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フォルクスワーゲン ヴェント VR6 ドイツ 1992年
フォルクスワーゲン ゴルフのノッチバックセダンであるジェッタ IIの後継車としてヴェント(ジェッタ III)が1992年に登場しました。ただし北米市場ではジェッタの名前が引き続き使われました。角形ヘッドライトで高いリアエンドのトランクが付くデザインは、先代のイメージを継承していました。先代同様に外観が違うだけで、中身はゴルフと同じで内装もほとんど同じでした。エンジンも4気筒1.4L/1.8L/2L(115HP)、V型6気筒2.8L(174HP) VR6、4気筒1.9L(75HP)ターボディーゼルとゴルフと同じでした。
ヴェントは1999年にモデルチェンジして、ゴルフ IVをベースにしたノッチバックセダンのボーラ(BORA)に変わりました。北米市場では引き続きジェッタ(4代目)の名前が使われていたのですが、北米市場以外では名前がころころ変わっています。ヴェント、ボーラは少しづつゴルフのイメージから外れていき高級な車に変わっていったので、それを反映していたのでしょうか。なお2005年に登場したジェッタ 5代目にはボーラという名前は使われず、元のジェッタに戻りました。(実車画像→ フォルクスワーゲン ジェッタ 2005)
ミニカーは1992年に発売されたシャバックの当時物です。上述したシャバック製のゴルフ IIIをベースにしたバリエーションで、これもかなり良い出来ばえでした。これは高性能版VR6仕様のモデル化でリアにスポイラーが付いていますが、スポイラー無しの標準仕様もモデル化していました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、ボンネットを開くとVR6 2.8のロゴが付いたVR6エンジンが再現されています。シャバックがゴルフ III関係のモデル化ライセンスを独占していたようで、これ以外のヴェントの当時物ミニカーは無いようです。(シャバックのミニカーは実車販促用プロモーションモデルとしても使われました) 当時物以外のジェッタ IIIのミニカーはグリーンライトの1/43があります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ポロ III (6N) ドイツ 1994年
フォルクスワーゲン ポロ III(3代目)が1994年に登場しました。先代後期型のデザインを継承しつつ、キャビン部分を拡大して居住性を向上し、空力的にも洗練されました。シャーシはゴルフ 3代目を流用しており、最初から5ドアが設定されるなど上級車志向が明確になっていました。当初は3/5ドアハッチバックのみで、エンジンは4気筒1L(50HP)/1.4L(60HP)/1.6Lの3タイプでした。
1995年に4ドアセダンのクラシック(ダービー DERBY)、ワゴンのバリアントが追加されました。さらにDOHC 4気筒1.4L(101HP)エンジンを搭載するGTや4気筒1.9Lディーゼルエンジンが追加され、DOHC 1.6L(125HP)エンジンを搭載する高性能版がGTIの名前で限定生産されました。2000年のマイナーチェンジで内外装が変更され、パワステやABSが標準装備されました。2000年には、DOHC 1.6L(125HP)エンジンを搭載する高性能版(最高速205km/h)がGTIとして正式に設定されました。2001年にポロ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1995年に発売されたヘルパ製の当時物です。現在のヘルパはプラスチック製の1/87が主流ですが、当時はダイキャスト製で1/43のミニカーも作っていました。それらはメルセデス ベンツやフォルクスワーゲンの販促用プロモーションモデルにも使われたようで、いずれもかなり良い出来ばえでした。(なお2013年頃から1/43ダイキャスト製ミニカーも再度手掛けるようになりました) このポロ IIIは正確なプロポーションで、実車の雰囲気が良く再現されていました。また灯火類や室内もそこそこリアルに出来ていました。(車高を下げ過ぎているのがやや不自然ですが) ヘルパはバリエーションで3ドアもモデル化していました。これ以外のポロ IIIの当時物ミニカーはシャバックがありました。当時物以外ではへルポ、ヴィーキング、AWMの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン パサート (B5) ドイツ 1997年
フォルクスワーゲン パサートの5代目B5が1996年に登場しました。基本的なデザインは先代のB4と似ていましたが、ボディは少し大きくなり空力的に洗練され高級車らしくなっていました。グループ内のアウディ A4のシャーシを流用していて、エンジン縦置きの前輪駆動車でした。ボディ形式はセダンとワゴンのバリアント(1997年追加)で、当初のエンジンはDOHC 4気筒1.8L/1.8Lターボ(150HP)と4気筒1.9Lターボディーゼル(110HP)でした。
1997年に5気筒2.3L(150HP)、DOHC V型6気筒2.8L(193HP)、6気筒2.5L(150HP)ターボディーゼルエンジンが追加され、高級車志向が強くなりました。同時にアウディと同じフルタイム4WD仕様も設定されました。2001年のマイナーチェンジで後期型(B5.5)となり、フロントグリルが少し大きく立派になりました。最上級仕様として狭角V型4気筒エンジンを2つ連結したW8型と呼ばれるDOHC 8気筒4L(275HP)エンジンが追加されました。2005年ににB6にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン パサート B6)
ミニカーは1998年頃に発売されたシュコーの当時物です。シュコー流のそつのない作風で、実車の雰囲気が良く再現されています。灯火類や室内などの細部も良く再現されていました。この頃のシュコーの塗装はやや厚ぼったい感じがしますが、実際のドイツ車と同様に塗装品質は優れていました。1970年代のシュコーの塗装が今一つのレベルでしたので、それを踏まえた改善だと思われます。シュコーはパサート B5のバリアント、マイナーチェンジ後のB5.5のセダン/バリアント、V8 スター レース仕様もモデル化しています。モデル化ライセンスの関係でパサート B5の1/43ミニカーはシュコーがほぼ独占していました。1/87ではヘルパ、ヴィーキングなどもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ゴルフ IV GTI ドイツ 1997年
フォルクスワーゲン ゴルフの4代目が1997年に登場しました。基本的なスタイルを変えずに、新しさを感じさせるうまいデザイン変更だと思いました。グループ内のアウディ A3のシャーシをベースにしていましたが、車幅が1.7mを超えもはや小型車とは言えないサイズになっていました。ボディの要所に高張力鋼板を使い剛性を高め、ボディ全体の組付け品質を向上させていました。当初のボディは3/5ドアハッチバックで、エンジンは4気筒1.4L/1.6L/DOHC 5バルブ 1.8L(123HP)、V型5気筒2.3L(148HP)、4気筒1.9L(90HP)ターボディーゼルがありました。
高性能版のGTIには1.8Lのターボー仕様(150HP)エンジンが搭載されました。1999年にワゴンのバリアントが追加され、同年に3代目ゴルフのカブリオレが4代目ゴルフの顔つきにマイナーチェンジされました。1999年から6気筒2.8LのVR6エンジンが追加されました。2003年にVR6エンジンを 3.2L(241HP)にパワーアップして駆動系を4WD化し、サスペンションを固めエアロパーツを付けた最高速247km/hの超硬派のR32が限定生産されました。2003年にゴルフ 5代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約430万台でした。
ミニカーは2003年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。高性能版のGTIをモデル化しています。ミニチャンプスが作る自国ドイツ車のミニカーはほとんどがレベルの高い良い出来ばえでしたが、このゴルフ IVもプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。灯火類や室内などの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスはゴルフ IV バリアントやカブリオレなど20数種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外ではブラーゴの1/24と1/43、ヘルパの1/87、シュコー ジュニアなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ルポ ドイツ 1998年
1998年にフォルクスワーゲン ポロより小さな車として、ルポが登場しました。ボディは3ドアハッチバックのみで、デザイン的にはポロの小型版で丸型ヘッドライトの愛嬌のある顔つきでした。当初のエンジンは4気筒1L/1.4L(DOHC版もある)と4気筒1.2L/1.4Lターボディーゼル/1.7Lディーゼルがありました。特に1.2Lターボディーゼルを積む3L TDIはボディ軽量化、低転がり抵抗タイヤ、アイドリングストップシステムなどの低燃費設計がなされていて、3Lカー(100kmを3Lで走る低燃費車)を達成していました。また小型車ながらヨーロッパ自動車衝突安全性テストで4星を得るなど安全性も優れていました。
ルポにもゴルフ同様の高性能版GTIが2000年に設定されました。DOHC 4気筒1.6L(125HP)エンジンを搭載し、専用ヘッドライトやアロイホイールなどで外観も差別化され、6段変速で最高速205km/hの性能でした。GTIをベースにしたワンメイクレース「ルポ GTI カップ」も開催されました。2004年に後継車のフォックスが登場し、ルポは一代限りで2006年に生産中止となりました。総生産台数は約49万台でした。 (実車画像→ フォルクスワーゲン フォックス)
ミニカーは2002年頃に発売されたミニチャンプス製です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。内装などの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスの1/43サイズのミニカーはこの頃が最盛期で、当時のミニカーのほとんどはそつのない良い出来ばえで、コスト/パフォーマンス的に最良のものだったと言えます。(2023年現在でも細部の仕上げは最高だったといえます) しかし最近のミニチャンプスは平凡な乗用車は全くモデル化しなくなりましたし、高価な新製品のミニカーはとても買う気がしません。これ以外のルポのミニカーはシュコーの1/24、AWMの1/87、スパーク(レジン製)のGTIやレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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