ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 1938 USA

GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE


REXTOYS 2 1/43 134㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m エンジン 変速機: V型16気筒 7L 185HP 3段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

GM キャディラック V16 クーペ デビル アメリカ 1938年

 

 1930年代中頃ののキャディラックのラインナップは50、60、70、75、80、85、90といった7シリーズ構成でした。50/60シリーズにはV型8気筒4.1L/5.3L/5.7L、70/75シリーズにはV型8気筒/5.3L/5.7L、80/85/90シリーズにはV型12気筒6L/V型16気筒7.4Lなどのエンジンが搭載されました。それぞれのシリーズにはリムジーン/セダン/クーペ/カブリオレなど様々なボディ形式が用意され、この車種構成で年間に約3万台弱を販売していました。一番売れたのはV型8気筒エンジン搭載の60シリーズだったようです。当時ライバルであったパッカードは約10万台を販売しており、この頃はまだキャディラックは販売台数で負けていました。

 

 1938年にモデルチェンジしたキャディラックは次の1940年代への先駆けとなる斬新なデザインとなりました。当時流行していた流線型を取り入れつつ、リアフェンダーやトランクの形状が近代的な3ボックス スタイルに変わろうとしていました。1938年にはサイドバルブ式を採用した新しいV型16気筒エンジンが登場しました。このエンジンはVバンク角を従来のOHV方式90°から135°に広げ、従来の半分の部品で構成されていました。排気量は7Lと少し小さくなりましたが、185HPに性能は向上していました。このエンジンは高さが低くなったので、ボンネットを下げたボディデザインが可能となり重心が下がったことで操縦性が良くなりました。このエンジン搭載車は1940年まで生産されました。

 

 

 ミニカーはこの時代のアメリカ車をモデル化していたフランスのレックストイ製で、1988年頃に発売されました。V型16気筒エンジンを搭載した最上級のキャディラック 90シリーズ クーペ デビルをモデル化しています。クーペ デビルとは運転席(前席)の屋根だけがオープンになっているフォーマルな用途に使われるセダンのことです。レックストイはホワイトメタル製でグリルやバンパーなどが金属製パーツで構成された重厚な作風で、昔のアメリカ車をモデル化するのには打ってつけの作風でした。このキャディラックも実車の雰囲気に合わせたフォーマルなツートンのカラーリングで実車がうまく再現されていて、1980年代のミニカーとして良く出来ていました。フロントグリルの先端に付いたマスコット(翼の付いた「空飛ぶ女神像」)もそれらしく再現してあります。レックストイはこのほかにもバリエーションでクーペとキャブリオレ、キャブリオレ ルーズベルト大統領公用車などもモデル化していました。以下はフロント(マスコット拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 1
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 2

 以下は上記と同じレックストイ製のキャディラック V16 ツーリング セダン (1/43 型番4)の画像です。上記のバリエーションで密閉式キャビンのセダンをモデル化しています。屋根の形状以外は上記と同じものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 3
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 4

 以下は1988年頃に発売されたレックストイ製のGM キャディラック V16 クーペ (1/43 型番5)の画像です。上記のクーペ デビルのバリエーションで、伸びやかなデザインの2ドアクーペをモデル化しています。これも実車のデザインがうまく再現されていてカラーリングも綺麗で、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。この当時のキャディラック V16のクーペはあまりモデル化されていませんので、車種的には珍しいと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 1
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 3
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 4

 以下は1988年頃に発売されたレックストイ製のGM キャディラック V16 コンバーチブル チッチョリーナ仕様 (1/43 型番7)の画像です。これも上記のバリエーションで、1980年代に国会議員に選出されたことで有名になったイタリアのセクシー女優のチッチョリーナさんのフィギュアが後席に乗っています。このミニカーは彼女の人気にあやかって作られたものですが、このような実車があったかどうかは不明です。(お遊びで作られたミニカーですから、たぶん実在しなかったと思いますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 4-DOOR CONVERTIBLE 1
GM CADILLAC V16 4-DOOR CONVERTIBLE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=317

GM CADILLAC 90 FLEETWOOD LIMOUSINE (V18?) 1939 USA

GM CADILLAC 90 FLEETWOOD LIMOUSINE (V18?)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC 90 FLEETWOOD LIMOUSINE (V18?)


ALTAYA VOITURES CLASSIQUES No.46 1/43 137mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.76m 全幅約2m エンジン 変速機: V型16気筒 7L 185HP 3段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

GM キャディラック 90 フリートウッド リムジン (V18?) アメリカ 1939年

 

 1938年にモデルチェンジしたキャディラックは次の1940年代への先駆けとなる斬新なデザインとなりました。当時流行した流線型を取り入れつつ、リアフェンダーやトランクの形状が近代的な3ボックス スタイルに変わろうとしていました。1938年式にはサイドバルブ式を採用した新しいV型16気筒エンジンが登場しました。このエンジンはVバンク角を従来のOHV方式90°から135°に広げ、従来の半分の部品で構成されていました。排気量は7Lと少し小さくなりましたが、185HPに性能は向上していました。このエンジンは高さが低くなったので、ボンネットを下げたボディデザインが可能となり重心が下がったことで操縦性が良くなりました。このエンジン搭載車は1940年まで生産されました。

 

 このミニカーがモデル化しているフォーマルなリムジンは用途が限られるので、実車は極めて希少な車でした。当時の特注仕様のキャディラックはGM傘下となったコーチビルダーのフリートウッドがボディを架装していましたが、この頃になるとかなり近代的なデザインになっていました。オプション装備にはラジオ(約70$ 現在の貨幣価値で約35万円)やヒーター(約30$)がありました。当時のラジオはかなり高価だったようです。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUES」シリーズのNO.46でメーカーはALTAYA(イクソ)です。全体的なプロポーション、クロームメッキの大きなフロントグリル、クロームモール処理、室内などよく出来ています。この時代の重厚なアメリカ製最高級車を見事に再現した魅力的なミニカーに仕上がっています。 なおこのミニカーは車名がV18と表記されています。V型18気筒エンジンのキャディラックなど無かったはずですから単なる間違いと思うのですが、それにしても底板にまでしっかりと明記されているので何か意味があるのかもしれません。そう思って散々調べましたが、結局該当する情報はなかったので、やはり間違いなのでしょう。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC 90 FLEEDWOOD (V18?) LIMOUSINE 1
GM CADILLAC 90 FLEEDWOOD (V18?) LIMOUSINE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1126

GM CADILLAC SERIES 62 CONVERTIBLE 1950 USA

GM CADILLAC SERIES 62 CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC SERIES 62 CONVERTIBLE


VITESSE 281 1/43 134mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 160HP 4段自動変速
性能: 最高速156km/h  データーベースでキャディラック 戦後 60系のミニカー検索

GM キャディラック 62 コンバーチブル アメリカ 1950年

 

 GM キャディラックの1940年代のラインアップは戦前(1930年代)の60(シリーズ)が61(シリーズ)に、65が62に、70が60Sになり、その上にはリムジンの75がありました。62はキャディラックとしてはエントリーレベルのフルサイズの高級車で、初代は1940年に登場し、4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアコンバーチブルがありました。1942年に2代目にモデルチェンジしましたが、2代目でもまだヘッドライトを組込んだフェンダーがボディ側面から独立していて、1930年代のイメージを残していました。(実車画像→ キャディラック 62 初代 1941)

 

 1948年にフェンダーがボディと一体化された戦後型のキャディラック 62 3代目が登場しました。1950年代に自動車デザインの流行となったテールフィンを最初に採用したのがこの車でした。テールフィンは双胴の戦闘機ロッキード P-38 ライトニングの垂直尾翼のイメージを自動車に取り込んだ物でした。この頃のアメリカ車はクロームメッキされた派手で巨大なバンパー、グリルが特徴で、美しいかどうかは別にしてそのダイナミックな迫力には魅了がありました。1953年に2ドアコンバーチブルに特別仕様のエルドラド 初代が設定されました。キャディラック 62は1954年に4代目にモデルチェンジしました。(戦闘機の画像→ ロッキード P-38 ライトニング) (実車画像→ GM キャディラック 62 4代目)

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたビテス製で、キャディラック 62 3代目 コンバーチブルをモデル化しています。ビテスは1940-50年代のアメリカ車をモデル化していました。このキャディラックもその一つで、派手なクロームメッキのグリル/バンパー、特徴的なテールフィンがうまく再現されていて、当時としてはかなり良い出来ばえのミニカーでした。室内もそこそこ良く再現されています。なおエンブレム/ナンバープレートのデカールやドアミラーなどの後付け用パーツが付属していて、それらを付けるとよりリアルになるのですが、取り付けはやっていません。バリエーションとして幌を下した仕様、映画女優のフィギュア付、アイゼンハワー大統領の就任式パレード仕様などがありました。これ以外の1950年代のキャディラック 60系のミニカーはフランクリン ミントの1/24、スパーク(レジン製)、ネオ(レジン製)、グリーンライトの1/64、デルプラド 世界の名車シリーズなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC SERIES 62 1
GM CADILLAC SERIES 62 2

 以下は上記のビテスのバリエーションで、幌を畳んだGM キャディラック エルドラド (1/43 型番280)と映画女優(マリリン モンローかな?)のフィギュアが付いたGM キャディラック エルドラド (1/43 型番288)の画像です。このピンク色のキャディラックもその一つですが、ビテスはこのようなフィギュアを付けた遊び心のあるミニカーも作っていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC SERIES 62 3
GM CADILLAC SERIES 62 4

 以下は1990年頃に発売されたフランクリン ミント製のGM キャディラック 62 エルドラド 初代 1953年(1/24 型番RB68)の画像です。フランクリン ミントの1/24サイズのミニカーは発売された当時としては最も精密な量産ミニカーで、このエルドラドもかなり良い出来ばえでした。大きなサイズを生かしてボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、エンジン/シャーシ/室内などがリアルに再現されてます。幌は脱着できるので、室内も良く見ることが出来ます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 1
GM CADILLAC ELDORADO 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内のエンジンは補器類などもリアルに再現されています。トランク内部は起毛仕上げがされていて、パンク修理用のジャッキらしき物も再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 3
GM CADILLAC ELDORADO 4

 以下はデルプラド製の世界の名車シリーズのGM キャディラック 62 エルドラド 初代 1953年(1/43 No.63)の画像です。メーカーは不明ですが、底板に「MADE IN CHINA」の表示があるので中国製です。塗装仕上げのフロントグリルなどややレトロな仕上げで、安価な雑誌付きミニカーでしたので値段相応の出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 3
GM CADILLAC ELDORADO 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 5
GM CADILLAC ELDORADO 6

 キャディラック エルドラドのミニカー→ データーベースでキャディラック エルドラドのミニカー検索"

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=366

GM BUICK SURER 1950 USA

GM BUICK SURER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM BUICK SURER


SOLIDO 4511 1/43 120mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 4.3L 128HP 3段手動/自動変速
性能:   データーベースでGM ビュイックのミニカー検索

GM ビュイック スーパー アメリカ 1950年

 

 デイヴィット ダンバー ビュイックが1903年に設立したビュイック社は、当初は業績が芳しくなく馬車製造会社のウイリアム C.デュラントに援助を求めました。デュラントの采配でビュイック社は業績が回復しましたが、ビュイックは会社をさりました。1908年にデュラントはGM(ジェネラル モータース)を創立し、キャディラックやオールズモービルを買収し、GMはアメリカ4大メーカーの一つとなっていきました。ビュイックはGMではキャディラックに次ぐ高級車ブランドです。(1930年代のビュイック)

 

 ビュイック スーパー 初代は1940年に登場し1942年に2代目が登場しました。スーパー 3代目は戦後の1949年に登場しました。8気筒4.1L/4.3LとV型8気筒5.3Lエンジンを搭載するフルサイズの大型車で、4ドアセダン、2ドアクーペ/コンバーチブル、4ドアワゴンがありました。3代目は戦後型ですがまだ独立したフェンダーが少し残っていました。派手なクロームモールの楕円形フロントグリルは正面から見ると歯をむき出しているような感じで、あまり上品ではないですがインパクトがありました。この楕円形フロントグリルはビュイックの伝統として2000年代のビュイックにも使われていました。ボンネット後部にある3連の穴(VentiPorts)はこの時期のビュイック車の特徴で下位グレードのスペシャルとスーパーは3連、V型8気筒エンジン搭載の上級グレードのロードマスターは4連でした。1954年にスーパー 4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ビュイック スーパー 1954)

 

 

 ミニカーは1987年に発売されたソリド製です。ソリドは1950-1960年代のアメリカ車を1980年代に数種類ほどモデル化していましたが、このビュイック スーパーもその一つです。プロポーションが良く、特徴的な楕円形のフロントグリルやボンネット後部の穴もうまく再現されています。ボンネット後部の穴は戦闘機のエンジン排気口を模したもので、ボンネット前端についているマスコットは戦闘機の銃撃照準器を模したものらしいので、この当時は自動車のデザインにも戦争の影響が残っていたようです。ソリドは型番4512で幌を閉じたバリエーションがありました。同時期のビュイックのミニカーはディンキーの当時物、フランクリン ミントの1/24と1/43、ダンバリー ミントの1/24、ブッシュの1/87、SIGNATUREの1/32などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM BUICK SURER 1
GM BUICK SURER 2

 以下は1988年に発売されたフランクリン ミント製のGM ビュイック スカイラーク 1953 (1/43 型番KC70)の画像です。フランクリン ミントは1950年代の代表的な車を1/43でモデル化した50年代シリーズを1988-90年頃に発売していましたが、このビュイック スカイラークもその1台です。スカイラークはロードマスターをベースにして1953年に追加されたビュイックの50周年を記念した限定生産の2ドアコンバーチブルで、ロードマスターより高価な車でした。ミニカーは当時としてはややレトロな作風でしたが、それが実車の雰囲気に合っていて良い出来ばえでした。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きで、クロームモールや室内などの細部が良く再現され床下部分のエンジンなども再現されています。なおスカイラークにはボンネットの穴がありませんでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM BUICK SKYLARK 1
GM BUICK SKYLARK 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM BUICK SKYLARK 3
GM BUICK SKYLARK 4

 以下は床下部分の画像です。エンジンやドライブトレーンなどがリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM BUICK SKYLARK 5

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=370

GMC FC102 (CHEVROLET 3100) PICKUP 1950 USA

GMC FC102 (CHEVROLET 3100) PICKUP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GMC FC102 (CHEVROLET 3100) PICKUP


YATMING 94255 1/43 117mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.9m エンジン 変速機: 6気筒 3.5L 90HP 3/4段変速
性能: 最高速 約80km/h  データーベースでGM/GMCのピックアップのミニカー検索

GMC FC102 (シボレー 3100) ピックアップ アメリカ 1950年

 

 ピックアップは日本では物を運ぶ商用車として使われますが、アメリカでは乗用車的な使われ方もされます。アメリカ初のピックアップはフォード T型を改造して後部に荷台を追加したものでした。(参照→ フォード T型 ランチ) この車は農場で使われましたが、貨物用だけではなく乗用にも使われました。ライバルのGMは既存の商用車メーカーを買収して傘下に収め1911年にGMCブランドを設立し、当初はその商用車メーカーのトラックをGMCブランドで販売していました。1920年以降になるとGMCの小型/中型トラックは大衆車シボレーをベースにしたトラックになりました。(実車画像→ 1930年代のシボレー トラック)

 

 1940年代のGMCの小型/中型トラックはシボレーのAKシリーズ(6気筒3.5L/3.7Lエンジン搭載)をベースにしたトラックと同じで、フロントグリルの意匠が多少異なっていました。第2次大戦後の1947年にシボレーの小型/中型トラックとそのGMC版はアドバンス-デザイン(Advance-Design)シリーズにモデルチェンジしました。ボディはAKシリーズより大きくなり、6気筒3.5L/3.9L/4.3Lエンジンを搭載していました。その後1955年にはタスクフォースシリーズにモデルチェンジし、1960年にはフォード Fシリーズ同様に、アメリカを代表するピックアップとして親しまれたシボレー C/Kシリーズにモデルチェンジしました。(Cシリーズが後輪駆動、Kシリーズが4輪駆動) シボレー C/Kシリーズの姉妹車としてGMC版がありました

 

 

 ミニカーは1995年頃に発売されたヤトミン製のビンテージ アメリカ車シリーズの1台です。アドバンスーデザイン シリーズのGMC FC102 ピックアップ 1950年式(シボレー 3100 1/2t積の姉妹車)をモデル化しています。シボレーとGMCのピックアップはフロントグリルの意匠が多少異なるだけのほとんど同じデザインで、ノーズとテールゲートにはそれぞれのロゴが表示されていました。ビンテージ アメリカ車シリーズは定価1400円程の安価なミニカーでしたが、実車の雰囲気がうまく再現されていました。このGMC ピックアップも木目調の荷台など結構リアルで値段の割には良く出来ていました。(フロントグリルの一番下の横枠がバンパー裏に隠れてしまっているのが変ですが) これ以外の1940-1950年代のGM/GMC ピックアップのミニカーは同じヤトミンのSIGNATUREシリーズの1/32、フランクリン ミントの1/24、ブッシュの1/87、ジョニーライトニングの1/64、ホンウェルの1/72などたくさんありますので、アメリカでピックアップの人気が高いことが良くわかります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GMC PICKUP 1
GMC PICKUP 2

 シボレー ピックアップのミニカー→ データーベースでシボレー ピックアップのミニカー検索

"

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1933

 

ページ  « 前へ 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  ...13 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.