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三菱 コルト ギャラン AII GS 日本 1969年
三菱の意欲的な新型車コルト ギャランが1969年に登場しました。シンプルな平面構成の斬新なボディは、それまでの三菱車の地味なイメージを一新しました。これはイタルデザインのG.ジウジアーロのデザイン案がベースになっていたそうで、当時はそのことは知りませんでしたが、三菱車のデザインが急にセンスが良くなった理由が今になって納得できました。
エンジンは4気筒1.3L(87HP)/1.5L(105HP)G型の2本立てで、4段変速で最高速175km/h(1.5L)の性能でした。4ドアセダン、バンに加えて1970年に2ドアハードトップが追加されました。1971年のマイナーチェンジで角形ヘッドライトが丸型4灯式になり、エンジンが1.4L/1.6Lに拡大されました。斬新なデザインが人気を呼んでギャランは大ヒットし、三菱車の小型車市場での基礎を固めました。
1973年にギャラン 2代目にモデルチェンジし、名前がコルト ギャランからギャランとなりました。(実車画像→ 三菱 ギャラン 1973) ボディが大きくなり、初代のイメージを引き継ぎながら全体的に角を丸めたデザインでした。エンジンは新規の1.8L/2Lが追加されました。しかしこのイメージ継承策が裏目にでて、見た目があまり変わっていない2代目の販売は芳しくありませんでした。1976年に3代目 ギャラン シグマにモデルチェンジしました。
ミニカーは1970年に発売されたダイヤペット製の当時物です。1.5Lエンジン搭載のAII GSをモデル化しています。プロポーションが良く出来ているだけではなく、フロントグリルの造形も当時としては凝っていて当時のダイヤペットの秀作のひとつでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ギャランは人気があったので、ダイヤペットはハードトップもモデル化していました。当時物ではトミカもハードトップをモデル化していました。当時物以外ではトミカ リミッテドで4ドアセダン、国産名車コレクション 1/24で4ドアセダンがモデル化されています。なお2023年現在でギャラン 2代目の量産ミニカーは無いようです。(実車の人気を反映しています) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ふそう (B906R) 国鉄ハイウェイバス 日本 1969年
戦前の1932?に当時の三?重工神戸造船所でガソリンエンジンの大型バスB46型が製造されました。このバスに「ふそう」(中国での日本の別名「扶桑」に由来)というブランド名がつけられ、これが三菱 ふそう グループの始まりで、国産車としては一番古いブランド名となります。1946?に戦後初のふそう 大型バス B1型が登場しました。
その後のふそう バスの歴史を簡単にメモしておきます。(三? ふそうバスのWEBサイトから抜粋させていただきました)
1950年 R1型 日本最大の縦置きリヤエンジンバス 登場
1960? B10型 ローザ 小型バス 登場
1962年 AR820型 高速バス 登場
1968年 B906R型 高速バス 登場 1969年東名高速道全線開通でB906R型国鉄専用バスによる東京-名古屋間の東名ハイウェイ運行開始
1974年 中型バス MKシリーズ 登場
1983年 大型観光バス エアロバス 登場
1984年 大型路線バス エアロスター 登場
1985年 2階建て観光バス エアロキング 登場
1988年 豪華な観光バス エアロクイーン 登場
ミニカーは1972年に発売されダイヤペット製の当時物です。1969年に登場した国鉄専用高速バス B906R型をモデル化しています。箱には1/40と明記されていますが、実車の寸法から逆算すると1/50で作られているようです。(それでも230㎜と大きいですが) フロントの雰囲気や窓のレイアウトなど当時のミニカーとしてはリアルに作ってあり、良い出来ばえです。 室内のシートは起毛(静電植毛)仕上げされています。ギミックとしては折り戸ドア/リアパネルが開閉し、ボディを傾けることで前輪の操舵ができます。側面のJRロゴや白いラインなどは紙のシールなので、長期保存すると剥がれてしまうことが多いです。当方の物もフロントのパネル上に貼られていた「東京駅」やドア横に貼られていた「ワンマン」などのシールが剥がれて行方不明です。なお本来はリアだけにナンバープレートが付いていたようですが剥がれてしまったようで、当方の物に付いているナンバープレートは自作したものです。 以下はフロント拡大画像/ドア開閉動作とリア拡大画像/リアエンジンカバー開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ 1300 クーペ 9 日本 1969年
1969年にホンダ初の小型車ホンダ 1300が登場しました。デザインはオーソドックスな3ボックススタイルの4ドアセダンでした。横置エンジンによる前輪駆動、強制空冷エンジン、4輪独立懸架など独創的な技術が採用されていました。特にDDACと呼ばれた強制空冷方式はエンジンブロックやシリンダーヘッドに冷却用ダクトを設けて通風するといった特殊なもので、冷却性能は水冷並みながら構造が複雑で重いという問題がありました。エンジンはオールアルミ製の空冷4気筒1.3L(100-115HP)で、4段変速/3段ATで最高速170km/h(115HP)は当時圧倒的に高性能でした。高性能版(115HP)の99は丸形ヘッドライト、標準(110HP)の77は角形ヘッドライトと外観を変えていました。(実車画像→ ホンダ 1300 77)
1970年に個性的なフロントグリルを持つ2ドアクーペが追加されました。(高性能版はクーペ 9、標準はクーペ 7) クーペの内装はインパネがドライバーを囲む専用設計となっていました。1970年のセダンのマイナーチェンジでヘッドライトが丸形に統一され、名前から1300が外れました。1300シリーズは高性能でしたが、当初からエンジン性能とサスペンション設定の不適合によるFF車特有の操縦性の問題がありました。エンジンのデチューンやサスペンション設定変更が行われましたがあまり改善されませんでした。1972年に総生産台数約10万台で生産中止となり、後継車はエンジンを水冷化し1.4Lに変更した145/145クーペでした。1300シリーズが商業的に失敗したことでホンダの4輪車エンジンは空冷から水冷へ転換しました。(実車画像→ ホンダ 145)
ミニカーは1971年に発売されたダイヤペット製の当時物です。一番高性能であったクーペ 9をモデル化しています。プロポーションが良く、特徴的なフロントグリルやホイールなどが当時のミニカーとしてはリアルで、全体的によく出来ていました。ボンネットとドアの開閉ギミック付です。これ以外の当時物ではトミカのクーペ 9があり、特注品でパトカーやレース仕様がありました。当時物以外ではトミカ リミッテドの1300 セダン(99S/77S)、エブロのクーペ 9、国産名車コレクションのクーペなどがあります。国産名車コレクションのクーペにはNo.39とNo.94の2種類があり、No.39はノレブ製、No.94はイクソ製です。国産名車コレクションは少しだけ仕様を変えて同じ車をモデル化している物がいくつかありますが、この1300 クーペも何らかの大人の事情があって同じ車をモデル化したのでしょう。(出来ばえに違いがあって面白いですが) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スバル R-2 日本 1969年
1967年に登場したホンダ N360の大ヒットに続き、スズキ フロンテやダイハツ フェローなどが登場しスバル 360は時代遅れになり、後継として1969年に登場したのがR-2でした。360の基本構造を継承しながら、ホイールベースを120mm延長し居住性を向上させ、フロントにトランクスペースを追加していました。ボディは全鋼製のモノコックで、360のイメージを近代的にしたセンスの良いデザインでした。エンジンは360のシリンダーをアルミ合金製に変更して30HPにパワーアップしていました。4段変速、最高速度115km/hの性能でした。
1970年に36HPにチューンしたエンジンを搭載したスポーツ仕様のSSが追加されました。1971年のマイナーチェンジでは標準エンジンが32HPにパワーアップされ、さらにエンジンを水冷化したLシリーズや、豪華で高性能なGSSが追加されました。発売当初のR-2は結構売れたものの新車効果がなくなると販売が鈍り、エンジンのパワーアップや水冷化で盛り返そうとしたようですが、効果はあまりなかったそうです。そんな訳でR-2は3年間生産されただけで、1972年に水冷エンジンの後継車レックスに切り替わりました。
ミニカーは1970年に発売されたダイヤペットの当時物です。プロポーションが良いので実車のイメージがうまく再現されていて、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえです。ドア開閉ギミックが付いています。その他の当時物ミニカーとしてはトミカもありました。当時物以外では、京商のポリストーン製 1/43、エブロなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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イスズ ベレット 1600GT タイプ R 日本 1969年
1963年に登場したイスズ ベレットはヒルマン ミンクスの後継車として開発されました。ベレットという名前は上級車ベレルの小型版という意味です。オーソドックスな設計のベレルとは異なり、4輪独立懸架、ラックアンドピニオン式ステアリング、日本初のディスクブレーキなどの先進的な技術を採用した意欲的な小型車でした。ボディは2/4ドアセダンで、イタリア車的なスポーティなスタイルでした。当初は4気筒1.5L(63HP)エンジンと1.8L(50HP)ディーゼルエンジンを搭載し、4段変速で最高速度137km/h(1.5L)の性能でした。
1966年のマイナーチェンジでヘッドライトが丸型2灯からに丸型4灯に変わり、1.3Lエンジンが追加され、角形2灯ヘッドライトでリジット リアサスペンションを採用したBタイプも設定されました。1968年には1.6Lエンジン、1971年には1.8Lエンジンが追加されました。1964年に2ドアクーペに新開発の1.6L(88HP)エンジンを搭載したスポーツ仕様の1600GTが登場し、日本初のGTとして優れた操縦性と軽快なデザインで人気がありました。その後前輪ディスクブレーキ採用、エンジンのパワーアップ(90HP)やSOHC化など改良が施されました。1969年には117 クーペ用のDOHC 4気筒1.6L(120HP)エンジンを搭載しサスペンションを強化した最強モデルの1600GT タイプ R(GTR)が追加されました。1973年に生産中止となりました。
ミニカーは2002年に発売されたエブロ製です。最強仕様の1600GT タイプ Rをモデル化しています。黒いボンネットと2分割されたバンパーの間にフォグランプを備えているのは1600GT タイプ Rの特徴です。プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されています。実車に即したカラーリングで、ホイールなどの細部もリアルでとても良く出来ています。当時物ミニカーではミクロペットの4ドアセダンと2ドアクーペがあり、その型を引き継いだダイヤペット初期の2ドアクーペがありました。当時物以外ではコナミの1600GT タイプ R 1/64、トミカ リミッテドの1300 4ドアセダン(丸形2灯と丸形4灯)と1500 4ドアセダン(丸形4灯と角形2灯)と1600GT タイプ Rと1800GT 1/64、エブロの1600GTと1600GT タイプ R、国産名車コレクションの1600GT タイプ Rなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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