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フォルクスワーゲン ジェッタ II (A2) ドイツ 1984年
1984年にフォルクスワーゲン ゴルフ IIのノッチバックセダン ジェッタ 2代目が登場しました。初代同様ヘッドライトは角形を採用していました。デザイン的にはトランクを後付けしたことが明らかでやや不格好ですが、トランク容量はクラス最大でした。2ドアと4ドアがありゴルフと同じエンジンが使われていました。4気筒1.8L(90HP)エンジン搭載車は、5段/3段自動変速 最高速178km/hの性能でした。
ゴルフ IIと同様に1986年にはフルタイム 4WDのシンクロが設定されました。1988年のマイナーチェンジで後期型となり、DOHCエンジンが追加されバンパーが大型化されました。北米市場ではジェッタはゴルフより上級な車とされ、1991年にはアメリカで一番多く売れたヨーロッパ車となりました。初代以上に大ヒットし南米や中国など世界各国で1992年まで生産され、総生産台数は約170万台でした。1992年にモデルチェンジし、北米以外では名前がジェッタからヴェントに変更されました。
ミニカーは1984年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したゴルフ IIと同じシャバック製で、実車同様のバリエーションとして良く出来ていました。追加されたトランクは建て付けの良い開閉ギミックで再現されていました。バリエーションとしてポリス仕様とチューニング仕様がありました。ジェッタ IIの当時物ミニカーはこれしかないようです。当時物以外ではイクソ、OTTO MOBILE(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)




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オペル カデット E ハッチバック GLS ドイツ 1984年
オペル カデットの6代目カデット Eが1984年に登場しました。ライバルのフォルクスワーゲン ゴルフなどに倣って空力を考慮した思いっきり角の丸まったスタイルに変わりました。その為空気抵抗係数(Cd値 0.32)は他社より優れていたのですが、室内が狭く感じられたようです。ボディタイプは3/5ドアハッチバック、4ドア3ボックスセダンと3/5ドアワゴン(キャラバン)でした。内容的には先代同様で、エンジンも先代の4気筒1.2L/1.3L/1.6Lと4気筒1.6Lディーゼルが搭載されました。1985年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1986年には4気筒1.8L(115HP)エンジン搭載の高性能版(最高速203km/h)のGSiが追加され、1988年にはオペル初の量産DOHC 4気筒2L(156HP)エンジン搭載のGSi 16Vも追加されました。1987年にはイタリアのベルトーネが製作する2ドアカブリオレも追加されました。1989年のマイナーチェンジでフロントグリル部分が小さくなり、エンジンが1.4L/1.8L/2Lに拡大されました。1991年のモデルチェンジで車名がアストラに変更され、カデットの名前は消滅しました。カデット Eの総生産台数は約370万台でした。
ミニカーは1984年に発売されたガマ製の当時物です。プロポーションが良く、角が丸められた空力ボディがうまく再現されていました。また樹脂製バンパーは実車同様の質感でリアルに仕上げられていました。ウィンドーなどの透明プラスチックが薄い青色に着色されているのは当時のガマ製ミニカーの特徴でした。ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。ガマは3ボックスセダン、キャラバン、グリルが変更された後期型の3ドアハッチバック GSi、GSI コンバーチブルをモデル化していました。このようなバリエーション展開がされたのは、この当時のミニカーならではのことでした。当時物ミニカー以外では、ミニチャンプスの3ドアハッチバック、キャラバン、カブリオレ、ヘルパの5ドアハッチバックなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)












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ルノー シュペール 5 (サンク) フランス 1984年
大ヒットしたルノー 5の2代目 シュペール(SUPER) 5が1984年に登場しました。正式の名称にはシュペールが付きませんので名前はそのままで見た目も非常に良く似ていたのでマイナーチェンジのように見えましたが、中身は全くの別物でした。3/5ドアハッチバックのボディはほんの少し大きくなり、縦置き搭載だったエンジンは横置きに変わりました。デザインはマルチェロ ガンディーニによるもので、先代のデザインを少し目新しくしていました。当初のエンジンは4気筒0.9L/1.1L(47HP)/1.4Lの3タイプで、5段変速で最高速158km/hの性能でした。
当初は3ドアだけでしたが、1985年にホイールベースを延長して後部座席を広げた5ドアが追加されました。1985年に4気筒1.6L(55HP)ディーゼルエンジンが追加され、1987年のマイナーチェンジで外観が変更され、4気筒1.7L(89HP)エンジンの追加や本革シートなどが装備された豪華仕様バカラが設定されました。1985年に1.6Lターボ(115HP)エンジンを搭載し、最高速200km/hの高性能版GT ターボが設定されました。先代同様にベストセラーカーとなり、1990年に後継車のクリオが登場した後も1996年まで生産されました。総生産台数は約344万台でした。
ミニカーは1987年に発売されたソリドの当時物です。実車同様にミニカーでもソリドの型番10のルノー 5と同じように見えますが、サイズはほんの少しだけ(1㎜ほど)大きくなっていてフロントグリルも変更されていました。ただそのフロントグリルの出来が良くないので、あまり実車に似ていません。さらに当時のソリドはコストダウンした廉価版ミニカーがメインでしたので、このシュペール 5も安っぽいホイールが付いているなど細部の仕上げもよくありませんでした。ただ当時物ミニカーはこれしか作られていなかったので、車種的には貴重なミニカーでした。(1980年代後半の量産ミニカーのほとんどは廉価版で出来が悪かったので、この時期は「ミニカー冬の時代」でした) 当時物以外ではノレブの1/43と1/18、イクソ、ユニバーサルホビーなどがありますが、ほとんどがGT ターボです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)



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プジョー 205 GTI フランス 1984年
1983年にプジョー 104の後継車として205が登場しました。プジョーとピニンファリーナが合作したデザインは先代より丸みを帯びた物になっていました。104と同じ変速機の上にエンジンを横置き搭載するイシゴニス方式の前輪駆動車でした。当初は5ドアのみで、エンジンは4気筒1L/1.1L/1.4L(60HP)の3タイプでした。1985年には当時のこのクラスとしては高級な4段自動変速機を備える1.6L(80HP)エンジンや1.8L(60HP)ディーゼルエンジンが追加されました。
1984年に3ドアが追加され、同時に1.6L(105HP)エンジンを搭載しサスペンションを固めた高性能版のGTIが設定されました。GTIのエンジンは1987年には1.9L(120HP)にパワーアップしました。1986年にピニンファリーナがデザインと製造を担当するロールバーが付いたカブリオレ CTIが追加されました。205は世界中で大ヒットし南米やアジアでも生産されました。大幅な外観変更がないまま1998年まで約15年間生産され、後継車の206が登場し生産中止となりました。総生産台数は約530万台でした。(実車画像→ プジョー 205 カブリオレ CTI)
グループBのラリー選手権に参戦するために、DOHC 4気筒1.8L(200HP)ターボエンジンをミッドシップ搭載し四輪駆動化した205 ターボ 16が開発され、1984年にホモロゲーション用に200台が市販されました。205 ターボ 16は見た目は205ですが、中身は全くの別物のレース専用車でした。実際のワークスカーは400HP以上のハイパワーで、ラリーで圧倒的な戦闘力がありました。1987年以降はグループBでのラリーがなくなったので、205 ターボ 16はパリーダカールラリーに参戦し、1987年と1988年に2連勝しています。このラリー車の大活躍でプジョー車のスポーツイメージが高められました。。(実車画像→ プジョー 205 ターボ 16)
ミニカーは1988年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドは1986年に型番1349で205を発売していましたが、それは廉価版ミニカーで安っぽいフリーホイールを履いていました。この型番1508はそれをリファインして発売されたHI-FIシリーズで、これはまともなホイールに変更されていました。GTIということでフロントバンパー下の補助灯が再現されていましたが、ボディサイドを一周するサイドモールはなく、ソリドのミニカーとしてはやや物足りないレベルの出来ばえでした。これ以外の205の当時物ミニカーはブラーゴ(1/25、1/43)やビテスの205 ターボ 16やそのラリー仕様などがあります。当時物以外ではソリドの1/18、ノレブの1/43と1/18、ミニチャンプス、イクソ、バンガーズなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)














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アルファ ロメオ 90 1.8 イタリア 1984年
発売から10年以上が経過したアルファ ロメオ アルフェッタはモデルチェンジが必要でしたが、財政状況が厳しいアルファ ロメオにはその余裕がありませんでした。そこで中身はそのままで外観と内装を新しくしたモデルが90の名前で1984年に登場しました。アルフェッタに角形ヘッドライトを付けてバンパーを樹脂製に変えただけのように見えます。当初のエンジンはアルフェッタから引き継いだDOHC 4気筒1.8L/2Lと4気筒2.4L(105HP)ターボディーゼルでした。
1985年にスポーティなスーパーが設定されました。同年に生産中止となったアルファ ロメオの最上級車アルファ 6に搭載されていたV型6気筒2L/2.5L(156HP)エンジンを搭載するモデルが追加されたので、90は一時的にアルファ ロメオの最上級車の役割を果たすことになりました。その為、上級モデルはデジタルメーターや電動アジャスター付シートなど豪華な内装となっていました。1986年のマイナーチェンジで、少しスラントしたフロントグリルに変わりました。90は僅か3年間しか生産されず、1987年に後継車の164にモデルチェンジしました。
ミニカーはイタリアのペゴ製で2008年頃に発売されました。ペゴはペゴ イタリア(PEGO ITALIA)社のブランドで、主に1970-1990年代のイタリア車をモデル化していました。ペゴ イタリアはプロゲット K ブランドでもミニカーを作っていました。この90はフロント部分が少し逆スラントしているように見えるので、そのフロント周りが実車のイメージとちょっと違った感じがします。ただ灯火類や室内などの細部は結構きちんと仕上げてあり、まずまずの良い出来ばえでした。(室内のインパネにはデジタルメーターが再現されています) ペゴはポリス/タクシーなど約10数種類の90のバリエーションをモデル化していました。アルファ ロメオ 90の当時物ミニカーはポリスティルの1/25がありましたが、当時物以外ではこのペゴ(プロゲット Kも含む)しかモデル化していません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)


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