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トヨタ プリウス ZVW30型 日本 2009年
2009年にトヨタ プリウス 3代目(ZVW30)が登場しました。ボディは少し大きくなり外観は先代のスタイルを踏襲し、フロントの意匠が新しくなりました。ハイブリッドシステムは昇圧コンバーターで駆動電圧を650Vまで昇圧することで小型/高速化した電動モーターに減速ギヤを追加した「リダクション機構付THS II」に変わりました。エンジンは1.5Lから1.8Lに変わりモーターも68HPから82HPにパワーアップし、高速での走行性能が向上しました。システムの小型軽量化で燃費は38km/Lに向上しました。ムーンルーフ(ガラスサンルーフ)にソーラーパネルを追加し、その発電力で駐車中の車内換気を行う「ソーラー ベンチレーション システム」がオプション設定されました。
2011年のマイナーチェンジでフロントグリル/バンパーとリアライトの意匠が変更されました。2011年に派生?種としてホイールベースを延長したワゴンのプリウスαとコンパクトハイブリッドカーのアクアが登場しました。2012年に大容量リチウムイオン電池を搭載したプラグイン ハイブリッド(外部からの充電機能付きハイブリッド)のプリウス PHVが販売されました。電動モーターのみのEV走行は最高速度100km/h、航続距離23.4㎞でした。プリウス 3代目は発売当初から人気が高く、2010年には約32万台が販売され年間販売台数記録を達成するなど大ヒットしました。2015年にプリウス 4代目にモデルチェンジしました。プリウス PHVはは2017年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ プリウス α 2014) (実車画像→ トヨタ プリウス 2015)
ミニカーは2010年に発売された京商 Jコレクション製です。プリウス 3代目初期型をモデル化しています。プロポーションが良く、ボディ中央あたりに頂点がある山型ルーフのボディがうまく再現され良い出来ばえです。青いエンブレム、独特な形状のヘッドライト/テールライトや室内などの細部も良く再現されています。京商 Jコレクションはタクシー仕様やプリウス PHVもモデル化しています。これ以外のプリウス 3代目のミニカーはトミカの1/60、Mテック カプセルの1/72、京商 サークル Kの1/64、エブロのノーマルとムーンルーフ仕様、WIT'S(レジン製)のTRD仕様、ミニチャンプスの輸出仕様、TINYの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで38㎞画像が変化します)
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トヨタ マーク X 250G (X130) 日本 2010年
2004年にトヨタ マーク IIの後継車マーク X 初代(X120)が登場しました。マーク II 9代目(X110)が居住性を重視して車高を上げたデザインが不評であったことから、車高を40㎜下げてスポーティなデザインとしたそうですが、あまりスポーティな感じはしません。プラットフォームはクラウン(S180)をベースにして軽量化していました。エンジンは従来の直列6気筒からDOHC V型6気筒2.5L(215HP)/3L(256HP)に変わり、後輪駆動車で4WDもありました。変速機は6段自動でMT仕様のスポーツ仕様はなくなりました。2006年のマイナーチェンジで内外装が意匠変更され、ウインカー内蔵ドアミラーが採用されました。2007年にワゴン形式の派生車 マーク X ジオが登場しました。(ジオのプラットフォームはマーク Xとは別物でした) (実車画像→ トヨタ マーク X (X120) 2004) (実車画像→ トヨタ マーク X ジオ 2007)
2009年にマーク X 2代目(X130)が登場しました。先代のデザインを継承していましたが、フロントグリル周りが引き締まって少しスポーティな感じになりました。プラットフォームは先代を流用した後輪駆動/4WD車で、エンジンはDOHC V型6気筒2.5L(203HP)/3.5L(318HP)にパワーアップされました。最上級グレードのプレミアムにはミリ波レーダーで衝突時の被害を軽減する「プリクラッシュ セーフティシステム」が搭載されました。2012年のマイナーチェンジで中期型となりヘッドライト形状が変更されフロント/リアの意匠が変更され、2016年のマイナーチェンジでもフロントバンパー形状が大きく変更されました。セダンが売れなくなったことで、2019年に生産中止となりマーク Xブランドは消えました。 (実車画像→ トヨタ マーク X (X130) 2016)
ミニカーは2013年に発売されたアッシェット 国産名車コレクション製です。2.5Lエンジンを搭載したマーク X 2代目 250G 初期型をモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソがOEM生産していた京商 Jコレクション製のマーク X(型番KS03637)を流用しています。フロントの顔付とリアの造形はうまく出来ているのですが、実車と見比べるとウエストラインより上のキャビン部分がやや小さめに感じます。カラーリングの関係でそう見えるのかもしれませんが、プロポーション的には今一つの感じがします。安価な雑誌付きミニカーですので室内の仕上げレベルは簡素です。これ以外のマーク X 2代目のミニカーはこれのベースとなった京商 Jコレクションの前期型/中期型、トミカの1/61、RAI'Sのポリス仕様、WIT'S(レジン製)の中期型 2.5G Sパッケージ、ハイストーリー(レジン製)の中期型 350SとTRD仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ アルファード 350S C パッケージ 日本 2011年
2008年にトヨタ アルファード 2代目が登場しました。アルファード 初代は販売店によりアルファードGと姉妹車のアルファードVがありました。このモデルチェンジでアルファードVはヴェルファイア(初代)の名前で独立しました。アルファードは先代と同じようなデザインでしたが、ヴェルファイアは2段式ヘッドランプを採用してアルファードより派手なデザインになりました。(このデザインは日産 エルグランドに似ていましたが) 7人乗りと8人乗りがあり、7人乗りの2列目は左右が独立してひじ掛けの付いたキャプテンシートとなっていました。
V型6気筒エンジンがエスティマと同じ3.5L(280HP)になり、4気筒エンジンは先代を継承していました。2011年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠が変更され内装が豪華になりました。車を真上からみたような画像を表示して駐車をサポートするトヨタ初の「パノラミックビューモニター」がオプション設定されました。同時にプリウスと同じTHS-IIシステムを採用したハイブリッド車が追加され、後輪をモーターで駆動する「E-Four(電気式4輪駆動)」が採用されました。2015年にアルファード3代目(ヴェルファイア 2代目)にモデルチェンジしました。どちらも大きく威圧感のあるフロントグリルを持つ強面デザインになりました。(実車画像→ トヨタ アルファード 2017)
ミニカーは2016年に発売された京商 Jコレクション製です。マイナーチェンジ後の上級グレード 350S C パッケージをモデル化しています。プロポーションが良くフロント周りの造形もリアルで、実車がうまくモデル化されています。室内もインパネのメーター類やキャプテンシートが再現されています。京商のJコレクション シリーズは国産車のミニカーを比較的安価(約4000円)で作ってくれていたのですが、これは同じような出来ばえで6400円と少々お高くなりました。京商はJコレクションのバリエーションでヴェルファイアとアルファードの1/18(レジン製)もモデル化しています。これ以外のアルファード 2代目(ヴェルファイア 初代)のミニカーはトミカとトミカ リミッテドのアルファード 1/59、トミーテックのアルファード 1/150、WIT'S(レジン製)のヴェルファイア、カーネル(CARNEL)のヴェルファイア、ピーコ(PEAKO)のヴェルファイア 1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ レクサス LFA 日本 2011年
国産初のスーパーカーとしてトヨタが2000年頃から開発を進めていたレクサスのスポーツカーは、2005年と2007年にコンセプトカー LF-Aとして公開されました。LF-Aの市販車レクサス LFAは2010年から販売されました。デザインはトヨタ(レクサス)流のオーソドックスなもので、この手のスーパーカーとしてはやや地味で、リアサイドのエアスクープだけがやけに目立ちます。リアには車速感応式のスポイラーが装備されていますが、これも低速時には目立ちません。(実車画像→ コンセプトカー トヨタ LF-A)
シャーシはカーボンモノコックでボディはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製で軽量です。この車の為にヤマハ発動機が開発したV型10気筒4.8Lエンジンは過給なしで560HPと高性能です。(2000GTやトヨタ 7など高性能エンジンは全てヤマハが開発していました) フロントミドシップ搭載したエンジンとトランスアクスルによる後輪駆動というオーソドックスなFR駆動方式で、最近はやりの電子制御式4WD方式はあえて使わなかったようです。
電子制御のトラクションコントロールやABSなどの車体総合コントロールシステムを搭載し、オート/スポーツ/ノーマル/ウエットの走行モードを選択できました。またオーディオ、エアコン、パワーシートなど快適装備や5個のエアバックにより安全装備も完備していました。国内の工場で熟練工の手作業で1日1台のペースで生産していたとのことで、2012年末までに約500台が生産されました。車両開発段階のLF-Aの頃からレースに参戦していて、2015年頃までレース仕様車が活躍していました。
ミニカーはミニチャンプス製で2012年に発売されました。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車がうまく再現されていて良く出来ています。ただ2000年頃に発売された同社製のミニカーと比べると、内装の仕上げなど細部を手抜きした感じが少し感じられます。このミニカーで左サイドウインドーが閉じているのは、憶測ですが、室内の仕上げを手抜きしたことを示唆しています。(ミニカーの出来ばえには型職人など関与した人の意思が微妙に反映されているものです) 2012年頃からミニチャンプスの1/43の乗用車は室内などの仕上げが以前より雑になりました。 これ以外のLFAのミニカーはエブロ(レジン製)、オートアート(1/18)、京商(1/64)、MARK43(レジン製)、WIT'S(レジン製)、トミカ プレミアムの1/62などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ 86 ZN6型 日本 2012年
2000年代の「若者の車離れ」に対応して、トヨタは安価なスポーツカーの開発を2007年に決定しました。開発コストを低減する為にスバルと共同開発することに合意を得て、コンセプトと全体デザインはトヨタが、開発/設計はスバルが担当しました。製造はスバルが担当し2012年にトヨタ 86とスバル BRZが登場しました。トヨタ 86の名前は漫画「頭文字D」で主人公の愛車として登場し人気が出たカローラ スプリンター トレノ(AE86型)の愛称であるハチロクに因んだものです。デザインはトランクのある2ドアクーペで、ノーズが短いですがオーソドックなスポーツカースタイルです。全長に対してホイールベースが大きめですので、この類の車にしては室内が広いようです。
トヨタ 86はMR-S以来の久しぶりのスポーツカーで、スバルのDOHC 水平対向4気筒2L(200HP)エンジンを採用しフロントミドシップ/低重心を実現しています。また安価で走る楽しみを提供する為、ターボや4WDシステムは採用していません。スバル BRZとの違いは、フロントバンパー下部の形状と内装が少し異なる程度でほとんど同じです。WRCやスーパーGTなどのモータースポーツに参戦していて、2015年にガズー レーシングがチューンしたGRMN(2人乗りレース仕様)が限定販売されました。北米向けはサイオン(SCION) FR-S、ヨーロッパ向けはGT86として海外でも販売されました。2021年に86 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ 86 2021)
ミニカーは2013年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソは京商Jコレクションのトヨタ 86を製造していたので、それを流用しています。京商らしいリアルな造形で、実車がうまく再現されています。安価な雑誌付きミニカーですので、コストダウンで室内の彩色仕上げは省略されていますが、ホイールや灯火類などの細部はリアルに出来ています。(京商Jコレクション製は内装を彩色仕上げしています) 国産名車コレクションは実車同様に同じ型を流用してスバル BRZもモデル化していました。これ以外の86のミニカーはトミカとトミカ リミッテドの1/60、京商の1/18と1/43と1/64、エブロのノーマルとレース仕様、オートアートの1/18、LA-X(レジン製)、WIT'S(レジン製)などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)