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ルノー ラグナ V6 TXE フランス 1994年
ルノー 21の後継車としてラグナが1993年に登場しました。ボディは5ドアハッチバックのみで、フロントノーズなど上級車サフランとよく似たデザインとなっていました。ルノー 21ではエンジンの横置き/縦置きがありましたがラグナでは横置きに統一され、当初のエンジンは4気筒1.8L/2.0LとV型6気筒3L、4気筒2.2Lディーゼルがありました。ルノー 21のような4WD仕様は設定されず、1995年にワゴンのスポーツツアラー(ネバダ)が追加されました。
1995年にボルボ製DOHC 5気筒2Lエンジン、1996年にディーゼルターボが追加され、1997年に6気筒エンジンがDOHC化されました。1998年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠を変更した後期型になり、DOHC4気筒1.6L/1.8Lエンジンなどが追加されました。2000年にラグナ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ルノー ラグナ 2000)
ミニカーは1995年に発売されたビテス製の当時物です。前述したサフランと同様にプロポーションが良く室内など細部の仕上げレベルも高く当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。さらにこのラグナにはドア/ボンネットの開閉ギミックが付いていて、V型6気筒エンジンも結構リアルに再現されていました。ビテスはこれ以外にもネバダ、BTCCレース仕様、後期型などのバリエーションを出しています。また同じグループ内のオニキスでもレース仕様を出していました。それ以外のラグナのミニカーはヘルパ、ユニバーサルホビーの後期型などがあります。 以下はフロント(ボンネット開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン エグザンティア フランス 1994年
大ヒットしたシトロエン BXの後継車として、エグザンティアが1993年に登場しました。ZXをさらにスタイリッシュにしたデザインで、ノッチバックの4ドアセダン風のスタイルとなっていました。ただトランクリッドはリアウインドーと一体で開くので実際には5ドアハッチバックでした。シトロエン伝統のハイドロニューマティック方式でサスペンション/ブレーキ/ステアリングが油圧制御され、上級車のサスペンションは電子制御でした。当初のエンジンは4気筒1.6L/1.8L/2L(123HP)、DOHC 4気筒2L(150HP)、4気筒1.9L(90HP)ターボディーゼルでした。
1995年のマイナーチェンジでボンネット上のエンブレムがフロントグリル内に移動し、ハイドロニューマチックにロール制御機能が追加され、1.8LエンジンがDOHC化されました。同年にワゴンのブレークが設定されました。1997年に最上級仕様としてDOHC V型6気筒3L(190HP)エンジンが追加されました。1998年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、コモンレール式の4気筒2L(109HP)ターボディーゼルエンジンが追加されました。2000年に後継車のC5が登場し、2002年に生産中止となりました。総生産台数は約150万台でした。
ミニカーはフランスの「MINIA-CARS 43」というブランドのプラスチック製少量生産品で1995年に購入しました。当時は入手可能なエグザンティアのミニカーがこれしかなかったので、高価(13000円)でしたが購入しました。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、まずまずの良い出来ばえです。(ただしプラスチック製で軽いので、個人的には安っぽく感じられます) 購入してから約25年ほど経過していますが、プラスチックの経年劣化による変形はしていないので、素材はABS樹脂系を使っているのだと思います。これ以外のエグザンティアのミニカーはブラーゴの1/43、ジク(SIKU)の1/55、中国製でSEGEMというブランドの1/18、ノレブの1/43などがあります。フランスのミニカー付雑誌「PASSION CITROEN」のNo.30とNo.98でもモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フィアット プント イタリア 1994年
大ヒットしたフィアット ウーノの後継車フィアット プントが1993年に登場しました。イタル デザイン(G.ジウジアーロ)のデザインしたボディは、シンプルかつ実に魅力的で空力的にも優れていました。(縦長テールライトが特徴でした) 前述したティーポをベースにした3/5ドアハッチバックで、1995年のEU カー オブ ザ イヤーを受賞しています。当初のエンジンは4気筒1.1L(55HP)/1.2Lと1.7L(72HP)ターボディーゼル、スポーツ仕様の4気筒1.6L(88HP)、高性能版GTの4気筒1.4L(136HP)ターボがありました。
3ドアをベースにした電動開閉式ソフトトップを持つカブリオレも設定され、製造はベルトーネが行いました。(実車画像→ フィアット プント カブリオレ 1994) 富士重工業(スバル)製のCVT変速機を搭載したセレクタというモデルもありました。1997年にスポーツ仕様のエンジンはDOHC 4気筒1.2L(86HP)に変更されました。プントは魅力的なデザインと幅広いバリエーションで大ヒットし1999年に2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約340万台でした。(実車画像→ フィアット プント 2代目 1999)
ミニカーは1995年に発売されたBブラーゴ製の当時物で、当時の大スケールミニカーの標準であった1/24サイズです。当時の大スケールミニカーはサイズが大きくても比較的安価で、現在の1/18サイズのミニカーほどリアルな出来ばえではありませんでした。このプントも当時の定価が2000円ほどでサイズを考えると安価なミニカーでしたが、プロポーションが良く実車の雰囲気はうまく再現されています。前述した同じBブラーゴ製のティーポから数年後に発売されたミニカーなので、ドアミラーが付き室内のメーター類がプリント表示されるなど仕上げが良くなっています。ただし室内から赤いテールライトが見えるのはご愛嬌ですが。。。ドアが開閉し前輪操舵ギミックが付いています。Bブラーゴは1/43でもプントをモデル化していました。実車が大ヒットしたのに当時物ミニカーはBブラーゴだけで、最近でもホンウェル(カララマ)の1/43と1/72、エジソンのカブリオレ、イタリアのミニカー付雑誌「FIAT STOY COLLECTIO」のNo.112ぐらいでしかモデル化されていません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランチア カッパ (K) イタリア 1994年
大ヒットしたランチア テーマの後継車としてカッパが1994年に登場しました。先代は上品ながらパワフルなイメージがありましたが、グループ内のアルファ ロメオとの競合を避ける為、カッパは豪華でエレガントな車を目指しました。その為ボディは上品でおとなしいデザインになり、内装はより上質に仕上げられていました。テーマのシャーシをベースにしたエンジン横置搭載の前輪駆動車で、当初は4ドアセダンだけでした。エンジンはDOHC 5気筒2L/2.5L、DOHC 4気筒2Lターボ(205HP)、DOHC V型6気筒3L(204HP)、5気筒2.4Lディーゼルが搭載されました。なおカッパという名前は1919年に登場した大型車にも使われていました。
1996年にピニンファリーナが製造するステーションワゴンのSWが追加され、1997年にはホイールベースを短縮した2ドアクーペが追加されました。このクーペは高価だった為、生産台数が約3600台と少なかったようです。 (実車画像→ ランチア カッパ 2ドアクーペ) ラリー車の活躍でスポーティなイメージがあったランチアのエレガンス路線への方針変更は、イタリア国内は別にして海外市場では不評でカッパはあまり売れませんでした。2000年に生産中止となり総生産台数は約8万台でした。2001年に登場したテージスが後継車となりました。
ミニカーはイタリアのミニカー付雑誌「ランチア ストーリー コレクション」のNo.61で、2015年にネットオークションで入手しました。メーカーはノレブ製で、雑誌に付くミニカーですので特に凝った仕上げはされていませんが、プロポーションが良くなかなかの良い出来ばえです。これ以外のカッパのミニカーはネオ(レジン製)とボスモデル(レジン製)の物があります。この当時のランチア車としてはプリズマの後継車のデドラ、デルタ 2代目などがありましたが、人気がないのか? どちらも量産ミニカーがありません。(デドラはランチア ストーリー コレクションのNo.27がありますが) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フェラーリ F355 GT イタリア 1994年
フェラーリ 348 TBの後継車としてF355が1994年に登場しました。(名前についているFに特に意味はないらしい) デザインはピニンファリーナで、先代の基本的なスタイルを継承しつつ、サイドのフィンが外され、リア後端がスポイラー状になり、テールライトが伝統の丸形4灯式になりました。エンジンは排気量を3.5Lに拡大し5バルブ化され、380HPにパワーアップしていました。当初のボディはクーペとタルガトップのGTSがありました。
1995年にフルオープンのスパイダーが追加されました。ハード/ソフトを切り替えられる電子制御可変ダンパー付サスペンション、1997年に追加された2ペダル式半自動変速システム「F1マチック」、標準装備のパワステなどのイージードライブを可能にする装備の充実、本革を使ったダッシュボートやエアコンによる居住性の向上などユーザー志向が功を奏してF355は大成功しました。公道も走れるレース仕様のF355 チャレンジが発売され、ワンメイクレースのF355 チャレンジ レースが行われました。1999年に後継車の360にモデルチェンジしました。
ミニカーは1995年に発売されたイタリアのバン製の当時物です。バンは主にイタリアのスポーツカーをモデル化していましたが、2006年に廃業しました。バンのミニカーはいずれも出来が良く、このF355も実車の雰囲気がうまく再現されていてかなり良い出来ばえです。フロントグリルやホイール中央のエンブレム、リアルな室内の造形、リアのエンジンカバーのスリットが抜けている点など細かいところまで凝った仕上げとなっています。ボディカラーの赤が少し暗いですが、この色が古典的なフェラーリの赤色(血の色)と聞いたことがあります。バンはオープン仕様のGTS/スパイダーとチャレンジ仕様など約70種類ほどのバリエーションを作っています。その他の当時物ではディテールカーのGT/GTSとそれのOEM品のコーギーのGTS 007仕様などがありました。当時物以外では、京商の1/18と1/43と1/64、イクソ、ミニチャンプス、トミカ リミッテドの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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