ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

DATSUN (NISSAN) 211 1959 JAPAN

DATSUN (NISSAN) 211
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DATSUN (NISSAN) 211


REEN REPLICA 4 1/43 93mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.86m 全幅約1.47m エンジン 変速機: 4気筒 988cc 34HP 4段自動変速
性能: 最高速85km/h  データーベースでダットサンのミニカー検索

日産 ダットサン 211型 日本 1959年

 

 1957年にダットサン 110型の後継車ダットサン 1000 (210型)が登場しました。オースチンのエンジンをベースにして開発したOHV式4気筒988cc(34HP)エンジンを登載し、4段変速で最高速95km/hの性能でした。210型は当時最大の顧客であった小型タクシーの排気量が1000ccまでに拡大されたことに対応したモデルチェンジでした。ボディは110型をリファインした物で、フロントウインドウに曲面ガラスが使われていました。1958年のマイナーチェンジで211型となり、フロントグリルなどが変更されました。

 

 1958年に日産自動車はオーストラリア一周ラリー「モービルガス トライアル」に210型で出場しました。国際競技への初挑戦でしたが、出場した富士号は、1000cc以下のAクラスで優勝しました。(総合部門では完走34台中25位でした) この快挙は210型の優秀性を世界へアピールすることとなり、同時期に北米への輸出も始まりました。このように高性能で耐久性に優れた210型は小型乗用車市場でライバルを圧倒し、日産自動車の小型乗用車での地位を磐石なものとしました。1959年に後継車のブルーバード 310型が登場しました。

 

 

 ミニカーは1977年に発売されたリーンレプリカ製です。リーンレプリカは個人コレクターが起ち上げたブランドで、ホワイトメタル製の1/43で初期の国産車を6車種ほどモデル化していました。これは1958年のマイナーチェンジでフロントグリルを変更しリアウインドウが拡大されたダットサン 211型をモデル化しています。窓ガラスも付いていない簡単な作りなのですが、プロポーションは前述したエブロ製のダットサン 112型よりも良く出来ていて、実車の雰囲気がよく再現されています。これ以外のダットサン 210型のミニカーはインターアライドが1990年代末に立ち上げたブランド ミニプロモが上述したオーストラリア一周ラリーの優勝車のミニカー(2台セット 1/43 コールドキャスト製)を発売していました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DATSUN (NISSAN) 211 1
DATSUN (NISSAN) 211 2

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PRINCE (NISSAN) GLORIA (BLSI) 1959 JAPAN

PRINCE (NISSAN) GLORIA (BLSI)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PRINCE (NISSAN) GLORIA (BLSI)


KADO 12 1/43 102mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.38m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 70HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでプリンス グロリアのミニカー検索

プリンス (日産) グロリア BLSI型 日本 1959年

 

 プリンス グロリアはスカイラインをベースにして開発され、1959年に登場しました。スカイライン ALSI-3型に4気筒1.9Lエンジンを搭載して内外装を高級に仕立てた上級車でした。1960年までは小型車規格のエンジン排気量上限が1.5Lであった為、戦後の国産車では初の3ナンバー普通乗用車となりました。スカイラインとほぼ同じ大きさで、4気筒1.9L(70HP)OHVエンジンを搭載し、4段変速で最高速135km/hの性能でした。

 

 1960年には国産車初の4灯式ヘッドライトを採用し、リアのテールフィンを大きくしてアメリカ車的な外観になりました。(実車画像→ プリンス グロリア 1960) なおグロリアという名前はラテン語で「栄光」の意味で、1959年の皇太子のご成婚にちなんだものだったそうです。スカイライン 初代と同様にグロリアも1959年に平成の天皇(当時は皇太子)に献上されました。1962年にグロリア 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1980年に可堂玩具からカドー(KADO)ブランドで発売された物で、ホワイトメタル製です。ホワイトメタルなのでずっしりと重く、素朴な作りながら実車の雰囲気はそこそこ再現されています。(キャビンのピラーが太いことでイメージが少し違って見えますが) スカイラインと同じデザインだったことが原因なのかもしれませんが、当時物ミニカーはありません。これ以外のグロリア 初代のミニカーは、ファインモデル(アンチモニー製)の4灯式ヘッドライトの後期型、トミカ リミッテドの前期/後期型 1/64があります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PRINCE (NISSAN) GLORIA (BLSI) 1
PRINCE (NISSAN) GLORIA (BLSI) 2

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DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 1960 JAPAN

DATSUN (NISSAN) SPORTS S211
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DATSUN (NISSAN) SPORTS S211


JAPANESE CARS COLLECTION (NOREV) 27 1/43 95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.94m 全幅約1.47m エンジン 変速機: 4気筒 988cc 34HP 4段自動変速
性能: 最高速115km/h  データーベースでダットサンのミニカー検索

日産 ダットサン スポーツ S211型 日本 1960年

 

 ダットサン ブランドのスポーツカーとして1952年にDC3型が発売されました。イギリスのMGをお手本にしたオープンカーで、4気筒860cc(20HP)エンジンを登載し、3段変速で最高速80km/hの性能でした。1954年までに約50台が少量生産されました。(実車画像→ ダットサン DC3型) 1959年に後継のS211型が発売されました。上述したダットサン 211型セダンのラダーフレームにFRP製の4座オープンボディを載せていました。セダンと同じ4気筒988cc(34HP)エンジンを登載し、4段変速で最高速115km/hの性能でした。

 

 ダットサン スポーツ S211型は少数が生産されただけで、1960年にはブルーバードの1.2L(48HP)エンジンを搭載したフェアレディ 1200(SPL212型)に切り替わりました。外観はS211型とほぼ同じでしたが、ボディは通常の鋼製に変えられました。フロアシフトの4速変速で最高速132km/hの性能でした。このフェアレディという名前はミュージカル「マイ フェア レディ」にちなんだものと言われています。フェアレディ 1200(SPL212型)とその改良型の213型(1.2L/60HP)は合わせて約500台が生産されましたが、全てが北米専用モデル(型番のLは左ハンドル仕様の意)でした。

 

 

 ミニカーは2007年に発売されたアシェットの国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、ダットサン スポーツ S211型をモデル化しています。プロポーションが良く実車に即した赤と白のツートンカラーが映えてなかなか良い出来ばえです。オープンカーですので良く見える室内もインパネ、シフトレバー、ペダル類などが結構リアルに再現されています。ほぼ同じ物ですがアシェットの日産名車コレクションでも幌を上げた色違いがモデル化されてます。スポーツ S211型の量産ミニカーは2022年現在でもこれしかないようですが、リアルXが1/72でフェアレディ 1200(SPL212型)をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 1
DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 2

 以下は2008年に発売された日産名車コレクション製のダットサン スポーツ S211型 (1/43 No.7)の画像です。上記の国産名車コレクション製の色違いで、幌が追加されています。国産名車コレクションと日産名車コレクションにはこのように同じ車種をモデル化した色違いが30車種ほどありました。以下はフロント/リアの拡大画像とフロント拡大/俯瞰の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 3
DATSUN (NISSAN) SPORTS S211 4

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NISSAN CEDRIC (G30) 1961 JAPAN

NISSAN CEDRIC (G30)
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NISSAN CEDRIC (G30)


JAPANESE CARS COLLECTION (NOREV) 23 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.41m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 88HP 4段自動変速
性能: 最高速130km/h  データーベースで日産 セドリック 30型のミニカー検索

日産 セドリック G30型 日本 1961年

 

 日産 セドリックはノックダウン生産で国産化したオースチン A50 ケンブリッジの後継車として1960年に登場しました。(実車画像→ オースチン A50 ケンブリッジ) 日産初のモノコックボディで前輪独立懸架、縦型4灯式ヘッドライトやラップラウンドしたフロントウインドウは当時のアメリカ車的なデザインとなっていました。ワゴンとバンも1962年に設定されました。なおセドリック(CEDRIC)という名前は児童向け小説「小公子」の主人公にちなんだものでした。

 

 当初は4気筒1.5L(71HP)エンジンを搭載していましたが、すぐに1.9L(88HP)エンジンが追加されました。この1.9Lエンジン搭載車は4段変速で、最高速130km/hの性能でした。1960年にホイールベースと全長を100㎜延長したカスタムが追加されました。1962年のマイナーチェンジ(31型)で、ホイールベースが延長され、縦型4灯式ヘッドライトが横型に変更されました。1963年には6気筒2.8L(115HP)エンジンを搭載しボディを拡大した、国産初の3ナンバー規格の普通乗用車セドリック スペシャル(50型)も追加されました。1965年にセドリック 2代目(130型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、セドリック 初代前期型で1960年に追加されたカスタム(G30型)をモデル化しています。フロントグリルや灯火類がリアルに再現されていて、雑誌付ミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。国産名車コレクションは後期型のバンもモデル化しています。同じ型を使って日産名車コレクションではセダンの色違い(青/灰 ツートン)をNo.12でモデル化しています。これ以外ではファインモデル(アンチモニー製)、エブロ、トミカでもモデル化されていて、昔の車としては人気がある車です。なお当時物ミニカーではミクロペットが前/後期型の両方を、ダイヤペットが後期型をモデル化していますが、それらは滅多にお目にかかれないレア物です。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CEDRIC (G30) 1
NISSAN CEDRIC (G30) 2

 以下は2009年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 セドリック バン (1/43 No.87)の画像です。メーカーはノレブで安価な雑誌付ミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。1964年式をモデル化しているので、横型4灯式ヘッドライトに変更された後期型のフロントになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 1
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 3
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 4

 以下は1980年に可堂玩具からカドー(KADO)ブランドで発売された日産 セドリック (30D) (1/43 型番11)の画像です。1960年式の初期型をモデル化しています。ホワイトメタル製なのでずっしりと重く、素朴な作りながら実車の雰囲気がうまく再現されています。またワイパーやモール類、室内などの細部もそこそこ良く再現されています。ほぼ手作りの少量生産品でしたので、当時の価格で4600円(当時の一般的な国産ミニカーの約5倍)と高価なミニカーでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) 3
NISSAN CEDRIC (G30) 4

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NISSAN DATSUN BLUEBIRD 311 1962 JAPAN

NISSAN DATSUN BLUEBIRD 311
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NISSAN DATSUN BLUEBIRD 311


MODELPET 17 1/42 91mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.92m 全幅約1.47m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 43HP 3段自動変速
性能: 最高速111km/h  データーベースで日産 ブルーバードのミニカー検索

日産 ダットサン ブルーバード 311型 日本 1962年

 

 ダットサン 211型の後継車の310型は、ブルーバードという名前で1959年に登場しました。(名前はメーテルリンクの童話「青い鳥」にちなんだものでした) 信頼性の高いトラックの低床式ラダーフレームにセミモノコックボディを載せた構成で、前輪独立懸架を採用したことで、乗用車としての乗り心地や操縦性を向上させていました。エンジンは211型を踏襲した4気筒988cc(34HP)/1.2L(43HP)が搭載され、3段変速で最高速111km/h(1.2L)の性能でした。

 

 1960年のマイナーチェンジで311型となり、日本初のフルシンクロメッシュ変速機が採用され、日本初の5ドアエステートワゴンが追加されました。1961年のマイナーチェンジで312型となり、日本初の女性仕様車「ファンシーデラックス」(ウインカー作動時に鳴るオルゴール、サンバイザー組込みのバニティーミラー、傘立てなどを装備していた)が追加されました。1963年にブルーバード 410型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1962年に発売されたモデルペットの当時物で、311型をモデル化しているようです。60年以上も前のミニカーなので、ライトやフロントグリルが塗装処理された素朴な作りですが、プロポーションが良くシンプルな310型のスタイルをうまく再現していて当時のミニカーとしては良く出来ていました。当時物ではミクロペットもありましたが、滅多に見ることができないレア物です。当時物以外のミニカーとしてはトミカ リミッテドで1Lと1.2Lの2タイプがモデル化されており、国産/日産名車コレクション(ノレブ製)の1.2Lもあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DATSUN (NISSAN) BLUEBIRD 310 1
DATSUN (NISSAN) BLUEBIRD 310 2

 以下は2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクションのブルーバード 311型 (1/43 No.160)の画像で、メーカーはノレブです。女性仕様車ファンシーデラックスのモデル化で、実車に即したピンク/薄黄のツートンカラーのカラーリングとなっています。側面から見るとよく分かるのですが、ウエストラインより上のキャビン部分が小さすぎてプロポーション的にかなり変な感じです。このプロポーションに関しては古いながらも上記のモデルペットの方が正確に出来ています。このモデルペットと国産名車コレクションの310型の例で分かるように、新しいミニカーの方が必ず出来が良いという訳ではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DATSUN (NISSAN) BLUEBIRD 310 3
DATSUN (NISSAN) BLUEBIRD 310 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DATSUN (NISSAN) BLUEBIRD 310 5
DATSUN (NISSAN) BLUEBIRD 310 6

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