ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CHRYSLER DODGE CHALLENGER R/T 1971 USA

CHRYSLER DODGE CHALLENGER R/T
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CHALLENGER R/T


MATTEL MATCHBOX 0764ME 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 425HP 3/4段手動変速
性能: 最高速225km/h  データーベースでダッジ チャレンジャーのミニカー検索

クライスラー ダッジ チャレンジャー R/T アメリカ 1971年

 

 フォード マスタングが大成功したことで、ライバルメーカーはマスタングに対抗するモデルを開発しました。GMのシボレー カマロ(ポンティアック ファイアーバード)、クライスラーのダッジ チャレンジャー(プリマス バラクーダ)、AMCのジャベリンなどが対抗馬として登場しました。1970年に登場したダッジ チャレンジャーのデザインは兄貴分の1966年チャージャーと同じデザイナーが担当し、サイドラインがよりダイナミックになっています。車幅が1.9mもあるので、幅広いフロントグリルは実にかっこいいです。同時に登場したプリムス バラクーダ 3代目はチャレンジャーの姉妹車でした。

 

 エンジンは6気筒3.7L(110HP)、V型8気筒5.2L/6.3L(330HP)、V型8気筒7L/7.2L(375HP)など多くのバリエーションがありました。高性能版のR/TはV型8気筒6.3L/7.2Lなどを搭載し、さらにV型8気筒5.6L(290HP)エンジンを搭載したトランザムレース用のホモロゲーションモデル T/A(トランザム)が2500台限定生産されました。チャレンジャーは初年度に8万台も売れて人気がありましたが、小型マッスルカーの需要は排ガス規制などの影響で低迷していき、チャレンジャーも1974年には生産中止となりました。1978年にチャレンジャー 2代目が登場しましたが、これは三菱 ギャラン ラムダのアメリカ仕様で、マッスルカーではありませんでした。

 

 

 ミニカーはマッチボックスのマッスルカーシリーズの1台で1998年に発売されました。マッチボックスのマッスルカーシリーズはいずれも良い出来ばえですが、このチャレンジャーもプロポーションが良く室内などの細部もよく出来ています。ただし当方の所有するこのチャレンジャーはマッチボックスのオリジナルではなく、2000年頃にマテルがマッチボックスの型を流用して製造したものです。オリジナルに比べると底板部分の塗装仕上げが省略されているようですが、それ以外はオリジナルと変わりないようです。(1997年にマッチボックスはマテル傘下のブランドになっています) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE CHALLENGER 1
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 2

 以下は2014年に発売されたGREEN LIGHTのチェレンジャー 「ワイルド スピード X2 2003」(型番86207)の画像です。新しいだけあって細かいところはよりリアルですが、個人的にはマッチボックスのややレトロな作風のほうが好きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 3
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 4

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STUTZ BLACKHAWK I COUPE 1971 USA

STUTZ BLACKHAWK I COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
STUTZ BLACKHAWK I COUPE


IXO PREMIUMX PRD015 1/43 124mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7.5L 425HP 3段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでスタッツ ブラックホークのミニカー検索

スタッツ ブラックホーク I 型 クーペ アメリカ 1971年

 

 1971年にスタッツ ブラックホークが登場しました。1920年代の有名なスポーツカー スタッツ ブラックホークと同じ名前ですが、このスタッツは1968年に設立されたスタッツ モーター社(Stutz Motor Car of America)の高級車でした。基本のドライブトレーンはGM ポンティアック グランプリ 2代目(1969年)をベースにしており、クライスラーのデザイナー V.エクスナーがボディをデザインしていました。縦型のフロントグリルと大きなヘッドライト、リアに背負ったスペアタイヤなどややノスタルジックなデザインが特徴で、ボディはイタリアで架装されました。(実車画像→ GM ポンティアック グランプリ 1969)

 

 豪華な内装や高度な装備を持つ非常に高価な車で、オーナーにはエルヴィス プレスリーやフランク シナトラなどの有名人がいました。当初はクーペだけでしたが、後にセダンやベアキャットと呼ばれるコンバーチブルも追加されました。リアのデザインなどが小変更され、1978年にベースのポンティアックが3代目に変わりダウンサイジングされたので、1980年にブラックホークもダウンサイジングされました。1987年に生産中止となり総生産台数は約600台でした。スタッツ モーター社はその後も量産車をベースにした高級車を少量生産していたようですが、現在は活動していないようです。(実車画像→ スタッツ ブラックホーク セダン 1981)

 

 

 ミニカーは2013年に発売されたイクソの別ブランド プレミアムX製です。スペアタイヤを後方に突き出した(バンパーの代わりらしい)、初期のI型のクーペをモデル化しています。実車のレトロで派手なデザインがうまく再現してあり、室内もリアルな造形で良く出来ています。コンバーチブルとそのハードトップ仕様など6種類ほどのバリエーションがありました。これ以外のブラックホークのミニカーはホットホイールの1/64、グリーンライトのエルヴィス プレスリー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

STUTZ BLACKHAWK I COUPE 1
STUTZ BLACKHAWK I COUPE 2

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MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 1971 GERMANY

MERCEDES-BENZ 350SL (R107)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107)


MARKLIN 1839 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.39m 全幅約1.79m エンジン 変速機: V型8気筒 3.5L 195HP 5/4段変速/4段自動変速
性能: 最高速215km/h  データーベースでメルセデス ベンツ SL(R107/C107)のミニカー検索

メルセデス ベンツ 350SL (R107) ドイツ 1971年

 

 メルセデス ベンツ 350SLは前述した280SLの後継車として1971年に登場しました。コンパクト メルセデス 初代 (W114)のシャーシにSクラスのV型8気筒3.5L(195HP)エンジンを搭載した2シータ車で、脱着できるハードトップ又はソフトトップを備えていました。同時にホイールベースを254mm延長した4シータークーペ(トップは固定式)の350SLC(C107)も登場しました。このSLCはSクラス クーペ(W111)の後継車でもありました。

 

 SLクラスは現在もスポーツカーとして続いていますが、SLCはSクラスのクーペ(高級パーソナルカー)といった性格の車(1990年代まで続いたSEC)に変わっていきました。1973年にはV型8気筒4.5L(225HP)、1974年には廉価版の6気筒2.8L(185HP)エンジンが追加されました。この車は1989年まで生産され、18年間の総生産台数は約24万台でした。1989年にSLシリーズ4代目(R129)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは鉄道模型の老舗メルクリンの当時物で、1971年に発売されました。メルクリンらしい肉厚の薄いシャープな造形で、当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。(ホイールが当時流行だったフリーホイールになっているのが、今ひとつですが) ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内も良く見えますが、メルクリンのミニカーは室内(インパネ)をあまり再現していません。これ以外の当時物ミニカーはコーギー、ノレブ、マッチボックスなどがありました。当時物以外では、ミニチャンプス、イクソ、デルプラドの世界の名車シリーズなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 1
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 2

 以下は1972年に発売されたコーギー製のメルセデス ベンツ350SL (1/43 型番393)の画像です。コーギー流の玩具的なデフォルメがされていて、全体的に寸詰まりな感じになっています。このホイールもフリーホイールですが、見た目はあまり安っぽくはありません。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 3
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 5
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 6

 以下は2003年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズ メルセデス ベンツ 350SL (1/43 No.28)の画像です。フロントウインドーが大き目でプロポーション的には今ひとつですが、一昔前の雑誌付きミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 7
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 9
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 10

以下は1971年に発売されたノレブ製のJETCARシリーズ メルセデス ベンツ 350SL (1/43 型番821)の画像です。ノレブのJETCARシリーズは当時の廉価版ミニカーでしたので、灯火類などが簡素な仕上げですが、プロポーションは悪くないです。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 11
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 12

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。ボンネットは立て付けが悪く、完全に閉まっていませんが、少し力を入れると上図のように閉まります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 13
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 14

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PORSCHE 917K 1971 GERMANY

PORSCHE 917K
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K


BRUMM R221 1/43 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.12m 全幅約1.98m エンジン 変速機: 空冷水平対向12気筒 4.9L 600HP 5段変速
性能: 最高速354km/h  データーベースでポルシェ 917のミニカー検索

ポルシェ 917K ドイツ 1971年

 

 1969年のレギュレーション変更で排気量5Lのグループ4(スポーツカー)の認証に必要な生産台数が50台から25台に緩和されました。そこでポルシェはグループ4への進出を決め、908の8気筒をベースにして開発した水平対向12気筒4.5L(520HP)エンジンを搭載する917が1969年に登場します。シャーシはアルミ合金のスペースフレーム構造で、ボディはFRP製です。908と同じサスペンション連動のテールフラップを持つクーペスタイルで、ショートテールの917(1970年から917Kと呼ぶ)とロングテールの917 LHがありました。

 

 デビュー戦は1969年のスパで、たった1周でリタイアしています。このシーズンはルマンはリタイアで、オーストリアで1勝しただけでした。ハイパワー過ぎて操縦性に問題があったようです。1970年のポルシェはワークス活動を休止し、JWオートモーティブにレース活動を委託しました。エンジンが4.9Lに拡大され、917のショートテールはテール後端を跳ね上げてダウンフォースを得るデザインに変更され917Kとなりました。この改良で917Kは操縦性が向上し、10戦で7勝する強さを発揮しました。ルマンではポルシェ初の総合優勝を遂げ、メイクスチャンピオンも連覇しました。

 

 

 1971年も917Kの勢いは続き11戦で7勝(ルマンは連覇)し、メイクスチャンピオンを3連覇しました。917があまりに強かったのでレースが成立しなくなり、1972年にメイクスチャンピオンの対象が排気量3Lまでのオープントップ プロトタイプカーに限定され、917は参戦できなくなりました。そこでポルシェはカンナム(CAN-AM:カナディアン アメリカン チャレンジカップ)に軸足を移し、ターボチャージャーで1000HPにパワーアップした917/10Kを開発しました。1972年には917/30Kを追加しマクラーレンなどを退けて1972年のシリーズチャンピオンとなりました。(参照画像→ ポルシェ 917/30K)

 ミニカーはブルム製で、1994年頃の発売です。1971年モンザの優勝車をモデル化しています。現在の感覚でみると、テールフィンが分厚いなど大味なところがありますが、当時としては結構良い出来ばえでした。ブルムは917だけで約50種類のバリエーションを作っています。917のミニカーは非常にたくさんあります。当時物ではソリドの917Kと917/10、コーギーの917Kと917/10、マーキュリー、ポリトーイ、メーベトイなど当時の老舗ブランドのほとんどがモデル化しています。最近のものではミニチャンプス、オートアート、ノレブ、エブロなど約270種類がモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 917K MONZA 1971 1
PORSCHE 917K MONZA 1971 2

 以下は1994年に発売されたブルムのポルシェ 917K #23 ルマン 1970 優勝車(1/43 型番R218)の画像です。1970年ルマンの優勝車をモデル化しています。このルマンではポルシェ 917L #3が2位、ポルシェ 908/2L #27が3位になり、1-3位をポルシェが独占しました。上述したモンザ優勝車の917Kはテールフィンが付いていますが、この917Kはテールフィンはなくテール後端が跳ね上がったデザインとなっています。ブルムは1970年ルマン関係の917だけでも10種類以上をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K LE MANS 1970 1
PORSCHE 917K LE MANS 1970 2

 以下は2000年に発売されたブルムのポルシェ 917K #20 'スティーブ マックイーン 栄光のルマン' (1/43 型番なし)の画像です。このミニカーは1971年に上映された映画 '栄光のルマン' で、主人公に扮するスティーブ マックイーンがドライブした劇中車#20をモデル化しています。この映画は1970年ルマンの実際の映像と映画用の映像を組み合わせて編集した、本格的なカーレース中心の映画でした。ルマンの実際の映像は撮影用にカメラを搭載したポルシェ 908/02 #29が1970年のルマンに参戦して撮影しました。ミニカーの箱は実車と同じ空/オレンジ色の専用箱で、箱の中にはスティーブ マックイーンと映画のハイライトシーンの画像が印刷された背景が付いていました。1000台の限定生産品でこれには箱に'No.0763/1000'というシリアル番号が表示されています。(値段は通常品の約2倍と高かったです) なお残念なことにドライバーフィギュア(スティーブ マックイーン)は付いていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K LE MANS 1970 3
PORSCHE 917K LE MANS 1970 4

 以下は1998年頃に発売されたブルムのポルシェ 917K #24 #25 スパ 1000㎞ 1970 (1/43 型番SR219)の画像です。1970年のスパ 1000㎞で優勝した917K #24とリタイアした917K #25の2台をセットにして、レースのスタートシーンを再現した物です。当時の実際の画像がWEB上にありましたので、それを再現しているのでしょう。(参照サイト→ SPA 1000㎞ 1970) 通常品にはドライバーフィギュアが付いていないのですが、これにはドライバーフィギュアが付いています。これも限定生産品で、値段が25000円とかなり高価でしたので、生産台数は多分500台以下でしょう。これと同じ物が梱包箱を変更して型番AS60(限定生産250台)で2015年に再販されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K SPA 1970 SET 1
PORSCHE 917K SPA 1970 SET 2

 以下は2018年に発売されたルマン24時間レースカーコレクションの917K ルマン #21 1970年(1/43 No.009)の画像です。メーカーはスパークの関連会社です。このルマン24時間レースカーコレクション シリーズに共通する、従来の雑誌付きミニカーのレベルを超えた良い出来ばえです。モデル化しているこの#21はエンジンのトラブルでリタイアしています。なお2020年にルマン24時間レースカーコレクションはNo.054で、優勝車の#23もモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K LE MANS 1970 5
PORSCHE 917K LE MANS 1970 6

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RENAULT 17 TS 1971 FRANCE

RENAULT 17 TS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 17 TS


SOLIDO 196 1/43 98mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 90HP 5段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでルノー 15/17のミニカー検索

ルノー 17 TS フランス 1971年

 

 スポーティーカーのルノー フロリード/カラベルの後継車として1971年にルノー 15/17が登場しました。ルノー 12をベースにした前輪駆動車で、ボディはファーストバックの2ドア クーペのみでした。ハッチバックのように見えますが、独立したトランクを持ちトランクリッドがありました。17は15の上級車で、15は角形2灯式ヘッドライトに全面ガラスのリアクオーター、17は丸形4灯式ヘッドライトにルーバーの付いたリアクオーターと差別化されていました。

 

 エンジンは4気筒1.3L(60HP)と1.6L(90HP)があり、17には1.6Lが搭載され15は1976年以降は1.3Lだけとなりました。最高速は145/km/h(1.3L)、170/km/h(1.6L)でした。17にはインジェクション仕様エンジン(108HP)搭載の高性能版TSがあり、TSは1975年にゴルディーニに改名されました。1976年のマイナーチェンジで、フロントグリルを囲むクロームモールがボディカラーと同色化されるなどデザインが変更されました。1979年に生産中止となり、後継車のフエゴが1980年に登場しました。総生産台数は約9万台でした。

 

 

 ミニカーは1972年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドらしいシャープな造形で、特徴的なフロントグリルやリアクオーターがうまく再現されています。当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえで、購入した時は実にかっこいいと思いました。ソリドはラリー仕様もモデル化していました。これ以外の15/17の当時物ミニカーはソリドの別ブランドのべレムの15、ソリドをコピーしたオートピレンの17、ノレブの15/17、ポリスティルのRJシリーズの15 1/55、マッチボックスの17などがありました。当時物以外ではイクソ、ノスタルジー、ノレブ(当時物をリファインした物など)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 17 TS 1
RENAULT 17 TS 2

 以下は1975年に発売されたソリド製のルノー 17 モロッコ ラリー仕様 1974 (1/43 型番37)の画像です。上記の型番196にデカールを貼ったバリエーションで、1974年のモロッコラリーで2位となった6号車をモデル化しています。本来はボディ側面にもゼッケン #6があるのですが、これはデカールを貼っていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 17 TS RALLY 1
RENAULT 17 TS RALLY 2

 以下は1975年頃に発売されたオートピレン製のルノー 17 TS (1/43 型番341)の画像です。ボディのほとんどは上記のソリド製をコピーした物ですが、ボンネット開閉ギミックを追加してオートピレンなりの工夫がされています。1971年頃に倒産したディンキー(仏)のミニカーの一部は倒産後もスペインのオートピレンで製造されていて、それはスペイン製ディンキーと呼ばれています。そのスペイン製ディンキーの型番1451として、このオートピレンのルノー 17とほぼ同じものが発売されていました。なおオートピレンは何故か前車軸の支持構造を自社流のプラスチック製に変更している場合が多いのですが、この変更部分はプラスチックの経年変化でほとんどがへたっています。このルノー 17も前車軸がほぼ外れていたので、前車軸の下にウレタンフォームをかまして撮影しています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 17 TS 3
RENAULT 17 TS 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 17 TS 5
RENAULT 17 TS 6

 以下は1975年に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 17 TS ラリー仕様 (1/43 型番846)の画像です。ノレブはプラスチック製の当時物ミニカーで15と17をモデル化していました。これはそれをダイキャスト製に変更して販売したものです。この当時のノレブのミニカーは廉価版ミニカーの類でしたからホイールなどが安っぽいですが、プロポーションは悪くありません。なおラリー仕様といっても特にどのラリーの仕様ということはないようで、デカールを貼ってそれらしくしたものです。ノレブは2000年代になって当時物のミニカーの型を流用して仕上げレベルをリファインした15/17を数種類ほど発売しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 17 TS 7
RENAULT 17 TS 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 17 TS 9
RENAULT 17 TS 10

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