ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

VOLKSWAGEN GOLF II 1983 GERMANY

VOLKSWAGEN GOLF II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN GOLF II


SCHABAK 1002 1/43 94mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 75HP 5段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ゴルフ IIのミニカー検索

フォルクスワーゲン ゴルフ II ドイツ 1983年

 

 フォルクスワーゲン ゴルフの2代目が1983年に登場しました。ゴルフ 初代のデザインを継承し、全体的に丸みがついているのはこの当時のフォルクスワーゲン流でした。基本設計も初代を継承し、ボディが少し大きくなり居住性を向上させていました。初代と同じ3/5ドアのハッチバックで、4気筒1.3L/1.6L(75HP)/1.8L、4気筒1.6Lディーゼルエンジンを搭載し、5段/3段自動変速で最高速170km/h(1.6L)の性能でした。

 

 1986年には市販車で初めてビスカスカップリングを採用したフルタイム4WDのゴルフ シンクロが追加されました。これはビスカスカップリングを使うことで複雑な機構無しで、フルタイム4WDを実現するもので画期的でした。シンクロの車高を高くしてスペアタイヤを背負ったゴルフ カントリーも追加されました。1989年にマイナーチェンジされた後期型ではバンパーが大型化されました。ゴルフ初代は北米ではラビットという名前で販売されましたが、この2代目は世界共通のゴルフで販売されました。初代同様に全世界で大ヒットし1991年まで生産され、ゴルフ 3代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約630万台でした。

 

 

 ゴルフの高性能版GTIは発売当初から設定され、4気筒SOHC8バルブ1.8L(112HP)エンジンを搭載し、5段変速で最高速188km/hの性能でした。4灯式ヘッドライトと赤いピンストライプが初代同様にGTIの外観上の特徴でした。1986年にはエンジンをDOHC化し139HPにパワーアップしたGTI-16Vが登場し、最高速208km/hに性能が向上しました。1989年にGTI-16Vにスクロール式スーパーチャージャーを搭載したGTI G60が追加されました。これはポロ GT G40で使われた過給機を大型化したもので、4気筒1.8L(160HP)の高出力で最高速216km/hの性能でした。スーパーチャージャー故に低回転域でも大トルクで2Lクラス以上の加速性能がありました。

 ミニカーは1983年に発売されたシャバック製の当時物です。シャバックはシュコーの販売代理店で、シュコーが倒産した後ミニカー事業を引き継ぎました。その為シャバックはシュコーに良く似た作風のシャープな造形で、このゴルフ IIも角が丸められたボディをうまく再現していました。ボンネット/ドア/ハッチバックの開閉ギミック付きで、室内などの細部も当時のミニカーとしては良く出来ていました。これ以外の当時物ミニカーはポリスティルの1/25とソリドのGTIがありました。当時物以外ではミニチャンプス、ヘルパ、トミカ リミッテド ビンテージ、バンガーズ、ノレブ、イクソ、NEO(レジン製)のカントリーなどがありますが、初代ほど多くはモデル化されていません。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN GOLF II 1
VOLKSWAGEN GOLF II 2

 以下は1987年に発売されたシャバック製の当時物 ゴルフ II GTi (1/43 型番1008)の画像です。上記のゴルフ IIのバリエーションで、4灯式ヘッドライトのフロントグリルに変更し赤いピンストライプを追加して5ドア GTiに仕立てています。GTiは3ドアが多いですが、5ドアのGTiもありました。なおエンジンルーム内のエンジンの造形は同じ4気筒でシリンダーヘッドが少し違うだけですから、そこまでは変更していません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN GOLF II GTi 3
VOLKSWAGEN GOLF II GTi 4

 以下は2017年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのゴルフ II GTi (1/43 No.295)の画像です。メーカーはイクソで、イクソはカタログモデルでゴルフ II GTiをモデル化していますので、それの廉価版になります。最近のミニカーですので、仕上げを簡素化した廉価版とはいえそこそこ良く出来ています。ただしミニカーの台座にはGTiとは明記されておらず、GTiの特徴である赤いピンストライプやGTiロゴも表現されていないので、その点では中途半端なモデル化です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN GOLF II GTi 3
VOLKSWAGEN GOLF II GTi 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN GOLF II GTi 3
VOLKSWAGEN GOLF II GTi 4

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PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS WINNER 1983 GERMANY

PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS WINNER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS WINNER


ルマンカー コレクション (SPARK HACHETTE) No.28 1/43 111mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.77m 全幅約1.9m エンジン 変速機: 水平対向6気筒 2.6L ツインターボ 650HP 5段変速
性能: 最高速355km/h  データーベースでポルシェ 956のミニカー検索

ポルシェ 956 ロングテール ルマン 優勝 ドイツ 1983年

 

 前述したようにメイクスチャンピオン レースでポルシェ 917が圧倒的に強くなったので、1972年にメイクスチャンピオンの対象が排気量3Lまでのオープントップ プロトタイプカーに限定されポルシェ 917は参戦できなくなりました。その後1976年からグループ6規定で行われたレースでは、ポルシェ 936の独走状態になりレースの面白味がなくなりました。そこで1982年に発行された新規定グループCに基づいた世界耐久選手権(WEC)シリーズが始まりました。このグループC規定に適応したプロトタイプ レーシングカーはCカーと呼ばれます。

 

 ポルシェはこのグループC規定に合わせて、ポルシェ 936の後継車として956を開発しました。ポルシェ初のグランドエフェクトカー(車体と地面の間を流れる空気流を利用してダウンフォースを得る構造の車)で、936はオープンカーでしたが956はルーフのあるクーペでした。水平対向6気筒2.6Lツインターボ(650HP)エンジンをミドシップ搭載していました。1982年にはスパ 1000㎞などで3勝し、メイクスとドライバー(J.イクス)の2冠を獲得しました。1983年はルマン 3連覇を含むWECでの3勝などでメイクスとドライバーの2冠2連覇を達成し、1984年もルマンを連破しメイクスとドライバーの2冠3連覇を達成しました。1985年に新規定が適用され、それに対応したポルシェ 962Cが開発されました。(実車画像→ ポルシェ 962C)

 

 

 ミニカーは2019年に発売されたアシェット製のルマンカー コレクションのNo.28です。メーカーはスパークで、1983年ルマンの優勝車をモデル化しています。ルマンカー コレクションは従来の雑誌付きミニカーのレベルを超えた良い出来ばえで、細部まで良く仕上げてあります。このポルシェ 956もプロポーションが良く、サイドのエアインテーク、バックミラー、ワイパーなどの細部がリアルに再現されています。なおこのレースカーのメイン スポンサーはロスマンズで、ロスマンズがタバコメーカーであることから、当時ボディに表示されていたロスマンズのロゴが表示されていません。そのロスマンズのロゴのデカールは箱に添付されていましたが貼っていません。(タバコ広告の禁止令をこのようなミニカーにまで適用することは、馬鹿馬鹿しいことだと思いますが) これ以外のポルシェ 956のミニカーは当時物ではトミカの1/65とポリトーイの1/25、当時物以外ではビテスの約40車種、ブレキナの1/87、エブロ、hpiレーシング、ミニチャンプス、カルツォ、スパーク(レジン製)などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS 1983 WINNER 1
PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS 1983 WINNER 2

 以下は2018年に発売されたアシェット製のルマンカー コレクションのポルシェ 956 #7 ルマン 1984 (1/43 No.03)の画像です。メーカーはスパークで、1984年ルマンの優勝車をモデル化しています。基本的には上記のルマン 1983年優勝車と同じ物で、カラーリングが異なります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS 1984 WINNER 1
PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS 1984 WINNER 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS 1984 WINNER 3
PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS 1984 WINNER 4

 以下は2020年に発売されたアシェット製のルマンカー コレクションのポルシェ 956 #14 ルマン 1985 (1/43 No.57)の画像です。メーカーはスパークで、1985年ルマンの優勝車をモデル化しています。基本的には上記のルマン 1983年優勝車と同じ物で、カラーリングが異なります。ポルシェはこの956でルマンを3連覇していますので、 当時のポルシェは圧倒的に強かったのです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS 1985 WINNER 1
PORSCHE 956 LONG TAIL LE MANS 1984 WINNER 2

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OPEL CORSA A SR HATCHBACK 1983 GERMANY

OPEL CORSA A SR HATCHBACK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL CORSA A SR HATCHBACK


GAMA 1159 1/43 85㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.62m 全幅約1.53m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 70HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでオペル コルサのミニカー検索

オペル コルサ A SR ハッチバック ドイツ 1983年

 

 フォルクスワーゲン ポロに対抗するオペルの小型前輪駆動車としてコルサ Aが1982年に登場しました。主要なパーツは上級車で前輪駆動化されたカデット Dから流用し、デザイン的にもカデット Dを小さくしたようなスタイルでした。ボディ形式は3ドアハッチバックと2ドアセダンで、1985年に5ドアハッチバックと4ドアセダンが追加されました。当初のエンジンは4気筒1L(45HP)/1.2L(55HP)/1.3L(70HP)がありました。

 

 1987年に4気筒1.5L(50HP)ディーゼルエンジンが追加され、後にターボ仕様も追加されました。1988年に4気筒1.6L(100HP)エンジン搭載の高性能版GSI(最高速188km/h)が登場しました。1987年と1990年のマイナーチェンジで、フロントグリル、ヘッドライト、バンパーなどの意匠が変わりました。GMグループのヴォクスホールではノバ(NOVA)の名前でも販売されました。1993年に2代目のコルサ Bにモデルチェンジしました。総生産台数は約300万台でした。

 

 

 ミニカーは1983年に発売されたガマ製の当時物です。1983年に追加されたバンパーに補助ランプが付いているスポーティ仕様のSRをモデル化しています。フロントグリル/ヘッドライト/バンパーを一体成型する1970年代のシュコーの作風をガマなどが継承していたので、この時代のドイツ車のミニカーはいずれも似たような造りでした。ただこの作風は当時のドイツ車をモデル化するのにはうまく合っていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。ガマは2ドアセダンもモデル化していました。コルサ Aの当時物ミニカーはガマしか無いようです。当時物以外では、ミニチャンプスのハッチバック、シュコーのハッチバック、バンガーズのヴォクスホール版 ノバ ハッチバック、ヘルパのSRなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL CORSA A SR HATCHBACK 1
OPEL CORSA A SR HATCHBACK 2

 以下は1983年に発売されたガマ製の当時物 オペル コルサ A 2ドア セダン (1/43 型番1158)の画像です。上記のバリエーションで、ノッチバックの2ドアセダンをモデル化しています。ドア/トランクの開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL CORSA A 2-DOOR SEDAN 1
OPEL CORSA A 2-DOOR SEDAN 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL CORSA A 2-DOOR SEDAN 3
OPEL CORSA A 2-DOOR SEDAN 4

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FORD SIERRA XR4i 1983 UK

FORD SIERRA XR4i
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA XR4i


VANGUARDS VA12200 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型6気筒 2.8L 150HP 5段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでフォード シエラのミニカー検索

フォード シエラ XR4i イギリス 1983年

 

 イギリス フォードのコルチナとドイツ フォードのタウヌスの両車を後継する車としてシエラが1982年に登場しました。従来のコルチナ/タウヌスの3ボックスセダンとは全く異なるフロントグリルのない空力的なハッチバックスタイルは、1981年に公開されたスタイリング実験車プローブ IIIがベースとなっていました。(実車画像→ フォード プローブ III) 先進的な外観ながら中身は旧来通りの後輪駆動車で、当初は5ドアハッチバックとエステートワゴンの2タイプでした。当時のアメリカ フォードはこのデザインをエアロルックと称して好んで採用しており、シエラとよく似たデザインのフォード トーラス 初代(1986年)はヒットしました。しかしヨーロッパ(特に保守的なイギリス)ではセダンが設定されないこのハッチバックデザインは不評でした。(実車画像→ フォード トーラス 1986)

 

 エンジンは4気筒1.3L/1.6L/2L(105HP)、V型6気筒2.3L(114HP)、4気筒2.3Lディーゼル(67HP プジョー製)があり、5段変速で最高速187km/h(2L)の性能でした。1983年に3ドアハッチバックが追加され、それにV型6気筒2.8L(150HP)エンジンを搭載し特徴的な2枚のリアスポイラーを付けた高性能版のXR4iが登場しました。XR4iは1985年にフルタイム4WDを採用した5ドアハッチバック XR4x4に発展しました。1986年にグループA ツーリングカーレース用にDOHC 4気筒2L(204HP)ターボエンジンを搭載した3ドアハッチバックのRS コスワースが限定生産され、これをさらに225HPにパワーアップしたRS500も開発されました。これらはラリーやレースで活躍しました。シエラは後輪駆動車でしたので、その特性を生かせる高性能版は人気がありました。

 

 

 1987年のマイナーチェンジで中期型となり、ヘッドライトの横にウインカーが付いたデザインに変更され、セダンを要望するニーズに対応して4ドアノッチバックセダンのサファイアが追加されました。1987年に5ドアワゴン(ターニア)が追加されました。1988年からRS コスワースはサファイアがベースとなり、1990年にはフルタイム4WDが採用され サファイア RS コスワース 4x4に変わりました。1989年のマイナーチェンジで後期型となりウインカーなどがスモークレンズに変わりました。1993年に後継車モンデオが登場し、シエラの名前は一代限りとなりました。(実車画像→ フォード シエラ サファイア)

 ミニカーは2011年に発売されたバンガーズ製です。初期の高性能版XR4i(右ハンドル イギリス仕様)をモデル化しています。コーギー系列のバンガーズのミニカーは1970年代のコーギーを思わせるややレトロな作風に最近のリアルな細部再現を追加して丁寧に仕上げられていました。このシエラもプロポーションが正確で、実車がうまく再現されていました。灯火類や室内、エッチングメタル製のワイパー、リアスポイラーやウィンドー周りの黒いモールなどの細部も良く出来ています。バンガーズはRS コスワースとそのレース仕様や4ドアのサファイアなどバリエーションを20種類ほどモデル化しています。これ以外のシエラのミニカーはソリドの当時物 XR4i、ポリスティルの当時物 XR4i、コーギーの当時物 1/36、トロフューの当時物 レース仕様、シャバックの当時物 サファイア、ビテスの当時物 サファイア レース仕様、ミニチャンプスのRS コスワース、オックスフォードの1/76などたくさんあります。実車の人気を反映しているのだと思いますが、モデル化されているのはほとんどが高性能版で、大人しい5ドアハッチバックは人気がなくコーギーの1/36と最近のネオ(レジン製)ぐらいしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD SIERRA XR4i 1
FORD SIERRA XR4i 2

 以下は1985年に発売されたソリド製の当時物 フォード シエラ XR4i (1/43 型番1340)の画像です。当時の定価が600円ほどの廉価版ミニカーでしたが、以前の廉価版ミニカーでよく使われていた安っぽい外観のフリーホイールを使わなくなったので見た目がかなり良くなりました。XR4iの特徴である2枚のリアスポイラーをきちんと再現しているなど価格を考えるとまずまずの良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA XR4i 3
FORD SIERRA XR4i 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA XR4i 5
FORD SIERRA XR4i 6

 以下は1989年に発売されたトロフュー製の当時物 フォード シエラ RS コスワース ストリート仕様 (1/43 型番01.88.6)の画像です。トロフューはレース仕様のモデル化がメインですが、これはそのベースとしていたストリート仕様です。プロポーションが良く、支柱の付いた大きなリアスポイラーを持つRS コスワースがうまく再現されていました。テールライトなど灯火類の塗装処理がされていませんが、トロフューのミニカーはそれらをデカール処理するのが基本となっていました。(トロフューはレース仕様がメインなので、デカール処理が必須だからです) ミニカーの箱には灯火類と車名ロゴのデカール以外にもドアミラーやワイパーの後付けパーツが付属していましたので、それらを使えばもっと見ばえが良くなります。(ただしドアミラーなどをキチンと付けるのはかなり面倒です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA RS COSWORTH 1
FORD SIERRA RS COSWORTH 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA RS COSWORTH 3
FORD SIERRA RS COSWORTH 4

 以下は1987年に発売されたドイツのシャバック(SHABACK)製の当時物 フォード シエラ サファイア (1/46 型番1080)の画像です。左ハンドルでトランク部分にGHIAのロゴがあるので、ドイツ版シエラの上級グレードのギア仕様をモデル化しています。シャバックらしいシャープな造形で実車がうまく再現され、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。リアウィンドーの左右には樹脂製のカバーのようなものが付いているのですが、これは実車に付いているカバーを忠実に再現したものでこの部分は妙に凝った作りになっていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。このモデルはフロントにグリルが無いのですが、イギリス版サファイアの実車画像を見ると小さなグリルが付いています。(イギリスは保守的なユーザーを考慮してフロントグリルを付けたのでしょう) シャバックは1/24でもサファイアをモデル化していますが、フロントグリルがある物(右ハンドル)とない物(左ハンドル)を作り分けています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE 1
FORD SIERRA SAPPHIRE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE 3
FORD SIERRA SAPPHIRE 4

 以下は1992年に発売されたビテス製の当時物 フォード シエラ サファイア RS コスワース ロードカー (1/43 型番716)の画像です。サファイアの高性能版 RS コスワースをモデル化しています。上記シャバック製のサファイアとそっくりですが、リアウィンドー横のカバーが全く同じ造形であることから、シャバック製の型を流用していると思われます。したがって基本的にはシャバック製とほとんど同じなのですが、よく見ると実車(RS コスワース)に即してボンネット前半の左右に放熱用のスリットが表現され、リアスポイラーを追加してホイールも変更されています。(単に型を流用しただけではないところに、ビテスの拘りが感じられます) ビテスはバリエーションでラリー仕様も数種類モデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 1
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 2

 以下はフロント(ボンネット放熱スリット)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 3
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 4

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RENAULT 25 1983 FRANCE

RENAULT 25
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 25


SOLIDO 1339 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.65m 全幅約1.78m エンジン 変速機: V型6気筒 2.7L 142HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでルノー 25のミニカー検索

ルノー 25 フランス 1983年

 

 ルノーの上級車ルノー 20/30の後継車としてルノー 25が1983年に登場しました。先代同様にリアにハッチバックドアがありますが、ノッチバックセダン風に見えるデザインになっていました。凹凸を無くしたフラッシュサーフェイスボディの空気抵抗は同様のデザインで有名であったアウディ 100よりも優れていたそうでした。エンジンを縦置きする前輪駆動車で、ルノー、プジョー、ボルボが共同開発したPRV V型6気筒2.7L(142HP)、4気筒2.1L(123HP)/2L、4気筒2.1Lディーゼルエンジンを搭載していました。

 

 1985年にアルピーヌ V6 ターボ用のV型6気筒2.5Lターボ(182HP)が追加されました。同時期にホイールベースを250㎜延長したリムジンが設定され、フランス大統領専用車としても使われました。1988年に本革シートや専用スーツケースを備えた高級仕様のバカラが設定されました。1988年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更された後期型となり、1992年に後継車サフランにモデルチェンジしました。総生産台数は約78万台でした。

 

 

 ミニカーは1985年に発売されたソリドの当時物です。この時期のソリドはコストダウンで細部の仕上げが簡素化されつつあったので、やや安っぽい感じがして高級車らしくありませんですが、プロポーションは悪くありません。(このピンク色のようなカラーリングも高級車らしくないです) ドアが開閉するギミック付きです。ソリドの別ブランドであるべレムからもほぼ同じものが発売されていますが、当時物はそれらのソリド製しかないようです。当時物以外ではイクソとノレブがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 25 1
RENAULT 25 2

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