ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MG MIDGET TC 1945 UK

MG MIDGET TC
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MIDGET TC


MATCHBOX Y08 1/35 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.54m 全幅約1.42m エンジン 変速機: 4気筒 1250cc 55HP 4段変速
性能: 最高速125km/h  データーベースでMG TA/TB/TC/TD/TFのミニカー検索

MG ミジェット TC型 イギリス 1945年

 

 モーリス車のスポーティ仕様を製造していたMG社は、1935年にモーリス社に統合されモーリスの1ブランドとなりました。戦前のミジェットから続くMGの軽量スポーツカーは、1945年に戦後型のTC型ミジェットが登場しました。戦前型のTB型とほとんど同じ外観で、室内が少し近代化されていました。エンジンはTB型と同じ4気筒1250cc(55HP)で、4段変速で最高速125km/hの性能でした。1950年に前輪独立懸架を採用し、ボディを大型化したTD型に切り替わり、1953年には傾斜したフロントグリルなどでボディをさらに近代化したTF型に発展しました。TF型には1.5L(63HP)エンジンが追加され、その最高速は138km/hまで向上しました。

 

 第2次戦時中にヨーロッパに駐留していたアメリカ人がアメリカに持ち帰ったヨーロッパの軽量スポーツカーが、当時のアメリカでブームとなりました。MGもその影響でアメリカ市場に大量に輸出され、MGは小型スポーツカーの代名詞となりました。 TC型からTF型は1955年までの10年間で約5万台が生産されました。ミジェット TF型の後継車は1955年に登場したMGAでした。

 

 

 ミニカーはマッチボックスのYシリーズで1978年に発売されました。マッチボックスのYシリーズはクラシックカーのミニカーを安価でシリーズ化したもので、値段が安いのでリオなどの高価なミニカーに比べるとかなり簡素な作りでした。縮尺が1/35と中途半端で出来ばえも今一つですが、実車の雰囲気は十分にわかるものになっています。(ヘッドライトがフロントグリルの側面に接続されていますが、これは正確な表現ではありません) なおTC型はビテス製の最近の物、TD型はテクノのヴィンテージ物、TF型はディンキーのヴィンテージ物がありますが、いずれも残念ながら持っていません。最近の物ではネオ(レジン製)がTD型をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MG TC 1
MG TC 2

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FORD LINCOLN CONTINENTAL 1946 USA

FORD LINCOLN CONTINENTAL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL


BUBY C1-6D 1/43 129㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.54m 全幅約1.98m エンジン 変速機: V型12気筒 4.8L 120HP 4段変速
性能: 最高速132km/h  データーベースでリンカーン コンチネンタルのミニカー検索

フォード リンカーン コンチネンタル アメリカ 1946年

 

 1940年に登場した初代 リンカーン コンチネンタルは、1942年にフロントグリルとフェンダーが変更されましたが、太平洋戦争の勃発で生産台数は数百台と僅かでした。1946年から戦後型の製造が再開されました。フロントグリルなどが当時のアメリカ車に共通する派手な大型のものに変更され、初代の上品な雰囲気はなくなりましたが、基本的なスタイルはそのままでした。(初代を発案したエドセル フォードは1943年に若くして亡くなったので、この戦後型のデザインを見ることはなかったですが)

 

 戦後型は1948年までに約2800台が生産されて生産中止となり、初代リンカーン コンチネンタルの総生産台数は約5000台でした。V型12気筒エンジンを搭載したアメリカの量産車としてはこの車が最後となりました。(最近の車ではトヨタ センチュリー GZG50型やメルセデス ベンツ Sクラス W221型などが搭載しています) 1956年に後継車のリンカーン コンチネンタル MK IIが登場しました。

 

 

 ミニカーはアルゼンチンのブービー(BUBY)製で、2009年頃に入手しました。ブービーは1950年代から1/43や1/64のダイキャスト製ミニカーを製造していた老舗メーカーで、日本国内では流通しなかったのであまり知られていません。1990年頃に1950-60年代のアメリカ車を「COLLECTORS CLASSICS」と「BUBY'S CLASSICS」シリーズとして数十種類モデル化しています。このコンチネンタルもその「COLLECTORS CLASSICS」シリーズの1台で、フロントグリルやバンパーなどに金属製パーツを使っているのが特徴です。昔のアメリカ車のイメージを再現するのに金属製パーツは効果的で、重厚な雰囲気のミニカーに仕上がっています。スケールモデル的な観点で評価すると最近のミニカーは優れていますが、昔のミニカーも雰囲気や質感ではまだまだ捨てたものではありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD LINCOLN CONTINENTAL 1
FORD LINCOLN CONTINENTAL 2

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CHRYSLER WINDSOR 1946 USA

CHRYSLER WINDSOR
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CHRYSLER WINDSOR


SOLIDO 4513 1/43 125mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約2m エンジン 変速機: 6気筒 4.1L 120HP 4段手動変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでクライスラー ウィンザー/デソートのミニカー検索

クライスラー ウィンザー アメリカ 1946年

 

 クライスラー ウィンザー初代は1939年に高級車ニューヨーカーの下位モデルとして登場しました。直列6気筒4L(108HP)エンジンを搭載するフルサイズカーで、4ドアセダン/2ドアクーペ/コンバーチブル/ステーションワゴンがありました。1940年にフロントグリルが横に大きく広がったデザインに変わりました。 (実車画像→ クライスラー ウィンザー 1940) ウィンザーの戦後型は1946年に登場しましたが、フロントグリルが多少異なるだけで戦前型とほとんど変っていませんでした。

 

 1940年代後半のクライスラー ブランドのラインアップは下位からローヤル、ウィンザー、サラトガ、ニューヨーカー、インペリアルの4つでいずれも同じようなデザインでした。ウィンザーは下から2番目のブランドですが、同社の売り上げの7割を占めていたそうで売れ筋のモデルでした。フルサイズのボディに6気筒4.1L(120HP)エンジンを搭載し、4ドアセダン/2ドアクーペ/コンバーチブルがありました。1949年に外観が変更され、1951年にはローヤルが廃止されたので、ウィンザーは最下位のモデルになりました。(実車画像→ クライスラー ウィンザー 1951)

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたソリド製です。1946年式のウィンザー 4ドア セダンをモデル化しています。ソリドの型番45**の4500シリーズは当時の定価が2200円ほどと安価でしたので、あまり細かいパーツなどは付いていませんが、プロポーションなどの基本的なところはきちんと押さえてありました。このウィンザーも大型の幅広フロントグリルでややユーモラスな感じがする顔つきや大きなキャビンなど実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。タクシー、ポリス仕様などのバリエーションがありました。これ以外の同時期のウィンザーのミニカーはビテス、ホワイトボックス(イクソ)、オックスフォードの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER WINDSOR 1
CHRYSLER WINDSOR 2

 以下は1988年頃に発売されたビテス製のクライスラー ウィンザー 1947 (1/43 型番370)の画像です。上記のソリド製と同じウィンザー 4ドア セダンをモデル化しています。1950-1960年代のアメリカ車を10数種類ほどモデル化したビテス初期のアメリカ車シリーズの1台です。これも特徴的なフロントグリルがうまく再現されていてソリドと同じくらいの良い出来ばえです。ナンバープレートとエンブレムのデカールが添付されていましたが貼っていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER WINDSOR 3
CHRYSLER WINDSOR 4

 以下は1989年頃に発売されたビテス製のクライスラー デソート デラックス セダン 1947 (1/43 型番420)の画像です。デソート(DESOTO)は1928年に設定されたブランドでクライスラー社の車格ではダッジより下でしたが、のちにダッジよりも上位でインぺリアルの下に位置することになりましたので、クライスラー ブランドとほぼ同等の6気筒エンジンを搭載した高級車でした。(実車画像→ クライスラー デソート 1946) ミニカーは上記ウィンザーと同時期のデソート 4ドア セダンで上級グレードのデラックスをモデル化しています。実車同様にフロントグリルの形状とエンブレム以外はウィンザーとほとんど同じ外観となっています。フロントグリルがややおとなしいデザインなので、ウィンザーより上品な感じがします。これもナンバープレートとエンブレムのデカールが添付されていましたが貼っていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DESOTO 1
CHRYSLER DESOTO 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DESOTO 3
CHRYSLER DESOTO 4

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JAGUAR MK IV 1946 UK

JAGUAR MK IV
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JAGUAR MK IV


FRANKLIN MINT PT89 1/43 111mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.72m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 6気筒 3.5L 125HP 4段変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでジャガー MKのミニカー検索

ジャガー MK IV イギリス 1946年

 

 1945年に戦前型の1.5/2.5/3.5 サルーンが再生産されてMK IVとして登場しました。なおこのMK IVという名前は当時の正式な名前ではなく、1948年に発表された後継車の名前が何故かMK Vとなったので、このモデルをMK IVと呼ぶようになったものです。したがってこのモデル以前のMK IからMK IIIというモデルは存在しません。また1955年に登場した小型車のMK Iも全くの別物です。(ジャガーの名前はややこしいのです)

 

 エンジンは4気筒1.8L(65HP)、6気筒2.7L(105HP)、6気筒3.5L(125HP)の3種類がありました。ボディは戦前型とほとんど同じで、4気筒エンジン搭載車と6気筒エンジン搭載車はホイールベースが異なり、全長も4.39mと4.72mと違っていました。4気筒エンジン搭載車はセダンだけで、6気筒エンジン搭載車にはセダンとオープンのドロップヘッド クーペもありました。4段変速で6気筒エンジン搭載車の最高速は140km/hでした。1948年に後継車のMK Vが登場しました。

 

 

 ミニカーは1992年頃に発売されたフランクリンミント製です。フランクリン ミントの1/43のクラシックカー「World`s Great Classic Cars」 シリーズの1台です。リアドアを開くと室内がそこそこ再現され、ボンネットを取外すと6気筒エンジンが再現されているなど凝ったつくりです。またフロントグリル上のジャガーのマスコットもオーバーサイズですが良くできています。ただフロントウインドーが小さめなのはデフォルメのやり過ぎで、プロポーション的には今一つです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR MK IV 1
JAGUAR MK IV 2

 以下はボンネットを外したエンジンルームと室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR MK IV 3
JAGUAR MK IV 4

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PEUGEOT 202 1946 FRANCE

PEUGEOT 202
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 202


IXO JUNIOR CIXJ000012 1/43 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 30HP 3段変速
性能: 最高速100km/h  データーベースでプジョー 202のミニカー検索

プジョー 202 フランス 1946年

 

 1938年にプジョー 201の後継車として202が登場しました。プジョー 402から始まった02シリーズの基本設計を踏襲し、フロントグリルに内蔵したヘッドライトなど同じコンセプトの流線型ボディにアルミ合金製ヘッドのOHV 4気筒1.1L(30HP)エンジンを搭載していました。エンジンは30HPと非力でしたが、軽い車重と空力に優れたボディの為、最高速は100㎞/hが可能でした。4ドアセダン、2/4ドアカブリオレ、2ドアピックアップと幅広いボディタイプが揃っていました。

 

 202は先代を上回る大ヒットとなり当時のライバルであったルノー ジュヴァカトルを販売台数で上回りました。この成功でプジョーはシトロエンに次ぐフランス第2のメーカーとなりました。202は第2次大戦の為1942年に生産中止となりましたが、戦後に再生産されました。1948年まで作り続けられ1949年に戦後型として新設計された203にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたイクソ ジュニア製です。戦後に再生産された戦後型のプジョー 202をモデル化しています。このミニカーは2007年頃に発売されたフランスのミニカー付雑誌「PEUGEOT COLLECTION」のNo.43でモデル化された物とほとんど同じ物のようです。この小粋な小型車の雰囲気がうまく再現されていて、とても良く出来ています。特に02シリーズに共通のフロントグリルに内蔵されたヘッドライトの再現方法は秀逸です。空気を取り入れるフロントグリルなので実際はこのような透明なカバーではなく縦枠で組まれたグリルなのですが、それを透明プラスチックでうまく表現しています。フロントグリルの奥に黄色いヘッドライトを内蔵していることが良くわかるので実にうまいやり方です。このように多少実車と異なる構造でも、実車の特徴を強調してモデル化するのはスケールモデルではないミニカーならではのやり方です。これ以外のプジョー 202のミニカーはノレブのセダンとピックアップがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 202 1
PEUGEOT 202 2

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