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トヨタ bB マジューラ 日本 2000年
1993年に発売されたスズキ ワゴンRが大ヒットし、車高の高い軽ワゴン「トールワゴン」のブームを引き起こしました。その流れは小型車にも波及し1996年にホンダ SM-X、1998年に日産 キューブ、2000年にトヨタ bBなどが登場しました。トヨタ bBはヴィッツ 初代をベースにした小型ミニバンで、日産 キューブと同様の車高の高いシンプルな箱型ボディが特徴でした。またエアロパーツや広い室内をユーザーが自由にカスタマイズできるように設計したことで若年層にアピールしました。bBという名前はBlack Box(たぶん中身の用途が決まっていないという意)の頭文字で、大文字小文字の違いは不明です。
DOHC 4気筒1.3L(88HP)/1.5L(110HP)エンジンを搭載し4段自動変速で、前輪駆動とフルタイム4WDがありました。2001年に派生車として車体後部に荷台を設けたピックアップトラックのbB オープンデッキが追加されました。(オープンデッキは販売不振で2003年に廃止 実車画像→ トヨタ bB オープンデッキ 2011) 2003年のマイナーチェンジでバンパーが大型化され、内外装が変更されました。2004年にサイオン xBの名前で北米でも販売されました。純正カスタムパーツやアフターパーツメーカーのドレスアップパーツが豊富であったbB 初代は、若年層に支持されて大ヒットしました。2005年にbB 2代目にモデルチェンジしました。なお2代目は初代のシンプルさがなくなり押しつけがましい仕様となったことなどが災いして、徐々に売れなくなり2016年に生産中止となりました。(実車画像→ トヨタ bB 2005)
ミニカーは2001年に発売されたMテック製の当時物です。トヨタ bB 初期型で、光の当たり方によって色が変化する日本ペイントの特殊塗料マジョーラ(MAZIORA)を採用した特別仕様車マジョーラをモデル化しています。プロポーションが正確でシンプルな箱型ボディがうまく再現され、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。灯火類や室内などの細部もそこそこ良く再現されています。特に実車と同じ特殊塗料を使っているので、見る角度によってボディの色が変化するのは実に面白いです。これ以外のbB 初代のミニカーはトミカの1/60、ホットホイールのサイオン xB 1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ セルシオ (F30) 日本 2000年
1994年にトヨタ レクサス LSは2代目(F20)にモデルチェンジしました。国内版のセルシオも同時に2代目となりました。ボディサイズの変更はなく外観のデザインも初代とほとんど同じでした。ホイールベースが少し長くなったので室内は少し広くなり、ボディの剛性強化と遮音性能向上、サスペンションとブレーキの改良などが行われました。エンジンは初代と同じDOHC V型8気筒4L(260HP)で少しパワーアップしました。1997年のマイナーチェンジで後期型となりエンジンが290HPにパワーアップし、4段自動変速が5段自動変速に変わりました。外観はフロントグリルが少し大きくなってヘッドライトから独立したデザインとなり、ホイールの意匠も少し変更されました。レーダークルーズコントロールなどの先進装備が追加されました。(実車画像→ トヨタ レクサス LS 1994)
2000年にトヨタ レクサス LSは3代目(F30)にモデルチェンジしました。国内版のセルシオも同時に3代目となりました。ボディサイズの変更はなく外観は基本的なスタイルは同じながら、ヘッドライト形状が変更され全体的に丸みが付いたデザインになりました。エンジンはDOHC V型8気筒4.3L(290HP)に変更されました。音声制御式ナビ、ドアを自動でロックするイージークローザー、スマートキーなどの先進電子機器が追加されました。2003年のマイナーチェンジで後期型となり、ヘッドライト、ボンネット、トランクリッドなどの意匠が変更されました。同時に5段自動変速が6段変速に変わり、レーダーを使った衝突被害軽減ブレーキがオプション設定されました。2005年に国内にもレクサス ブランドが展開されたので、セルシオは2006年に生産中止となり、レクサス LSに移行しました。なおレクサス LS 4代目が2006年に登場しました。
ミニカーは2003年に発売された京商Jコレクション製です。セルシオ 3代目の前期型をモデル化しています。全体的なプロポーションは良いのですが、サイドビューを見るとキャビンの形状が実車とやや違う感じがします。灯火類や室内の造形などの細部はリアルでかなり良い出来ばえです。(特に彩色されたインパネのナビ画面など凝ってます) 京商は2003年のマイナーチェンジ後の後期型もモデル化しています。これ以外のレクサス LS/セルシオ 3代目のミニカーはダイヤペットのセルシオ、トミカのセルシオ、ハイスピードのレクサス、国産名車コレクション、国産名車コレクションの色違いであるFIRST43、WIT'S(レジン製)の後期型などがあります。なお2代目 レクサス LS/セルシオ 2代目のミニカーは京商、アオシマのセルシオ(ジャンクションプロデュース仕様)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ アリスト S300 ウォールナット パッケージ JZS160型 日本 2000年
1991年にトヨタ アリスト 初代が登場しました。クラウン マジェスタ(S140)とシャーシを共有する姉妹車で、高性能を売りにした高級セダンでした。 デザインはイタル デザインが関与していたとのことで、欧州風のしゃれたデザインでした。DOHC 6気筒3L(203HP/ツインターボ 280HP)エンジンを搭載する後輪駆動車で、1992年にはセルシオと同じDOHC V型8気筒4L(260HP)エンジンを搭載する4WD仕様が追加されました。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーンでショックアブソーバー減衰力を電子制御するピエゾTEMSを装備し、4輪ABSやTRCなど先進技術が採用されていました。1994年のマイナーチェンジでフロントグリル、テールライトなどの意匠が変更されました。北米で1993年からレクサス GSとして販売されました。(実車画像→ トヨタ アリスト 1991年)
1997年にトヨタ アリスト(レクサス GS) 2代目が登場しました。後輪駆動セダンの基本モデルとして開発されたプラットフォームが採用され、クラウン系から独立した車となりました。自社デザインで先代の基本的なスタイルを踏襲していましたが、フロント/リアのライト形状を統一した造形は個性的でした。エンジンは先代と同じでしたが、国内版のアリストにはV型8気筒エンジンの設定がなくなりました。2000年のマイナーチェンジでフロントとリアの意匠が変更されました。レクサス ブランドの国内展開でアリストは2005年に販売中止となり、レクサス GSに移行しました。(実車画像→ トヨタ レクサス GS 450h 2006)
ミニカーは2002年に発売されたトサ コレクション製です。トサ コレクションは「面白部品倉庫」(トヨタ系)のブランドで、トヨタ車の特注品を企画して販売していました。これは京商 Jコレクションの特注品で、京商製のV300(ターボ仕様)をベースにしてS300(後期型 ノンターボ仕様)のウォールナット パッケージというグレードに仕上げたものです。V300とS300の外観上の違いは、V300にはリアスポイラーが付いているのですがS300には付いていません。オリジナルのJコレクションの出来が良いので、これも細部の仕上げがリアルで実車の雰囲気がうまく再現された良い出来ばえとなっています。なおトサ コレクションはリアスポイラーが付いたV300 ベルテックス エディションもモデル化しています。これ以外のアリストののミニカーはベースとなった京商 Jコレクション、Jコレクションの物を流用した国産名車コレクション、国産名車コレクションの色違いであるFIRST43、オートアートの1/18、WIT'S(レジン製)などがあります。アリスト 初代のミニカーはハイストーリー(レジン製)とWIT'S(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ シビック EU型 日本 2000年
ホンダ シビック 7代目(EU型)が2000年に登場しました。外観は先代(EG型)よりおとなしいデザインになりました。国内は5ドアハッチバック(EU型)と4ドアセダンのフェリオ(ES型)だけでしたが、アメリカ向けには2ドアクーペ(EM型)、欧州向けには3ドアハッチバック(EP型)がありました。ボディは大きくなりウォークスルーが可能なフラットフロアを採用し、室内はミニバン並みに広くなりました。当初のエンジンは4気筒1.5L(105HP)を横置き搭載し、前輪駆動と4WDがありました。2000年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
2001年に欧州向けに設定された3ドアハッチバックにDOHC 4気筒2L(215HP)エンジンを搭載した高性能版タイプ R(イギリス仕様)が国内に輸入されて発売されました。タイプ Rは欧州では人気が高くBTCCなどのレースで活躍していました。2001年にフェリオに1.3Lエンジンと電気モーターを併用するIMAシステムを採用したハイブリッドが追加されました。2003年のマイナーチェンジで、内外装のデザイン変更が行われ、エンジンが4気筒1.7L(130HP)に変更されました。2005年にシビック 8代目(FD型)にモデルチェンジしました。シビック 7代目は全世界でヒットしましたが、国内では2001年に登場したフィット 初代が大ヒットしたことの影響で販売が低迷しました。
ミニカーは2001年に発売されたエブロ製です。5ドアハッチバック 前期型をモデル化しています。エブロらしい正確な造形で実車の雰囲気がうまく再現されていてかなり良い出来ばえです。着色ガラスのリアウインドーや室内インパネなどの細部も良く再現されています。これ以外のシビック 7代目のミニカーはほとんどがタイプ Rですが、ハイストーリー(レジン製)のタイプ R、ニューレイのタイプ R 1/32、WIT'S(レジン製)のタイプ R、PARAGONのタイプ R 1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ダイハツ YRV 日本 2000年
2000年にダイハツの小型トールワゴン YRVが登場しました。ダイハツ シャレード 4代目の後継車として1998年に登場したストーリア(STORIA)をベースにして開発されました。この車は欧州市場での販売を計画していたことと、国内ではこのクラスで後発であったので、「軽快な走り」というコンセプトで他社との差別化をはかったようです。DOHC 3気筒1L(64HP)/DOHC 4気筒1.3L(90HP)/1.3Lターボ(140HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、足回りもスポーティに設定されていました。この1.3Lターボエンジンはこのクラス世界最強でしたので、このエンジン搭載車のパワーウエイトレシオはスポーツカー並みでした。
外観も前後ドアのサイドウィンドーのウェッジラインを繰り返す独特のデザイン(ダブルウェッジスタイル)や運転席上のガラスサンルーフなどスポーティなデザインでした。2002年にターボエンジン搭載車に4WD仕様が設定されました。月間2000台ほどの販売状況で2005年まで生産されました。車名のYRVとは「Youthful style(?々しく)」「Robust body(たくましく)」「Vivid performance(イキイキと)」の頭文字を並べたそうです。現在のダイハツはトヨタの子会社ながらエンジン開発技術や小型車開発技術は優れています。このYRVは現在ではほとんど知られていない車ですが、当時のダイハツの意欲作でした。
ミニカーは2001年頃に発売されたMテック製の当時物です。これはダイハツの販促用ノベルティとして作られた物を一般市販したのだと思われます。当時の定価が1000円と安価なミニカーでした。Mテックの安価なミニカーは玩具的な作風の物が多いのですが、これはリアルな造形でかなり良く出来ています。室内などの細部もそこそこ良く仕上げてあります。ドア開閉などのギミックはありませんが、プルバックモーター付きで玩具的な要素も残っています。(プルバックモーターとはミニカーを持って手前に引き、手を離せば走り出すゼンマイ仕掛けのことです) 2023年現在でもYRVのミニカーはこれしかありません。(チョロQ的なミニカーならありますが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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