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日産 セドリック 130型 スペシャル 6 日本 1966年
1965年に日産 セドリック 2台目(130型)が登場しました。先代のアメリカ車風デザインから一転してイタリアのランチアのような重厚なイメージになりましたが、これはイタリアのピニンファリーナのデザインでした。4気筒2L(92HP)、6気筒2L(100HP)、スペシャル6専用のOHC 6気筒2L(115HP)エンジンが設定され、3速AT/4速MTで最高速150km/h(OHC2L)の性能でした。なおセドリック 130型では3ナンバー規格の普通車の設定はありませんでした。
当時の日本ではセドリック 130型初期型のピニンファリーナ デザインが理解されず不評だったようで、130型は1966年と67年にリアのデザインを変更しました。さらに1968年のモデルチェンジではフロント部分を大幅に変更してオリジナルのイメージが消えました。(実車画像→ セドリック 1968年式) ブルバートに次いでセドリックのデザインも不評だったことで、日産は外国人のデザインに懲りたと思われます。なおこの車には既にクーラー(エアコンではなく単なるクーラー)がオプション設定されていたようです。1971年にセドリック 3代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2012年に発売されたCAM製で、CAMのミニカーとしては初めてのダイキャスト製でした。プロポーションが正確で、セドリック 130型初期型のピニンファリーナ デザインがうまく再現されていて、とても良く出来ています。フロントグリルと前後灯火類、室内もかなりリアルに再現されています。CAMは車高を下げたカスタムとそのストックカーレース仕様もモデル化していました。セドリック 2代目の当時物のミニカーはダイヤペットが型番145で1966/67年式、型番186で1968年式を、モデルペットが型番33で1966/67年式をモデル化していました。これだけ年式違いがモデル化されているのも珍しいのですが、どれもレア物のビンテージミニカーなので残念ながら持っていません。当時物以外のセドリック 2代目のミニカーはアドバンスピリット(アンチモニー製)の前期型セダン/バン、トミカ リミッテドの前期型と後期型などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 サニー 1000 B10型 日本 1966年
トヨタ パブリカなど他社が小型車市場に参入するなか、ブルーバードより小さい車種が無かった日産は1966年にサニーで1Lクラス大衆車に進出しました。当初の正式な車名はダットサン サニーで、サニーという名前は発売前の車名公募キャンペーンで選ばれたものでした。サニーは欧州で大成功したオペル カデットの影響を受けているとウイキペディアに書かれていますが、確かにシンプルなデザインのボディなど良く似ています。エンジンは新規に開発された4気筒1L(56HP)のA型で、3段AT/4段変速で、最高速135km/hの性能でした。
発売当初の販売は好調でしたが、半年ほど後に発売されたトヨタ カローラの排気量が100cc大きくやや豪華に見えることから、販売ではカローラに抜かれてしまいました。確かにサニーの方がシンプルな分だけ、やや見劣りする気がします。(この辺がトヨタの商売上手なところでした) 当初は2ドアセダンだけでしたが、4ドアセダン(1967年)、ファーストバックの2ドアクーペ(1968年)、2/4ドア商用バン、トラックが追加されました。1970年にサニー 2代目 B110型にモデルチェンジしました。
ミニカーは2008年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、シンプルなサニーのボディがうまく再現されていて、安価な雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。フロントグリルや室内などの細部もそこそこリアルで、後輪の下回りをよく見るとリーフスプリングのサスペンションもリアルに再現されています。サニー 初代の当時物ミニカーはダイヤペットのセダンとクーペがありました。当時物以外ではエブロのセダン(この日産名車コレクションとよく似た出来ばえ)、トミカ リミッテドの2/4ドアセダン、ハイストーリー(レジン製)のクーペなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 ダットサン 1300 トラック 520型 日本 1966年
「ダットラ」の愛称で呼ばれた ダットサン トラック 初代(10T型)は戦前の1935年に登場しました。当時のダットサン 10/11型をベースにしたピックアップトラックで、4気筒722㏄エンジンを搭載していました。(実車画像→ ダットサン トラック 初代 10T型)
戦後の1946年にダットサン トラック 2代目(1121型)が登場しました。1951年に4気筒860㏄エンジンを搭載した6147型となりました。1955年にダットサン トラック 3代目(120型)が登場しました。乗用車のダットサン 110型をベースにしたピックアップトラックでした。
1957年にダットサン トラック 4代目(220型)が登場しました。乗用車のダットサン 210型をベースにしたトラックでロングホイール版、2列シートのピックアップ、2ドアライトバンがありました。 1961年にダットサン トラック 5代目(320型)が登場しました。ブルーバード 310型をベースにしたトラックで、先代同様にロングホイール版、2列シートのピックアップ、2ドアライトバンがありました。乗用車的な居住性や拡大された荷台で成功し、当時の1t積トラックのベストセラーとなりました。
1965年にダットサン トラック 6代目(520型)が登場しました。先代までの乗用車ベースの設計を変更し、トラック用として新設計された4気筒1.3Lエンジンを搭載していました。ただし見た目はブルーバード 410型と似ていました。3人乗りトラック、2ドア6人乗りのピックアップ、2ドア6人乗りのライトバンがありました。1966年のマイナーチェンジで4灯式ヘッドライトを採用し、1968年のマイナーチェンジでブルーバード 510型と同じようなフロントの意匠になり、4気筒1.5Lエンジンが追加されました。1972年に7代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2012年に発売されたエブロ製です。ダットサン トラック 6代目をモデル化しています。エブロらしい正確なプロポーションで、実車の雰囲気が良く再現されています。フロントグリルや荷台などの細部も良く再現されています。実車は私が中学生の時に近所で良く見かけたので、当時を懐かしく思い出しました。エブロは戦前の初代もモデル化しています。これ以外のダットサン トラックのミニカーは、トミカの520型、トミカ リミッテドの320型などがあります。自動車が普及していく過程で商用車やタクシーは欠かせない存在でしたし、現在も重要な役目を果たしています。したがって地味な存在ですが、その時代の代表的な商用車もできるだけミニカーにして欲しいものです。トラックや商用車が好きなミニカーコレクター(子供も含む)がいることもあり、昔からの老舗ブランドは、乗用車やレースカーだけではなく商用車もきちんとモデル化してくれます。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 ダットサン フェアレディ 2000 (SR311型) 日本 1967年
前述したフェアレディ(SPL213型)は1962年に輸出用のダットサン 1500(SPL310型)と国内向けのフェアレディ 1500(SP310型)に切り替わりました。ブルーバード 310型のシャシーにセドリックの4気筒1.5L(71HP)エンジンを搭載していました。デザイン的にはアメリカ向けのかなりモダンなスタイルで、当初は左向きの後部座席が備わる3人乗りでした。(1964年に2座に変更) 1963年の日本GPで海外のスポーツカー勢を相手に優勝し、日本のスポーツカーのレベルの高さを証明しました。
1965年にエンジンを1.6L(90HP)に変更し、フェアレディ 1600(SP311型)に切り替わり、1967年には2L(145HP)エンジン搭載のフェアレディ2000(SR311型)が追加されました。2000は5段変速で最高速度205km/hとかなり高性能で、国産初の200km/hオーバーカーとなりました。日本GPでのGTクラス優勝や、モンテ カルロ ラリーでの上位入賞などモータースポーツでも活躍しました。1969年に後継車のフェアレディ Z 初代(S30)が登場し、1970年まで生産されました。
ミニカーはダイヤペット製でダイヤペット コレクション クラブ オリジナルの特注品として1991年に発売されました。アンチモニー製でプロポーションはまずまずで実車の雰囲気はそれなりに再現されているのですが、メッキ箔を張り付けた灯火類の処理など今一つの出来ばえです。ダイヤペットは当時物ミニカーとして1965年にフェアレディ 1600 (SP311) (1/40 型番113 アンチモニー製)を発売していたのですが、それをベースにして製作した物と思われます。またこれとは別に2005年にはダイヤペット40周年記念として、型番113の復刻モデル(アンチモニー製)も発売されました。復刻モデルと称していましたが、ボンエット開閉ギミックが省かれているなどオリジナルとはかなり違っていました。ただこの復刻モデルの方がコレクション クラブ オリジナルの特注品よりも良い出来ばえのようです。当時物ミニカーとしてはミクロペット製(SP310型)がありました。当時物以外ではエブロのSP311/SR311型、日産名車コレクションと国産名車コレクションのSP311/SR311型、オートアートのSR311型 1/18、トミカ リミッテドのSP310/SR311型 1/64、MARK43(レジン製)のSR311型などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 ブルーバード 510型 日本 1967年
1967年に日産 ブルーバード 3代目 510型が登場しました。先代の1.3Lクラス以下の顧客は1966年に登場したサニーが担うことになったので、ブルーバードは大型化されました。「スーパーソニックライン」と称する直線を生かしたシャープなボディは、旧型のイメージを一新する斬新な物でした。新開発された4気筒1.3L(72HP)/1.6L(92HP)のL型エンジンを搭載し、3段AT/4段変速で、最高速160km/h(1.6L)の性能でした。日産初の全輪独立懸架を採用するなど高度な内容の車で、この時代の国産車の最高傑作車といわれ、国内外で大ヒットしました。(個人的にも素晴らしい車だったと思います)
当初は2/4ドアセダン、4ドアワゴン/バンの設定で、1968年には2ドアクーペが追加されました。1970年のマイナーチェンジで1.3Lを1.4L(85HP)に拡大し、1.8L(110HP)エンジンを搭載する高性能版(最高速175km/h)の1800 SSS(スーパー スポーツ セダン)が追加されました。1970年のサファリラリーで総合優勝して、日本車の評価を高めたことも特筆すべき快挙でした。1971年に一回り大きくなったブルーバード 4代目 610型が登場しましたが、510型も併売されました。1972年に販売中止となり、実質的な後継車は1973年に登場したバイオレットでした。
ミニカーは1971年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットはブルーバード 510型のミニカーを1968年に型番171で発売していて、これはそれの仕様変更品です。型番171との違いはトランク開閉ギミックを止めたこととドア内張をメッキ仕上げしたことでした。(当時のダイヤペットでドア内張が別パーツで付いているのは珍しいことでした) 510型の直線的なデザインがうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネット/ドア開閉のギミック付です。これ以外のブルーバード 510型の当時物ミニカーとしてはダイヤペットのSSS クーペ、1970年に発売された最初のトミカのSSS クーペがありました。当時物以外のミニカーはファインモデル(アンチモニー製)のセダン、エブロの2/4ドアセダンとそのサファリ ラリー仕様、京商のポリストーン製クーペ、国産/日産名車コレクションの4ドアセダン、小スケールではトミカ リミッテドの4ドアセダンとクーペ、コナミの絶版名車(1/64)の4ドアセダン、レジン製ではMARK43やイグニッションモデルなどがあります。ブルーバード 510型は歴史的な名車ですからミニカーはたくさんあり、最近でも新規で何種類もモデル化されています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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