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三菱 ギャラン VR-4 (GTI 16V) (E30) 日本 1987年
三菱 ギャラン 6代目が1987年に登場しました。サブネームの∑が取れてギャランの名前が復活しました。4ドアセダンだけの設定で、1970年代のギャラン 初代の逆スラントノーズのフロントが復活し、居住性を重視した高い車高で精悍なスタイルになりました。4気筒1.6L/1.8L(94HP)、DOHC 4気筒2L(140HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で4WD仕様もありました。その後の三菱車の技術的なベースとなった高性能な傑作車で、1987年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。1988年に姉妹車で5ドアハッチバックのエテルナが登場しました。(実車画像→ 三菱 エテルナ 1988)
1988年に世界ラリー選手権(WRC)Gr.Aに参戦する為のベース車として開発された高性能版のVR-4が追加されました。VR-4はDOHC 4気筒2Lターボ(205HP)エンジンを搭載し4WD、4WS(4輪操舵)、4IS(独立サスペンション)、4ABSの最新システムを装備していました。WRCでは1989年1000湖ラリーでの初勝利など1992年までに5勝し、全日本ラリーでも活躍しました。(1993年からはランサー エボリューションがWRCに登場しました) 1992年にギャラン 7代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 三菱 ギャラン 1992)
ミニカーは1993年に発売されたトロフュー製です。ギャラン 6代目の欧州仕様の高性能版であるGTI 16V(国内のVR-4相当 ノンターボ仕様)をモデル化しています。トロフューはポルトガルのブランドで主にラリーカーをモデル化していますので、このストリート仕様も大きなマッドガード(泥除け)が付いているなどラリーカー仕様です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでした。ただテールライトなどの灯火類の再現をデカールで済ませているので、そこはあまりリアルではありません。ラリー仕様は初勝利の1000湖ラリー仕様など10数種類があります。これ以外のギャラン 6代目の当時物ミニカーはリーツェの1/87がありました。最近の物ではトミカ リミッテドのVR-4とラリー仕様、イクソのVR-4とラリー仕様、イグニッションモデル(レジン製)のラリー仕様、WIT'S(レジン製)のVR-4、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ プレリュード 日本 1987年
1987年にホンダ プレリュード 3代目が登場しました。大ヒットした先代のノッチバッククーペ スタイルを踏襲しつつ、さらに洗練されたデザインとなりました。先代は前輪だけダブルウィッシュボーン式サスペンションでしたが、3代目では全輪ダブルウィッシュボーン式となりました。特筆すべきは世界初の機械式4WS(4輪操舵)システムが採用されたことでした。後輪の舵角は前輪舵角が小さいときには前輪と同じ方向に操舵し前輪舵角が大きくなると逆方向に操舵するもので、興味深いシステムでした。PGM-FI(電子制御式燃料噴射)DOHC 4気筒2L(160HP)とSOHC 4気筒2L(110HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、4段AT/5段MTで最高速180km/h以上と高性能でした。
1989年のマイナーチェンジで、リトラクタブルヘッドライトを固定式の角形異形ヘッドライトに変更したプレリュード インクス(INX)が追加されました。これは北米市場の一部でヘッドライト常時点灯が義務化されたことに対応した仕様変更を国内展開したものでした。(実車画像→ プレリュード インクス) プレリュード 3代目は同じようなコンセプトでより女性向けに洗練された? 日産 シルビア(S13)が登場するまでは、先代ほどではありませんが、「デートカー」として人気がありました。1991年にプレリュード 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2009年に発売されたアシェットの国産名車コレクション製です。メーカはノレブで、ノレブらしいうまい造形で実車の雰囲気が良く再現されています。灯火類や室内などの細部もそこそこリアルで、安価な雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。これ以外のプレリュード 3代目の当時物ミニカーはダイヤペットとトミカがありました。当時物以外ではMARK43(レジン製)の前期型/後期型、ホビージャパンの1/18(レジン製)と1/64(ダイキャスト製)、ネオ(レジン製)の輸出仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ シビック SIR EF型 日本 1987年
ホンダ シビック 4代目(EF型)通称「グランドシビック」が1987年に登場しました。サイズが大きくなり、先代の短めのノーズが長くなり低いノーズと滑らかなボディで空力的に洗練されました。ボディは先代と同じ3/4ドアと5ドア(シャトル)があり、4輪ダブルウイッシュボーン サスペンションを採用することで低いノーズを達成していました。エンジンは4気筒1.3L/1.5LとSOHC 4気筒1.6L/高性能版Si用のDOHC 4気筒1.6L(130HP)などがあり、電子制御式4段自動変速が新設され、ビスカスカップリングを使ったスタンバイ式4WD仕様もありました。
1989年のマイナーチェンジで、前後の意匠が変更されました。3ドアにはインテグラ用のDOHC 4気筒1.6L(160HP)エンジンを搭載するSiRがが設定されました。1988年に4ドアセダンをベースにした上級車としてコンチェルトが登場しました。(実車画像→ ホンダ コンチェルト 1988) コンチェルトは当時提携関係にあったイギリスのオースチン ローバー グループと共同開発したもので、1989年にローバー 200/400シリーズとして発売されました。(実車画像→ ローバー 214 1989) 1991年にシビック 5代目にモデルチェンジしました。5ドアのシャトル系は継続生産され1996年にオルティアに変わりました。(実車画像→ ホンダ オルティア 1996)
ミニカーは2009年に発売された国産名車コレクション製です。メーカはイクソで高性能版のSIRをモデル化しています。フロント周りの雰囲気が微妙に違うような感じがしますが、全体的にはまずまずの良い出来ばえです。安価ながらインパネのメーターが印刷されているなど室内もそこそこ再現されています。ただやや太いAピラーとそのAピラーから生えているドアミラーの位置に少し違和感を感じます。シビック 4代目の当時物ミニカーはありませんでした。当時物以外ではこの国産名車コレクションの型を流用した色違いのFIRST43、イクソの別ブランドであるトリプル 9の1/43と1/18、MARK43(レジン製)、スパーク(レジン製)のレース仕様、ミニチャンプスの輸出仕様、ホビージャパンの1/64などがあります。なお派生車であるコンチェルトとローバー 200/400シリーズのミニカーは無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ダイハツ ミラ ターボ TR-XX (L70型) 日本 1987年
ダイハツの軽自動車ミラ 2代目 L70型が1985年に登場しました。ミラは軽乗用車クオーレの商用車仕様ですが、物品税が免除されるミラのほうがクオーレより売れました。(法規上は後席に荷物を積載する商用車ですが、実質的には乗用車でしたから) 基本的なデザインは先代の台形ボディを踏襲していましたが、角形ヘッドライトがフロントグリルと一体化するなど全体的に洗練されました。当初は3ドアだけで後に5ドアが追加されました。エンジンは新開発された3気筒547㏄(32HP)を搭載し、4/5段変速と2/3段自動変速でパートタイム4WD仕様がありました。エアコン、パワーステアリング、パワーウインドウ、サンルーフなどの豪華装備も設定されました。
1985年に3気筒547㏄(50HP)エンジンを搭載しハロゲンヘッドライト、バケットシート、エアロパーツを装備したスポーツ仕様のTR-XXが設定され注目をあびました。1987?にビスカスカップリング方式のフルタイム4WD仕様車が追加され、TR-XXのエンジンに電子制御燃料噴射装置(EFI)が採用され58HPにパワーアップしました。さらに1988年にライバルのアルト ワークスに対抗してTR-XXは64HPまでパワーアップし、TR-XXの最高速は150km/hを超えました。 1989年に物品税が廃止され消費税が導入されたので、クオーレとミラはミラに統一されました。1990年にミラ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1988年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ミラ ターボ TR-XXをモデル化しています。ダイヤペットの標準縮尺の1/40では軽自動車は小さくなっていまうので、普通車と同じぐらいのサイズとなる縮尺1/35としています。(子供向けミニカーとしては、サイズが小さいのは見劣りするので) ダイヤペットの協力工場の12番工場(製造委託先)製で、エアロパーツを装備した実車の雰囲気がうまく再現されています。ボディサイドのTR-XXロゴや室内などの細部の仕上げもそこそこリアルでかなり良い出来ばえです。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。軽自動車のミニカーは少なくて、これ以外のミラ 2代目のミニカーはハイストーリー(レジン製)のTR-XXがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 535i (E34) ドイツ 1988年
1988年にBMW 5シリーズは3代目(E34)にモデルチェンジしました。上級車の7シリーズ(E32)と同じような落ち着いたスタイルになりました。また逆スラントしていたフロントが一般的なフロントになりボディ全体に丸みが付き、空力特性を向上させていました。当初のエンジンには4気筒版がなく、6気筒2L/2.5L/3L/3.4L、6気筒2.4Lターボディーゼルでした。セダンとツーリング(ワゴン)がありました。
1989年に4気筒1.8Lエンジンが追加され、1991年には2L/2.5LエンジンがDOHC化され、525iに電子制御式フルタイム4WDシステムを積んだ525iXが登場しました。1992年のマイナーチェンジで、DOHC V型8気筒3L/4L(2806HP)エンジンが追加され、8気筒エンジン搭載車のキドニーグリルは幅が広くなりました。(1994年から6気筒車も幅広に変わりました) 1995年まで生産され、5シリーズ 4代目(E39)にモデルチェンジしました。(E34系の総生産台数は約133万台)
ミニカーは1988年に発売されたシャバックの当時物です。現在シャバックはシュコーの航空機モデルのブランドになっていますが、当時は独立したメーカーで、倒産したシュコーの後を継いで当時はトップクラスの出来ばえでした。この535iもシャープな造形で、実車のボディがうまく再現されていてとても良く出来ています。特にフロントグリルはリアルに出来ていて、Bピラーを黒塗装しているのも凝ってます。ドア/トランクが開閉し、室内も良く再現されています。5シリーズ(E34)の当時物ミニカーはガマのツーリングワゴンもありました。当時物以外ではミニチャンプス、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)