ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

RENAULT KANGOO I 1998 FRANCE

RENAULT KANGOO I
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT KANGOO I


VITESSE V98061 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.04m 全幅約1.67m 全高1.86m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 75HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速155km/h   データーベースでルノー カングー Iのミニカー検索

ルノー カングー I フランス 1998年

 

 小型商用車のルノー 4 フルゴネットやその後継車のエクスプレスを代替する車として、カングーが1997年に登場しました。(実車画像→ ルノー エクスプレス 1985) カングーはクリオ Iのシャーシをベースにしてホイールベースを延長していました。エクスプレスは乗用車とボディ前半分を共有していましたが、カングーは4/5ドア(商用3ドア)ハッチバックの専用ボディでした。ただ乗用車仕様のカングーと商用車仕様のカングー エクスプレスがあり、乗用車としても通用する走行性能/装備となっていました。エンジンは4気筒1L/1.2L/1.4L/DOHC 1.6L(95HP)、4気筒1.5L/1.9Lディーゼルがありました。

 

 カングーには両側スライドドア仕様、車高を高くしたパンパ(PAMPA)、四輪駆動仕様の4X4、荷室部分を延長したマキシ、ピックアップトラック仕様、アジア地域向けの3列シート7人乗りなどのバリーエーションが追加されました。2003年のマイナーチェンジで、グリル/リアの意匠を変更しフェーズ IIになりました。2007年に2代目のカングーが登場しましたが、2010年まで生産されました。カングーは乗用車としての機能性が評価され大ヒットし、その後シトロエン ベルランゴやフォルクスワーゲン キャディ IIIなど同じようなジャンルの車が登場することになりました。(実車画像→ ルノー カングー II 2007シトロエン ベルランゴ 1996フォルクスワーゲン キャディ III 2003)

 

 

 ミニカーは1998年に発売されたビテス製の当時物です。同じビテスのメガーヌなどの解説で記載したように、この当時のビテスのミニカーは非常に出来が良かったです。このカングーも全体的にレベルの高い出来ばえで室内など細部の造形がリアルで、さらに立て付けの良いドア開閉ギミックも付いていました。(本物同様のナンバープレートが付いているのも凝ってます) ビテスはこれ以外にもパンパや商用車のエクスプレスもモデル化していました。ビテス以外ではソリド/べレムの商用車、ノレブの4X4と商用車、リーツェの商用車などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT KANGOO 1
RENAULT KANGOO 2

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RENAULT MEGANE SCENIC 2.0 16V 1999 FRANCE

RENAULT MEGANE SCENIC 2.0 16V
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT MEGANE SCENIC 2.0 16V


VITESSE 7711210648 1/43 97㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.17m 全幅約1.72m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 140HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速196km/h   データーベースでルノー セニックのミニカー検索

ルノー メガーヌ セニック 2.0 16V フランス 1999年

 

 ルノー メガーヌの派生車としてミニバンのメガーヌ セニックが1996年に登場しました。MPV(ミニバン)の元祖であったエスパスの小型版といった位置づけで、後部シートのスライド/脱着などが可能でした。当時のルノーに共通するフロントのデザインで、大きな6ライトウインドーを持つボディとなっていました。エンジンはメガーヌとほぼ同じで、4気筒1.8L/2.0LとV型6気筒3L、4気筒2.2Lディーゼルがありました。メガーヌと同時に1997年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞し、ミニバンとしては初の受賞でした。

 

 1999年のマイナーチェンジでフロントグリル/ヘッドライト/テールライトの意匠が変更され後期型(フェーズ II)となりました。また名前からメガーヌが外れ単にセニックとなりました。2000年にシュタイア プフ製のビスカスカップリング式センターデフによる4輪駆動システムを採用し車高を上げた4WD仕様のRX4が設定されました。セニックは当初の予想以上に大ヒットし、その影響でシトロエン クサラ ピカソ フィアット ムルティプラ、オペル ザフィーラなどの似たようなジャンルの車が次々と開発されることになりました。2003年に2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約280万台でした。(実車画像→ ルノー セニック II)

 

 

 ミニカーは1999年に発売されたビテス製の当時物で、マイナーチェンジ後のフェーズ IIをモデル化しています。これは販促用プロモーションモデルとして使われたルノー ディーラー向け特注品で、ルノーのロゴ付専用紙箱に収まっていました。プロポーションが良く、前述したメガーヌ同様に柄が付いたシートを再現した凝った室内、綺麗な塗装などレベルの高い出来ばえでした。ビテスはセニックを初期型も含めて数種類モデル化していました。ビテス以外ではマイナーチェンジ後をユニバーサルホビーがモデル化していますが、それもビテスの型を使っているのではないかと思われます。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT MEGANE SCENIC 2.0 16V 1
RENAULT MEGANE SCENIC 2.0 16V 2

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RENAULT CLIO II 1.6 16V 1999 FRANCE

RENAULT CLIO II 1.6 16V
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT CLIO II 1.6 16V


VITESSE VMC044 1/43 88㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.78m 全幅約1.64m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 110HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速193km/h   データーベースでルノー クリオのミニカー検索

ルノー クリオ II 1.6 16V フランス 1999年

 

 ルノー クリオ 2代目が1998年に登場しました。初代の基本デザインを継承しつつ、ボディ全体に丸みが付きヘッドライトも丸い形状になっていました。ボディは3/5ドアハッチバックで、当初のエンジンは4気筒1.2L/1.4L/1.6L、4気筒1.9Lディーゼルがありました。前述したメガーヌ同様に安全性向上に力を入れていて、サイドエアバッグや後席中央3点式シートベルトなどが採用されました。

 

 1999年に1.4L/1.6LエンジンにDOHC仕様が追加され、DOHC 2L(169HP)エンジンを搭載し各部をチューンしたRS(ルノー スポール)も追加されました。さらにDOHC V型6気筒3L(230HP)を後席部分にミドシップ配置したかつての5 ターボのような最強仕様のルノー スポール V6も追加されました。(さらにレース車用のベースとしてはトロフィーもありました) 2001年のマイナーチェンジでフロントグリル/リアの意匠を変更しフェーズ IIになりました。2004年のマイナーチェンジでフロントの意匠が小変更されてフェーズ IIIとなりました。クリオ 2代目は世界中で大ヒットし、2005年にクリオ 3代目が登場した後も2012年まで生産されました。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたビテス製の当時物です。当時のビテスは経営破綻する直前でしたが、この時期のビテスのミニカーはいずれも出来が良かったです。このクリオも実車の雰囲気が良く再現され、室内などの細部もリアルに出来ていました。細かい点ではEU仕様のナンバープレートが付いているのが珍しく、ナンバーが付いていることでリアリティが向上してしました。ビテス以外のミニカーはユニバーサルホビーがフェーズ IIの高性能版やラリー仕様、イクソのラリー仕様、ノレブのフェーズ IIの5ドア、ブラーゴなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT CLIO II 1.6 16V 1
RENAULT CLIO II 1.6 16V 2

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RENAULT AVANTIME 2001 FRANCE

RENAULT AVANTIME
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT AVANTIME


NOREV 518201 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.64m 全幅約1.83m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3L 210HP 6段変速/5段自動変速
性能: 最高速220km/h   データーベースでルノー アバンタイムのミニカー検索

ルノー アバンタイム (アヴァンタイム) フランス 2001年

 

 2001年に登場した高級車 ルノー アバンタイムは1999年のジュネーヴ ショーで発表されたコンセプトカーを市販化したものでした。(実車画像→ ルノー アバンタイム コンセプトカー 1999) クーペタイプの高級車というコンセプトでしたが、この車は並の自動車の概念から外れた存在でした。MPV(ミニバン)的な外観ながら巨大な2ドア!(リアゲートは跳上げ式)の4人乗りで、全開するピラーレスのサイドウインドーと大きなガラスサンルーフを持つハードトップなど前衛的なデザインの塊でした。ベースはエスパス 3代目(前輪駆動車)でハードトップはアルミ合金製、その他のボディ外板はプラスチック樹脂製、エスパス 2代目と同じく製造はマトラが行いました。エンジンはDOHC 4気筒2L、DOHC V型6気筒3L、4気筒2.2L(150HP)ディーゼルが搭載されました。

 

 2003年に登場したエスパス 4代目の生産がマトラからルノーに切り替わったことでマトラが自動車生産から撤退することになり、アバンタイムの生産は2年間で早々に終了となりました。当時の価格は約500万円とルノーの最高級車で、戦前のドラージュなどに代表されるフランス製高級車の再来のような「これぞフランス車」といった車でした。個人的に好きな車なのでルノーは良くやったと思うのですが、一般的には変な車だと評価されて、生産台数は約9000台とあまり売れませんでした。 (実車画像→ ルノー エスパス IV 2003) 

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたノレブ製の当時物です。大きなグラスサンルーフやサイドウインドーなど実車の魅力をこのミニカーで感じることができます。(実物を見たことはないですが、ミニカーで想像できます) 実車に即したカラーリング、室内の造形などの細部もリアルで、実に良い出来ばえです。当時このミニカーは少数しか輸入されなかったようで簡単に購入できず、オークションで探して入手しました。モデル化の権限をノレブが独占していたようで、アバンタイムのミニカー(1/43)はノレブが独占していました。小スケールではルノー ディーラー向け限定品をユニバーサルホビーがモデル化していて、ノレブの3インチモデルとしても販売されました。2020年にはOTTO MOBILE(レジン製)が1/18でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT AVANTIME 1
RENAULT AVANTIME 2

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RENAULT MEGANE II 2002 FRANCE

RENAULT MEGANE II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT MEGANE II


ELIGOR  100841 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.24m 全幅約1.78m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 135HP 6/5段変速/4段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでルノー メガーヌのミニカー検索

ルノー メガーヌ II フランス 2002年

 

 ルノー メガーヌ 2代目が2002年に登場しました。デザインはベルサティスに代表される当時のルノー流で、直立したリアウインドーを持つ個性的なリアエンドが特徴でした。ボディは3/5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアワゴン、派生車としてミニバンのセニック、カルマン製の電動格納式グラスルーフを装備する2ドアのクーペ カブリオレ(CC)があり、先代と同じ多彩な構成でした。エンジンはDOHC 4気筒1.4L/1.6L(115HP)/2L、4気筒1.5L/1.9L(120HP)ディーゼルがありました。ヨーロッパ自動車衝突安全性テストにて最高の5星を小型車で初めて取得した安全性や実用性が評価され、2003年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しました。

 

 2004年にDOHC 4気筒2L(225HP)ツインターボ エンジンを搭載し、ボディ/シャーシをチューンした高性能版RS(ルノー スポール)が追加されました。さらに高性能なRS 225 F1やRS R26.R、レース仕様のRS トロフィーも設定されました。2005年のマイナーチェンジで、フロントノーズの意匠などを変更したフェーズ IIになりました。高級車ベルサティスでは前衛的とされたデザインは、メガーヌ IIでは個性的であると好評価され、先代同様にヨーロッパ市場で大ヒットしました。2008年に3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ルノー メガーヌ III 2008)

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたエリゴール製の当時物です。エリゴールのミニカーはクラシックカーや商用車がほとんどなのですが、2003年頃にクリオとメガーヌをモデル化していました。(たぶん実車の販促用プロモーションモデルに使われたのだと思います) 出来ばえは同時期のノレブと比べると少し見劣りしますが、室内などの細部の仕上げはまずまずのレベルで当時のミニカーとしては良く出来ていました。エリゴールはブレークやフェーズ II 5ドアもモデル化していました。これ以外のメガーヌ IIのミニカーはソリドの5ドア、ノレブの3ドアやクーペ カブリオレ、ユニバーサルホビーの3ドアやクーペ カブリオレなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT MEGANE II 1
RENAULT MEGANE II 2

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