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ルノー メガーヌ クーペ 16V フランス 1996年
ルノー 19の後継車としてメガーヌが1995年に登場しました。フロントノーズなど前述した上級車ラグナと同じようなデザインでしたが、より曲線的なラインで構成されていました。19のシャーシをベースにした横置きエンジンの前輪駆動車で、当初は5ドアハッチバックと3ドアクーペのみでした。当初のエンジンは4気筒1.4L/1.6L/2L(全てにDOHC仕様有り)と4気筒1.9Lディーゼル(ターボ有り)がありました。衝突安全ボディ、プリテンショナー付シートベルト、運転席エアバッグなどクラストップの安全装備を売り物にしていました。
1996年に4ドアセダン、クーペをベースにしてドイツのカルマンが手掛けた電動式ソフトトップを持つクーペ カブリオレ、派生車のミニバンであるセニックが追加されました。1998年には5ドアワゴンが追加され、多彩なバリエーション展開がされました。1999年のマイナーチェンジで、フロントグリルやリアライトの意匠が変更された後期型(フェーズ II)となりました。クーペをベースにしたラリー仕様のマキシが1999年のFIAヨーロッパラリー選手権で優勝しています。2002年に2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1997年に発売されたビテス製の当時物です。前述したビテス製のラグナと同じく当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ボンネット開閉ギミック付でエンジンがそこそこリアルに再現されていて、室内では柄が付いたシートなど細かいところも凝っていました。当時のビテスはバリエーションが多くこれ以外にもセダン、カブリオレ、さらにマイナーチェンジ後のセダン、クーペ、カブリオレ、ブレークもモデル化していました。 ビテス以外のメガーヌ 初代のミニカーは同じビテス グループのオニキスのレース仕様、アンソンのクーペ、レース仕様、カブリオレ 1/18などがあります。 以下はフロント(ボンネット開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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セアト コルドバ クーペ スペイン 1996年
スペインの自動車会社 セアト(SEAT)社はイタリアのフィアットが出資して1950年に創立されました。(SEATとはSociedad Española de Automóviles de Turismo(スペイン乗用車協会)の略) セアトはフィアットのライセンス生産を行い、スペイン最大の自動車会社に発展しました。1980年にフィアットが撤収し1982年にドイツのフォルクスワーゲン社と技術提携し、同社の子会社となりました。フォルクスワーゲン傘下で1984年に小型ハッチバック車イビサ(IBIZA)が登場し、セアトのベストセラーカーとなりました。1985年にはイビサのセダン仕様のマラガ(MALAGA)が登場しました。(実車画像→ セアト マラガ)
1993年にフォルクスワーゲン ポロ 3代目とプラットフォームを共有するイビサ 2代目が登場し、同時にマラガの後継車としてコルドバが登場しました。コルドバにはセダン/クーペ/エステート(バリオ)があり、イタルデザインのG.ジウジアーロのデザインでした。イビサと同じ4気筒1.6L/1.8L/2Lエンジン、4気筒1.9Lディーゼルエンジンを搭載し、後にDOHC 2L(154HP)エンジンを搭載する高性能版が追加されました。ライバルのフォード エスコートやオペル アストラなどより小型のセダンでライバルより安価でした。2002年にコルドバ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ セアト コルドバ 2002)
ミニカーは1997年に発売されたヘルパ製の当時物です。コルドバのクーペをモデル化しています。現在のヘルパのミニカーはプラスチック製の1/87が主流ですが、当時はダイキャスト製で1/43のミニカーも作っていました。それらはメルセデス ベンツやフォルクスワーゲンの販促用ノベルティグッズとしても使われたようで、いずれもかなり良い出来ばえでした。このコルドバもプロポーションが良く実車がうまく再現されています。またホイール形状や室内などもそこそこ良く再現されています。これ以外のコルドバ 初代のミニカーはイクソのラリーカー仕様とイクソ(ALTAYA)のセダンなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フィアット チンクエチェント (500) スポーティング イタリア 1996年
1991年にフィアット 126の後継車としてチンクエチェントが登場しました。チンクエチェントとはイタリア語で500の意で、名車フィアット 500に因んだ名前ですが、500ではなく「CINQUECENTO」と表記します。デザインはG.ジウジアーロによるもので、同時期のティーポや後のプントに通じるシンプルながらセンスの良いデザインでした。ボディは3ドアハッチバックのみの前輪駆動車で、2気筒704㏄(30HP)エンジンは縦置き配置、4気筒903㏄(40HP)エンジンは横置き配置されました。ポーランドのフィアットの子会社FSMが製造していました。
1994年にプント用の4気筒1.1L(54HP)エンジンを搭載し足回りを固めるなどした高性能版スポーティングが設定されました。また同じエンジンを搭載してグループAラリーの入門用車両として足回りなどの設定を変更したチンクエチェント トロフェオが限定生産されました。126の後継車としては先にフィアット パンダが出ていましたが、チンクエチェントはパンダよりも安い車として人気があったようです。1998年に後継車セイチェント(SEICENTO 600の意)にモデルチェンジしました。(実車画像→ フィアット セイチェント 1998)
ミニカーは1998年頃に発売されたビテス製です。チンクエチェント後期型の高性能版スポーティングをモデル化しています。プロポーションが良くホイールや非対称なフロントバンパーの意匠など実車に即しており、なかなかの良い出来ばえです。灯火類や室内(彩色されたシートなど)もリアルに再現されています。当時のビテスはバリエーションを作るのに熱心で、このチンクエチェントもラリー仕様など10種類ほどのバリエーションがありました。(やたらとバリエーションを増やしたことが、2000年頃のビテス倒産につながったように思います) これ以外のチンクエチェントのミニカーはブラーゴの1/43と1/24、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フィアット クーペ フィアット イタリア 1996年
実用車が多かったフィアットに久しぶりに追加されたスタイリッシュなクーペが、クーペ フィアットで1993年に登場しました。クーペではなくクーペ フィアットという名前にしたところにフィアットの拘りが感じられます。フィアット内製による個性的なサイドラインを持つボディデザインは実に魅力的でした。フィアット ティーポのシャーシを流用した前輪駆動車で、初期型(16V)のエンジンはDOHC 4気筒2L(147HP)/2Lターボ(195HP)で、5段変速で最高速231km/h(2Lターボ)と高性能でした。
1996年のマイナーチェンジで後期型(20V)となり、廉価版としてDOHC 4気筒1.8L(130HP)エンジンが追加され、2LエンジンはDOHC 5気筒2L/2Lターボ(220HP)に切り替わりました。2Lターボの最高速250km/hは当時の前輪駆動車では最速の性能でした。1998年には2Lエンジンがさらにパワーアップして6段変速が追加され、その後特別仕様車プラスなどが設定されました。約7万台が生産され、2000年に生産中止となりました。
ほぼ同時期の1995年に軽量2シータースパイダーのフィアット バルケッタが登場しました。クーペ フィアットと雰囲気が似ていますが、バルケッタはフィアット プントをベースにした前輪駆動車で、スポーツカーらしい操縦性を求めてホイールベースを短縮していました。可変バルブタイミング機構付DOHC 4気筒1.8L(130HP)エンジンを搭載し、5段変速で 最高速200km/hとこちらもなかなか高性能でした。2004年にバルケッタ 2代目にマイナーチェンジしました。(実車画像→ フィアット バルケッタ 1995)
ミニカーは2002年に発売されたトップモデル製です。プロポーション的にはフロントのバンパーが少し大きめなように感じますが、実車のダイナミックなデザインがうまく再現されています。室内もそこそこ良く再現されていますので、全体的にはまずまずの良い出来ばえです。ただ経年劣化の心配があるレジン製で軽くて重量感がないのがいまひとつです。ラリー仕様のバリエーションもありました。これ以外のクーペ フィアットのミニカーはエジソン(EDISON GIOCATTOLI)、ノレブ、京商の1/64などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ ヌヴォラ イタリア 1996年
アルファ ロメオ ヌヴォラは1996年のパリ サロンで公開されたコンセプトカーです。アルファ ロメオの社内デザインで、次世代のアルファ ロメオの設計方針を示したモデルでした。名前のヌヴォラ(NUVOLA)とは伊語で雲という意味ですが、戦前の名ドライバー T.ヌボラーリ(Tazio Nuvolari)のことも示唆しており、かつての栄光を取り戻すといった意味があるようです。フロントグリルは1940年代の6C 2500、キャビンの造形にはジュリア SSのイメージを踏襲していました。
鋼管スペースフレーム構造で、2シーターのクーペボディは樹脂製、灯火類はLEDを採用しており、特殊なトレッドパターン(アルファ ロメオのエンブレム?)を持つミシュラン製タイヤを装着していました。ヌヴォラブルーと呼ばれるボディカラーは光の当たり方で色が変わる特殊な塗装でした。フロントエンジンで4輪駆動、最高速280km/hと高性能でした。なおヌヴォラは発売されませんでした。
ミニカーは2000年に発売されたソリド製の当時物です。実車の公開は1996年のはずですが、(理由は分かりませんが)ミニカーのケースの台座には1999年と表記されています。実車同様の特殊なカラーリング、ホイールと特殊なトレッドパターンのタイヤ、灯火類などがリアルに再現されていました。室内もそこそこ良く再現されていて非常に良い出来ばえでしたが、プロポーション的にはキャビンがやや小さめにできているように感じます。これだけの出来ばえで当時の価格は約2000円でしたから、このミニカーはお買い得でした。当時のソリドはアルファ ロメオ(147、156、166、GTVなど)をたくさんモデル化していましたが、いずれも良い出来ばえでした。ヌヴォラの当時物ミニカーはこのソリドのものしかありません。当時物以外ではTECHNO MODEL(レジン製 国内未販売?)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と特殊なトレッドパターンのタイヤの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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