ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO 2001 SWEDEN

SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO


SCHUCO JUNIOR 27105 1/43 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.65m 全幅約1.71m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 200HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでサーブ 9-*のミニカー検索

サーブ 9-3 SE 2.0 ターボ スウェーデン 2001年

 

 1998年にサーブ 900は衝突安全性や操縦性を大幅に改良して、サーブ 9-3に名前が変わりました。この時期にサーバーは全車種の名前を9-5や9-7など9-*の形式に統一していました。3/5ドアハッチバックと2ドアコンバーチブルのボディ形式はそのままで、外観は先代のイメージを残していましたが、スラントノーズでよりシャープなスタイルとなりました。エンジンは既存の4気筒2Lにオペル ベクトラ用の4気筒2.2L(116HP)ターボディーゼルが追加されました。なお1950年代にはサーブ 93という良く似た名前のモデルがありましたが混同しないで下さい。

 

 1999年にはブースト圧を高めるなどして235HPにパワーアップした4気筒2.3Lターボエンジンを搭載したヴィゲン(VIGGEN)が限定生産されました。なおヴィゲンという名前ははサーブの戦闘機に由来しています。(参照画像→ サーブの戦闘機 ヴィゲン) ヴィゲンはリアスポイラーやサイドスカートなどが付き足回りが強化され、内装はカーボン調のインパネ装備といったプレミアムな仕様の高性能車(最高速250㎞/h)でした。2002年にサーブ 9-3 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2001年頃に発売されたシュコー ジュニアの当時物です。3ドアハッチバックの高性能版SE 2.0 ターボをモデル化しています。シュコー ジュニアはホンウェルのカララマとほとんど同じ物を流用していた廉価版のミニカーでした。これもカララマでは9-3 ヴィゲンとして発売された物とほぼ同じようです。定価約1000円と安価ながらプロポーションはまずまずで、コストダウンでヘッドライトなど灯火類を銀塗装処理していますが、サーブ 9-3の雰囲気はうまく再現されています。ドア開閉ギミックが付いています。これ以外の9-3 初代のミニカーとしては、カララマのヴィゲン、ミニチャンプスの5ドアなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO 1
SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO 2

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SAAB 9-3 2.0T 2002 SWEDEN

SAAB 9-3 2.0T
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SAAB 9-3 2.0T


UNIVERSAL HOBBIES 2382 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.64m 全幅約1.8m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 210HP 6/5段変速/5段自動変速
性能: 最高速235km/h  データーベースでサーブ 9-*のミニカー検索

サーブ 9-3 2.0T スウェーデン 2002年

 

 2002年に9-3はGM系列のオペル ベクトラ C(2002年)をベースとした2代目にモデルチェンジしました。2ドア コンバーチブルは残りましたが、ハッチバックは4ドアセダンに変わりました。フロントグリルにサーブのデザインを残していますが、全体的には普通のセダンになりました。エンジンもずっと使われてきたサーブの4気筒が廃止され、GM系列の4気筒1.8L/2LとV型6気筒2.8Lに変わりました。2004年にコンバーチブル、2005年にハッチバックの代わりとして5ドア ワゴンのコンビが追加されました。

 

 2008年のマイナーチェンジで、細長く切れ上がったヘッドランプでフロントの意匠が変更され、それ以外の内外装も大幅な変更が行われました。同年にV型6気筒2.8L(280HP)エンジンを搭載して足回りを強化し、XWDシステムと称する4WDを採用したターボ Xが限定生産されました。(実車画像→ サーブ 9-3 2008)

 

 

 2009年に親会社のGMが経営破綻し、不採算部門のサーブはオランダのスパイカー カーズ社に売却されました。スパイカー カーズ社傘下でもサーブの経営は改善されず2011年に破産申請し、2012年にスウェーデンの電気自動車メーカー NEVS(National Electric Vehicle Sweden)社に買収されました。2013年にNEVS社傘下で9-3は再生産されましたが、2014年に生産中止となりました。最終的にNEVS社はサーブ ブランドの廃止を2016年に公表しました。

 ミニカーは2003年に発売されたユニバーサルホビー製の当時物です。最近のユニバーサルホビーは農機関係のミニカーを主力にしていますが、2010年頃までは1/43の乗用車も手掛けています。プロポーションが良く、細かいところも結構リアルでかなり良い出来ばえです。比較的安価なミニカーですが、室内のインパネなどもそこそこリアルに再現されています。これ以外の9-3 2代目のミニカーとしては、シュコーやヤトミンのコンバーチブル、モーターアートやカララマのコンビなどがあります。マイナーチェンジ後の最後の9-3は北欧で販売されているミニカー付雑誌「SAAB COLLECTION」のNo.23とNo.31でモデル化されているようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SAAB 9-3 2.0T 1
SAAB 9-3 2.0T 2

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