ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PORSCHE 910/6 1967 GERMANY

PORSCHE 910/6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 910/6


MEBETOYS A25 1/43 97mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約1.71m エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 2L 220HP 5段変速
性能: 最高速265km/h以上  データーベースでポルシェ 910のミニカー検索

ポルシェ 910/6 ドイツ 1967年

 

 906の改良型 910が1967年に登場します。外観の主な変更点はノーズ左右のスポイラー廃止 ホイール小径化によるフェンダー高さの低減、ドアをガルウィング式から斜め前方立上げ方式に変更などです。エンジンは906/6が空冷水平対向6気筒2L(220HP)、906/8がDOHC 空冷水平対向8気筒2.2L(270HP)で、ボッシュ製機械式燃料噴射装置を採用しています。

 

 910は1967年デイトナ 24hでスポーツカー選手権にデビューし、フェラーリ 330P4/P3に次ぐ4位となっています。その後タルガ フロリオで総合優勝、ニュルブルクリングで総合優勝するなど活躍しています。ただマニュファクチャラーズ選手権はフェラーリ 330P4に僅差で届きませんでした。1968年の日本GPに生沢徹のドライブで出場し、総合2位となっています。

 

 

 高速走行が重視されるルマン用として、910をベースにした907が1967年に登場しました。小さく低くなったルーフ、長く伸びたロングテールなど空気抵抗が低減されたボディは風洞実験で決められました。時計回りのサーキット向けに、ステアリング位置が左側から右側に変更されています。1968年にはショートテールも設定されました。907は1967年ルマンでデビューし総合5位(910が総合6位)、1968年デイトナでは1-2-3フィニッシュしています。

 ミニカーはメーベトイ製の当時物で、1968年頃の発売です。メーベトイは独特の雰囲気がある作風で、かっこいいデフォルメが得意なメーカーでした。この910もフルギミックながらプロポーションの破たんがなく、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。これ以外の当時物としてはメルクリン、ソリドなどがあり、最近の物ではエブロ、エグゾトの1/18、スパークなどがあります。907のミニカーでは、メルクリンの当時物、エブロ、シュコーなどがあります。
データーベースでポルシェ 907ミニカー検索
 以下はメーベトイの910のフロント/リアの拡大画像と、フロントパネル/ドア/リアパネルのギミック動作画像と各部の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)

PORSCHE 910/6 1
PORSCHE 910/6 2

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ALFA ROMEO TIPO 33 SPIDER PROTOTIPO 1967 ITALY

ALFA ROMEO TIPO 33 SPIDER PROTOTIPO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO TIPO 33 SPIDER PROTOTIPO


MERCURY 64 1/43 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.96m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 2L 270HP 6段変速
性能: 最高速300km/h  データーベースでアルファ ロメオ ティーポ 33のミニカー検索

アルファ ロメオ ティーポ 33 スパイダー プロトタイプ イタリア 1967年

 

 アルファ ロメオは1951年にF1 GPから撤退しました。その後1960年代になって、プロトタイプクラスのスポーツカーの開発を始めました。最初はTZ2の4気筒1.6Lエンジンを使っていましたが、すぐにV型8気筒2L(270HP)エンジンに変わり、そのエンジンをミドシップ搭載したティーポ 33が、1967年に登場しました。ティーポ 33は1967年のスポーツカー選手権に出場しましたが、信頼性や競争力が低く、めぼしい結果を出していません。

 

 ティーポ 33の公道仕様が33 ストラダーレです。DOHC V型8気筒2L(230HP)エンジンを搭載し、レース仕様ほぼそのままの高性能車で、ごく少数が1967年から生産されました。ティーポ 33のシャーシはコンセプトカーにも多く使われました。有名なところでは1968年のカラボ ベルトーネ、1969年のイグアナ イタルデザイン 、1969年のクーペ スペシャル ピニンファリーナ、1976年のナバホ ベルトーネ などがあります。

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたマーキュリー製の当時物で、ティーポ 33の初期型(プロトタイプ)をモデル化しています。写実的なリアルさの観点ではいまひとつですが、センスの良いデフォルメで実車の迫力のあるボディデザインをうまく再現したマーキュリーの傑作です。昔のミニカーですので、前後カウル/ドアが開閉するギミックが付いています。ティーポ 33 初期型のミニカーはポリトーイの当時物でもありました。ティーポ 33のレース仕様はベストモデルがたくさんモデル化しています。また見た目がかっこいいティーポ 33 ストラダーレは最近になってミニチャンプスやオートアートがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と前後カウル/ドアを開いた状態の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO TIPO 33 SPIDER PROTOTIPO 1
ALFA ROMEO TIPO 33 SPIDER PROTOTIPO 2

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FERRARI 312 F1 1967 ITALY

FERRARI 312 F1
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 F1


BRUMM R255 1/43 93㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.97m 全幅約1.7m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 3L 360HP 5段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでフェラーリ 312 (F1)のミニカー検索

フェラーリ 312 F1 イタリア 1967年

 

 1966年からF1の排気量が3L(過給1.5L)に変わりました。それに対応したフェラーリ 312 F1が1966年に登場しました。エンジンはプロトタイプスポーツー カー 275P2用のV型12気筒3.3Lを3Lに変更したもので、シャーシはエンジンを構造部材としないセミモノコックを採用していました。1966年シーズンはベルギー GPとイタリア GPで優勝し、コンストラクタータイトルは2位(1位はブラバム)でした。

 1967年シーズンは後半にエンジンを3バルブ化して390HPにパワーアップしましたが、ドライバーの事故が相継いだこともあり、1勝もできませんでした。 1968年シーズンにはリアウィングを装着したロータス 49Bが登場し、312 F1もエンジンの上にウィングを装着するようになりました。(実車画像→ロータス 49B) その後ウィングは角度可変/サスペンション連動など複雑化していきました。この年もフェラーリはフランスGPで1勝しただけで、成績はふるいませんでした。 

 

 1969年シーズンでフェラーリはエンジンをさらにパワーアップしましたが、エンジンの信頼性が低くトラブルが多発しました。この年はフェラーリはリタイヤが多くオランダ GPの3位が最高の成績でした。ウィングについては大型化し高い位置に設定するハイマウント式となりました。しかし第2戦のスペイン GPでロータス 49Bがウィングの支柱が壊れたことでコントロールを失う事故を起こし、安全性の問題から次のモナコ GPからは高さの低い固定式に規制されました。

 

 

 1967年にロータスが初採用した小型軽量で信頼性の高いフォード コスワース DFVエンジン(V型8気筒3L)はF1用エンジンとして多くのコンストラクターに採用されました。このエンジンに対抗してフェラーリはVバンク角を180度にした新開発のV型12気筒エンジン(450HP)を開発し、それを搭載した312B F1が1970年に登場しました。Vバンク角を広げたことで重心が下がりマシンの操縦性が向上した312B F1はシーズン後半で4勝し、コンストラクタータイトルでロータスに次ぐ2位となりフェラーリは復活を遂げました。その後312B F1は312B2、312B3と改良され、1975年に312T F1に発展しました。(実車画像→フェラーリ 312T F1 1975)

 ミニカーはブルム製で1996年に発売されました。1967年のイタリア GPに出場して7位となった#2号車(ドライバー C.エイモン)をモデル化しています。ホイールやエンジンなどがそこそこリアルで、当時のミニカーとしては標準的な出来ばえでした。ブルムは312 F1関係のミニカーとして最初のウィング付、ハイマウント式ウィング付、前後にウィングを付けたテスト車、高さ規制後の低いウィング付の312に加えて、312Bから312 T5まで約50種類をモデル化しています。(バリエーション展開が多いのはブルムの特徴です) 当時物ミニカーとしてはソリド、ポリトーイ、ディンキーなどがありました。当時物以外では、カルツォ、ミニチャンプス、マテル、イクソなどたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 312 F1 1
FERRARI 312 F1 2

 以下は1988年に発売された同じブルム製の フェラーリ 312 F1 1968年 (1/43 型番R171)の画像です。第6戦のフランス GPで優勝した#26号車(ドライバー J.イクス)をモデル化しています。312 F1のウィングは第4戦のベルギー GPで初めて採用されました。このマシンに装着されたウィングは角度を可変させることができたようです。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 F1 3
FERRARI 312 F1 4

 以下は1992年に発売されたソリド製の フェラーリ 312 F1 1968年 (1/43 型番7123)の画像です。ソリドの312 F1は1968年に型番167で当時物ミニカーとして作られました。それはウィングの付いていないタイプでしたが、1969年に型番167Bでウィングの付いたタイプに変更されました。この型番7123の312 F1は1992年にフェラーリのミニカーをまとめた12台セットの中の1台として再販売されたものです。ホイールが金属製からプラスチック製に変更されていますが、それ以外はほとんど当時物のままです。(貼っていませんがデカールが添付されています) 1960年代のビンテージミニカーながらブルムの物と比べてもあまり見劣りしないので、当時のソリドの出来ばえが素晴らしかったことが良くわかると思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 F1 5
FERRARI 312 F1 6

 以下は1999年に発売された同じブルム製のフェラーリ 312 F1 モデナ テスト車 ダブル ウィング仕様 1969年 (1/43 型番R294)の画像です。これはテスト車で、ボディの前後にハイマウント式のウィングを装着しています。このようなダブル ウィング仕様は1969年のマクラーレン M7Cやロータス 49Bなどで実際に採用されました。(実車画像→マクラーレン M7C) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 F1 9
FERRARI 312 F1 10

 以下は2000年に発売された同じブルム製の312 F1 1969年 (1/43 型番R301)の画像です。第2戦のスペイン GPでリタイアした#15号車(ドライバー C.エイモン)をモデル化しています。初期のウィングより高い位置に設定されたハイマウント式のウィングを装着しています。エンジン後部に追加された黒い箱は冷却系の補機だと思われます。エンジンの排気管と吸気管の取り回しが変更されて、フロントノーズにもウィングが装着されています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 F1 7
FERRARI 312 F1 8

 以下は2000年に発売された同じブルム製のフェラーリ 312 F1 1969年 (1/43 型番R303)の画像です。第3戦のモナコ GPでリタイアした#11号車(ドライバー C.エイモン)をモデル化しています。このモナコ GPからハイマウント式ウィングが禁止されたので、ウィングが暫定的な処置をされた整流板的な物に変わっています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 F1 15
FERRARI 312 F1 16

 以下は2000年に発売された同じブルム製のフェラーリ 312 F1 1969年 (1/43 型番R302)の画像です。第4戦のフランス GPでリタイアした#6号車(ドライバー C.エイモン)をモデル化しています。ウィング規制に対応した高さを抑えたウィングが装着されています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 F1 13
FERRARI 312 F1 14

 以下は2000年に発売された同じブルム製のフェラーリ 312 F1 1969年 (1/43 型番R256)の画像です。第8戦のイタリア GPで6位となった#10号車(ドライバー P.ロドリゲス)をモデル化しています。ウィングの取り付け位置がエンジン後方からエンジン前方に変更され、エンジンの排気管と吸気管の取り回しが再度変更されて最初の312 F1と同じ状態に戻っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 F1 11
FERRARI 312 F1 12

 以下は2000年に発売された同じブルム製のフェラーリ 312B F1 1970年 (1/43 型番R312B)の画像です。第9戦のオーストリア GPで2位となった#27号車(ドライバー C.レガツォーニ)をモデル化しています。エンジンが180°V型12気筒に変更されたので、エンジン搭載位置が下がっています。ウィングはロールバー上部から後方に延ばされたステーに付いています。ウィング後方の白い箱はオイルクーラーを収容したダクトです。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312B F1 1
FERRARI 312B F1 2

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FERRARI 330 P4 SPIDER 1967 ITALY

FERRARI 330 P4 SPIDER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 SPIDER


JOUEF 7203 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.19m 全幅約1.7m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 4L 444HP 5段変速
性能: 最高速320km/h  データーベースでフェラーリ 330 Pのミニカー検索

フェラーリ 330 P4 スパイダー イタリア 1967年

 

 1966年ルマンでのファラーリ 330 P3の全車リタイアの雪辱を果たすため、330 P4が開発されました。外観は330 P3とほとんど同じですが、ルマンで問題があったブレーキの冷却性向上、ZF製ギヤボックスを自社製に変更、エンジンのパワーアップなどの改良が行われました。ワークスの330 P4のバックアップとして、プライベーター向けに330 P3の改良版である412P(当初は330P3/4と呼ばれた)も製作されました。

 

 このように万全の態勢で臨んだフェラーリの1967年シーズンは、まずデイトナで330 P4(412Pも含む)が1-2-3フィニッシュで優勝し、その後のモンザでも勝利しました。この状況に脅威を感じたフォードはルマン用にGT40 MK IVを準備しました。ルマンではフォードが序盤を優勢にすすめ、後半にフェラーリが食い下がりましたが、結局GT40 MK IVが優勝し330 P4は2、3位となりました。なおこの年のプロトタイプ スポーツカー選手権はフェラーリが獲得しました。今と違って当時のフェラーリは中小企業レベルでしたから、大企業のフォードを相手によく善戦していました。

 

 

 ミニカーは1992年頃に発売されたジョエフ製の精密さを売りものにしたシリーズの1台で、フェラーリ 330 P4 スパイダーをモデル化しています。330 P4のダイナミックなボディがうまく再現されていて素晴らしい出来ばえです。ドアとリアカウルが開閉し、室内やエンジンが再現されています。エンジン/サスペンションは1/43とは思えないほどリアルでとても良く出来ています。330 P4のミニカーは当時物ではポリトーイ、マーキュリー、メーベトイなどがありました。最近の物ではバン(BANG)、ブルム、イクソ、京商の1/64などがあります。なお330 P4のシャーシを使ったピニンファリーナのスタイリング実験車 250 P5をポリトーイとディンキーがモデル化しています。 以下はジョエフの330 P4のフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 330 P4 1
FERRARI 330 P4 2

 以下は室内部分とエンジン部分の拡大画像です。室内はシートベルトがリアルに再現されていて、エンジンも赤いハイテンションコードなどかなりリアルでリアのディスクブレーキを冷却するダクトまで再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 3
FERRARI 330 P4 4

 以下は1988年頃に発売されたブルム製のフェラーリ 330 P4 スパイダー #20 ルマン 1967年 (1/43 型番R160)の画像です。1967年ルマンでリタイアした#20をモデル化しています。ブルムは同レースで2位、3位となった#21と#24も限定品のルマン シリーズの型番S029とS030でモデル化しています。この#20だけがオープンのスパイダー仕様だったので、リタイアした#20もあえてモデル化したのかもしれません。出来ばえは前述した330 P3と同様で今見ると今一つのところもありますが、1980年代当時としては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 lE MANS 1
FERRARI 330 P4 LE MANS 2

 以下は1995年頃(記憶があいまいですが)に発売されたブルム製のフェラーリ 330 P3/4 ジオラマ ビクトリー デイトナ 1967年 (1/43 型番LE/12)の画像です。1967年のデイトナ 24hで1.2.3 フィニッシュで優勝した3台をジオラマ仕立てでモデル化しています。この1.2.3 フィニッシュは有名なシーンで当時の写真もあります。(当時の写真→ デイトナ 1967 1.2.3 フィニッシュ) このジオラマはデイトナのバンクコースを再現してあり、観客席との間のファンスも付いています。壁に描かれたTONA★USAはDAYTONA★USAの一部です。横275㎜X奥行190mmX高さ130㎜の大きなサイズでバンクコースは塗装した木製でけっこう重いです。3台の330 P4にはドライバーのフィギュアが乗っていて、ボディはレースで汚れた状態を再現した汚し塗装がノーズ周りに施されているなどかなり凝った出来ばえです。限定生産品で箱にはシリアルナンバー(47/500 (500台製作した47番))と表示されています。これと同じ3台セットが2014年に型番AS55で販売されましたが、それにはこの立派なバンクコースは付いておらず、ボディの汚し塗装もされていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 DAYTONA 1967 1
FERRARI 330 P4 DAYTONA 1967 2

 以下は全体俯瞰と個々の拡大画像です。#23が優勝車の330 P4のスパイダーで、#24が2位の330 P4、#26が3位の412Pです。それぞれにドライバーが乗っていてボディには汚し塗装が施されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 DAYTONA 1967 3
FERRARI 330 P4 DAYTONA 1967 4

 以下は同じブルム製で、フェラーリ 330 P3/4 デイトナ 1967年 参戦車3台(型番S026.S027.S028)をまとめたセット物とフェラーリ 330 P3/4 ルマン 1967年 参戦車3台(型番S029.S030.S031)をまとめたセット物の画像で、どちらも1994年に発売されました。3台の箱は透明なフィルムで包装されて一体化してあり、セットで「DAYTONA '67」「LE MANS '67」が表示されるようになっています。この3台セットはどちらも5000セットが発売されたようで、セットをばらした単体は発売されなかったようです。(箱の裏側の右下にシリアルNo.のラベルが貼ってあります) なおドライバー フィギュアは乗っていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 DAYTONA 1967 SET
FERRARI 330 P4 LEMANS 1967 SET

 以下は1960年代に発売されたポリトーイ製の当時物フェラーリ 330 P4 (1/43 型番574)の画像です。ポリトーイ Mシリーズの廉価版であったエキスポート シリーズの1台です。初期のエキスポート シリーズなので、まだホイールがメタル製で後期のフリーホイール仕様のように安っぽくないです。全体的な造形もポリトーイらしいかっこいいもので、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドアが開閉しリアウィンドーの下にはエンジン/スぺタイヤも再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 3
FERRARI 330 P4 4

 以下は1960年代に発売されたメーベトイの当時物フェラーリ 330 P4 (1/43 型番A27)の画像です。ゼッケンが#24ですから、 1967年ルマン又はデイトナの#24を想定しているのでしょう。ポリトーイ同様にこれも当時としては良い出来ばえでした。フロントパネル/ドア/リアカウルが開閉するフルギミック仕様となっています。エンジンルーム内もそこそこ再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 5
FERRARI 330 P4 6

フェラーリ 412Pのミニカー→ データーベースでフェラーリ 412Pのミニカー検索"

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BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 1967 UK

BMC MINI COOPER S MONTE CARLO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMC MINI COOPER S MONTE CARLO


CORGI 339 1/42 74㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.05m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 4気筒 1275cc 76HP 4段変速
性能: 最高速158km/h  データーベースでミニ クーパー モンテ カルロのミニカー検索

BMC ミニ クーパー S モンテ カルロ イギリス 1967年

 

 レーシングカーを開発していたクーパー社のジョン クーパーがミニの優れた操縦性に目をつけ、BMCにスポーツ仕様の販売を提案し1961年に登場したのがミニ クーパーでした。オリジナルの848cc(34HP)をチューンした997cc(55HP)エンジンを搭載し、ディスクブレーキを備えていました。ラリーに参戦するため、当時のグループ2規格の認証に必要な台数(500台)がまず生産されました。1963年にはさらに高性能な1071cc(70HP)エンジンを搭載しブレーキを強化したミニ クーパー Sが追加され、さらに1964年には1275cc(76HP)エンジンも追加されました。

 

 ミニ クーパーは様々なレースやラリーで大活躍していますが、ミニ クーパーの名前を最も有名にしたのはモンテ カルロ ラリーでの活躍でした。1961年に初参戦し、1963年には3位(#288号車)入賞しています。1964年に初優勝(#37号車)し、1965年も優勝(#52号車)して2連覇しました。1966年も#2号車が勝利をほぼ手中にしていたのですが、ヘッドライトのレギュレーション違反で失格となり3連覇を逃しました。翌1967年は前年の失格に対する抗議でBMCはワークスチームを出しませんでしたが、プライベートチームをサポートして3度目の優勝(#177号車)を果たしました。1968年も3位(#18号車)入賞しています。

 

 

 ミニのミニカーは非常にたくさんありますが、モンテ カルロ ラリー仕様のミニカーについてまとめました。当時物としては老舗コーギーがリアルタイムに発売していた物がありました。最初は型番317の1964年仕様、次に型番321の1965年仕様、3台目が同じ型番321の1966年仕様、4台目が型番339の1967年仕様となります。特に型番339はエンジンのアンダーガード、フロントバンバーガード、屋根上のスペアタイヤなど(実車とは同じではないですが)ラリー仕様らしい外観となっています。実車に比べるとライト(ラインストーン:カットされたガラス球)がやや小さいように感じますが、後にラインストーンを大きくしたバリエーションが出ています。同じ型でホイールをフリーホイールに変えたものが型番308で1972年に出ています。型番339は約70万台も生産されているので現在でもたまにオークションなどで見かけますが、型番339以外のコーギーのモンテ カルロ ラリー仕様はいずれもかなりのレア物です。 コーギー以外のモンテ カルロ ラリー仕様は、ビテス、エリゴール、イクソ、京商の1/18、オックスフォード、スパーク(レジン製)など非常にたくさんあります。特にビテスは優勝車以外もモデル化するなど約20種類ほどを揃えています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 3
1964年仕様 #37 コーギー 型番317
BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 4
1965年仕様 #52 コーギー 型番321

BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 5
1966年仕様 #2 コーギー 型番321
BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 6
1967年仕様 #117 コーギー 型番339
BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 7
1964年仕様 #37 エリゴール 型番1111
BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 8
1963年仕様 #288 ビテス 型番58SM77

 以下は1969年頃に発売されたポリトーイのイノチェンティ ミニ クーパー S (1/25 型番S582)の画像です。#177のゼッケンやフォグランプでラリー仕様風になっています。イノチェンティ ミニ クーパーはイタリアでライセンス生産されたミニ クーパーのイタリア版(左ハンドル仕様)で、外観的には本国版とほぼ同じでした。ポリトーイの1/25(Sシリーズ)は大スケールミニカーの走りとなったミニカーで、初期の数点はその大きさをいかして、エンジンや室内などが当時としてはかなりリアルに再現されていました。(初期物以外は1/43を大きくしただけの物になってしまいましたが) このミニ クーパーはその初期物ですので、非常に凝った作りとなっています。
BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 9
BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 10

 以下はボンネットを開いたエンジン部/トランクと開いたドア/室内の画像です。室内は結構リアルに再現され、メーターはそのカバーレンズを透明プラスチックで再現するといった凝りようです。実車と全く同じではありませんが、トランクのハンドルとドアのハンドルは回すことでロック/ロック解除するようになっています。私の知る限りではドアハンドルにこのような凝ったギミックを付けたミニカーはこれが初めてだったと思います。(最近の大スケールミニカーでもCMCクラスの超精密モデルぐらいでしかありませんが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 11
BMC MINI COOPER S MONTE CARLO 12

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