ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN PRINCE HOMY 1967 JAPAN

NISSAN PRINCE HOMY
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN PRINCE HOMY


NISSAN CAR COLLECTION (NOREV) 40 1/43 111mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 70HP 4段変速
性能: 最高速105km/h 定員15名 データーベースで日産 ホーミー/キャラバンのミニカー検索

日産 プリンス ホーミー 日本 1967年

 

 プリンス自動車は1955年に運転席の床下にエンジンを搭載するキャブオーバー型の小型トラック AKTG-1型を発売しました。キャブオーバー型は荷台の拡張がやり易いので、商用バンやマイクロバスなどのバリエーションがありました。1958年にAKTG-1型の後継車クリッパーが登場しました。クリッパー トラックは4気筒1.5(60HP)エンジンを搭載し2t積みの3人乗りでした。商用バンやマイクロバスもありました。(実車画像→ プリンス クリッパー 1963)

 

 トヨタのトヨエース 2代目に対抗して、クリッパーの小型版ホーマーが1964年に登場しました。ホーマーは4気筒1.5L(70HP)エンジンを搭載した1.25t積みトラックでした。バリエーションとして商用バンがあり、その商用バンを乗用車仕様としたマイクロバス(15人乗り)がプリンス ホーミーの名前で1965年に登場しました。1966年に日産自動車とプリンス自動車が合併し、ホーミーは日産 プリンス ホーミーに改名され1970年には日産 ホーミーとなりました。1976年にホーミー 2代目 (E20型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2010年に発売された日産名車コレクション製でメーカーはノレブです。愛嬌のあるフロントなど実車の雰囲気がうまく再現され、雑誌付きミニカーながら良い出来ばえです。室内の15人乗りシートもそこそこ良く再現されています。プリンス ホーミー 初代のミニカーは現時点(2022年)でこれしかないようですので、車種的に貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN PRINCE HOMY 1
NISSAN PRINCE HOMY 2

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NISSAN (PRINCE) R380 II 1967 JAPAN

NISSAN (PRINCE) R380 II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN (PRINCE) R380 II


EBBRO 43384 1/43 93㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.98m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2L 220HP 5段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースで日産 R380/390のミニカー検索

日産 (プリンス) R380 II 日本 1967年

 

 プリンス自動車はスカイラインにグロリアの6気筒2Lエンジンを搭載したスカイライン GT(S54型)で1964年の第2回日本グランプリに参戦しました。このレースではポルシェ 904(ドライバー 式場壮吉)が優勝しました。プリンス自動車はポルシェ 904に対抗できるレースカーとして、プリンス R380 Iを1965年に開発しました。(1965年にプリンス自動車と日産自動車が合併した後は日産 R380 Iと改名した) (実車画像→ プリンス R380 I)

 

 R380 Iは日本初のグループ6 プロトタイプスポーツカーで、イギリスから輸入したブラバムの鋼管フレーム構造のシャーシを流用しボディはアルミ製でした。(デザインはポルシェ 904に似ています) エンジンはスカイライン GTのものをベースにDOHC化し、3連装キャブレターで200HPの性能でした。参戦する予定だった1965年日本グランプリが開催されなかったので、R380 Iは矢田部の高速試験場で速度記録に挑み国内速度記録(時速238.15km SS50㎞平均速度)を樹立しています。1966年日本グランプリでは、R380 Iは1-2フィニッシュで優勝しました。ちなみに3位はトヨタ 2000GTのレース仕様でした。

 

 

 1967年にボディを大幅に変更したR380 IIが登場しました。1967年の日本グランプリでは、ポールポジションを獲ったポルシェ 906が優勝し、R380 IIは2-3-4位となりました。同年にノーズ形状を変更したR380-II改が矢田部で速度記録に挑戦し世界速度記録を樹立しています。R380はボディを大型化しルーカスの機械式燃料噴射で245HPにパワーアップしたR380 IIIに発展しました。1968年には後継車のR381が登場しましたが、R380 IIIはR381のバックアップとして併用され、1970年まで国内外のレースに参戦していました。(実車画像→ 日産 R381) 1969年にR382が登場しました。

 ミニカーは2002年に発売されたエブロ製です。1967年日本グランプリで4位となった車をモデル化しています。(同日本グランプリ出場車は4台ともモデル化されています) エブロらしい手堅い作りで、良くできています。エブロはR380 I、R381、R382もモデル化しています。R380の当時物ミニカーとしてはダイアペットがありましたが、かなりのレア物です。それ以外では京商が1/64の日産 レーシングカー コレクションでR380 I、R380 II、R381、R382をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN (PRINCE) R380 II 1
NISSAN (PRINCE) R380 II 2

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TOYOTA TOYOPET CORONA (RT40) 1967 JAPAN

TOYOTA TOYOPET CORONA (RT40)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONA (RT40)


IXO CLC240P 1/43 94mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.11m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 70HP 3段変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでトヨタ コロナのミニカー検索

トヨタ トヨペット コロナ RT40型 日本 1967年

 

 1964年に登場したトヨタ コロナ 3代目はアローラインと名付けられた傾斜したフロントノーズが特徴でした。4気筒1.5L(70HP)R型エンジンを搭載し、3段変速(2段オート トヨグライド)で最高速140km/hの性能でした。1965年には1.6L(90HP)エンジンでディスクブレーキ、フロアシフト、タコメータを装備したスポーティ仕様の1600S、日本初のピラーレスの2ドアハードトップ、5ドアセダン(ハッチバック)が追加されました。商用車(バンとピックアップ)のコロナラインはコロナに統一されました。

 

 開通したばかりの名神高速道路で10万km連続高速走行公開テストを実施し、高速性能と耐久性をアピールし、先代の耐久性不足のイメージを払拭しました。日産のブルーバードと「BC戦争」と呼ばれた販売競争を繰り広げ、1965年には国内販売台数1位を達成しています。その後もその地位を守り、トヨタの主力車種となりました。1970年にコロナ 4代目(RT80)にモデルチェンジしました。

 

 

 1967年には1600Sにヤマハ発動機が開発したDOHC エンジンを搭載したレース仕様車RTXをベースにした、高性能車 1600GT(RT55型)が登場しました。この車の正式名称はトヨタ 1600GTでコロナという名前は付きませんでした。4気筒1.6L(110HP)エンジンを搭載し 4段変速のGT4と5段変速のGT5があり、5段変速機はトヨタ 2000GTと同じものを使っていました。1600GTは最高速175㎞/hの高性能ツーリングカーで、約2200台が生産されました。

 ミニカーは2013年に発売されたイクソ製です。ミニカーの箱には1964年式と記されていますが、フロントウインカーがバンパーの下にあることから、1967年にマイナーチェンジされた後期型をモデル化しているようです。ただしナンバープレートの形状やフェンダーミラーが無いことなどからこれは輸出仕様車で、右ハンドルなので当時オーストラリアでノックダウン生産された車TIARA(ティアラ)をモデル化したと思われます。ただミニカーの底板に「COROLLA」(カローラ)と表記されているのは、理由が分かりません。(カローラはオーストラリアでも生産されたので、カローラという名前も使われたのかもしれません?) 出来ばえはイクソの標準的なもので良く出来ています。特徴的なフロントの造形がうまく再現され、室内もメータ類がきちんと印刷されています。コロナ 3代目の当時物ミニカーとしては、モデルペットのセダン、ダイヤペットの5ドアハッチバックとハードトップ 1600Sがありました。特にモデルペットのセダンは実に良い出来なのですが残念ながら持ってません。当時物以外ではトミカ リミテッドのセダン、エブロの1600GT、国産名車コレクションの1600GTなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET CORONA (RT40) 1
TOYOTA TOYOPET CORONA (RT40) 2

 以下は1966年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ コロナ ハードトップ 1600S (1/40 型番138)の画像です。フロントグリルやバンパーなどをメッキ処理して表現することで独特の味わいがあるアンチモニー製です。1960年代のミニカーながらリアルな造形で良く出来ています。ボンネットとトランクの開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONA HARDTOP (RT40) 1
TOYOTA TOYOPET CORONA HARDTOP (RT40) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONA HARDTOP (RT40) 3
TOYOTA TOYOPET CORONA HARDTOP (RT40) 4

 以下は1966年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ コロナ 5ドア セダン (1/40 型番146)の画像です。これもアンチモニー製で、5ドアセダンの雰囲気が良く再現されています。ボンネットとテールゲートの開閉ギミック付です。なお経年変化でリアの車高が下がっているので、車体下にウレタンフォームをかませて撮影しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONA 5-DOOR (RT40) 1
TOYOTA TOYOPET CORONA 5-DOOR (RT40) 2

 以下は2003年に発売されたエブロ製のトヨタ (コロナ) 1600GT5 1967 (1/43 型番43367)の画像です。5段変速機を備えた上級グレードの1600GT5をモデル化しています。エブロらしいそつのないリアルな造形で、とても良く出来ています。フロントグリル、灯火類、室内などの細部も良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 1600GT (RT55) 1
TOYOTA 1600GT (RT55) 2

以下はフロント/リアの拡大画像です。リアには1600GT5のロゴが表示されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 1600GT (RT55) 3
TOYOTA 1600GT (RT55) 4

 以下は2007年に発売された国産名車コレクション製のトヨタ (コロナ) 1600GT 1967 (1/43 No.51)の画像です。メーカーはノレブで外観は上記のエブロ製と同じくらいの良い出来ばえです。(ヘッドライトが少し小さめですが) ただ安価な雑誌付きミニカーでコストに制限があるので、フェンダーミラー/ワイパーや内装の仕上げは簡素でエブロほどリアルではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 1600GT (RT55) 5
TOYOTA 1600GT (RT55) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 1600GT (RT55) 7
TOYOTA 1600GT (RT55) 8

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TOYOTA 2000GT (MF10L) 1967 JAPAN

TOYOTA 2000GT (MF10L)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT (MF10L)


MEBETOYS A29 1/43 98mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.18m 全幅約1.6m エンジン 変速機: DOHC6気筒 2L 150HP 5段変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでトヨタ 2000GTのミニカー検索

トヨタ 2000GT (MF10L) 日本 1967年

 

 自動車メーカーがラインアップに加える高性能スポーツカーには自社の技術力をアピールし、自社ブランドのイメージを高めるという重要な役割があります。1960年代の日産においてはフェアレディ 2000がその役割を担っていました。トヨタにはスポーツ 800がありましたが、スポーツ 800は大衆車パブリカがベースの小型車でしたのでトヨタの顔としては役不足でした。

 

 そこで本格派スポーツカー開発が企画され、シャーシやスタイリングなどの基本設計が進められました。トヨタは高性能エンジン開発経験がなかったので、2輪車で高性能エンジン開発経験を持つヤマハ発動機の協力を得ることとなりました。ヤマハはトヨタ量産エンジンのDOHC化を行い、さらに楽器メーカーとしての経験を生かして木材を使った豪華な内装パネルも担当しました。トヨタとヤマハの共同開発でDOHC 6気筒2L(150HP)エンジンを搭載し、4輪独立懸架サスペンション、5段フルシンクロ変速機、全輪ディスクブレーキなど先進の技術が盛り込まれたトヨタ 2000GTが1967年に登場しました。 以下に続く→ トヨタ 2000GT

 

 

 外国のミニカーメーカーが初めてモデル化した日本車はトヨタ 2000GTでした。トヨタ 2000GTのミニカーはたくさんありますが、ここでは実車が発売された当時に作られた当時物ミニカーをまとめてみました。当時物ミニカーとしては日本のダイヤペットとモデルペットとトミカ、イギリスのコーギーのボンドカー仕様、デンマークのテクノ、イタリアのメーベトイなどがありました。最初に紹介するミニカーは1968年に発売されたメーベトイ製です。当時のイタリアのミニカーメーカーはイタリア的なセンスで実車よりもかっこよくデフォルメしたミニカーを作っていました。このメーベトイ製もボディ全体の抑揚が少しオーバーにデフォルメされ、2000GTの雰囲気がうまく再現されたメーベトイの秀作です。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。室内は簡単な造形ですが、エンジンには「TOYOTA」と「2000」のロゴが表示され、リアにはスペアタイヤを積んでいます。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA 2000GT 1
TOYOTA 2000GT 2

 次は1968年に発売されたテクノ製の当時物 トヨタ 2000GT (1/43 型番934)の画像です。この当時のテクノはデンマークのメーカーで1950-1970年代に主にボルボやサーブなどの北欧車をモデル化していました。同時期の他のミニカーメーカより高価でしたが、独得の雰囲気がある高品質なミニカーを作っていました。(なお現在のテクノはオランドに移転し、1/50の商用車/トラックをモデル化しています) この2000GTは1/43サイズよりも少しだけ大きめ(全長101㎜)に出来ていますが、プロポーションが正確で50年以上前のミニカーとは思えないほど良く出来ています。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。厚い内張がされて半開きのサイドウィンドーが付いているドアは凝った作りです。室内は昔のミニカーですから、簡素な仕上げになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 3
TOYOTA 2000GT 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(テールゲート開閉)の画像です。金属パーツのフロントグリルは錆びていますのでやや見苦しいです。前後ライトにラインストーンを使うのは当時の高級なミニカーの証でした。エンジンは結構リアルに仕上げてあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 5
TOYOTA 2000GT 6

 以下は前輪操舵ギミック/底板の画像です。1960年代に作られたテクノのミニカーには前輪操舵ギミックが付いていました。車体を左右に傾けることで全輪を操舵するのですが、この操舵機構は実車同様のキャスターアングルが付いている凝ったものでした。またこの操舵機構は金属パーツ製の頑丈な構造になっていて、乱暴に扱っても壊れることはありません。底板部分には操舵機構以外の変速機/ドライブシャフト/サスペンションも金属パーツで再現されています。なおミニカーの底板には「KIRK DENMARK」と表示されていますが、テクノは1958年にKIRK TOYSに買収され1960年代にはブランド名がKIRKに変わりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 7
TOYOTA 2000GT 8

 以下は1967年に発売されたコーギー製の当時物 トヨタ 2000GT ボンドカー (1/43 型番336)の画像です。1967年に公開された映画「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」は日本で撮影され、劇中車に最新の2000GTが採用されました。オープンカーが採用されたのは俳優の顔を撮影しやすいからで、この車は2週間ほどで準備されたようです。コーギーはこの映画の公開に合わせてこのミニカーを販売し、約77万台が世界中で売れました。これも上記テクノ製と同じように1/43サイズよりも少しだけ大きめ(全長101㎜)に出来ています。フィギュアは日本の女性諜報員アキ(若林映子)とジェームス ボンド(ショーン コネリー)でどちらも良く出来てます。(ボンドは顔が良く見えませんが) コーギーが得意とするギミック(トランクからミサイル発射)やフィギュアの出来も素晴らしいのですが、本来の2000GTのミニカーとしても一級品の出来ばえです。ホイールがスポークホイールとなっているのも劇中車に即しています。(ただギミック機構を収めていることもあって、ボディ下部が少し大きめですが)  (実車画像→ トヨタ 2000GT ボンドカー) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT BOND CAR 1
TOYOTA 2000GT BOND CAR 2

 以下はフロント/リア(トランク内にミサイル装填)の拡大画像です。これも前後ライトにラインストーンが使われていて豪華な感じがします。劇中車に即した日本のナンバープレート「品川 5 ま 2000」が付いているのも面白いです。トランク内に装填したミサイルを発射するギミック動作については別のページの動画で説明していますので、そちらを参照してください。→ トヨタ 2000GT ボンドカー ギミック紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT BOND CAR 3
TOYOTA 2000GT BOND CAR 4

 以下は1967年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ 2000GT (1/40 型番162)の画像です。これ以前のダイヤペットのミニカーはアンチモニー製がほとんどでしたが、これはダイキャスト製でダイヤペットのダイキャスト製ミニカーとしては初期の物です。縮尺が1/40なので全長103㎜で上記の1/43のミニカーより少し大きめに出来ています。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きですが、ダイキャスト型の製作技術が稚拙だったようでドア開閉部の隙間が目立ちます。またノーズ位置が高いので前輪とフェンダーの隙間も大きすぎます。プロポーションはそれほど悪くないと思うのですが、各部の隙間が目立つのであまり良い出来ばえではありません。室内は当時のミニカーとしてはそこそこの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 10
TOYOTA 2000GT 11

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 12
TOYOTA 2000GT 13

 以下は1977年に発売されたダイヤペット製のトヨタ 2000GT (1/40 型番G83)の画像です。上記の型番162の型を修正して、ヘッドライトが開閉するギミックを追加するなど各部をリファインしています。補助灯とウィンドースクリーン(バックミラーとワイパーの型彫り追加)を青のプラスチックに変更し、ホイールをプラスチック製に変更し、室内とエンジンの造形も変更しています。ドア開閉部の隙間は改良されましたがノーズ高さの変更はしていないので、出来ばえがそれほど良くなったわけではなく、どちらかというと安っぽくなりました。なお昔のダイヤペットの子供向けミニカーは最近の大人向けミニカーとは全くジャンルの異なる別物です、昔のミニカーはこんなものであったということで見てください。なおこれは型番G83を1984年にダイヤペット20周年記念復刻版として発売した物なので、ボンネットに「DIAPET 20th ANNIVERSARY」のロゴシールが貼ってあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 14
TOYOTA 2000GT 15

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 16
TOYOTA 2000GT 17

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TOYOTA 2000GT (MF10L) 1967 JAPAN

TOYOTA 2000GT (MF10L)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT (MF10L)


EBBRO 43449 1/43 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.18m 全幅約1.6m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2L 150HP 5段変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでトヨタ 2000GTのミニカー検索

トヨタ 2000GT (MF10L) 日本 1967年

 

 1967年に発売されたトヨタ 2000GTはDOHC 6気筒2L(150HP)エンジンを搭載し、4輪独立懸架サスペンション、5段フルシンクロ変速機、全輪ディスクブレーキ、リトラクタブル ヘッドライトと先進の技術が盛り込まれていました。0-400m 加速は15.9秒、最高速220km/hの性能は当時の2Lクラスのスポーツカーとしてトップクラスでした。またボディはロングノーズの古典的なスポーツカースタイルながら、独得の雰囲気があり、見た目の美しさにおいてもトップクラスでした。

 

 1969年のマイナーチェンジで、補助灯(フォグライト)を小型化してフロントグリルと一体化するなどの意匠変更された後期型となりました。発売当時の価格は当時のトヨタ クラウン 2台分の238万円で、値段でも国内トップクラスでしたが、内容を考えるとむしろ安いとも言えました。ただ買える人は少なかったようで、1970年までに337台が生産されただけでした。1967年に公開された映画「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」の劇中車にオープンカーの特別仕様車が採用されたこともあって、当時の日本車としては国際的に一番有名な車でした。

 

 

 トヨタ 2000GTのミニカーはたくさんあります。当時物ミニカーは上記で紹介しましたが、当時物以外のミニカーとしてはオートアートの前期型 1/18、デルプラドの世界の名車シリーズの前期型、エブロの前期型/後期型 1/43と1/24、京商の前期型/後期型 1/43と1/64と1/12(レジン製)、MARK43(レジン製)の後期型、国産名車コレクションの前期型、国産名車プレミアムコレクションのボンドカー仕様、ミニチャンプスのボンドカー仕様、トミカ/トミカ リミッテドの前期型/後期型の1/59などがあります。ここでは2000年以降に発売されたミニカーの一部を紹介します。最初に紹介するミニカーはエブロ製の前期型で2002年に発売されました。プロポーション的にはややキャビンが大き目にできているように感じます。ホイール、灯火類、室内の細部はかなりリアルに仕上げてあります。ヘッドライトが開閉するギミックが付いていて、閉じたときの建付けが今一つですが、楽しいギミックです。 以下はフロント(ヘッドライトが開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA 2000GT 1
TOYOTA 2000GT 2

 以下は1998年に発売された京商製のトヨタ 2000GT (1/43 型番K03031W)の画像です。これも前期型をモデル化しています。補助灯が少し大きめでキャビンは少し小さめな感じ(京商流のデフォルメでしょう)がしますが、2000GTの雰囲気をうまく再現していると思います。室内のインパネの造形はリアルで、インパネから生えるステッキ式のハンドブレーキもうまく再現してあります。当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 3
TOYOTA 2000GT 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 5
TOYOTA 2000GT 6

 以下は2006年に発売された国産名車コレクション製のトヨタ 2000GT (1/43 No.3)の画像です。これも前期型のモデル化で、国産名車コレクションの初期物なのでメーカーはノレブです。ノレブらしいそつのない良い造形で、上記の京商製に比べると補助灯が少し小さい感じがします。(たぶんこちらの方がスケールモデル的には正確) 安価な雑誌付きミニカーながら、室内も京商製ほどではないですが、結構リアルに仕上げてあります。国産名車コレクションは定価1790円でしたから、その値段を考えるととても良く出来ていると思います。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 7
TOYOTA 2000GT 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT 9
TOYOTA 2000GT 10

 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のトヨタ 2000GT ボンドカー (1/43)の画像です。国産名車プレミアムコレクションの定期購読者に定期購読特典として配布されたものです。1967年に公開された映画「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」の劇中車として採用した2000GT ボンドカーをモデル化しています。標準のクーペではなく特注のオープンカーが劇中車に採用されたのは俳優の顔を撮影しやすいからだそうで、2週間ほどで準備されたそうです。最新のミニカーですので、プロポーションが正確で細部の造形もリアルでスケールモデルとしてとても良く出来ています。室内もインパネの質感やそこから生えたステッキ式のハンドブレーキなどリアルに仕上げられています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT BOND CAR 1
TOYOTA 2000GT BOND CAR 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。上記で当時物ミニカーとして紹介したコーギー製の2000GT ボンドカーのミニカーはミサイル発射ギミック付きで、ドライバーとボンドのフィギュアが付き、劇中車に即したナンバープレートが付いていました。このプレミアムコレクションのミニカーにミサイル発射のギミックをつけろなどという無茶は言いませんが、フィギュアやナンバープレートは簡単に付けることができると思います。したがってこのミニカーは2000GT カブリオレのスケールモデルとしては良く出来ていますが、2000GT ボンドカーのミニカーとしては遊び心が足りないので今一つの出来ばえであると私は思います。(映画の著作権の問題で出来なかったのかもしれませんが) なおこのミニカーは後になって国産名車プレミアムコレクション 増刊号としても発売されました。(たぶん在庫整理の為でしょう) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT BOND CAR 3
TOYOTA 2000GT BOND CAR 4

 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のトヨタ 2000GT 1969 (1/43 No.7)の画像です。基本的な造形は上記の国産名車プレミアムコレクション製のトヨタ 2000GT ボンドカーと同じで良く出来ています。カブリオレとクーペのボディ形状の違い以外では、ホイールが変更されフェンダーーミラーが追加されています。室内の造形はほとんど変えていないようです。ボンドカーのワイヤースポークホイールは特注で、標準ホイールはこの鋳造マグネシウム製ホイールでした。またフェンダーミラーも付いているのが標準仕様です。なお上記のボンドカーの説明に書き忘れましたが、メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT BOND CAR 1
TOYOTA 2000GT BOND CAR 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA 2000GT BOND CAR 3
TOYOTA 2000GT BOND CAR 4

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