ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

STUDEBAKER AVANTI 1963 USA

STUDEBAKER AVANTI
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
STUDEBAKER AVANTI


FRANKLINMINT PY77 1/43 114mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型8気筒 4.7L 248HP 4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでスチュードベーカーのミニカー検索

スチュードベーカー アヴァンティ アメリカ 1963年

 

 スチュードベーカーは1959年に他社に先駆けてコンパクトカーのラークを登場させました。ラークは既存のフルサイズカーのホイールベースを短縮し前後のオーバーハングを減らすことで全長約4.4mのコンパクトカーに仕立てていました。(その為車幅は1.8mもありました) エンジンは6気筒2.7LとV型8気筒4.2L/4.7Lで、このサイズでV型8気筒エンジンを搭載した最初の車でした。2/4ドアセダン、2ドアクーペ、3ドアワゴンがあり、当初は好調な売れ行きでした。しかし1960年代になるとシボレー コルベア、フォード ファルコン、クライスラー ヴァリアントなどのコンパクトカーが登場し、スチュードベーカーは売上げが激減し同社はまたもや存亡の危機に陥りました。(実車画像→ スチュードベーカー ラーク 1961)  

 

 この状況を打開すべく1962年にアヴァンティが登場しました。上述したラークのシャーシを流用し、フロントグリルのない変わった顔つきのボディはFRP樹脂製で、1953年のコマンダーと同じレイモンド ローウィのデザインでした。V型8気筒4.7L(240HP)エンジンを搭載し、スーパーチャージャーで289HPにパワーアップした高性能版がありました。アヴァンティは先進的なデザインで注目されましたが、FRP製ボディの外注製作が遅れて販売に支障が生じました。スチュードベーカーはボディの内製化で対応しようとしましたが、結局1963年末に生産中止となり生産台数は約4600台でした。スチュードベーカー社は1966年に自動車生産から撤退し、その後は自動車部品メーカーとして1979年まで存続しました。

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製の1960年代シリーズの1台です。フランクリン ミントの1960年代シリーズは1960年代の代表的なアメリカ車12車種を1/43でモデル化していました。いずれもややレトロな作風ながらボンネット/ドアが開閉するなど細部までリアルな作りでした。このアヴァンティもプロポーションが良く、変わった顔つきのフロントなど実車の雰囲気がうまく再現され、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドアの開閉ギミック付きで、エンジンルーム内のV型8気筒エンジンや室内などの細部も結構リアルに再現されていました。これ以外のアヴァンティのミニカーは同じフランクリン ミントの1/24、シグネチャーの1/32、ブービー(BUBY)、BOS MODELS(レジン製)などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

STUDEBAKER AVANTI 1
STUDEBAKER AVANTI 2

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