ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LAMBORGHINI DIABLO 1990 ITALY

LAMBORGHINI DIABLO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI DIABLO


SOLIDO 1527 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.46m 全幅約2.04m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 5.7L 492HP 5段変速
性能: 最高速325km/h  データーベースでランボルギーニ ディアブロのミニカー検索

ランボルギーニ ディアブロ イタリア 1990年

 

 ランボルギーニ カウンタックの後継車としてディアブロが1990年に登場しました。マルチェロ ガンディーニがデザインしたボディは人気のあったカウンタックのイメージを踏襲しており、ドアも同じ跳ね上げ式でした。エンジン配置もカウンタックと同じ縦置きのミドシップで、ホイールベースを延長して居住性を向上させていました。当初のエンジンはDOHC V型12気筒5.7L(492HP)で、最高速325km/hとカウンタックより早くなっていました。

 

 1993年に4WDのVTが追加され、1995年にオープンのVT ロードスターが追加されました。(実車画像→ ランボルギーニ VT ロードスター) 1996年にスポーツ志向のSVが追加され、これをベースにしたレース仕様(540HP)のSVRが限定生産されました。1999年のマイナーチェンジでリトラクタブルヘッドライトが、日産 フェアレディ 300Z(Z32) のヘッドライトを流用した固定式に変わりました。(常時点灯を義務付ける地域対応) 同時に内装も独立したメーターパネルから一体式のフラットなものに変更されました。1999年にワンメイクレース用のGTRが限定生産されました。最終モデルはエンジンが6L(550HP)となりました。2001年に後継車のムルシエラゴにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはソリドの当時物で、1992年に発売されました。老舗のソリドらしいうまい造形で、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。当時の定価は2200円で比較的安価なミニカーでしたが、ミラーやワイパーが別部品となっていて、リアパネルが開きエンジンが見えるギミックも付いていました。これ以外の当時物ミニカーではマッチボックスのキングサイズ(1/40)、 ポリスティルの1/18、ディテールカーのクーペ/ロードスター(プロトタイプ)などがありました。当時物以外ではオートアートの1/18、ミニチャンプス、京商の1/18(レジン製)と1/43と1/64、トミカ プレミアムの1/62、デルプラドの名車コレクション、アイドロン(レジン製)など非常にたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアパネルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI DIABLO 1
LAMBORGHINI DIABLO 2

 以下は1992年頃に発売されたポルトガルのマカダム(MACADAM)製のランボルギーニ ディアブロ(1/43 型番AM020)の画像です。上記ソリド製とそっくりですので、たぶんソリドのコピーかOEMだと思われますが、リアパネルは開きません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI DIABLO 3
LAMBORGHINI DIABLO 4

 以下は2001年に発売されたデルプラド製の世界の名車コレクションのランボルギーニ ディアブロ 1993 (1/43 No.25)の画像です。上述した2台には付いていないリアスポイラーが付いています。この名車コレクション シリーズとしてはまずまずの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI DIABLO 5
LAMBORGHINI DIABLO 6

 以下は1992年に発売されたディテールカー製のランボルギーニ ディアブロ ロードスター (1/43 型番113)の画像です。1992年に試作されたプロトタイプをモデル化しています。半分にカットされたフロントウィンドーとその上に備えられたバックミラー装置がうまく再現されています。ドアが開閉するギミック付です。(実車画像→ ランボルギーニ ディアブロ ロードスター プロトタイプ 1992) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI DIABLO SPIDER 1
LAMBORGHINI DIABLO SPIDER 2

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LAMBORGHINI MURCIELAGO 2001 ITALY

LAMBORGHINI MURCIELAGO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MURCIELAGO


AUTO ART 54512 1/43 106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約2.05m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6.2L 580HP 
 6段変速 フルタイム4WD
性能: 最高速332km/h  データーベースでランボルギーニ ムルシエラゴのミニカー検索

ランボルギーニ ムルシエラゴ イタリア 2001年

 

 ランボルギーニ ディアブロの後継車としてムルシエラゴが2001年に登場しました。デザイン的には先代よりシンプルになりましたが、サイドの大きなエアインテークや跳ね上げ式ドアなどにディアブロらしさが残っていました。基本的な構造はディアブロと同じで、ディアブロの6Lエンジンを拡大したDOHC V型12気筒6.2L(580HP)エンジンを縦置きミドシップ配置していましたが、ドライブシャフトの引き回しを変えてエンジン搭載位置を下げていました。なおムルシエラゴは全てがビスカスカップリング式センターデフを持つフルタイム4WDで、後輪駆動はありませんでした

 

 2004年にオープンのロードスターが追加されました。2006年に6.5L(640HP)エンジンを搭載し、トラクションコントロール機能を持つ6段セミオートマチックシステム「e-Gear」を採用した高性能版のLP640が追加されました。ムルシエラゴをベースにして6.5Lエンジンを搭載したレヴェントンが2007年に20台限定生産されました。レース仕様のカーボン製ボディのR-GTやRG1などもありました。2011年に後継車のアヴェンタドールにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたオートアート製です。オートアートの1/18のミニカーの出来ばえは定評がありますが、1/43でもその出来ばえは第一級品で、しかも1/18に準じた凝った作りになっていました。ミニカーの底板部分にはエンジン/駆動系メカが別部品で組み込まれ、4WDなのでエンジンから前輪へドライブシャフトが接続され、後輪のディファレンシャルギアは右側にずらして配置されていることまできちんと再現されています。このように外からは見えない内部もきちんと再現するのは、1/18で内部のメカを再現することが当たり前になっているオートアートならではのリアルな仕上げでしょう。これ以外のムルシエラゴのミニカーはミニチャンプスのLP640、エブロのレース仕様、トミカとトミカ プレミアムの1/62、京商の1/64、イクソ、マイストの1/18、アイドロン(レジン製)などたくさんモデル化されてます。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI MURCIELAGO 1
LAMBORGHINI MURCIELAGO 2

 以下は床下部分の画像です。エンジンとドライブトレーンが別パーツで再現されています。エンジンから前輪へドライブシャフトが接続され、後輪のディファレンシャルギアが右側(以下画像では下側)にずらして配置されています。前輪操舵ギミックも付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MURCIELAGO 2

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LAMBORGHINI GALLARDO 2003 ITALY

LAMBORGHINI GALLARDO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI GALLARDO


AUTO ART 54563 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.9m エンジン 変速機: DOHC V型10気筒 5L 500HP 
 6段変速/6段半自動変速 フルタイム4WD
性能: 最高速302km/h    データーベースでランボルギーニ ガヤルドのミニカー検索

ランボルギーニ ガヤルド イタリア 2003年

 

 「ベビー ランボルギーニ」と呼ばれたランボルギーニ ウラッコを後継する車として、ガヤルドが2003年に登場しました。ムルシエラゴより一回りサイズが小さいですが、デザイン的にはよく似たスタイルをしています。この車のドアは跳ね上げ式ではなく、通常の横開きです。アルミ製の軽量ボディやアルミ製ブロックのエンジンなど、親会社アウディの技術が設計に大きく関与していました。ムルシエラゴと同じビスカスカップリング方式のフルタイム4WDを採用しており、これはアウディ製ではありませんでした。

 

 当初のエンジンはDOHC V型10気筒5L(500HP)で、ムルシエラゴで採用された6段セミオートマチックシステム「e-Gear」が選択できました。2005年に電動ソフトトップのスパイダーが追加されました。2009年のマイナーチェンジで、5.2L(560HP)の直噴式エンジンを搭載したLP560ー4が登場し、このエンジンはアウディのスーパーカー R8にも使われました。ボディパネルをカーボンファイバーに置き換えて軽量化したスーパーレッジェーラ、570HPエンジンのLP570-4、その改良版LP570-4 スーパートロフェオなどの特別仕様車がありました。2013年に後継車ウラカンにモデルチェンジしました。(ガヤルドの生産台数約14000台はランボルギーニとしては最多でした)

 

 

 ミニカーは2004年に発売されたオートアート製です。前述したオートアート製のムルシエラゴと同様にこちらもレベルの高い出来ばえで、実車がリアルに再現されています。また外観だけではなくエンジンも同じように底板部分に別部品で再現されています。オートアートの1/43はほとんどが前輪を操舵できるようになっていて、このガヤルドも前輪操舵ギミック付きです。オートアートは1/18も含めてスーパーレッジェーラ、LP560ー4、イタリアのポリス仕様など70種類もモデル化しています。オートアート以外ではミニチャンプス、ノレブ、京商、エブロなどからスパイダーやレース仕様などたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI GALLARDO 1
LAMBORGHINI GALLARDO 2

以下は底板部分の画像と前輪操舵ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI GALLARDO 3

 以下は2006年に発売されたミニチャンプス製のランボルギーニ ガヤルド (1/43 型番400103500)の画像です。同じ車をモデル化しているので、上述したオートアート製とほとんど同じに見えますが、よく見るとボンネットのプレスラインなどに微妙な違いがあります。室内の造形も少し違っていますが、オートアートと同等の仕上げレベルになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI GALLARDO 5
LAMBORGHINI GALLARDO 64

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI GALLARDO 7
LAMBORGHINI GALLARDO 8

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LAMBORGHINI REVENTON 2007 ITALY

LAMBORGHINI REVENTON
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI REVENTON


MATTEL MT5582N 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約2.06m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6.5L 650HP 6段半自動変速 フルタイム4WD
性能: 最高速340km/h    データーベースでランボルギーニ レヴェントンのミニカー検索

ランボルギーニ レヴェントン イタリア 2007年

 

 ランボルギーニ ムルシエラゴをベースにした特注車であったレヴェントンが2007年に登場しました。たったの20台の限定生産で、価格は約1億6千万円でした。ボディデザインはステルス戦闘機をモチーフにしたもので、ムルシエラゴに鋭角的な面処理をしたようなデザインでした。この車のフロント/リアのデザインは2011年に登場したアヴェンタドールに採用されましたので、レヴェントンはアヴェンタドールの先行試作車的な車でもありました。2009年フランクフルトモーターショーでロードスター仕様が公開され15台限定で販売されました。

 

 ミニカーは2008年に発売されたマテル製で、エリートシリーズと称するマニア向けに販売されたものでした。この当時マテルのランボルギーニのミニカーの原型はイタリアのレジン製ミニカーのMRコレクションが担当していたそうです。確かにこのミニカーはその種のハンドメイドミニカー的な仕上がりになっています。特にテールライト下の開口部のエッチンング材カバーの中に冷却ファンが見えるといった非常に凝った作りはハンドメイドミニカー的な非常に凝った仕上げとなっています。さらにメーター表示やステリングホイールに付いたギヤシフト用パドルなど室内もかなりリアルに再現されています。

 

 

 当時の定価5500円ほどのミニカーで、ここまで仕上げてくれたのはすごいことですが、2005年ごろのミニチャンプスの1/43サイズにも同じような凝った作りのものが少数ですがありました。このような凝った仕上げは量産ミニカーとしては例外的なものではありますが、手作業で手間さえかければこのレベルの仕上げができることを示しています。ただこれをコストのかかる手作業に頼るのではなく、技術革新で安く仕上げて量産ミニカーに標準的に適用することを考えて欲しいものです。(例えば3Dプリンターを使うなどして) 以下はフロント/リア(テールライト下開口部)の拡大画像です。なおリアのライセンスプレート部に表示されている「CENTRO STILE」とはランボルギーニのデザイン部門の名前です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI REVENTON 1
LAMBORGHINI REVENTON 2

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LAMBORGHINI ESTOQUE 2008 ITALY

LAMBORGHINI ESTOQUE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI ESTOQUE


IXO MOC176 1/43 121㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.15m 全幅約1.99m エンジン 変速機: DOHC V型10気筒 5.2L 560HP 
 7段半自動変速 4輪駆動
性能: 最高速 不詳    データーベースでランボルギーニ エストーケのミニカー検索

ランボルギーニ エストーケ イタリア 2008年

 

 ランボルギーニ エストーケは2008年のパリ サロンで発表されたコンセプトカーでした。ランボルギーニ初のフロントエンジン搭載の4ドアセダンを提案しており、2009年に発売されたポルシェ パナメーラと似たようなコンセプトの車です。発表時点でエンジンなどのパワートレーンは、ガヤルドのものを流用していましたが、将来的にはV型12気筒エンジンやV型8気筒エンジンでのハイブリッドを検討していたようです。

 

 ただこの車は発表されてから15年経ちましたが、市販化する予定はなさそうです。新規シャーシを熟成する必要があることと、従来のランボルギーニのユーザー層に4ドアセダンが支持されるかどうかを危ぶんでいることが理由だと思われます。ランボルギーニは従来のユーザー層にも受け入れられそうなSUVのウルス(2012年発表)のほうを先に市販化することにし、2018年に発売されました。(実車画像→ ランボルギーニ ウルス)

 

 

 ミニカーは2015年に発売されたイクソ製です。イクソのミニカーとしては標準的な良い出来ばえです。ランボルギーニのロゴが付いたステアリングホイールと白/灰緑色の内装、リアライト/リアエンブレムなど細かい部分も結構良く出来ています。値段がレジン製のように高くなく、安定した製造品質で個体差がほとんどないイクソはお薦めのブランドです。(ダイキャスト製で不良品を少なくする品質管理がきちんとできているから、そこそこの値段を設定できるのです) エストーケはコンセプトカーですが、モンドモータースの1/18、1/24、1/43など既に約十種類のミニカーが出ています。またウルスはトミカの1/66、オートアートの1/18、アイドロン(レジン製)などから既に50種類以上のミニカーが出ています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI ESTOQUE 200 1
LAMBORGHINI ESTOQUE 200 2

データーベースでランボルギーニ ウルスのミニカー検索

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