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フォード マーキュリー コメット GT アメリカ 1971年
1960年代のマーキュリーのラインアップは下位からコンパクトカーのコメット、中級車のメテオ、フルサイズカーのモントレー、モンテクレア、パークレーン、S-55、ワゴンのコロニーパークなどがありました。コメット 初代は1960年に登場し、当初コメットという独自ブランドでしたが、1962年からマーキュリー コメットとなりました。2/4ドアセダンと2/4ドアワゴンがあり、6気筒2.4L(90HP)エンジンを搭載する、全長の4.94mのコンパクトカーでした。1963年にV型8気筒4.3L(164HP)エンジンが追加されクーペとコンバーチブルが追加されました。(実車画像→ フォード マーキュリー コメット 1962)
1964年にコメット 2代目が登場しました。ボディは少し角ばった形状になりました。V型8気筒エンジンが搭載されるようになり、高性能なコメット サイクロンが限定生産されました。1965年に縦型4灯式ヘッドライトが採用され、フロント/リアのデザインが変更されました。(実車画像→ フォード マーキュリー コメット 1964)
1966年にコメット 3代目が登場しました。ボディが大型化され、コンパクトカーからミッドサイズカーとなりました。V型8気筒6.4L(335HP)エンジンを搭載したコメット サイクロンが設定され、このモデルは当時マッスルカーと呼ばれた高性能車でした。(実車画像→ フォード マーキュリー コメット サイクロン GT 1966)
1968年にコメット 4代目が登場しました。この世代のコメットは2ドアクーペのみとなりました。1969年以降にコメットの名前は使われなくなりましたが、高性能モデルにはサイクロンの名前が継続して使われました。(実車画像→ フォード マーキュリー コメット スポーツ クーペ 1969)
1971年にコメット 5代目がコンパクトカーとして登場しました。このコメットはコンパクトカー マベリックの兄弟車で、4ドアセダンと2ドアクーペがあり、マベリックより装備が充実していました。標準のエンジンは6気筒2.8L(100HP)で、高性能版のGT(2ドアクーペのみ)にはV型8気筒5L(210HP)エンジンが搭載されていました。GTはフロントグリルが黒塗りされ、ボンネットにエアインテークが付き、内装もバケットシート装備などスポーティな仕様でした。ただ先代のサイクロンほど高性能なモデル(マッスルカー)ではありませんでした。GTは1975年に生産中止となりましたが、コメットは1977年まで生産されました。後継車はマーキュリー ゼファーでした。
ミニカーは2023年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。マーキュリー コメット 5代目の高性能版GTをモデル化しています。メーカーは明記されていませんが、このシリーズはイクソが製造しています。ディスプレイケースの裏側にフォードがモデル化を認証したオフィシャルロゴが付いているだけあって、プロポーションが良く実車に即したカラーリングでコメットGTがうまく再現されていました。ナンバープレート、 BFGoodrichロゴ付タイヤ、室内のインパネなどの細部も良く仕上げてありました。定価が2190円と安価ながら、価格以上のとても良い出来ばえに仕上がっています。このシリーズの No35でコメット サイクロン 1966もモデル化されています。これ以外のコメット 5代目のミニカーはないようで、初のモデル化だと思います。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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