Sorry Japanese Only
スバル R-2 日本 1969年
1967年に登場したホンダ N360の大ヒットに続き、スズキ フロンテやダイハツ フェローなどが登場しスバル 360は時代遅れになり、後継として1969年に登場したのがR-2でした。360の基本構造を継承しながら、ホイールベースを120mm延長し居住性を向上させ、フロントにトランクスペースを追加していました。ボディは全鋼製のモノコックで、360のイメージを近代的にしたセンスの良いデザインでした。エンジンは360のシリンダーをアルミ合金製に変更して30HPにパワーアップしていました。4段変速、最高速度115km/hの性能でした。
1970年に36HPにチューンしたエンジンを搭載したスポーツ仕様のSSが追加されました。1971年のマイナーチェンジでは標準エンジンが32HPにパワーアップされ、さらにエンジンを水冷化したLシリーズや、豪華で高性能なGSSが追加されました。発売当初のR-2は結構売れたものの新車効果がなくなると販売が鈍り、エンジンのパワーアップや水冷化で盛り返そうとしたようですが、効果はあまりなかったそうです。そんな訳でR-2は3年間生産されただけで、1972年に水冷エンジンの後継車レックスに切り替わりました。
ミニカーは1970年に発売されたダイヤペットの当時物です。プロポーションが良いので実車のイメージがうまく再現されていて、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえです。ドア開閉ギミックが付いています。その他の当時物ミニカーとしてはトミカもありました。当時物以外では、京商のポリストーン製 1/43、エブロなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1067
イスズ ベレット 1600GT タイプ R 日本 1969年
1963年に登場したイスズ ベレットはヒルマン ミンクスの後継車として開発されました。ベレットという名前は上級車ベレルの小型版という意味です。オーソドックスな設計のベレルとは異なり、4輪独立懸架、ラックアンドピニオン式ステアリング、日本初のディスクブレーキなどの先進的な技術を採用した意欲的な小型車でした。ボディは2/4ドアセダンで、イタリア車的なスポーティなスタイルでした。当初は4気筒1.5L(63HP)エンジンと1.8L(50HP)ディーゼルエンジンを搭載し、4段変速で最高速度137km/h(1.5L)の性能でした。
1966年のマイナーチェンジでヘッドライトが丸型2灯からに丸型4灯に変わり、1.3Lエンジンが追加され、角形2灯ヘッドライトでリジット リアサスペンションを採用したBタイプも設定されました。1968年には1.6Lエンジン、1971年には1.8Lエンジンが追加されました。1964年に2ドアクーペに新開発の1.6L(88HP)エンジンを搭載したスポーツ仕様の1600GTが登場し、日本初のGTとして優れた操縦性と軽快なデザインで人気がありました。その後前輪ディスクブレーキ採用、エンジンのパワーアップ(90HP)やSOHC化など改良が施されました。1969年には117 クーペ用のDOHC 4気筒1.6L(120HP)エンジンを搭載しサスペンションを強化した最強モデルの1600GT タイプ R(GTR)が追加されました。1973年に生産中止となりました。
ミニカーは2002年に発売されたエブロ製です。最強仕様の1600GT タイプ Rをモデル化しています。黒いボンネットと2分割されたバンパーの間にフォグランプを備えているのは1600GT タイプ Rの特徴です。プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されています。実車に即したカラーリングで、ホイールなどの細部もリアルでとても良く出来ています。当時物ミニカーではミクロペットの4ドアセダンと2ドアクーペがあり、その型を引き継いだダイヤペット初期の2ドアクーペがありました。当時物以外ではコナミの1600GT タイプ R 1/64、トミカ リミッテドの1300 4ドアセダン(丸形2灯と丸形4灯)と1500 4ドアセダン(丸形4灯と角形2灯)と1600GT タイプ Rと1800GT 1/64、エブロの1600GTと1600GT タイプ R、国産名車コレクションの1600GT タイプ Rなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1072
イスズ ベレット MX1600 日本 1969年
現在のいすゞ自動車はトラックとバスしか生産していませんが、1990年代までは乗用車も生産していました。(以後 いすゞをイスズと表記します) 1960年代の高性能なベレット 1600GT タイプ Rは人気があり、ツーリングカーレースに参戦していました。1969年には117 クーペ用のDOHC 4気筒1.6Lエンジンをミドシップ搭載した本格的なレーシングカー イスズ ベレット R6を開発して、1969年日本GPに参戦しました。(結果は周回数不足で未完走扱いでした) (実車画像→ イスズ ベレット R6)
1969年の東京モーターショーでミドシップエンジンの2シーター スポーツカー ベレット MX1600が公開されました。 (実車画像→ ベレット MX1600) レーシングカーのイスズ ベレット R6をベースにしていて、ボディはカロッツェリア ギアのデザインでした。直線的なエッジの効いたデザインで、リトラクタブルヘッドライトを採用していました。この車は量産化に向けてヘッドライトを丸形4灯式に変更するなど改良されたII型が、1970年の東京モーターショーで公開されました。結局この車は量産化されなかったのですが、もし市販されていたら日本初のミドシップ スポーツカーになっていました。
ミニカーは1972年に発売されたダイヤペット製の当時物です。1970年に公開されたベレット MX1600 II型をモデル化しています。プロポーションが良く、4灯式ヘッドライト、その上にあるボンネット上のスモールランプ(プラ製の別パーツ)、テールライトなど当時のダイアペットとしてはリアルな仕上げがされていました。フロント/リアカウル/ドアが開閉するギミック付きで、シート背後にミドシップ搭載したエンジンが再現されています。実車の知名度が低かったのであまり売れなかったようですが、この当時のダイヤペットの傑作ミニカーの一つと言えるでしょう。MX1600のミニカーは最近までこのダイヤペット製しかなかったのですが、2010年にCAMがレジン製でI型とII型の両方をモデル化しています。なおイスズ ベレット R6はエブロがレジン製(製造はスパークとのこと)でモデル化しています。 以下はダイヤペットのフロント/フロントパネルを開いた画像とリアパネルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1825
イスズ BU06型 バス 東京都営バス 日本 1969年
戦前の川崎航空機工業が戦後に川崎産業と改称し、バス車体製造を始めたのがいすゞバス製造の始まりでした。1950年にいすゞ自動車と提携し、その後同業他社との合併などで社名は何度か変わっていますが、主要な国産バス製造メーカーでした。1995年にいすゞバス製造に社名変更し、1997年にはいすゞ自動車の100%子会社となりました。2003年に日野自動車といすゞ自動車のバス部門が統合されジェイ バスが発足し、現在いすゞバス製造はジェイ バスの宇都宮事業所になっています。
1960年代にはBU系大型バスが登場し、1960-1970年代に路線バスや観光バスとして使われました。特に川崎車体が架装した高速観光バスはその独特の?線型ボディとフロントウインドー形状の見た目から「オバQ バス」と呼ばれました 1980年にBU系の後継車のC系が登場しました。(「オバQ」を知らない人はWEBで検索してください) (実車画像→ BU系観光バス オバQ バス)
ミニカーは1973年に発売されたダイヤペット製の当時物です。BU06型の低床式都営バスをモデル化しています。箱には縮尺1/40と明記されていますが、ミニカーの寸法から逆算すると1/45から1/50ぐらいとなりますので、当サイトでは1/50ということにしています。当時の都バスのカラーリングや「ワンマン」などの各銘板が再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。折り戸ドア/リアスライドドア/リアパネルが開閉するギミック付きで、さらにボディを傾けることで前輪の操舵もできます。ボディ側面の青ラインや各銘板は紙のシールなのですが、このミニカーは保存状態が良いのできれいな状態です。(リアのナンバープレートは最初から付いていたオリジナルです) バリエーションとして大阪市営バス仕様(実在しないようですが)と幼稚園バス仕様もありました。 以下はフロントの拡大画像と折り戸ドア/リアスライドドア開閉ギミック動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1875
スズキ キャリイ バン 日本 1969年
スズキ株式会社の始まりは1909年に創業した鈴木式織機製作所で、自動織機、精密機械を製作する会社でした。同社は事業の多角化を図りオートバイの開発を始め、1954年に社名を鈴木自動車工業に変更しました。1955年にドイツの超小型車ロイトを参考にして四輪軽自動車スズライトを発売しました。スズライトは空冷2ストローク2気筒360㏄(16HP)エンジンを搭載した前輪駆動車で、4人乗りの四輪軽自動車でした。
スズライトの商用車として軽トラック スズライト キャリー 初代(FB型)が1961年に登場しました。空冷2ストローク2気筒360㏄(21HP)エンジンを搭載するセミキャブオーバーの後輪駆動車でした。1964年にはバンが追加され、低価格で信頼性の高い軽商用車として成功しました。1965年にエンジンや足回りを改良した2代目(L20型)にモデルチェンジしました。(実車画像→スズキ スズライト キャリー 初代)
1966年に3代目(L30型)が登場し名前がキャリーに変更されました。(2代目(L20型)も1969年まで併売されました) 基本構造は先代をベースにしていましたが、キャブオーバーのデザインとなりました。1968年にバンが追加されました。(実車画像→スズキ キャリー1966)
1969年にキャリー 4代目が登場しました。先代と同じ2ストローク2気筒360㏄(25HP)エンジンを搭載する後輪駆動車で、「韋駄天キャリー」のキャッチフレーズが付いていました。最大の特徴はイタルデザインのG.ジウジアーロがデザインしたスマートなボディでした。特にバンは当時の軽商用車としては抜群にセンスの良いスタイルでした。(ただしリアウィンドーにも傾斜が付いているので、荷物積載量的には不利でしたが) なお同時期に登場したフロント クーペもG.ジウジアーロがデザインしたプロトタイプがベースになっていて、実にかっこいい軽自動車でした。1970年にキャリーをベースにした電気自動車が開発され大阪万博で使用されました。1972年に5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→スズキ キャリー1972) なお現在のキャリー 11代目(2013年発売)は軽トラックのみで、軽ワンボックス(乗用/商用)はエブリイに名前が変わっています。
ミニカーは2011年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。このような地味な商用車がモデル化されることは少ないのですが、G.ジウジアーロがデザインした特徴的なデザインでキャリー 4代目の知名度が高いことがモデル化された理由でしょう。横から見ると前後が分かり難い?個性的でセンスの良いボディがうまく再現され、とても良く出来ています。灯火類、アウターミラー、室内のインパネなどの細部も良く再現されています。2023年現在もキャリー 4代目のミニカーはこれしかありません。それ以外のキャリーのミニカーはトミカの7代目のトラック 1/55と10代目のトラック 1/55と11代目のトラック 1/55、懐かしの商用車コレクションの7代目のトラックなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=2026
ページ « 前へ 1...185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 ...372 次へ »
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.