ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD T TOURING (SEDAN) 1909 USA

FORD T TOURING (SEDAN)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T TOURING (SEDAN)


IXO CLC001 1/43 88mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m エンジン 変速機: 4気筒 2895cc 20HP 2段オートマチック変
性能: 最高速70km/h  データーベースでフォード T型のミニカー検索

フォード T型 ツーリング (セダン) アメリカ 1909年

 

 1908年に登場したフォード T型は基本的なデザインを変えずに20年間生産されました。一番生産量が多かった1923年には年間で約200万台が生産され、当時アメリカで生産されていた車の約半数がT型だったそうです。この台数は2022年の日本の軽を含めた自動車販売台数(約420万台)の約半数にあたる台数ですから、とてつもない台数であったことが分かります。しかもほとんどのボディカラーが黒だったのです!

 

 1920年代になると、フォード T型は密閉式ボディの採用や装備が充実していくことで増加した車重に対して、エンジン性能が不足してきました。競合他社(GM シボレーなど)には6気筒エンジン搭載車があり、動力性能で見劣りするようになりました。また安価な大衆車とはいえ、多彩なボディカラーや目新しいデザインを採用する他社に対して商品の魅力という点でも見劣りするようになりました。そこでファード T型もボディカラーのオプション設定などの対抗策をとりましたが、もはや時代遅れな車であることは明白でした。1927年に生産中止となり、1928年に後継車のA型にモデルチェンジしました。

 

 

 フォード T型のミニカーはたくさんあります。ここでは1990年以降に発売されたミニカーで、スケールモデル的にリアルな出来ばえの物をまとめてみました。初めに紹介するのは2001年頃に発売されたイクソ製です。初期のT型を極めて忠実に再現しています。プロポーションが正確で、白タイヤと折畳まれた幌の具合も実車に忠実です。室内もハンドル下のスロットル操作用の2本のレバー、足下の3つの操作ペダル、ハンドブレーキなどT型フォードの特徴的な操作系がきちんと再現されています。また底板部分の前後サスペンションもリアルに再現されています。私の知る限りでは、2023年現在でもフォード T型の1/43ミニカーとしてこれが最高の出来ばえです。バリエーションで幌を立てた状態のミニカーもありました。またイクソは2002年に1925/1926年式のT型最終仕様のランナバウトもモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像と床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD T 1
FORD T 2

 以下は同じイクソ製で幌を立てたバリエーションのフォード T型 (1/43 型番CLC002)の画像です。フロントグリル部分からウインドシールド部分に繋がっている2本のステーがありますが、これはウインドシールド保持用のステーと幌の前端を保持する為のバンドです。こんな細かいパーツを1/43で再現している量産ミニカーは、これとクラシックカー専門であったリオの初期物(1960-70年代の物)ぐらいしかありません。ただしこのような繊細なパーツは破損しやすいので、取り扱いに注意する必要があります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T 3
FORD T 4

 以下は2002年に発売されたイクソ製のフォード T型 ランナバウト 1926年(1/43 型番CLC013)の画像です。T型としては最終型のランナバウト(安価な2座オープンカー)をモデル化しています。ドアが付きウィンドースクリーンがわずかに前傾しているなど、ボディが少しだけ近代的になっています。室内ではインパネが備えられていますが、足元のペダルの操作系が変わっていないことがわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T RUNABOUT 1
FORD T RUNABOUT 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T RUNABOUT 3
FORD T RUNABOUT 4

 以下は上記のフォード T型 ランナバウトの幌を閉じたバリエーション(1/43 型番CLC012)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T RUNABOUT 5
FORD T RUNABOUT 6

 以下は2005年に発売されたミニチャンプス製のフォード T型 セダン 1914年(1/43 型番400082330)の画像です。ミニチャンプスらしい細部にこだわった良い出来ばえです。イクソ製の1909年式と較べるとウインドスクリーンの補強ステーがなくなり前席にドアが付くなどT型のボディが少しずつ変わっていったことが分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T 5
FORD T 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T 7
FORD T 8

 以下は1992年に発売されたフランクリン ミント製のフォード T型 セダン 1913年(1/16 型番SB49)の画像です。フランクリン ミントのクラシックカーの縮尺は1/24が標準なのですが、これは2回りほど大きい1/16で全長210㎜X全幅105㎜の大きさです。サイズが大きいのでエンジン/サスペンションなどのメカ部分や本物の布を使った幌(畳むことはできません)など細かいところまでリアルに再現されていますが、実車がシンプルな大衆車ですので、やや面白みのない大味なミニカーになっています。(出来が悪い訳ではありませんが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T 9
FORD T 10

 以下はフロント(前輪操舵ギミック動作)/リアの拡大画像です。前輪はステアリングホイールと連動しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T 11
FORD T 12

 以下はボンネットを開いたエンジンルームの画像と床下部分の画像です。ラジエーターファンのベルトが再現されているのは良いのですが、サイズの大きい割にエンジンの出来ばえは今一つです。ただフォード T型のエンジンはこんな感じの簡素なエンジンだったのでしょう。床下は簡単な構造のサスペンションが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T 13
FORD T 14

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CHALMERS DETROIT 1909 USA

CHALMERS DETROIT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHALMERS DETROIT


RIO 16 1/43 92mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 3.7L 30HP 3段変速
性能: 最高速 不詳   

チャルマーズ デトロイト アメリカ 1909年

 

 チャルマーズ デトロイト社の前身はミシガン州デトロイトで1906年に設立されたトーマス デトロイト社でした。1908年にNCR(National Cash Register)社の副社長であったヒュー チャルマーズ(Hugh Chalmers)が社長に就任し、車名がチャルマーズ デトロイトに変わりました。さらに1910年からはチャルマーズとなりました。同社の第1号車は4気筒3.7Lエンジンを搭載した中級車のチャルマーズ 30(Therty)でした。

 

 チャルマーズ社はストックカーレースなどのモータースポーツに参戦して優勝することで、自社の宣伝を行いました。その結果チャルマーズは1910年代には国内でよく知られた自動車メーカーとなりました。1920年代になり第1次大戦後の不況で売上げが低下したことで、マックスウェル社と協力関係を結びました。チャルマーズ社は1922年にマックスウェル社に吸収合併されましたが1923年まで高級車の生産を続けました。最終的には1925年に設立されたクライスラー社傘下となりました。

 

 

 ミニカーは1971年頃に発売されたリオ製です。チャルマーズ デトロイトの第1号車であるチャルマーズ 30をモデル化しています。リオとしては初期のものですが、クラシックカーには付き物の灯火類や操作レバーなどがうまく再現されていて良く出来ています。特に幌先端を固定している革ベルトに本物の皮革を使っているのは、初期のリオの特徴でした。(ただし経年変化で革は腐る可能性が高いので要注意のパーツでしたが) チャルマーズのミニカーはこれしかないようですので、車種的には貴重なミニカです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHALMERS DETROIT 1
CHALMERS DETROIT 2

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BENZ LIMOUSINE 20/35HP 1910 GERMANY

BENZ LIMOUSINE 20/35HP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENZ LIMOUSINE 20/35HP


ZISS 23 1/43 95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m エンジン 変速機: 4気筒 4.8L 35HP 4段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速80km/h  データーベースで戦前のベンツのミニカー検索

ベンツ リムジン 20/35HP ドイツ 1910年

 

 前述したメルセデス リムジンはダイムラー社の高級車でしたが、同時期にはベンツ社の高級車もありました。ダイムラー社とベンツ社が合併して「メルセデス ベンツ」ブランドが誕生したのは1926年でしたので、当時の両社はライバル関係にありました。1900年代当時のベンツは4気筒2Lエンジン搭載のの8/20HPから4気筒10Lエンジン搭載の39/100HPまで数種類のモデルがあり、それらは後輪駆動にドライブシャフトとデファレンシャルギヤを介するシャフトドライブ方式を採用していました。(従来のようなチェーンドライブ仕様もありましたが)

 

 1909年に登場したベンツ 20/35HPは4気筒5.2L(35HP)エンジンを搭載した中型車で、4段変速機からシャフトドライブで後輪を駆動し最高速80km/hの性能でした。1910年にはエンジンが4.8Lとなりました。この車のようにベンツが後輪駆動にシャフトドライブを採用したのはライバルのメルセデスよりも早かったのですが、それ以外はメルセデス流の設計を真似ていたそうです。またベンツの6気筒エンジン搭載車は1914年の25/65HPが最初でしたが、これはメルセデスより6年ほど遅れていました。

 

 

 ミニカーは1960年代に発売されたチィス(ZISS)製です。ミニカーの底板には「BENZ LIMOUSINE 1910」と表示されていますので、年式とボンネット形状から判断して上述した4気筒4.8Lエンジンを搭載していた20/35HPをモデル化しているようです。ツィスのミニカーの特徴はプラスチック部品の少ないがっしりとした作りで、これもシンプルな作りながら実車の雰囲気がうまく再現されています。屋根の上にある飾り枠はルーフラックで前述したメルセデス ジンプレックスと同じようなボディのリムジンですので、これも長距離旅行に使われたのだと思います。なおベテラン期で紹介した同じチィス製のメルセデス クーペでは後輪のチェーンが再現されていますが、このベンツはシャフトドライブですのでチェーンの表現はありません。なおフロントグリルにベンツの大きなロゴ(スリーポインテド スター)が付いていますが、これは実車には付いていなかったようですのでチィスの創作です。チィスの型番50で幌を開いたバリエーションもありました。 以下はフロント/リアの拡大画像と底板部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BENZ LIMOUSINE 1
BENZ LIMOUSINE 2

 以下は1965年に発売されたマッチボックス製のYシリーズのベンツ リムジン 1910 (1/54 型番Y03)の画像です。上記と同じベンツ 20/35HPをモデル化しています。マッチボックスのYシリーズとは「Model of Yesteryears Series」の略で、1960年代から1990年代にかけて販売されたクラシックカーのシリーズでした。当時のクラシックカーのミニカーは大人のマニア向けのミニカーでしたので、高価な物が多かったのですが、このYシリーズは安価でクラシックカーのマニア以外でも買いやすいミニカーでした。ただ安価にするために、部品構成を簡素化してあり縮尺も統一されていませんでした。ただし安価ながらも、クラシックカーの基本は押さえてあり単なる安物ではありませんでした。また1980年代以降は安価ではなくなり、かなり本格的なクラシックカーのミニカーになりました。このベンツはYシリーズの初期物で、上記のチィス製と較べると細部が簡素化されているものの、基本的な造形にそれほど遜色はありません。ウィンドースクリーン横のランタンや運転席横の操作レバーなどもそれらしく再現されています。ただボディのメタリックカラーはクラシックカーには似合わないカラーリングで、縮尺1/54も中途半端です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENZ LIMOUSINE 20/35HP 3
BENZ LIMOUSINE 20/35HP 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。実車のヘッドライトは下からの支柱で支えられているのですが、このミニカーのヘッドライトはフロントグリル横の支柱で支えられています。これはマッチボックス Yシリーズ流の簡略化で、安価に仕上げる為にヘッドライトとフロントグリルを一体成型しているのです。(部品代と組付け作業コストが削減できます) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENZ LIMOUSINE 20/35HP 5
BENZ LIMOUSINE 20/35HP 6

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RENAULT 8CV (TYPE AG) FIACRE 1910 FRANCE

RENAULT 8CV (TYPE AG) FIACRE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 8CV (TYPE AG) FIACRE


RIO 35 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 2気筒 1.2L 8HP 3段変速
性能: 最高速45km/h  データーベースで戦前のルノーのミニカー検索

ルノー 8CV (タイプ AG) フィアクル フランス 1910年

 

 1906年頃のルノーは6タイプのモデルを揃えていました。それは2気筒1L/1.2Lエンジンのタイプ AX/AG、4気筒2.1Lエンジンのタイプ AM、4気筒3.1Lエンジンのタイプ X-1、4気筒4.4Lエンジンのタイプ V-1、4気筒7.4Lエンジンのタイプ AI、6気筒9.5Lエンジンのタイプ ARと小型車から大型車までそろっていました。(参照資料→The Renault range from 1908) 

 

 この8CVはモデルレンジの最下位のタイプ AGで2気筒1.2Lエンジンを搭載していました。ルノーの2気筒エンジンは当時の2気筒エンジンのなかでも静かで取扱いが簡単であったとのことです。その為パリ辻馬車会社から大量の注文があり、距離に応じて自動で料金を算出するタクシーメータがついた世界初のタクシー専用車が製作されました。タクシーで成功したルノーは商用車にも進出し、ルノーのバスやトラックがフランス中に広がり、ルノーはフランス最大の自動車メーカーに成長していきました。なおフィアクル(FIACRE)とはCARRIAGE(馬車)の意味で辻馬車という意味もあります。なおタクシー仕様のミニカーはルノー AG タクシー ド ラ マルヌに記載しています。

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたリオの初期モデルです。この当時のリオはクラシックカー専門のマニア向けブランドでした。(リオは1990年代になるとクラシックカー以外も手掛けるようになりましたが) リオのクラシックカーは細かい部品まで良く再現された手の込んだ造りで、当時のミニカーとしては最高の出来ばえでした。この8CVは前述したリオ製の14CV(タイプ X)のバリエーションとして作られました。実車は同じシャーシで搭載するエンジンを変えていたそうですから、ミニカーでもバリエーションとして8CVが作れるわけです。(エンジンは)載せていませんが) 出来ばえは14CVと同等ですが、こちらは運転席がオープンですので、運転席周りの造形が良く分かります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE AG FIACRE 1
RENAULT TYPE AG FIACRE 2

 以下は1960-1970年代に発売されたフランスのサフィール製のルノー AG ランドレー 1907 (1/43 型番5)の画像です。上記リオと同じ形式のボディを架装したAGをモデル化しています。サフィールもクラシックカー専門のブランドで、リオほど手の込んだ作りではないですが、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。プラスチック製なので経年変化でボディ全体が少し弓なりに変形しています。またタイヤもゴムが劣化して切れている部分があります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 8CV (TYPE AG) LANDAULET 1
RENAULT 8CV (TYPE AG) LANDAULET 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。ヘッドライトは少し大きすぎるようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 8CV (TYPE AG) LANDAULET 3
RENAULT 8CV (TYPE AG) LANDAULET 4

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RENAULT 12/16CV (TYPE BZ)  1910 FRANCE

RENAULT 12/16CV (TYPE BZ)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 12/16CV (TYPE BZ)


CORGI 9032 1/40 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 2.4L 14HP 3段変速
性能: 最高速67km/h  データーベースで戦前のルノーのミニカー検索

ルノー 12/16CV (タイプ BZ) フランス 1910年

 

 1908年に4気筒エンジンを搭載するルノー タイプ AM系の後継車として、12/16CV (タイプ AZ)が登場しました。タイプ AZは4気筒2.4L(14HP)エンジンを搭載した中型車で、最高速56km/hの性能でした。(参照画像 → ルノー タイプ AZ) タイプ AZの後継車として1909年に12/16CV (タイプ BZ)が登場しました。タイプ BZは1910年にはタイプ CBに変わりました。このタイプAZとBZとCBは同じ4気筒2.4L(14HP)エンジンを搭載していて、12/16CVと呼ばれていますので、基本的には同じモデルだと思います。(どこがどう違うのかは分かりません)

 

 12/16CVは中型車でリムジーン、ランドレー、ツーリングクーペなど様々なボディが架装されました。この画像の12/16CVは2座クーペでパーソナルカーとして使われたもので、ドクター クーペと呼ぶことが多いボディ形式です。当時車を個人所有していたのはお医者さんが多く、往診するのにこのような車を使うことが多かったのでドクター クーペと称したようです。この車ではリアは荷物を置くスペースのように見えますが、この形式のボディでは折りたたみ式の補助席(ジャンプ シート)が収納されている場合が多いです。

 

 

 ミニカーは1965年に発売されたコーギー製で、当時のマニア向けのクラシック シリーズの一台です。コーギーのクラシック シリーズは数車種がありましたが、いずれも当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。このルノー 12/16CVは縮尺1/40ぐらいで1/43より少し大きめに出来ています。プロポーションが正確で、灯火類/幌などが金属製パーツで構成されていて、プラスチックをほとんど使わない重厚でマニア向けの凝った作りになっていました。床下部分にはドライブシャフト/後輪デフもリアルに再現されていました。1980年頃に仕上げを少し簡素化した物がCOLLECTORS'CLASSISCSというシリーズで再販売されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 12/16CV 1
RENAULT 12/16CV 2

 以下は1963年に発売されたマッチボックス製のルノー 2シーター 1911 (1/40? 型番Y02)の画像です。これも年式などから12/16CVをモデル化しているものと思われます。マッチボック流の簡略化がされていますが、当時のクラシックカーのミニカーとしては良く出来ていました。縮尺は1/40とされていますが、それにしては小さいので、1/43ぐらいでできているものと思われます。55年ほど前に購入したので、経年変化でシートの色が退色しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 12/16CV (TYPE BZ) 3 width=
RENAULT 12/16CV (TYPE BZ) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 12/16CV (TYPE BZ) 5 width=
RENAULT 12/16CV (TYPE BZ) 6

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