ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD FIESTA MK IV 1995 GERMANY

FORD FIESTA MK IV
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD FIESTA MK IV


MINICHAMPS 430085001 1/43 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.83m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 90HP 5段変速
性能: 最高速183km/h  データーベースでフォード フィエスタのミニカー検索

フォード フィエスタ MK IV ドイツ 1995年

 

 フォード フィエスタ 4代目のMK IVが1995年に登場しました。基本的なスタイルは先代と同じ3/5ドアハッチバックで角に丸みが付き、オーバルデザインと称する楕円形のフロントグリルを持つちょっと変わった顔つきになりました。プラットフォームは先代をベースにしていましたが、サスペンションが一新され操縦性が向上しました。エンジンは先代譲りの4気筒1.3L、新設計のDOHC 4気筒1.25L/1.4L、4気筒1.8Lディーゼルがありました。

 

 当時フォードと日本のマツダは提携していましたので、フィエスタ MK IVの姉妹車としてマツダ 121が作られ、フィエスタよりも下のクラスの車として欧州で販売されました。なお同時期にマツダ デミオ 初代をベースとする同じ名前のマツダ 121も存在し、フィエスタ ベースのマツダ 121を販売していない地域で販売されました。さらにフィエスタ MK IVはスポーティな小型車フォード Ka(1996)やプーマ(1997)のベースにもなりました。(実車画像→ マツダ 121 (フィエスタ ベース)) (実車画像→ マツダ 121 (デミオ ベース)) (実車画像→ フォード Ka 1996)

 

 

 1999年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが大きくなりフロント周りの意匠が大幅に変更されました。この変更を5代目とみなすこともあるようですが、当サイトでは4代目のマイナーチェンジとしています。同年に高性能版としてDOHC 4気筒1.6L(103HP)103HPエンジンを搭載したZETEC S 1.6Iが追加されましたが、先代のようなモータースポーツ活動は行いませんでした。フィエスタ MK IVはイギリスでベストセラーカーになるなど欧州でヒットしました。2002年に5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード フィエスタ MK IV 1999) (実車画像→ フォード フィエスタ MK V)

 ミニカーは1996年に発売されたミニチャンプス製です。フィエスタ MK IVの3ドアをモデル化しています。プロポーションは良いのですが、ヘッドライト/フロントグリルのサイズ(特に高さ)が小さいので、顔つきの雰囲気がうまく再現されていません。室内などの細部はミニチャンプスらしいリアルな再現がされていますが、顔つきが似てないので今一つの出来ばえです。(ミニチャンプスとしては失敗作だと思います) 最近ミニチャンプスは昔の型を再利用した再生産品をマキシチャンプスとして発売しています。(当時物より内装の仕上げレベルを落としているようです) 2019年に発売されたマキシチャンプス製のフィエスタ MK IVはこのフロントの顔つきを少し修正しているようです。なお当時のフィエスタ MK IVのモデル化のライセンス認証はミニチャンプスが独占していたようで、ミニチャンプス以外のフィエスタ MK IVの当時物ミニカーはありませんでしたが、2017年にイクソ系のホワイトボックスが5ドアをモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD FIESTA MK IV 1
FORD FIESTA MK IV 2

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FORD SCORPIO MK II BREAK 1995 GERMANY

FORD SCORPIO MK II BREAK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SCORPIO MK II BREAK


MINICHAMPS 430084012 1/43 114㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.83m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2.9L 207HP 
5段変速/4段自動変速
性能: 最高速215km/h  データーベースでフォード スコーピオのミニカー検索

フォード スコーピオ MK II ブレーク ドイツ 1995年

 

 1985年にフォード グラナダ MK IIの後継車としてスコーピオが登場しました。スコーピオはイギリスではグラナダ MK IIIの名前で販売され、最上級仕様はグラナダ MK III スコーピオと称していました。外観は同時期のシエラと同じようなフォード流のエアロルックで、構造的にもシエラのシャーシを拡大したものでした。ヨーロッパ フォードの最上級車ながら当初はハッチバックのボディしかないことで評判が悪く、1990年にセダン、1992年にワゴンが追加されました。当初のエンジンは4気筒1.8L/2L、V型6気筒2.4L/2.8L、4気筒2.5Lディーゼルで、1990年に4気筒2LがDOHC化され、1991年にDOHC V型6気筒2.9Lエンジン搭載のコスワースが追加されました。1986年度のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。(実車画像→ フォード スコーピオ 1985)

 

 1994年にスコーピオは2代目のMK IIにモデルチェンジしました。シャーシは先代をベースにしていましたが、サスペンションの改良が行われました。先代で不評だったハッチバックがなくなり、セダンとワゴンだけになりました。外観が大きく変わったのですが、フロント周りのデザインは評判が悪かったようです。(何となく間が抜けたような面構えに見えます) エンジンは先代から引き継いだ、DOHC 4気筒2L/2.3L、V型6気筒2.9L、4気筒2.5Lディーゼルでした。1998年のマイナーチェンジで、ヘッドライト周りを少し引き締まって見えるよう変更しましたが、その直後に生産中止となりました。スコーピオの評判が良くなかったことやこのクラスの高級車の需要が減少したこともあり、フォードはこのクラスから撤退しスコーピオの後継車はありませんでした。(実車画像→ フォード スコーピオ 1994)

 

 

 ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製です。スコーピオ MK II 5ドアワゴン(ブレーク)をモデル化しています。ミニチャンプスらしい正確なプロポーションで、室内などの細部もリアルに再現され、実車の雰囲気がうまく再現されています。ミニカーでもフロントのデザインが不評であったことが良く分かると思います。ミニチャンプスはセダンもモデル化しています。ミニチャンプスがモデル化のライセンス認証を受けていたようで、1/43ではミニチャンプス以外のスコーピオ MK IIのミニカーはありません。実車が不人気であったことを反映しているのか? 1/43以外でもリーツェの1/87ぐらいしかミニカーがありません。なおスコーピオ 初代のミニカーではシャバックの当時物で1/24のハッチバックとセダンがあり、これは実車の販促プロモーション用としても使われたようです。当時物以外のスコーピオ 初代のミニカーは最近までなかったのですが、2002年頃に過去にあまりモデル化されてない車種に特化してモデル化している(と思われる)ネオ(レジン製)がモデル化しました。 以下はミニチャンプス製スコーピオ MK IIのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD SCORPIO MK II BREAK 1
FORD SCORPIO MK II BREAK 2

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PEUGEOT 306 CABRIOLET 1995 FRANCE

PEUGEOT 306 CABRIOLET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 306 CABRIOLET


MINICHAMPS 430112532 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.03m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 103HP 5段変速
性能: 最高速183km/h  データーベースでプジョー 306のミニカー検索

プジョー 306 カブリオレ フランス 1995年

 

 1993年にプジョー 309(305の実質的な後継車)の後継車306が登場しました。当初は3/5ドアハッチバックのみでしたが、1994年に4ドアセダンが追加されました。デザインはプジョー自身によるもので、プジョーらしいシンプルで品のあるデザインでした。205と同じ横置きエンジンの前輪駆動車で、PSAグループ内のシトロエン ZXとシャーシを共有していました。当初のエンジンは4気筒1.1L(初期) /1.4L/1.6L(100HP)/1.8Lと4気筒1.9L(92HP)ディーゼルでした。(実車画像→ プジョー 306 4ドア 1995)

 

 1994年にピニンファリーナがデザインと生産を担当するフルオープンのカブリオレ、1995年にエステートワゴンのブレークが追加されました。4気筒2L(SOHC/DOHC(135HP))エンジンを搭載する高性能版のXSi/S16/GTIも追加されました。1997年のマイナーチェンジで、フロントの意匠が変わりました。1995年からグループAのラリーに306 マキシで参戦し、フランスラリー選手権などで活躍しています。2001年に307にモデルチェンジしました。ヨーロッパ全体で販売が好調で総生産台数は約280万台でした。

 

 

 ミニカーは1998年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。マイナーチェンジ前の初期型をモデル化しています。ミニチャンプスらしい手堅い造形でリアルな室内など良く出来ていました。ミニチャンプスはこれ以外にも3ドア/5ドアでマイナーチェンジ前後両方を作っています。306はミニチャンプスがモデル化のライセンスを独占していたようで、ミニチャンプス以外のミニカーが見当たりません。ただラリーカーはライセンスが別のようで、306 マキシはビテスやCM'Sなどがモデル化しています。なお2023年にはライセンス契約が切れたようで、ソリドが306 S16をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 306 CABRIOLET 1
PEUGEOT 306 CABRIOLET 2

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FIAT BRABO 1995 ITALY

FIAT BRABO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT BRABO


NOREV 771102 1/43  
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.02m 全幅約1.75m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 103HP 5段変速
性能: 最高速180km/h   データーベースでフィアット ブラーボ/ブラーバのミニカー検索

フィアット ブラーボ イタリア 1995年

 

 大成功したフィアット ティーポの後継車ブラーボ/ブラーバが1995年に登場します。ティーポは直線的で簡潔なデザインでしたが、ブラーボ/ブラーバは曲面の多いダイナミックなデザインとなっていました。3ドアのブラーボは操縦性重視、5ドアのブラーバは居住性重視の設定でした。先代をベースにした設計で、エンジンは4気筒1.4L、DOHC 4気筒1.6L/1.8L、4気筒1.9Lターボディーゼル、ブラーボの高性能版HGT用にはDOHC 5気筒2L(147HP)が搭載されました。

 

 1996年にワゴンのマレア(MAREA) ウィークエンドが設定されました。プラットフォームを共有する派生車としてトールワゴンのムルチプラが1998年に登場しました。1996年のEU カー オブ ザ イヤーを受賞しており、プント同様にヨーロッパでは結構ヒットしたようです。なお日本ではブラーボがブラビッシモという名前で発売されたそうですが、ほとんど知られていません。2001年に後継車のスティーロが登場しました。

 

 

 ブラーボ/ブラーバのミニカーは最近までBブラーゴの廉価版で1/43のブラーボしかありませんでした。(1990年代後半頃のイタリアの大衆車は当時物ミニカーが少ないのです) 最近になってノレブとイタリアのミニカー付雑誌「FIAT STOY COLLECTIO」のNo.55 ブラーボとNo.57 ブラーバでモデル化されました。(いずれもノレブ製のようです) 画像はノレブ製のブラーバで、ミニカーが入手できなかったので、WEBサイトから画像を拝借しました。画像を見ると、ノレブらしいそつのない良い出来ばえのようです。

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FERRARI F50 1995 ITALY

FERRARI F50
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI F50


MINICHAMPS 430075152 1/43 106㎜X46㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.48m 全幅約1.99m エンジン 変速機: DOHC 5バルブ V型12気筒 4.7L 520HP 6段変速
性能: 最高速325km/h  データーベースでフェラーリ F50のミニカー検索

フェラーリ F50 イタリア 1995年

 

 フェラーリ F40の後継車として、F50が1995年に登場しました。F40のコンセプトをさらに進めて、「公道を走るF1」を目指したそうです。F1そのものといったコンセプトに従い、エンジンをモノコックフレームにボルトで直接固定しそのエンジンにサスペンションアームを固定するといったF1流の高剛性な車体構造を採用していました。エンジンもF1 F92Aに搭載されたV型12気筒エンジンのブロックを流用したDOHC 5バルブ V型12気筒4.7L(520HP)で、変速機は6段変速(F1用のセミオートマチックではない)で最高速325km/hの性能でした。

 

 ルーフは取り外し可能でスパイダー(バルケッタ)にもなりましたが、ルーフの脱着はメカニックの作業が必要だったそうです。先代のF40は最低限のスパルタンな内装でしたが、F50はちゃんとしたスポーツカー的な内装でエアコンもついていたそうです。ただF1そのものの構造故に振動/騒音もF1並だったそうで、内装が良くなっても居住性はF40よりも悪化していたようです。GT1クラスに参戦する予定だったレース仕様のF50 GTの開発が中止されたことで、F50がレースに出ることはなくなりました。結局レースには出ない本当の「公道のF1」になりました。(ただし1995/1996年のマカオGPの前座レースにオフィシャルではないが参戦していました) 1997年までに約350台が生産され、新車価格は約5000万円でした。後継車は2002年に登場したフェラーリ エンツォでした。

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたミニチャンプス製です。ミニチャンプスのイタリア車は出来ばえがいまひとつの物があるのですが、このF50もフロント周りの絞り込みが足らないのでフロントの雰囲気が実車から少し外れています。室内などの細部はミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっています。ただエンジンカバーの透明度が低いのでその下のエンジンがほとんど見えないのは今一つです。ミニチャンプスはバルケッタもモデル化していました。その他のF50の当時物ミニカーはディテールカーのクーペ/バルケッタ、Bブラーゴの1/43、1/24、1/18などがありました。当時物以外では京商の1/18と1/43と1/64、トミカ プレミアムの/62、マイスト、タミヤの1/12、マテルの1/18と1/43、レジン製ではアイドロンなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI F50 1
FERRARI F50 2

 以下は1996年に発売されたディテールカー製のフェラーリ F50 バルケッタ (1/46 型番393)の画像です。フロントの絞り込みが実車相応で、上記のミニチャンプス製よりも実車の雰囲気がうまく再現されています。室内などの細部の仕上げはミニチャンプスと同等レベルなので、こちらの方がミニチャンプスより良い出来ばえです。ディテールカーは通常のルーフ仕様もモデル化していました。値段もミニチャンプスより少し安かったのでお買い得でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI F50 BARCHETTA 1
FERRARI F50 BARCHETTA 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI F50 BARCHETTA 3
FERRARI F50 BARCHETTA 4

 以下は1995年に発売されたBブラーゴのF50 バルケッタ(1/18 型番3352)の画像です。BブラーゴのF40と同様にこのF50も実車登場後すぐにモデル化されました。出来ばえもF40と同様以上の良い出来ばえで、室内/エンジン/サスペンションなどがリアルに再現されています。フロントカウル/ドア/リアカウルが開閉し、ステアリングホイールと連動する前輪操舵ギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI F50 BARCHETTA 5
FERRARI F50 BARCHETTA 6

 以下はフロント/フロントカウルを開いた画像とリア/リアカウルを開いたエンジンルームの画像です。フロントカウル下には電動ファン付ラジエーターとバッテリー、エンジンルーム内にはエンジン/リアサスペンションがリアルに再現されています。8年前に発売された同じBブラーゴ製のF40のエンジンルームと較べると、細部の仕上げレベルが向上していることが分かります。なおこのBブラーゴの1/18よりもリアルな出来ばえで現在(2022年)の1/18の売れ筋であるオートアートが登場したのは2000年頃でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI F50 BARCHETTA 7
FERRARI F50 BARCHETTA 8

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