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GM キャディラック 62 アメリカ 1959年
1959年に登場したGM キャディラック 62 6代目は、4灯式ヘッドライトが採用されるなど大幅なデザイン変更が行われました。この6代目はテールフィンが史上最大の大きさになったことで有名なモデルでした。このテールフィンには2連の尖ったテールライトが付き、またリアのバンパーの両端はジェット機の排気口のような形状(ここも赤く光る)になっていて 、ここまでやるかといった派手なデザインでした。なお1959年式のGMのオールズモービル 98やビュイック エレクトラも大きなテールフィンを備えていました。(実車画像→ GM オールズモービル 98 1959、GM ビュイック エレクトラ 1959)
全長約5.7m全幅約2mの巨大な車でしたが、現在では考えられないほどボンネットとトランクのスペースが大きいです。2/4ドアハードトップと2ドアコンバーチブルがあり、そのハードトップは細いピラーで大きく開放的な窓を持つ独特のデザインでした。パワーブレーキ、パワーステアリング、4段自動変速機、パワーウィンドウ、パワーシート、エアコン、電動格納式ソフトトップなどを既に装備していました。(実車動画→ GM キャディラック エルドラド 1959) 1961年にキャディラック 62は7代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1987年頃に発売されたビテス製です。ビテスは1940-50年代のアメリカ車をいくつかモデル化していますが、そのアメリカ車シリーズの一台です。4灯式ヘッドライトの派手なフロントグリル、細いピラーのハードトップ、大きなテールフィンとそこに付いた尖ったテールライトなどがうまく再現されています。室内も大きなステアリングホイール、コラムシフトレバーやインパネが良く再現されています。バリエーションでコンバーチブルもありました。これ以外のキャディラック 6代目のミニカーは、ディンキーの当時物、マッチボックス ディンキーの1/43、フランクリン ミントの1/24と1/43、ダンバリー ミントの1/24、ブッシュの1/87、オートアートの1/18、マイストの1/18などたくさんあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック エルドラド ビアリッツ コンバーチブル アメリカ 1963年
GM キャディラック 62 7代目(エルドラド 5代目)が1961年に登場しました。(実車画像→キャディラック 62 1961) 先代(1959年型)の大きくなり過ぎたテールフィン デザインへの反動が起こり、テールフィンは少し小さくなりました。テールライトはテールフィンのなかに納められた縦長の小さなものになり、この縦長のテールライトはその後のキャディラックの特徴的なデザインとなっていきました。
1963年型ではテールフィンはさらに小さくなり、ボディ全体もより直線的になりボディ側面はフラットになりました。この直線的なデザインはその後1980年代まで継承され、シンプルでフォーマルな雰囲気がキャディラックらしさとなりました。キャディラックのエントリーレベルであった62は、1965年からカレー(CALAIS)という名前にに変わりました。(そのカレーも1976年にはなくなりましたが) なお最上級車エルドラドは先代ではクーペ/コンバーチブル/4ドアハードトップがありましたが、4代目では2ドアコンバーチブルだけとなりました。
ミニカーは1990年頃に作られたフランクリン ミント製で、1/43サイズの1960年代シリーズの一つです。このシリーズは1960年代の代表的なアメリカ車12車種をモデル化したもので、いずれもドアやボンネットが開閉でき室内も良く作り込まれていました。このキャディラック エルドラドも、特徴的な小さなテールフィン/テールライト/直線的なボディがうまく再現されています。メッキパーツのヘッドライトなどがややレトロな作風ではありますが、当時としてはリアルな造形の1/43サイズのミニカーでした。室内もインパネなどが良く再現されています。これ以外のこの世代のキャディラックのミニカーは、ディンキー(英)の当時物、ウエスタンモデル(ホワイトメタル製)の1/43、ダンバリーミントの1/24、シグネチャーの1/32などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。エンジンルーム内はエンジン/ラジエーター/バッテリーなどがリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック 高規格救急車 アメリカ 1965年
現在のアメリカの救急車はピックアップトラックや1ボックスタイプのバンを使った専用車が主流ですが、かつては日本と同じように乗用車ベースのワゴンタイプの救急車もありました。救急車は後部に広いスペースが必要なので、大型車が使われました。これは1960年代の縦型4灯式ヘッドライトを採用したキャディラックの救急車です。年式は縦型4灯式ヘッドライトが採用された1965年でほぼ間違いないと思います。当時のキャディラックの一番大きなリムジーンは全長が6.2mでしたが、この救急車はそれよりも全長が長くホイールベースを延長しているようです。
ミニカーはディンキー(英)製の当時物で1967年に発売されました。実車が大きいので全長が150mmを超える大きなサイズのミニカーになっています。フロントグリルやサイレンなどが金属製パーツで作られたディンキー(英)らしい重厚な出来ばえです。室内には患者を乗せたストレッチャーがあり、テールゲートから出し入れできます。 また屋根のライトは豆電球で底板部分に収納した単4電池で点灯させるようになっています。本来は後輪の回転で回路が断続されて点滅する構造なのですが、残念ながら現在は回路の接触不良で点灯しません。
これ以外のキャディラックの救急車としては、ソリドの1930年代のV16 救急車、ブッシュの1950年代/1970年代の救急車、コーギーの1961?年式のスーペリア 救急車などがあります。変わり種としては映画「ゴーストバスターズ」に使われた1959年式のキャディラック 救急車がマテルやジョニーライトニングから出ています。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートを開いてストレッチャーを収納するギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック フリートウッド シックスティ スペシャル ブロアム アメリカ 1967年
フリートウッドはキャディラックのV型8気筒エンジンを搭載した最上級セダンに付く名前で、シックスティ シリーズ(60 Sixty Serise)とセブンティ シリーズ(70 Seventy Serise)の2タイプがありました。1965年に登場したキャディラック 9代目は、縦型4灯式ヘッドライトを採用したことが外観上の一番大きな特徴でした。最上級セダンの75は全長6.2m 全幅2m、安価な60は少し短いですが全長5.78mとどちらも車重2tを超える巨体でした。V型8気筒7L/7.7L(375HP)エンジンを搭載し3段自動変速で最高速194km/hの性能でした。この車の公称燃費は3.5km/Lでしたが、実燃費は3㎞/L以下だったでしょう。
この縦型ヘッドライトを特徴とするデザインは1960年代の高級車に流行ったデザインでした。このデザインの車はoldsmobile_toronado_corgiboatあたりから始まって、フォード ギャラクシー、オペル ディプロマット、日産 グロリア(A30型)などがありました。キャディラックの縦型ヘッドライトは1969年のデザイン変更で一般的な横型4灯式ヘッドライトに変わりました。1971年に75シリーズはキャディラック 10代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ GM キャディラック 75 フリートウッド 1973)
ミニカーは2009年に発売されたイクソのプレミアムX製の初期物でレジン製です。プロポーションが良く、大きなサイズの実車の雰囲気がうまく再現されていました。フロントグリルや室内の造形もリアルに仕上げてありました。ただしレジン製なのでに大きさの割に軽いのは、中身がからっぽな感じがして個人的にはいまいちの感じがしました。ただ大きくて豪華であったかつてのアメリカ車の代表としてこのキャディラックのミニカーは実に貴重なものです。その意味では60ではなく75をモデル化してくれたほうが良かったのかもしれません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック エルドラド アメリカ 1968年
GM キャディラック エルドラドはキャディラックのなかでもパーソナルな用途向けのモデルで、2ドアクーペ/コンバーチブルの華やかな高級車でした。1967年に登場したキャディラック 10代目はフロントグリルの基本デザインが縦型4灯式ヘッドライトから横型4灯式に変わり、エルドラド 8代目では格納式横型4灯式ヘッドライト(ヘッドライト前面のグリルが上下にスライドする)が採用されました。V型8気筒7.7L(375HP)エンジンを搭載し3段自動変速で最高速192km/hの性能でした。
この世代から同じようなパーソナル クーペであったオールズモービル トロネードとシャーシを共有することになったので、前輪駆動車となりました。シャーシが同じなのでこの2台は良く似たフォルムとなっていましたが、エルドラドはリアクオーターとサイドビューの鋭角的な造形でより一層個性的なデザインとなっていました。これは同じようなパーソナル クーペでライバルであったフォード サンダーバードなどの影響があったのでしょう。1969年には格納式ヘッドライトが廃止され、1971年にエルドラド 9代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1969年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。当時のヨーロッパのミニカーメーカーはアメリカ車をあまりモデル化しなかったのですが、この車がモデル化されたということはこの車の登場がヨーロッパにもインパクトを与えたことを示しています。縮尺は1/43となっていますが、ボディの大きさをデフォルメで強調しているので少し大きめにできています。低く幅広い実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。紫メタリックにレザートップの派手なカラーリングは実車にはなかったと思われますが、この車のイメージには合っていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。室内で助手席の前にあるパイプのようなものはボンネットを開くためのレバーで、これを押し込むことでボンネットが開きます。子供向けでしたから、大人の指でこのレバーを押し込むのはかなりやり辛いです。(このレバーを操作しなくてもボンネットは手で開けられますが) なお経年変化でリアのサスペンションがへたりシャコタンになっていましたので、リアの下にウレタンフォームをかまして車高をあげて撮影しています。これ以外のエルドラド 6代目のミニカーはグリーンライトの1/64、オートワールドの1/64、ネオ(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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