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アウディ クーペ GT 5S (B2) ドイツ 1981年
前述したアウディ クワトロが登場した翌年の1981年にアウディ クーペが登場しました。見た目はクワトロとそっくりですが、80 2代目(B2)のクーペで4WDではありませんでした。外観上の違いはクワトロはブリスターフェンダーですが、クーペは普通のフェンダーであることと、バンパーの形状が異なります。(なおブリスターフェンダーとは「膨れ上がったフェンダー」という意味で、タイヤをカバーする部分が張り出しているフェンダー形状のことです) エンジンは4気筒1.8L/5気筒1.9L/2L(115HP)/2.1Lを搭載し、5段/3段自動変速で高速186km/h(2L)の性能でした。
1984年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが4灯式から大型2灯式に変わり、バンパーもクワトロのようなボディと一体化した形状に変わりました。また同じ1984年に、クワトロと同じフルタイム4WD方式が搭載可能なクーペ クワトロ(クワトロ クーペではない)も追加されて、ますますクワトロとの違いがなくなりました。(見た目がほとんど変わらないので、これを記載するまではこのミニカーもクワトロだと思っていました) 1987年に80 3代目(B3)のクーペにモデルチェンジしました。総生産台数は約17万台(クーペ クワトロが約8000台)でした。
ミニカーは1981年に発売されたコンラート製の当時物です。コンラートはドイツの老舗玩具メーカーで、現在はトラックや産機などのミニカーを発売していますが、1980年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも発売していました。(参照WEBサイト→CONRAD WEB SITE) 当時のコンラートのミニカーは同時期のシュコーと非常によく似た作風で、出来ばえも同等レベルでした。このクーペは前述した同じコンラート製のクワトロのバリエーションのようなものですが、クワトロとクーペの外観上の違いを再現していて良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。クワトロのミニカーはたくさんありますが、見た目がほとんど変わらない為でしょうか? クーペ B2のこれ以外の当時物ミニカーはなくまた当時物以外もありません。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル アスコナ C セダン ドイツ 1981年
オペル アスコナの3代目アスコナ Cは1981年に登場しました。オペルとしてはカデット Dに次ぐ2番目の前輪駆動車でした。カデット Dをベースにしており、パーツの多くを共有していました。外観もカデット Dと似たような雰囲気で、大きめの角形ヘッドライトとスラントノーズを採用したごくシンプルなデザインでした。ボディ形式には2/4ドア3ボックスセダンと5ドアハッチバックがありました。当初のエンジンは4気筒1.3L/1.6Lと4気筒1.6Lディーゼルでした。
アスコナ CはGMグループの世界戦略車(Jカー)で、姉妹車にはイスズ アスカ、ヴォクスホール キャバリア、シボレー モンザなどがありました。1982年に4気筒1.8Lエンジン、1986年に4気筒2L(113HP)エンジン搭載の高性能版GTが追加されています。1984年のマイナーチェンジでフロントグリルなどの意匠が小変更されました。見た目が無国籍で癖が無いのが良かったのか、この車はドイツのベストセラーカーにもなりました。1988年に後継車ベクトラが登場し、アスコナの名前は消えました。総生産台数は約170万台でした。
ミニカーは1981年に発売されたガマ製の当時物です。ガマは1976年に倒産したシュコーの金型の一部を引き継いだことで、フロントグリル/ヘッドライト/バンパーを一体成形するシュコーの作風を踏襲していました。この作風の為フロントノーズ部分がやや平板な感じですが、全体的には当時のミニカーとして良い出来ばえでした。ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ガマはハッチバックもモデル化しており、この当時のオペル車をガマは精力的にモデル化していました。実車と違ってミニカーではデザインが平凡なアスコナ Cは人気が無かったのか、これ以外の当時物ミニカーはありません。当時物以外でもネオ(レジン製)のカブリオレ(ディーラー経由の特注仕様)があるだけです。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 レパード 2800X F30型 日本 1981年
1979年に日産 ブルーバード (910型)が登場し、それまで設定されていた6気筒エンジン版が廃止されたので、その後継車として高性能スペシャリティカーのレパードが1980年に登場しました。ブルーバード (910型)の北米仕様のマキシマをベースにした設計で、広いリアウインドー、大きく傾斜したスラントノーズなどダイナミックなデザインが特長で、デジタルメーターやドライブコンピュータなどの先進電子装備を備えていました。4/2ドアハードトップの2タイプがあり、姉妹車として角型4灯ヘッドライトのレパード TR-X(トライエックス)も登場しました。
当初は4気筒1.8L(115HP)Z型、6気筒2/2.8L(145HP)のL型エンジンを搭載し、3段AT/5MTで最高速は180Km/h(2.8L)の性能でした。1981年に2Lターボエンジンが追加され、1982年のマイナーチェンジでは何故か2.8Lエンジンが廃止されました。1981年に同じようなコンセプトの高級車としてDOHC 6気筒2.8L(170HP)のハイパワーエンジンを搭載したトヨタ ソアラが登場したことで、レパードはエンジン性能で見劣りするようになりました。1984年に6気筒3Lターボ(230HP)エンジンが追加されましたが、時既に遅く人気を挽回することはできませんでした。1986年にレパード 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1981年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ボディサイドにTURBOのロゴがあるので、1981年に追加されたターボ仕様をモデル化してます。当時のダイヤペットの協力会社の中ではセンスの良かった12番工場製で、特徴的なフロント周りのデザインがうまく再現されています。灯火類などの細部もリアルで、かなり良い出来ばえのミニカーに仕上がっています。実車があまり人気がなかったので、レパード 初代の当時物ミニカーはこのダイヤペットしかないようです。当時物以外ではトミカ リミッテドのレパード 4ドアとそのTR-X仕様、ハイスピード(レジン製)のレパード 2ドアなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ハイラックス (30/40系 輸出仕様) 日本 1981年
日野自動車はコンテッサの4気筒893㏄エンジンを流用した、FR方式の小型トラック/ライトバンのブリスカ(BRISKA)を1961年に発売しました。1965年にエンジンを1300㏄に変更したブリスカ 1300にモデルチェンジし、積載量1tのピックアップとなりました。1966年に日野自動車はトヨタ自動車と業務提携し、日野は大型車に専念することになり、ブリスカの販売権はトヨタに移りました。1968年にブリスカはモデルチェンジし、ハイラックス(初代 10系)に名前が変更されました。当初のエンジンは1.5L(70HP)で1971年に1.6L(83HP)に変更されました。なおトヨタには同じようなピックアップでスタウト(STOUT)もありましたが、後にハイラックスに統合されました。 (実車画像→ ハイラックス 初代(10系))
1972年にハイラックス 2代目(20系)が登場しました。先代の1.6Lに加えて2L(105HP)エンジンを搭載するハイウェイが追加され、ハイウェイには3段自動変速機が設定されました。1975年のマイナーチェンジで、フロントグリルが変更され、エンジンは1.6Lだけとなりハイウェイは廃止されました。 (実車画像→ ハイラックス (20系) 1975)
1978年にハイラックス 3代目(30/40系)が登場しました。ヘッドライトが丸形2灯式となり、アメリカ市場対応で乗用車的な装備と乗り心地となりました。標準ボディとロングボディが設定され、上級モデルのスーパーデラックスはキャビン部分を長くして室内を広くしていました。1979年にディーゼル エンジン(4気筒2.2L)エンジンが追加され、2Lエンジンを搭載したハイラックス初の4WD仕様も追加されました。1981年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが角形2灯式に変更されました。なおハイラックスという名前はHIGHとLUXURYを合成した造語で、豪華な商用車を目指した物だったので、その名前にふさわしい車となりました。1983年にハイラックス 4代目(50/60/70系)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1983年頃に発売された当時物です。ハイラックス 3代目で角型ヘッドライトを採用したマイナーチェンジ後の左ハンドルの輸出仕様をモデル化しています。メーカーは不詳でディーラー向けの販促用ノベルティ(トヨタ特注品)として作られたもので、市販されたものではありません。(私はミニカー専門店経由で入手しました) 北米ではこの類のピックアップトラックの人気が高かったので、北米向け販促品として使われたのでしょう。当時としては珍しい1/43サイズのミニカーで、あまり良い出来ばえではありませんが、浮き出し加工されたTOYOTAロゴが付いたリヤゲートなどに実車の雰囲気がそこそこ再現されています。ドア/ボンネットが開閉するギミック付きです。ハイラックス 3代目までのミニカーはトミカが初代の郵便車仕様と3代目の4WDとキャンピングカー、ダイヤペットが3代目の4WD、アシェットの懐かしの商用車コレクションが3代目の灯油配達仕様/郵便車仕様/製茶業仕様をモデル化しています。 以下はフロント/ボンネット開いたエンジンルーム)とリアの拡大画像です。なおボンネットはヒンジが破損したので、ボンネットを外した状態で撮影しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ソアラ 2800GT エクストラ Z10型 日本 1981年
トヨタ ソアラは豪華で高性能なスペシャリティカーとして1981年に登場しました。外観は定番のロングノーズ/ショートデッキ スタイルですが、高級感が感じられる上品なデザインでした。見た目は大人しいですが、6気筒2L(125HP)1Gと2.8L(170HP)5M-Gの高性能DOHCエンジンを搭載し、4段AT/5段MTで、最高速は200km/h以上と国産車トップの高性能でした。デジタル表示のスピードメーターとLEDバーのタコメーターを組み合わせた未来的なデジタルメータなど、先進的な装備も満載でした。
発売直後に2Lターボエンジンが追加され、1982年にはATも制御するエンジン総合制御システムTCCSが採用されました。1983年にマイナーチェンジされ、ターボにインタークーラーが付けられ、2Lの1GにDOHCが追加され、1985年には2.8Lが3Lに変わりました。(高性能エンジンのオンパレードでした) 発売当時の2800GTは300万円と高価で、当初は誰が買うんだろうかと思いました。しかしソアラは大ヒットして、この頃から始まるハイソカーブームの先駆けとなりました。先に登場していた同じコンセプトの日産 レパードは、ソアラの圧倒的なエンジン性能の前に完敗しました。1986年にソアラ 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーはダイヤペットの当時物で、1981年に発売された当時物です。ダイヤペットの協力工場の144番工場製で、プロポーションはまずまずで、フロントグリルの造形は結構リアルで当時のミニカーとしては良く出来ていました。ただ全体的にややごつい出来ばえなので、繊細なソアラのイメージが今ひとつです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ダイヤペットは2000GT ターボ、ボディに透明プラスチックを使った2000GT ターボ、1/30の2800GTも作っていました。ソアラ 初代の当時物ミニカーはトミカがあり、当時物以外ではトミカ リミッテド、コナミ、リアルX、アオシマ DISMの前期型/後期型、国産名車コレクション、レジン製ではイグニッションモデルやMARK43などがあります。 最近の少量生産レジン製ミニカーはメイクアップ系(アイドロンやビジョンなど)は出来が良いものの高価で、それ以外の新興ブランドのレジン製ミニカーはその出来ばえを考慮しても理解できない法外な価格で経年劣化があるので、とても買う気にはなりません。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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