ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LOTUS ELISE 1997 UK

LOTUS ELISE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELISE


VITESSE V98083 1/43 88㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.73m 全幅約1.72m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 122HP ミッドシップ搭載 5段変速
性能: 最高速202km/h  データーベースでロータス エリーゼのミニカー検索

ロータス エリーゼ イギリス 1997年

 

 1996年にロータス エランの後継車としてロードスター形式の2シータースポーツカー エリーゼが登場しました。エリーゼの最大の特徴はアルミ合金製のフレームとFRP製ボディによる極めて軽量な(約690kg)ボディで、当初のモデルはエアコンやパワステは付いていませんでした。当初はローバー製のDOHC 4気筒1.8L(122HP)エンジンをミドシップ搭載し、軽量なボディと優れた操縦性でレーシングカーのような車に仕上がっていました。1998年に可変バルブタイミング機構を追加して156HPにパワーアップした高性能版111Sが追加されました。

 

 エスプリやエリートのような高級車路線がうまくいかなかったことで、エリーゼはロータス初期の安価なスポーツカー路線に回帰したモデルのようでした。ただしエリーゼは高価なアルミ合金製の車体構造だったので、価格は500-700万円と安くはありませんでした。2000年にはエリーゼをベースにしたワンメイクレース用のマシンとしてスポーツ エリーゼが設定され、その市販仕様としてエキシージが登場しました。2001年にシリーズ 2 (2代目)となり、ヘッドライト形状が変更されるなど外観が変更されました。シリーズ 2ではエアコンがオプション設定されるようになりました。2004年にトヨタ製のDOHC 4気筒1.8L(192HP)エンジンが追加され、2006年からはすべてがトヨタ製エンジンになりました。

 

 

 2011年にシリーズ 3 (3代目)となり、ヘッドライトにウインカーが内蔵されるなど外観が変更されました。エンジンはトヨタ製のDOHC 4気筒1.6L(136HP)に変更され、カーオーディオやエアバックなどが設定されるようになりました。(車重は約900kgに増加しました) 2012年にトヨタ製のスーパーチャージャー付 DOHC 4気筒1.8L(220HP)エンジンを搭載した高性能版のエリーゼ S(最高速234km/h)が追加されました。2021年まで生産され後継車のエミーラが2022年に登場しました。(実車画像→ ロータス エミーラ)

 ミニカーは1998年に発売されたビテス製です。倒産する前のビテス最盛期のミニカーでしたのでプロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されていました。灯火類や内装などの細部もリアルに仕上げてありとても良い出来ばえでした。ビテスは111Sなど十数種類のバリエーションも発売していました。ビテス以外のエリーゼのミニカーはサンスターの1/18、WELLYの1/18、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LOTUS ELISE 1
LOTUS ELISE 2

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NISSAN R390 GT1 1997 JAPAN

NISSAN R390 GT1
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN R390 GT1


TAMIYA 23505 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約2m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 3.5L ツインターボ 600HP 
(ロード仕様はノンターボ) 6段変速
性能: 最高速 不明 エンジン 縦置ミドシップ配置 データーベースで日産 R390のミニカー検索

日産 R390 GT1 日本 1997年

 

 日産は1984年にニスモ(日産 モータースポーツ インターナショナル)を設立し、グループCでのスポーツカー耐久レースに参戦します。当初のスカイライン RSのグループC改造仕様では競争力不足で、ルマン ガレージの開発したLM04Cに日産のエンジンを搭載したグループCカー LM04C スカイライン ターボCが1984年に登場しました。さらに1985年にはイギリスのマーチ製シャーシに日産のV型8気筒エンジンを搭載したR85G スカイライン(後にスカイラインの名前は外れて単にR85G)が登場します。

 

 日産のルマン初参戦は1986年で、R85Vと新開発したエンジンを搭載したR86Vが出場し、R85Vが完走しています。1987年ルマンにはR87EとR86Vが出場しますが全車リタイア、1988年ルマンにはR88Cが出場し完走しています。1989年ルマンにはR89Cで出場し善戦するもリタイア、1990年ルマンではR90CPが出場し初のポールポジションを獲得し、本選で総合5位となりました。日産のグループCカーでのルマン挑戦はこの1990年で終了します。

 

 

 1991年にグループCのレギュレーションが変わり、ターボエンジンが使えなくなったことなどから自動車メーカーの撤退が相次ぎました。これでルマンにおけるグループCの時代は終わりを迎え、1994年頃からは従来のGTカーがルマンの主力に戻りました。日本でもグループCのレースは終わりJGTC(全日本GT選手権)が始まり、スカイライン GT-Rが主役となりました。日産は新しいグループC仕様のNP35を1992年に開発しましたが、この車は結局使われませんでした。その後スカイライン GT-R(R33)をベースにしたニスモ GT-R LMが1995年と1996年のルマンに参戦して完走していますが、GT-Rでは上位を狙うことは困難でした。

 そこで1997年ルマンに向けて開発されたのがR390でした。R390はGT1クラスのプロトタイプレーシングカーで、イギリスのトム ウォーキンショー レーシング(TWR)の協力でジャガー XJR-15をベースにして設計され、エンジンはグループC時代のV型8気筒3.5Lを搭載していました。GTカーとして認証される為、ターボの付かないロードカーが1台製作されましたが市販されていません。1997年ルマンには3台のR390が出場し、予選でポールポジションを獲りましたが、本選では12位と不本意な成績でした。翌1998年ルマンでは改良されたR390が総合3位となり、日産はルマン初の表彰台を得ました。1999年ルマンではR391が参戦するもリタイアとなり、その後日産のルマン参戦は2015年まで中断されました。

 ミニカーは田宮のコレクタークラブ ミニ シリーズ(ダイキャスト製完成品)で、1998年に発売されました。R390のロードカーをモデル化しています。キャビン部分がやや小さいように思いますが、風変りな造形のリアエンドの再現など全体的にはかなり良い出来ばえです。バリエーションでロードカーのニスモ特注品とレース仕様がありました。これ以外のミニカーとしてはロードカーではオニキス、レース仕様ではオニキス、京商の1/43と1/64、オートアートの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN R390 GT1 1
NISSAN R390 GT1 2

 以下は2018年に発売されたアシェット ルマンカーコレクションのR390 GT1(1/43 No.5)の画像です。1998年ルマンで3位となった32号車をモデル化しています。メーカーはスパークで、安価な雑誌付きのミニカーながら、デカールが細かいところまできちんと貼られているなどかなり良い出来ばえです。スパークはカタログモデルで1997年のルマンに参戦したR390 GT1もモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN R390 GT1 3
NISSAN R390 GT1 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN R390 GT1 5
NISSAN R390 GT1 6

データーベースで日産 R85-R90のミニカー検索
データーベースで日産 GT-R LM R390-R391のミニカー検索"

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NISSAN ELGRAND 1997 JAPAN

NISSAN ELGRAND
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN ELGRAND


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 230 1/43 112mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.77m 全幅約1.78m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3.3L 170HP 4段自動変速  FR/4WD
性能: 最高速180km/h (リミッター制限)  データーベースで日産 エルグランドのミニカー検索

日産 エルグランド 日本 1997年

 

 1995年に登場したトヨタの最上級ミニバン グランビア 初代(実車画像→ トヨタ グランビア 1997)に対抗するモデルとして、日産の最上級ミニバン エルグランド 初代が1997年に登場しました。日産 キャラバンとホーミーの上級仕様車として登場したので、当初は販売店別にキャラバン エルグランドとホーミー エルグランドがありました。ボディはセミキャブオーバーのワンボックスで、大きなフロントグリルで従来のミニバンよりダイナミックなデザインでした。7/8人乗りで室内は上質で広く、7人乗りの2列目シートは回転対座が可能、3列目シートを横に跳ね上げることでさまざまなシートアレンジが可能でした。エンジンは6気筒3.3L(170HP)と4気筒3.2L(150HP)ディーゼルがあり、後輪駆動とフルタイム4WDがありました。

 

 先進装備としてオートスライドドア、電子制御サスペンション、ツインモニター TVナビゲーションシステムなどがオプション設定されました。1998年に専用エアロパーツを装備したスポーティ仕様のハイウェイスターが追加されました。1999年のマイナーチェンジで車名がエルグランドに統一され、ディーゼルエンジンが新型の3Lに変更されました。2000年のマイナーチェンジで6気筒エンジンが新型のDOHC 3.5L(240HP)になり、フロントの意匠が変更されました。エルグランドはライバルのグランビアをデザインや走行性能で上回り、高級ミニバンの売れ筋となりヒットしました。2002年にエルグランド 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 以下は2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、製造メーカーはイクソです。実車に即したツートンカラーのカラーリングが綺麗でプロポーションも良く、実車の雰囲気がうまく再現されています。また安価な雑誌付きミニカーながら、灯火類、ドアミラー/リアアンダーミラー、室内などの細部もそこそこ良く再現されています。これ以外のエルグランド 初代のミニカーはトミカの1/64、トミカ リミッテドの大型化した専用ボディ仕様のジャンボ タクシー/消防車の1/43、ハイストーリー(レジン製)などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN ELGRAND 1
NISSAN ELGRAND 2

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TOYOTA MR-S PROTOTYPE (ZW30) 1997 JAPAN

TOYOTA MR-S PROTOTYPE (ZW30)
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TOYOTA MR-S PROTOTYPE (ZW30)


EBBRO 43087 1/43 90mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.9m 全幅約1.7m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 140HP ミドシップ搭載 
5段変速/5段半自動変速
性能: 最高速210km/h (輸出仕様)  データーベースでトヨタ MR*のミニカー検索

トヨタ MR-S プロトタイプ ZW30型 日本 1997年

 

 トヨタ MR2の3代目としてMR-Sが1999年に登場しました。先代の曲線的なデザインから、初代のような角ばったデザインに戻りました。手動ソフトトップを持つオープンカーに変わったことで、国内では名前をMR-Sに変えましたが、海外ではMR2(北米ではMR2 スパイダー)を継承していました。先代はハイパワーエンジンによるトリッキーな操縦性に問題があった為、MR-Sではエンジンは1.8Lノンターボの140HPと控えめになりました。ただしスポーツカーとしての性能を確保するため、軽量化と重量配分の適正化が図られました。その為リアトランクはなくなり、シート背後に荷物スペースが付きました。

 

 2002年のマイナーチェンジで、前後のデザインを変更し、ボディ剛性が強化され変速機が6段となりました。実用性の低い2シーターのオープンカーということであまり売れず、2007年に生産中止となりました。総生産台数は約8万台でした。MR-Sをベースとしたカスタムカーとして、トヨタ モデリスタが企画したモデリスタ カセルタ、ザガートがデザインした限定車 TMI VM180 ザガートがありました。(実車画像→ TMI VM180 ザガートMR-S カセルタ) MR-Sのレース仕様車は全日本GT選手権(JGTC)やスーパー GTに参戦していました。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたエブロ製です。1997年の東京モーターショーで発表されたプロトタイプをモデル化しています。プロトタイプなのでシート背面のカウル部分が量産型と異なっていますが、それ以外はほぼ量産型と同じです。エブロらしいそつの無いリアルな造形で良く出来ています。オープンカーなので良く見える室内も細部まで良く仕上げてあります。エブロは量産型やレース仕様もモデル化しています。これ以外のMR-Sのミニカーは、ミニチャンプス、ハイスピード、オートアートの1/18、京商の1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA MR-S PROTOTYPE (ZW30) 1
TOYOTA MR-S PROTOTYPE (ZW30) 2

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TOYOTA COROLLA 5-DOOR HATCHBACK (A110) 1997 JAPAN

TOYOTA COROLLA 5-DOOR HATCHBACK (A110)
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TOYOTA COROLLA 5-DOOR HATCHBACK (A110)


VITESSE 111B 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.12m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 110HP 5段変速/4段自動変速 (4WD仕様有り)
性能: 最高速195km/h (輸出仕様)  データーベースでトヨタ カローラ/スプリンター 8代目のミニカー検索

トヨタ カローラ 5ドア ハッチバック A110型 日本 1997年

 

 1991年にカローラ 7代目(E100)が登場しました。(実車画像→ トヨタ カローラ (E100) 1991) バブル絶頂期に設計されたので、全体的に高品質な仕様になっていました。先代同様のセダンスタイルですが、ホイールベースを拡大しボディは全長4.27mX全幅1.685mと大きくなり、ボディ全体に張りがあり高級な感じになりました。 4ドアセダン、5ドアワゴン/バンがあり、2ドアクーペのレビン/トレノといった車体構成も従来通りでした。エンジンは4気筒1.3L/1.5L/1.6L(商用車以外は全てDOHC) 、4気筒2L/2.2Lディーゼルが搭載されました。

 

 1995年にカローラ 8代目(E110)が登場しました。(実車画像→トヨタ カローラ (E110) 1995>) 外観はフロント周辺が少し変わったぐらいで、ほとんど同じようなデザインでした。中身も先代のコンポーネントの多くを踏襲していましたが、バブル崩壊を受けてコストダウンがされていました。車体構成や搭載されるエンジンも先代とほぼ同じでした。この世代から輸出モデルを仕向け地に応じて国内版と区別して作り分けるようになりました。特に欧州向けは国内版とは異なる外観の3/5ドアハッチバックがありました。1997年に派生車としてミニバンのカローラ スパシオが登場しました。2000年にカローラ 9代目(E120/130)にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ スパシオ 1997)

 

 

 ミニカーは1998年に発売されたビテス製です。カローラ 8代目(E110)の欧州向け輸出仕様の5ドアハッチバックをモデル化しています。(ミニカーの底板にはリフトバックと表記されています) 国内版とフロント/リアの造形が異なるので、見慣れない外観のカローラです。少しプロポーションが違うかなという感じがしますが、彩色されたシートなど細部の仕上げが凝っていてまずまずの良い出来ばえです。なおこれはプラスチック ディスプレイケースにトヨタ ロゴが表示されていて型番も特殊なのでトヨタの販促用ノベルティとしても使われた物だと思います。ビテスは同じ輸出仕様の3ドアハッチバックもモデル化していました。これ以外のカローラ 8代目(E110)のミニカーはハイストーリーのレビン、トミカのカローラ スパシオ、イクソのWRCレース仕様などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA COLLORA HATCHBACK (A110) 1
TOYOTA COLLORA HATCHBACK (A110) 2

 カローラ 7代目(E100)は最近までミニカーがありませんでしたが、ハイストーリー(レジン製)が2016年にレビン、2021年にセダンをモデル化しました。バブル時代を代表する大衆車として高品質であった7代目 セダンを1/43のダイキャスト製でモデル化してほしいものです。
 データーベースでトヨタ カローラ/スプリンター 7代目のミニカー検索

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