ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD SIERRA XR4i 1983 UK

FORD SIERRA XR4i
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA XR4i


VANGUARDS VA12200 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型6気筒 2.8L 150HP 5段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでフォード シエラのミニカー検索

フォード シエラ XR4i イギリス 1983年

 

 イギリス フォードのコルチナとドイツ フォードのタウヌスの両車を後継する車としてシエラが1982年に登場しました。従来のコルチナ/タウヌスの3ボックスセダンとは全く異なるフロントグリルのない空力的なハッチバックスタイルは、1981年に公開されたスタイリング実験車プローブ IIIがベースとなっていました。(実車画像→ フォード プローブ III) 先進的な外観ながら中身は旧来通りの後輪駆動車で、当初は5ドアハッチバックとエステートワゴンの2タイプでした。当時のアメリカ フォードはこのデザインをエアロルックと称して好んで採用しており、シエラとよく似たデザインのフォード トーラス 初代(1986年)はヒットしました。しかしヨーロッパ(特に保守的なイギリス)ではセダンが設定されないこのハッチバックデザインは不評でした。(実車画像→ フォード トーラス 1986)

 

 エンジンは4気筒1.3L/1.6L/2L(105HP)、V型6気筒2.3L(114HP)、4気筒2.3Lディーゼル(67HP プジョー製)があり、5段変速で最高速187km/h(2L)の性能でした。1983年に3ドアハッチバックが追加され、それにV型6気筒2.8L(150HP)エンジンを搭載し特徴的な2枚のリアスポイラーを付けた高性能版のXR4iが登場しました。XR4iは1985年にフルタイム4WDを採用した5ドアハッチバック XR4x4に発展しました。1986年にグループA ツーリングカーレース用にDOHC 4気筒2L(204HP)ターボエンジンを搭載した3ドアハッチバックのRS コスワースが限定生産され、これをさらに225HPにパワーアップしたRS500も開発されました。これらはラリーやレースで活躍しました。シエラは後輪駆動車でしたので、その特性を生かせる高性能版は人気がありました。

 

 

 1987年のマイナーチェンジで中期型となり、ヘッドライトの横にウインカーが付いたデザインに変更され、セダンを要望するニーズに対応して4ドアノッチバックセダンのサファイアが追加されました。1987年に5ドアワゴン(ターニア)が追加されました。1988年からRS コスワースはサファイアがベースとなり、1990年にはフルタイム4WDが採用され サファイア RS コスワース 4x4に変わりました。1989年のマイナーチェンジで後期型となりウインカーなどがスモークレンズに変わりました。1993年に後継車モンデオが登場し、シエラの名前は一代限りとなりました。(実車画像→ フォード シエラ サファイア)

 ミニカーは2011年に発売されたバンガーズ製です。初期の高性能版XR4i(右ハンドル イギリス仕様)をモデル化しています。コーギー系列のバンガーズのミニカーは1970年代のコーギーを思わせるややレトロな作風に最近のリアルな細部再現を追加して丁寧に仕上げられていました。このシエラもプロポーションが正確で、実車がうまく再現されていました。灯火類や室内、エッチングメタル製のワイパー、リアスポイラーやウィンドー周りの黒いモールなどの細部も良く出来ています。バンガーズはRS コスワースとそのレース仕様や4ドアのサファイアなどバリエーションを20種類ほどモデル化しています。これ以外のシエラのミニカーはソリドの当時物 XR4i、ポリスティルの当時物 XR4i、コーギーの当時物 1/36、トロフューの当時物 レース仕様、シャバックの当時物 サファイア、ビテスの当時物 サファイア レース仕様、ミニチャンプスのRS コスワース、オックスフォードの1/76などたくさんあります。実車の人気を反映しているのだと思いますが、モデル化されているのはほとんどが高性能版で、大人しい5ドアハッチバックは人気がなくコーギーの1/36と最近のネオ(レジン製)ぐらいしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD SIERRA XR4i 1
FORD SIERRA XR4i 2

 以下は1985年に発売されたソリド製の当時物 フォード シエラ XR4i (1/43 型番1340)の画像です。当時の定価が600円ほどの廉価版ミニカーでしたが、以前の廉価版ミニカーでよく使われていた安っぽい外観のフリーホイールを使わなくなったので見た目がかなり良くなりました。XR4iの特徴である2枚のリアスポイラーをきちんと再現しているなど価格を考えるとまずまずの良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA XR4i 3
FORD SIERRA XR4i 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA XR4i 5
FORD SIERRA XR4i 6

 以下は1989年に発売されたトロフュー製の当時物 フォード シエラ RS コスワース ストリート仕様 (1/43 型番01.88.6)の画像です。トロフューはレース仕様のモデル化がメインですが、これはそのベースとしていたストリート仕様です。プロポーションが良く、支柱の付いた大きなリアスポイラーを持つRS コスワースがうまく再現されていました。テールライトなど灯火類の塗装処理がされていませんが、トロフューのミニカーはそれらをデカール処理するのが基本となっていました。(トロフューはレース仕様がメインなので、デカール処理が必須だからです) ミニカーの箱には灯火類と車名ロゴのデカール以外にもドアミラーやワイパーの後付けパーツが付属していましたので、それらを使えばもっと見ばえが良くなります。(ただしドアミラーなどをキチンと付けるのはかなり面倒です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA RS COSWORTH 1
FORD SIERRA RS COSWORTH 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA RS COSWORTH 3
FORD SIERRA RS COSWORTH 4

 以下は1987年に発売されたドイツのシャバック(SHABACK)製の当時物 フォード シエラ サファイア (1/46 型番1080)の画像です。左ハンドルでトランク部分にGHIAのロゴがあるので、ドイツ版シエラの上級グレードのギア仕様をモデル化しています。シャバックらしいシャープな造形で実車がうまく再現され、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。リアウィンドーの左右には樹脂製のカバーのようなものが付いているのですが、これは実車に付いているカバーを忠実に再現したものでこの部分は妙に凝った作りになっていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。このモデルはフロントにグリルが無いのですが、イギリス版サファイアの実車画像を見ると小さなグリルが付いています。(イギリスは保守的なユーザーを考慮してフロントグリルを付けたのでしょう) シャバックは1/24でもサファイアをモデル化していますが、フロントグリルがある物(右ハンドル)とない物(左ハンドル)を作り分けています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE 1
FORD SIERRA SAPPHIRE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE 3
FORD SIERRA SAPPHIRE 4

 以下は1992年に発売されたビテス製の当時物 フォード シエラ サファイア RS コスワース ロードカー (1/43 型番716)の画像です。サファイアの高性能版 RS コスワースをモデル化しています。上記シャバック製のサファイアとそっくりですが、リアウィンドー横のカバーが全く同じ造形であることから、シャバック製の型を流用していると思われます。したがって基本的にはシャバック製とほとんど同じなのですが、よく見ると実車(RS コスワース)に即してボンネット前半の左右に放熱用のスリットが表現され、リアスポイラーを追加してホイールも変更されています。(単に型を流用しただけではないところに、ビテスの拘りが感じられます) ビテスはバリエーションでラリー仕様も数種類モデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 1
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 2

 以下はフロント(ボンネット放熱スリット)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 3
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 4

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RENAULT 25 1983 FRANCE

RENAULT 25
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 25


SOLIDO 1339 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.65m 全幅約1.78m エンジン 変速機: V型6気筒 2.7L 142HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでルノー 25のミニカー検索

ルノー 25 フランス 1983年

 

 ルノーの上級車ルノー 20/30の後継車としてルノー 25が1983年に登場しました。先代同様にリアにハッチバックドアがありますが、ノッチバックセダン風に見えるデザインになっていました。凹凸を無くしたフラッシュサーフェイスボディの空気抵抗は同様のデザインで有名であったアウディ 100よりも優れていたそうでした。エンジンを縦置きする前輪駆動車で、ルノー、プジョー、ボルボが共同開発したPRV V型6気筒2.7L(142HP)、4気筒2.1L(123HP)/2L、4気筒2.1Lディーゼルエンジンを搭載していました。

 

 1985年にアルピーヌ V6 ターボ用のV型6気筒2.5Lターボ(182HP)が追加されました。同時期にホイールベースを250㎜延長したリムジンが設定され、フランス大統領専用車としても使われました。1988年に本革シートや専用スーツケースを備えた高級仕様のバカラが設定されました。1988年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更された後期型となり、1992年に後継車サフランにモデルチェンジしました。総生産台数は約78万台でした。

 

 

 ミニカーは1985年に発売されたソリドの当時物です。この時期のソリドはコストダウンで細部の仕上げが簡素化されつつあったので、やや安っぽい感じがして高級車らしくありませんですが、プロポーションは悪くありません。(このピンク色のようなカラーリングも高級車らしくないです) ドアが開閉するギミック付きです。ソリドの別ブランドであるべレムからもほぼ同じものが発売されていますが、当時物はそれらのソリド製しかないようです。当時物以外ではイクソとノレブがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 25 1
RENAULT 25 2

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FIAT REGATA 1983 ITALY

FIAT REGATA
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FIAT REGATA


BBURAGO 4121 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 82HP 5段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでフィアット レガータのミニカー検索

フィアット レガータ イタリア 1983年

 

 1983年にフィアット 131の後継車としてフィアット レガータが登場しました。フィアット リトモをベースにしており、リトモにリアのトランクを追加したような構造でした。ただ車格はリトモより上で、全く異なるスラントノーズで別の車のようにデザインされていました。当初は4ドアセダンのみで、エンジンはリトモと同じ4気筒1.3L/1.5Lと、リトモ 105TC用をディチューンしたDOHC 4気筒1.6L(100HP)と4気筒1.7Lディーゼルでした。

 

 1984年に4気筒1.9L(65HP)ディーゼルエンジンが追加され、エステートワゴンのウイークエンドが追加されました。1986年のマイナーチェンジで、フロントグリル、バンパー、ドアハンドルなどが変更されました。(4本斜線のフィアット エンブレムがより目立つデザインになりました)その後、1.9LターボディーゼルやDOHC 4気筒2Lエンジンが追加され、1990年に後継車のテムプラにモデルチェンジしました。総生産台数は約82万台でした。(実車画像→ フィアット テムプラ)

 

 

 ミニカーは1986年に発売されたBブラーゴ製の当時物です。定価500円ほどの廉価版ミニカーでしたので、お世辞にも良い出来とは言いにくいですが、実車のイメージはある程度再現されています。ラリーカーのようなデカールが貼られていますが、このデカールは人目を引く為の飾りのようなもので、実車に即したラリーカー仕様という訳ではありません。また室内のステアリングホイールが省略されていて、ここまでやるかといった徹底した廉価版です。Bブラーゴの1/43は安価故にこのような簡素な作りなので私のコレクション対象からは少し外れるのですが、この当時のイタリア車の量産ミニカーはBブラーゴだけが作っているものが結構ありました。このレガータも当時物ミニカーではポリスティルの1/40と1/25とこのBブラーゴぐらいしかありませんでしたので購入した次第でした。最近になってレジン製の少量生産品(ELITE MODEL)やイタリアのミニカー付雑誌「FIAT STOY COLLECTIO」のNo.107でモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT REGATA 1
FIAT REGATA 2

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FIAT UNO 1983 ITALY

FIAT UNO
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FIAT UNO


BBURAGO 4120 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.64m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 56HP 5段変速
性能: 最高速155km/h  データーベースでフィアット ウーノのミニカー検索

フィアット ウーノ イタリア 1983年

 

 大ヒットしたフィアット 127の後継車としてフィアット ウーノが1983年に登場しました。イタル デザインによる背の高いボディはシンプルで機能的でした。高い車高はクラス最大の広い室内を実現し、フラッシュサーフェイス化されたボディは空力的にも優れていました。このパッケージングなどが評価されて1984年のEU カー オブ ザイヤーを受賞しています。ダンテ ジアコーサ式前輪駆動車で、3/5ドアハッチバックがありました。当初のエンジンは4気筒900㏄(タイプ45 45HP)/1.1L(タイプ55 56HP)/1.3L(タイプ70 68HP)でした。

 

 1985年に1.3L(105HP)ターボ エンジンを搭載し最高速200km/hの高性能版ターボ IEが追加されました。1986年に1.4L(70HP)ターボ ディーゼルも追加されました。1989年のマイナーチェンジで、前後のデザインがより空力に優れた形状に変更された後期型に変わりました。その後1Lエンジンの変更や1.4Lエンジンの追加が行われ、ウーノはこのクラスでは圧倒的な大ヒットとなり、1993年までに700万台以上も販売されました。1993年に後継車のプントが登場しました。

 

 

 ミニカーは1986年に発売されたBブラーゴ製の当時物です。定価500円ほどの廉価版ミニカーだったのでコスト重視の簡素な作りですが、プロポーションは悪くありません。ラリー車仕様になっているのは、人目を引くデコレーションとしてデカールを使っているからです。実際にデカールが付いていないとかなり地味です。同じような理由で当時の廉価版ミニカーはこのようなラリーカー仕様となっているものが多かったのです。なお前述したBブラーゴ製のフィアット レガータと同様に室内のステアリングホイールが省略されています。(インパネに取付けスペースがあるので、付いていたものもあったのかもしれませんが) ウーノは実車が大ヒットしたのに、当時物ミニカーはこれぐらいしか無く、地味な実用車は大ヒットしてもミニカーにはならないことが多いのです。最近になってノレブとプレミアムX(イクソ)、KESS MODEL(レジン製)などでモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT UNO 1
FIAT UNO 2

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LANCIA RALLY 037 1983 ITALY

LANCIA  RALLY 037
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA  RALLY 037


VITESSE 100 1/43 92mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.92m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2.1L スーパーチャージャー 280HP 5段変速
性能: 最高速190km/h 縦置エンジン ミドシップ搭載 データーベースでランチア ラリー 037のミニカー検索

ランチア ラリー 037 イタリア 1983年

 

 フィアット グループのラリーカー ランチア ストラトスフィアット 131 アバルトの後継車として1982年にランチア ラリー 037が登場しました。この車の正式な名前は単に「ラリー」ですが、一般的には開発コードの037をつけてラリー 037と呼びます。ラリー 037はランチア ベータ モンテカルロをベースにして開発されたグループBのラリー専用車で、DOHC 4気筒2L スーパーチャージャー(ワークス 280HP)エンジンを縦置きミッドシップ配置する後輪駆動車でした。ピニンファリーナがボディをデザインしているだけあって、普通のラリーカーとは違うセンスの良さを感じます。

 

 デビュー戦は1982年のツール ド コルスで、この年はほとんど活躍していません。1983年はモンテ カルロ、ツール ド コルス、サンレモなどで勝利し、マニファクチャー チャンピオンを獲得しています。1984年はフルタイム4WDを採用したアウディ クワトロが強く、ラリー 037はツール ド コルスの1勝しか挙げられず、マニファクチャーでは2位となりました。1984年頃にボディを軽量化しエンジンを2.1L(325HP)にパワーアップしたEVO(エボルツィオーネ) IIが登場しました。その後WRCは4WD車が主流となり、後輪駆動のラリー 037は勝てなくなり、1985年にフルタイム4WDのランチア デルタ S4が後継車となりました。(実車画像→ ランチア デルタ S4)

 

 

 ミニカーはビテス製の当時物で、ビテス初期の1983年頃に発売されました。フロント周りの造形など実車の雰囲気がうまく再現されていて、1980年代のミニカーとしてはかなり良い出来でした。当時のレースカーのミニカーのほとんどにはデカールが同梱されていて、デカールは自分で貼るものでした。これも自分でデカールを貼っていますが、ゼッケンなどを貼り残しています。ゼッケン「9」を貼ると1-2-3フィニッシュした1983年ツール ド コルスの優勝車のモデルとなります。またフロントに追加する補助灯、ワイパー、ドアミラーなどのパーツも付属しているのですが、取り付けていません。当時のビテスはこのような付属品が付くマニアックなミニカーでした。ビテスはストリート仕様(ストラダーレ)などバリエーションが約30種類ほどありました。これ以外のラリー 037のミニカーはソリドの当時物、イクソ、京商(1/18、1/43)、hpiレーシングなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA RALLY 037 1
LANCIA RALLY 037 2

 以下は1983年に発売されたソリド製の当時物 ランチア ラリー 037 (1/43 型番1327)の画像です。当時のソリドの廉価版ミニカーで、プロポーションは悪くないのですが、しょぼいホイールなど細部の仕上げが簡素です。1980年代前半はソリドだけではなくこのようなコスト最優先の安価なミニカーが多かったのでした。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA RALLY 037 3
LANCIA RALLY 037 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA RALLY 037 5
LANCIA RALLY 037 6

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