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ルノー クリオ II 1.6 16V フランス 1999年
ルノー クリオ 2代目が1998年に登場しました。初代の基本デザインを継承しつつ、ボディ全体に丸みが付きヘッドライトも丸い形状になっていました。ボディは3/5ドアハッチバックで、当初のエンジンは4気筒1.2L/1.4L/1.6L、4気筒1.9Lディーゼルがありました。前述したメガーヌ同様に安全性向上に力を入れていて、サイドエアバッグや後席中央3点式シートベルトなどが採用されました。
1999年に1.4L/1.6LエンジンにDOHC仕様が追加され、DOHC 2L(169HP)エンジンを搭載し各部をチューンしたRS(ルノー スポール)も追加されました。さらにDOHC V型6気筒3L(230HP)を後席部分にミドシップ配置したかつての5 ターボのような最強仕様のルノー スポール V6も追加されました。(さらにレース車用のベースとしてはトロフィーもありました) 2001年のマイナーチェンジでフロントグリル/リアの意匠を変更しフェーズ IIになりました。2004年のマイナーチェンジでフロントの意匠が小変更されてフェーズ IIIとなりました。クリオ 2代目は世界中で大ヒットし、2005年にクリオ 3代目が登場した後も2012年まで生産されました。
ミニカーは2000年に発売されたビテス製の当時物です。当時のビテスは経営破綻する直前でしたが、この時期のビテスのミニカーはいずれも出来が良かったです。このクリオも実車の雰囲気が良く再現され、室内などの細部もリアルに出来ていました。細かい点ではEU仕様のナンバープレートが付いているのが珍しく、ナンバーが付いていることでリアリティが向上してしました。ビテス以外のミニカーはユニバーサルホビーがフェーズ IIの高性能版やラリー仕様、イクソのラリー仕様、ノレブのフェーズ IIの5ドア、ブラーゴなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 166 イタリア 1999年
アルファ ロメオ 164の後継車として166が1998年に登場しました。アルファ ロメオ独特のフロントノーズを持つウェッジシェイプのボディは、大型の4ドアセダンながらスポーティで魅力的でした。フィアット グループ内のランチア K(カッパ)とシャーシを共用していましたが、リアサスペンションは166専用のマルチリンクでスポーティな操縦性だったそうです。ボディは4ドアセダンだけで、当初のエンジンはDOHC 4気筒2L(155HP)、V型6気筒2Lターボ/2.5L/3L(226HP)、5気筒2.4L(136HP)ターボディーゼルでした。
アルファ ロメオの最上級車ゆえに豪華な革張りの内装で、雨滴感応式ワイパーや衛星ナビゲーション システムなどの先進装備が備わっていました。2003年のマイナーチェンジで、フロントに大きな盾型グリルを採用した後期型に変わりました。(実車画像→ アルファ ロメオ 159 後期型) 6気筒2Lターボエンジンが無くなり、6気筒3.2L(240HP)エンジンが追加され、6段変速が設定されました。166の販売はあまり芳しくなく、2007年に生産中止となり、アルファ ロメオは大型高級車クラスから撤退しました。
ミニカーは1999年に発売されたソリド製の当時物です。このソリドの1500シリーズ(型番が15**)のミニカーは、比較的安価(当時の定価2000円)ながら、1960-70年代のソリド製ミニカーのようなシャープな造形で、ライト/エンブレム等の細部もそこそこ良く再現してありました。(底板のエンジン等の表現もきちんとしていました) この166もその1500シリーズの1台で、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていてなかなかの良い出来ばえでした。室内の細部も値段相応以上の仕上げとなっています。最近のレジン製ミニカーに良くある簡単に壊れるパーツがなく安心して触れるので、私はコレクションするにはこのレベルの出来ばえのダイキャスト製ミニカーが一番好ましいと考えます。(当時の値段はリーズナブルでしたが、2023年現在のソリドの1/43サイズのミニカーは約5000円ほどでこれも現状ではリーズナブルといえるでしょう) これ以外の166のミニカーはカララマ、ノレブの後期型などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ GTV V6 3L イタリア 1999年
アルファ ロメオ アルフェッタ GTの後継車としてGTVが1995年に登場しました。丸形4灯式プロジェクターヘッドライトを採用した迫力のある面構えとボディサイドのキャラクターラインなど、極めて個性的なボディはピニンファリーナがデザインしました。フィアット ティーポのシャーシを流用する横置きエンジンの前輪駆動車でしたが、リアサスペンションはマルチリンクの専用設計でリアルスポーツカーとして仕上げられていました。クーペはリアが狭くシートは2+2レベル、スパイダーは2シーターでした。当初のエンジンはDOHC 4気筒1.8L/2L(150HP)、V型6気筒2Lターボ(200HP)、DOHC V型6気筒3L(220HP)でした。
1998年のマイナーチェンジで内装が変更され、ノーズのエンブレムの枠にクロームモールが付きました。さらにボディ下部スカートがボディ同色になり、6段変速が追加されました。2003年のマイナーチェンジで後期型となり、147と同じ盾形のフロントグリルを持つフロントに変わりました。またDOHC V型6気筒エンジンが3.2L(240HP)のみとなりました。2005年に後継車のブレラにモデルチェンジしました。(実車画像→ アルファ ロメオ ブレラ)
ミニカーは2000年に発売されたソリド製の当時物で、1998年のマイナーチェンジ後のGTV V6をモデル化しています。実車の個性的なフロント周りやボディサイドのデザインがうまく再現されていました。比較的安価な(定価2000円)ミニカーでしたので、これより値段の高い(定価4410円)ミニチャンプス製ほど細部を再現していません。ただミニカーの作り方を熟知している老舗ソリド製ですから、肝となる部分(フロントグリルや室内インパネなど)はきちんと仕上げてあり、手堅い出来ばえになっていました。ソリドはGTV スパイダーもモデル化しています。これ以外のGTVのミニカーはミニチャンプスのクーペとスパイダー 後期型、ノレブのクーペとスパイダー 後期型、トップモデル(レジン製)のクーペなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランチア リブラ イタリア 1999年
1989年にランチア デルタのセダンタイプであるプリズマの後継車としてデドラ(DEDRA)が登場しました。テーマと同じような雰囲気のデザインで、4ドアセダンと5ドアステーションワゴンがありました。フィアット グループのアルファ ロメオ 155とシャーシを共有する横置きエンジン前輪駆動車で、エンジンは4気筒1.6L、DOHC 4気筒1.8L/1.8Lターボ、4気筒1.9Lディーゼルがありました。1999年まで生産されました。(実車画像→ ランチア デドラ 1989)
デドラの後継車として1999年にリブラが登場しました。1998年に発表されたノスタルジックな雰囲気のコンセプトカー ディアロゴスを下敷きにした独特のデザインでした。シャーシは大ヒットしたアルファ ロメオ 156を流用していましたが、サスペンションは専用設計の4輪独立でした。内装などは高級車ランチアのブランドイメージに沿った上品なものだったようです。ボディは4ドアセダンと5ドアステーションワゴン エンジンはDOHC4気筒1.6L(103HP)/1.8L、5気筒2L、4気筒1.9L/5気筒2.4L(134HP)ターボディーゼルなどがありました。 2000年にDOHC 5気筒2.4L(170HP)エンジンを搭載した高性能版プロテクタが追加されました。リブラはランチアの自信作だったようですが、期待したほどは売れなかったようです。2005年に生産中止となり一代限りの車でした。
ミニカーは2000年に発売されたソリド製の当時物です。この時期のソリドの型番1500番台のミニカーは手ごろな値段(定価約2000円)ながら、レベルの高い出来ばえの物が多かったです。このリブラもその1台で、プロポーションが良く室内などの細部も値段以上のリアルな仕上がりでかなり良く出来ていました。これ以外のリブラのミニカーは出来ばえが今一つのように思われるマジョレットの1/43ぐらいしかないので、ソリドのリブラは車種的に貴重でした。なおこの時期のイタリア車はミニカー化されている車種が少なく、ランチア デドラのミニカーは2014年頃になってミニカー付雑誌「LANCIA COLLECTION」の No.27でワゴンがモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フェラーリ 360 モデナ イタリア 1999年
1999年にフェラーリ F355の後継車として360 モデナが登場しました。ホイールベースがF355より長くなり、全長も大きくなっていました。伝統のピニンファリーナのデザインながら、従来よりダイナミックな抑揚のあるデザインでした。ボディはスペースフレーム構造ながら従来の鋼管からアルミ押出材が使われていました。エンジンはF355の排気量を拡大したDOHC V型8気筒3.6L(400HP)で、F355同様に縦置きでミドシップ搭載していました。
F355の6段変速機は縦置きに変わり、F1と同じステアリング上のパドルで変速を行う「F1マチック」を搭載したモデルにはF1という名前が付いていました。2000年にロールバーを装備したオープンの360 スパイダーが追加されました。F355の後継として360 モデナはGTレースに参戦しており、レース仕様としてはワンメイクレース用の360 チャレンジ(公道用のストラダーレもある)、それをベースにした360N-GT、さらに高性能な360 GT/GTCなどがありました。F355同様に360 モデナも成功をおさめ、2005年に後継車のF430にモデルチェンジしました。
ミニカーは2000年に発売されたマテル製です。プロポーション的には悪くはないのですが、全体的にやや丸みが付き過ぎていて、雰囲気が実車と少し違う気がします。(個人的な好みですが) またサイド下部のインテークが抜けていない点は今一つです。リアウィンドーの下に見えるエンジンや室内のインパネの造形は良く再現されています。マテルの主流は1/18の大スケールでクーペとスパイダーがありますが、そちらのほうはもう少し上手く出来ているようです。マテル以外では、イクソのクーペ/スパイダー、ブラーゴの1/43と1/18、京商の1/43と1/64、レッドライン(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)