックスが登場し、パナール ルヴァッソールはこのメルセデスを模倣したような高級車を製作するようになりました。

 

 パナールは1911年にアメリカ人のチャールズ ナイトが考案したスリーブバルブ エンジンを搭載するようになりました。スリーブバルブ エンジンとはシリンダ側面のスリーブに吸排気ポートを設ける構造のエンジンで、低効率ながら静粛性に優れていたので1920年代頃まで高級車に使われました。パナールはこのエンジンを1930年代まで主力エンジンとして搭載し続けました。またこのエンジンの高性能化にも注力し、1925年にはこのエンジン(4気筒4.8L)を搭載したレースカーで平均速度185.51km/hの国際速度記録を達成しています。

 

 

 ミニカーは1960年代に発売されたフランスのラミー製です。1908年式のパナール ルヴァッソール タイプ Xをモデル化しています。この車は4気筒3.3Lエンジンを搭載したシェーファードリブンの高級車だったようです。名前の「LA MARQUISE(ラ マルキーズ )」とはフランス語で「候爵夫人」という意味でこの車の愛称だと思いますが、他の意味があるのかもしれません。ラミーのミニカーは現在の感覚では簡素な出来ばえですが、当時としては本格的なクラシックカーのミニカーでカラフルなカラーリングが特徴でした。このパナールも当時のミニカーとしてはそこそこ実車に忠実な造形で、薄紫/オレンジの色使いが洒落ています。(古いのでフロントグリルなど金属パーツが少々錆びていますが) 屋根の上の丸い物はスペアタイヤの置き場所で、丸い蓋をとるとちゃんとスペアタイヤが入っています。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分/屋根の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PANHARD LEVASSOR TYPE X 1
PANHARD LEVASSOR TYPE X 2

 以下は1965年頃に発売されたスペインのエコー製のパナール ルヴァッソール タイプ X (1/43 型番6004)の画像です。エコーは当時の他社製ミニカーのコピー物が多いのですが、これも上記のラミー製をコピーした物でプラスチック製です。プラスチック製で塗装されていないこととフロントグリルを少し変えていること以外は、ほぼ完璧なコピーで屋根上のスペアタイヤも同じようについています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD LEVASSOR TYPE X 3
PANHARD LEVASSOR TYPE X 4

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PANHARD LEVASSOR SKIFF 1914 FRANCE

PANHARD LEVASSOR SKIFF 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINIALUXE 19 1/43 110㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m
エンジン 変速機: 4気筒 2.6L 22HP 4段変速
性能: 最高速50km/h
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パナール ルヴァッソール スキッフ フランス 1914

 

 この車はパナール ルヴァッソールのシャーシに架装されたカスタムデザイン車で、今日で言うところのショーカーのようなものでした。スキッフとは細長い小船のことでボディの形が似ているだけではなく木骨に板張りという構造も同じになっていました。この個性的なボディを架装したのは、フランスのコーチビルダー HENRI-LABOURDETTE(アンリ ラブールデット)社で、同社は1910-1920年代にスキッフという名前で同じようなデザインのボディをロールス ロイスやイスパノ スイザなどに架装していましたが、その名前をつけた最初のモデルは1912年に登場しました。

 

 最初のスキッフは4気筒2.6L(22HP)エンジンを搭載したパナール ルヴァッソール タイプ X19に架装されました。この車は「軽くて快適な小船のようなデザイン」というパナール ルヴァッソール社の重役の要望に沿って製作されました。小船をイメージしたこの車にはドアがなく、木製フレームにマホガニーの板をリベット留めした構造で非常に軽量でした。フランスのコーチビルダーが架装するカスタムデザイン車は船をモチーフにした耽美なものが多いですが、この車はその先駆けとなったもので、他のコーチビルダーがこのデザインを模倣しました。

 

 

 ミニカーは1960年代に発売されたフランスのMINIALUXE製です。(MINIALUXEは正しい読み方ではないかもしれませんが、ミニオールと呼んでいます) ミニオールは1964年から「Tacots」シリーズとして1/43サイズのプラスチック製で出来の良いクラシックカーを約30種類ほど発売していました。このスキッフも実車の魅力的なデザインをうまく再現していて良く出来ています。フロントのパネルに1914と表示しているのと実用的な幌が付いていますので、1912年のスキッフの市販仕様かもしれません。プラスチック製で色を変えるのが簡単なので様々な色を組み合わせた色違いがありましたが、この茶色のボディが一番リアルです。パナール ルヴァッソール スキッフのミニカーは現時点(2020年)でもこれしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PANHARD LEVASSOR SKIFF 1
PANHARD LEVASSOR SKIFF 2

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