Sorry Japanese Only
日産 セドリック 230型 構内タクシー 日本 1971年
最近のタクシーはトヨタの最新のジャパンタクシー、数年前まで生産されていたトヨタのコンフォート/クラウンセダン、2014年に生産中止となった日産 セドリックのタクシー専用車(もうほとんど見かけないが)などがあります。1990年代以前はトヨタ/日産以外でマツダ(ルーチェやカペラ)や三菱(ギャラン Σ)などのタクシーもありましたが、1970-1980年代の中型車クラスのタクシーで代表的な車種といえば、やはりトヨタ クラウンと日産 セドリックでした。
タクシーのエンジンはほとんどがLPガス仕様ですが、これはLPガスがガソリンや軽油より大幅に安かったからで、1960年代にタクシーのLPガス化が進みました。現在でもLPガスは安いのですが、LPガス充填スタンドが少ないことや特殊なガスタンク構造など諸々の理由で、LPガス車は一般向けには普及していません。
ミニカーは1972年に発売されたダイヤペット製の当時物です。前述したダイヤペット製の日産 セドリック 230型のバリエーションで構内タクシー仕様をモデル化しています。構内タクシーとは、鉄道駅構内での営業許可を受けたタクシーのことです。この当時の東京駅構内タクシーのカラーリングは黄色に青ラインだったようで、たぶんそれをモデル化しているのでしょう。カラーリングを変更し屋根にTAXIと表示した天井灯を追加してタクシー仕様としていますが、それ以外の変更はありません。(タクシーメータなども再現してくれると、もっとそれらしくなるのですが) ダイヤペットのタクシーにはこの構内タクシーのカラー、黄色とオレンジの2トンカラー(東京の大手タクシー会社4社の統一カラー 通称「4社カラー」)、個人タクシーの白などがありました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1684
日産 グロリア 230型 2ドア ハードトップ 日本 1971年
1971年に日産 グロリアは4代目にモデルチェンジしました。この世代からセドリックの姉妹車になった為、グリルの意匠などが異なっているだけでデザイン的にはセドリックと同じになりました。エンジンなども共通化していましたから性能的にも同じでした。ただ車格的にはグロリアが上級という位置づけで、昔の価格表を見ると同じグレードでもグロリアが一割ほど値段が高く設定されていました。セドリックのミニカーはこちら→ セドリック 3代目 230型
セドリック/グロリアに採用された国産初の4ドア ハードトップは、ピラーレスでキャビンの前後の傾斜角を大きくしてキャビンを小さくするといった見た目重視のデザインでした。このデザインは好評で個人ユーザーはほとんどが4ドア ハードトップを選んだそうです。2010年頃からクーペ的なデザインを採用した高級セダン(例えばアウディ A7 など→ アウディ A7 2010)が増えてきましたが、同じような流行が繰り返されているように思います。1975年にグロリア 5代目 330型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1971年に発売されたダイヤペット製の当時物です。グロリア 2ドア ハードトップのモデル化で、ダイヤペットはセドリックのセダンとハードトップもモデル化していました。実車同様にセドリックの金型を流用して、前後グリルをグロリアに変更しています。特に角型ヘッドライトを透明プラスチック製パーツにしたことで、従来のメッキパーツのヘッドライトよりフロントグリルがリアルに再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。なおこの個体は底板が少し変形して、ボディ全体が少し弓型に反っています。(この変形の原因を詳しく知りたい方はこちらを参照 →ダイキャストの材質の問題) 当時物ミニカーではトミカのセダン、ダンディのバンがありました。当時物以外では、アドバンスピリットのセダン、トミカ リミッテドのセダン、2ドアハードトップがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=931
日産 ブルーバード U ハードトップ SSS 610型 日本 1971年
1971年に日産 ブルーバード 4代目 610型が登場しました。4輪独立懸架などの基本構成は510型を踏襲していましたが、ボディは大型化し名前はブルーバード Uとなりました。当時の日産はリアピラーの形状に特徴のある曲面的なデザインを全モデルに採用しており、この車もそのJの字型に跳ね上がったリアパネルを持つ個性的なスタイルでした。4ドアセダン、2ドアハードトップとワゴン(バン)が設定されていました。
エンジンは4気筒1.6L(100HP)/1.8L(125HP)のL型で、3段AT/5段MT変速で最高速170Km/h(1.8L)の性能でした。1.8Lの高性能版SSSには電子制御燃料噴射(日産EGI)が搭載されていました。1973年のマイナーチェンジで、フロント/リアのデザインが変わりました。その際にホイールベースとフロントノーズを延長して6気筒2L(125HP)L型エンジンを搭載し、装備を高級にした2000GTシリーズが追加されました。1976年にブルーバード 5代目 810型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1972年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの協力工場の2番工場製で、ウインカーや車名ロゴの筋彫りを強調した少し癖のある作風です。ただこの作風が実車のイメージに合っていてかなり良い出来えになっています。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミック付きです。ダイヤペットは標準シリーズで2000GT 4ドアセダン、チェリカ 80シリーズ(1/53)で1800 ハードトップもモデル化しています。これ以外の当時物ではモデルペットのハードトップ、トミカの1800と2000GT ハードトップ、トミカ ダンディの1800 ハードトップとそのレーシング仕様などがありました。最近の物では国産/日産名車コレクションの2000GT ハードトップがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=934
トヨタ ハイエース バン H10型 日本 1971年
1967年にトヨタ トヨエース トラックの小型版 ハイエース 初代(H10型)が登場しました。キャブオーバー式の後輪駆動の小型トラックで、コロナ用の4気筒1.3L(56HP)エンジンを搭載していました。同年に4気筒1.5L(77HP)エンジンを搭載したワンボックスの9人乗りワゴンが追加されました。(実車画像→ ハイエース 初代 トラック 1967)
以下は仕様変更などの概要です。
ミニカーは1973年に発売されたダイヤペット製の当時物です。フロントグリルにTOYOTAのロゴがあるので、ハイエース 初代で1971年のマイナーチェンジ後のロングボディ商用バンをモデル化しているようです。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。室内もインパネや2列シートなどがそこそこリアルに再現されています。ドアとテールゲートが開閉するギミック付きです。なお側面からみると底板が下側に弓なりに変形して車高が高くなっていますが、これは底板に使用したダイキャスト材に粗悪な材質の物を使用したことによる経年劣化で変形したものです。(このダイキャスト材の経年劣化についてはこちらのページを参照してください→ダイキャスト素材の変形) これ以外のハイエース 初代のミニカーはダイヤペットの救急車やパトカー 1/40と1/36、トミカのトラック 1/62、トミカ ダンディの救急車やパトカー 1/52、トミーテックの救急車やパトカー 1/150 などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲート開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1655
トヨタ クラウン スーパーサルーン MS60型 日本 1971年
1971年にトヨタ クラウン 4代目(MS60)が登場しました。先代よりさらに丸みを帯びたスピンドル シェイプ(紡錘形)と称するデザインは実に大胆でした。ただこの先進的なデザインはタクシーや社有車などの保守的な法人ユーザーからは敬遠されました。この為ライバルの日産 セドリック/グロリアに販売台数で抜かれることとなり、クラウン 4代目は失敗作と言われています。このデザインには「クジラ」という愛称がついていて、個人的には魅力のあるデザインだったと思いますが、法人向け販売が主体だったクラウンではそれが裏目に出たようです。
先代と同様に4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアワゴン(バン)が有りました。6気筒2.6L(130HP)/2L(107HP)M型エンジンを搭載し、3段AT/5段MT変速で、最高速165km/h(2.6L)の性能でした。上級車には後輪ESC(横すべり防止装置)やEAT(電子制御AT)まで装備されていました。1973年のマイナーチェンジで、ボディ同色だったバンパーを一般的なクロームメッキに変えるなどしてイメージを変えようとしましたが、あまり効果はなかったようです。1974年にクラウン 5代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1972年に発売されたダイヤペット製の当時物です。黒一色の塗装で細部が分かり難いのですが、フロント周りの細かい部分も比較的良く再現してあります。側面からみるとスピンドル シェイプのデザインがうまく再現されていて、当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。実車同様にバンパーをメッキパーツ化した後期型も同じ型番の2ndタイプとしてモデル化されました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ダイヤペットはこのセダンのタクシー仕様と2ドアハードトップとバン、1/30の2ドアハードトップもモデル化していました。(実在しない2ドアハードトップのタクシーまでありました) それ以外のクラウン 4代目の当時物ミニカーはモデルペットからハードトップ、トミカ(1/65)とトミカ ダンディ(1/49)からセダンが出ており、当時物以外ではトミカ リミッテド(1/64)のセダンとバン、 川端企画J-43(アンチモニー製)の後期型セダン、国産名車コレクション 1/24のハードトップなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=983
ページ « 前へ 1...202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 ...371 次へ »
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.