ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN R382 1969 JAPAN

NISSAN R382
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN R382


DIAPET 210 1/40 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.05m 全幅約1.87m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6L 600HP 不詳
性能: 最高速 不詳  データーベースで日産 R380/390のミニカー検索

日産 R382 日本 1969年

 

 1967年の日本グランプリでR380 IIがポルシェ 906に敗退したことから、後継車のR381は大排気量のパワフルなマシンとして企画されました。搭載を予定していたV型12気筒5Lエンジンが1968年日本グランプリに間に合わなかったので、アメリカのカンナムで使われていたシボレーのV型8気筒5.5Lエンジンが改造されて使われました。このエンジンのパワーアップに対して、シャーシやサスペンションが強化されました。(実車画像→ 日産 R381)

 

 R381にはシャパラルが先鞭をつけたリアスポイラーが付いていました。このスポイラーはサスペンションに連動して左右独立で角度が変わり、ブレーキング時には直立してエアブレーキとしても機能する凝ったものでした。 1968年の日本グランプリでは、ポルシェ 910(2位)やトヨタ 7を抑えて、R381が優勝し3-4-5位をR380 IIが占めて、日産が初めて日本グランプリを制覇しました。同年末にはV型12気筒5Lエンジンが完成し、それを搭載したR381 IIが完成しました。

 

 

 1969年には後継車のR382が登場しました。可変式スポイラーが禁止されたので、スポイラーを一体化して高く反り返ったリアエンドになっていました。1969年日本グランプリにはエンジンを6Lに拡大しパワーアップしたR382で臨みました。結果はR382が1-2フィニッシュで優勝し、日本グランプリ2連覇を達成しました。なお3-4-5位はトヨタ 7で、6-7-8位をポルシェ勢が占めました。日産は日本グランプリ3連覇とアメリカでのカンナム参戦を目指してR383を1970年に開発していました。しかし日産は公害対策に集中するということで、日本グランプリの不参加を表明しレース活動から撤退し、R383のレース参戦はありませんでした。(その後1977年の東京モーターショーで一般公開されました 実車画像→ 日産 R383)

 ミニカーは1970年に発売されたダイアペット製の当時物です。1969年日本グランプリの優勝車(#21)をモデル化しています。ゼッケンなどは添付されていた紙シールを貼り付けています。実車と同じ黄色のバリエーションもありました。当時のダイヤペットとしては、異例のリアルな造形で非常に良い出来ばえです。ホイールやエンジンもリアルで、小さな蝶板でドアが手前に開くギミックも凝っています。(当時のミニカーはドア開閉が必須だったので、頑張ってつけたのでしょう) これ以外のR382の当時物ミニカーは同じダイヤペットのチェリカ80の1/58と香港製50シリーズの1/50、トミカの1/69がありました。当時物以外では、京商の1/64、エブロの日本グランプリ仕様(約10種類)などがあります。なおエブロはR383もモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/ドア開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN R382 1
NISSAN R382 2

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NISSAN SKYLINE 1800 (C10) 1970 JAPAN

NISSAN SKYLINE 1800 (C10)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 1800 (C10)


DIAPET 225 1/40 107mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.21m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 100HP 3段変速
性能: 最高速165km/h  データーベースで日産 スカイライン C10のミニカー検索

日産 スカイライン 1800 C10型 日本 1970年

 

 日産と合併後のプリンス初の新型車がスカイライン 3代目(C10)で、1968年に登場しました。先代のデザインを発展させたプリンス色の強いデザインで、サイドのサーフィンラインが特徴でした。エンジンも先代譲りの4気筒1.5L(G15型 88HP)で、3/4段変速で最高速160km/hの性能でした。サスペンションは前輪がマクファーソンストラット/コイルの独立懸架で後輪はリーフリジッドでした。当初は4ドアセダンとワゴン(バン)だけでした。

 

 1968年にエンジンルームを拡大したロングノーズに日産の6気筒2L(L20型 105HP)エンジンを搭載し、後輪を独立懸架に変更した高性能版の2000GTが追加されました。1969年のマイナーチェンジで前後グリルが変更され、ローレルに採用された4気筒1.8L(G18型 100HP)エンジンが追加されました。さらに先代の2000GT-Bの後継車としてDOHC 6気筒2L(S20型 160HP)エンジンを搭載したGT-R 初代(PGC10型)が1969年に登場しました。この3代目から「愛のスカイライン」というCMコピーが使われ、C10型は「ハコスカ」の愛称で呼ばれています。1972年にスカイライン 4代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたダイヤペット製の当時物です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。ダイヤペットのスカイライン 3代目の最初のミニカーは、1970年に型番180で2000GTが発売されました。このミニカーはフロントグリルの意匠が2000GTながら、ロングノーズではなく1800のショートノーズとなっているというモデル化のミスがあり、発売して直ぐに販売中止となりました。その後型番180は前後のパネルを変えて、スカイライン 1800として型番225で発売されました。一般的に昔のミニカーは最上級グレードをモデル化するのですが、この中間グレードの1800がモデル化されたのはこのような経緯があったからでした。なおロングノーズの2000 GT-Rは型番201で1970年に発売されました。スカイライン 3代目の当時物ミニカーはダイヤペットしか無く、当時物以外ではアドバンスピリットのワゴン/バン、トミカ リミッテドの1800/2000セダンとバン、エブロの2000GT、ハイストーリー(レジン製)のバンなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SKYLINE 1800 (C10) 1
NISSAN SKYLINE 1800 (C10) 2

 以下は上述した先に発売されてすぐに生産中止となった型番180の日産 スカイライン 2000GTの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 1800 (C10) 1
NISSAN SKYLINE 1800 (C10) 2

 以下は型番180のスカイライン 2000GTと型番225のスカイライン 1800のフロント/リアを比較した画像です。左側が型番225、右側が型番180です。この画像では小さくて分かりにくいですが、フロントグリル右とリアパネル右に1800と2000GTのモデル名表示があります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE (C10) 1800 AND 2000

 以下は1970年に発売されたスカイライン 2000 GT-R (1/40 型番201)とスカイライン 1800(1/40 型番225)の画像です。俯瞰した画像ではノーズの長さの違いが良くわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE (C10) 1800 AND 2000 GT-R

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NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC10) 1970 JAPAN

NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC10)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC10)


DIAPET 222 1/40 114mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.6m エンジン 変速機: DOHC6気筒 2L 160HP 5段変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでスカイライン GT-R (PGC10/KPGC10)のミニカー検索

日産 スカイライン 2000 GT-R KPGC10型 日本 1970年

 

 1969年にプリンス スカイライン 2000GT-Bの後継車として、レーシングカーR380用エンジンをベースにしたDOHC 6気筒2L(S20型 160HP)エンジンを搭載した、スカイライン GT-R 初代(PGC10型)が登場しました。GT-Rはレースに出場することを前提として作られた特殊な車で、ラジオさえオプション品となっていました。スカイラインには1970年のマイナーチェンジでホイールベースを短縮した2ドアハードトップが追加され、その際にGT-Rは2ドアハードトップ(KPGC10型)に切り替わりました。GT-Rは1972年までの3年間でツーリングカーレースで49連勝する大記録を残しました。

 

 スカイライン 3代目はその後もエンジンのパワーアップなどの改良が行われました。GT-Rをイメージリーダーとする販売戦略が当たり、スカイライン 3代目は高性能なファミリーカーとして大ヒットし、ブルーバードを凌ぐほどの人気車種となりました。1972年にスカイライン 4代目にモデルチェンジしました。GT-Rの販売台数はPGC10型が約800台、KPGC10型が約1200台でした。

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたエブロ製です。エブロらしい正確なプロポーションに加えてセンスの良い微妙なデフォルメが施されてかっこよく仕上げられています。フロントグリルや灯火類はリアルにできていて、彩色された室内もそこそこ良く再現されています。最近の高価で少量生産のレジン製を別にして、スカイライン GT-R(KPGC10)の1/43量産ミニカーではたぶん一番出来が良いと思います。(京商の1/43も同等レベルで出来が良いですが) スカイライン GT-R 初代の当時物ミニカーはダイヤペット、モデルペット、トミカなどがありました。当時物以外ではオートアートの1/18、京商の1/18と1/43、国産名車コレクション、トミカ リミッテド、エブロ、イグニッションモデル(レジン製)の1/12と1/18と1/43、アイドロン/VISION(レジン製)の1/43など、レース仕様も含めて約400点もあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SKYLINE 2000GT-R (KPGC10) 1
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (KPGC10) 2

 以下は1970年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 スカイライン 2000 GT-R (PGC10) (1/40 型番201)の画像です。プロポーションが良く、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ルーフに結晶塗装を施してレザートップ風に仕上げてあります。当時は高級車でレザートップが流行っていたのですが、2000 GT-Rの実車画像では見かけたことがないのでこれはダイヤペットのお遊びです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 1
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 3
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 4

 以下は1971年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 スカイライン 2000 GT-R (KPGC10)(1/40 型番222)の画像です。キャビン部分が大きめでサイドビューを見ると実車のプロポーションから外れていますので、その点では良い出来ばえではありません。しかし結構リアルなフロントグリル、幅広のタイヤ、リアのスポイラーなど実車の迫力ある雰囲気はうまく再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 3
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 5
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 6

 以下は2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクションの日産 スカイライン 2000 GT-R (KPGC10) (1/43 No.33)の画像です。メーカーはノレブでプロポーションは良いのですが、ヘッドライト径が小さめでフロント周りの雰囲気があまり似てないことが今一つです。ただヘッドライト以外の細部は安価な雑誌付きミニカーながら結構良く仕上げてあります。これと同じ型の色違い(銀M)が国産名車コレクションのNo.02として発売されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 5
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 6

 以下は2022年に発売されたアシェット 国産名車プレミアムコレクション製の日産 スカイライン 2000 GT-R (KPGC10) (1/43 No.14)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。プロポーションは正確で、フロントグリルや灯火類の仕上げもリアルに仕上げられています。特に室内のインパネのメーター類は実によく再現されています。全体的な評価としては上述したエブロ製とほぼ同等レベルの良い出来ばえだと思います。ただ個人的な好みをいうと、微妙なデフォルメが施されてかっこよく仕上げられたエブロ製の方が好きです。エブロは田宮模型で設計していた方が1998年に興したMMP社のブランドですので、自動車をモデル化する際のデフォルメについては優れた経験とセンスがあると思います。この微妙なデフォルメは好き嫌いがあるところですが、国産名車プレミアムコレクション製よりエブロ製の方がかっこよく見えませんか? (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 7
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 9
NISSAN SKYLINE 2000GT-R (PGC10) 10

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NISSAN CHERRY X-1 (E10) 1970 JAPAN

NISSAN CHERRY X-1 (E10)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CHERRY X-1 (E10)


DIAPET 221 1/40 94mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.61m 全幅約1.47m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 80HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースで日産 チェリーのミニカー検索

日産 チェリー X-1 E10型 日本 1970年

 

 日産 サニーより小型で初めて車を購入する層向けに、チェリーが開発され1970年に登場しました。日産初の前輪駆動車で横置きエンジンの下に変速機を配置するBMC ミニと同じイシゴニス方式が採用されました。コイルで吊った全輪独立懸架、ラック&ピニオンのステアリングなど凝った設計の車でした。当初は2/4ドアセダンのみの設定で、切れ上がった独特のリアクオーターパネルを持つ「セミファーストバック」と称する個性的なスタイルでした。4気筒1L(58HP)/1.2L(68HP)/高性能版X-1用1.2Lツインキャブレター(80HP)A型エンジンを搭載し、4段変速で最高速160Km/h(1.2L)の性能でした。

 

 1971年に大きなテールゲートを持つ3ドアクーペ、1972年に3ドアバンが追加されました。1972年のマイナーチェンジでテールライトの大型化などの変更が行われました。1973年にサスペンションを固めオーバーフェンダーを持つスポーツ仕様のクーペ 1200 X-1Rが追加されました。 1974年に2代目となるチェリー F-IIが登場しました。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたダイヤペット製の当時物です。特徴的なリアクオーターパネルや愛嬌のあるフロントなど実車の雰囲気が良く再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外のチェリー 初代の当時物ミニカーはトミカの3ドア X-1がありました。当時物以外では京商のポリストーン製のクーペ X-1 R、エブロのクーペ X-1、日産名車コレクションの3ドア X-1、国産名車コレクション1/24のクーペ X-1 Rなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CHERRY X-1 (E10) 1
NISSAN CHERRY X-1 (E10) 2

 以下は2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製のチェリー 1200 X-1 (1/43 No.9)の画像です。メーカーはノレブで、フロントグリルなどの細部がリアルで、雑誌付きミニカーとしては良く出来ています。特筆すべきはAピラーに沿って備えられたラジオのアンテナを再現していることで、これは懐かしい装備です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CHERRY 1200 (E10) 1
NISSAN CHERRY 1200 (E10) 2

 以下はダイヤペット製の底板と日産名車コレクション製の底板の画像です。日産名車コレクションの底板には前輪駆動車にはないはずのドライブシャフトと後輪デフが表現されています。ダイヤペットの底板にはきちんと調べたと思われるそこそこリアルな駆動部とトレーリングアーム式リアサスペンションが表現されています。チェリーが前輪駆動車であることは簡単に調べがつきますので、ノレブのような老舗ブランドが何故このような間違いを犯したのかはよくわかりません。ただ最近の新興ブランドのミニカーでは適当に作った底板を見かけますので、これは製造メーカー(中国)が適当にやったことで、ノレブのチェックが甘かったのでしょう。
NISSAN CHERRY X-1 (E10) 5
NISSAN CHERRY X-1 (E10) 6

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NISSAN SUNNY 1200GL (B110) 1970 JAPAN

NISSAN SUNNY 1200GL (B110)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200GL (B110)


DIAPET 211 1/40 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.83m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 68HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースで日産 サニーのミニカー検索

日産 サニー 1200GL B110型 日本 1970年

 

 1970年に日産 サニーは2代目 B110型にモデルチェンジしました。初代のシンプルなスタイルを継承しつつ、ボディは一回り大きくなりました。ライバルのトヨタ カローラは曲面の多いデザインだったので、サニーの角ばったデザインは好対照でした。カローラと同様に前輪にストラット式独立懸架サスペンションが採用されました。エンジンは4気筒1.2L(68-83HP)のA型で、3段AT/4段MT変速で最高速160Km/hの性能でした。先代同様に2ドア/4ドアセダン、2ドアクーペ、商用バン、トラック(1971年登場)がありました。

 

 発売当初の広告コピー「隣のクルマが小さく見えます」はトヨタ カローラ (1.1エンジン)を揶揄したもので、当時のトヨタと日産の販売合戦を象徴したものとして有名です。カローラはサニー 2代目登場の数か月後に1.2Lエンジンの2代目にモデルチェンジし、さらに数ヶ月後1.4Lエンジンを追加しました。これに対抗して1971年にサニーも1.4L(85-95HP)L型エンジンを搭載しホイールベースを延長したエクセレント シリーズを追加しました。1972年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。サニー B110型はツーリングカーレースのベース車として使用され、レース用にチューニングされた1.3L(175HP)エンジンを搭載したレースカーは国内のツーリングカーレースで大活躍しました。1973年にサニー 3代目 B210型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたダイヤペット製の当時物です。シンプルなボディがうまく再現されていて、当時のミニカーとしてはリアルな造形で良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミック付きで、ギミックの立て付けも上手くなりました。これはダイキャスト鋳造を得意とする新規の協力工場(3番工場)が担当したからだったそうで、同じ工場が担当した同様に良い出来ばえのクーペもありました。これ以外の当時物ミニカーはトミカのクーペとクーペ レース仕様、モデルペットのエクセレント クーペがありました。当時物以外ではトミカ リミッテドのクーペ、エブロのクーペとトラック、日産/国産名車コレクションのクーペとトラック、ENIF(レジン製)のクーペ、イグニションモデル(レジン製)のトラックなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SUNNY 1200GL (B110) 1
NISSAN SUNNY 1200GL (B110) 2

 以下は1971年に発売された同じダイヤペット製の当時物 日産サニー クーペ 1200GL (1/40 型番212)の画像です。上記のセダンと同じ工場が担当しているので、セダンと同様のリアルな造形で良く出来ています。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。トランクに開閉ギミックを付けなかったのは、実車のファーストバックスタイルを綺麗に再現する為だったと思います。その狙い通りに綺麗なリアの造形が出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200GL COUPE (B110) 1
NISSAN SUNNY COUPE 1200GL COUPE (B110) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200GL COUPE (B110) 3
NISSAN SUNNY COUPE 1200GL COUPE (B110) 4

 以下は1972年に発売されたモデルペット製の当時物 日産 サニー エクセレント 1400 クーペ (1/42 型番47)の画像です。サニー エクセレントの特徴である少し豪華なフロントグリルがうまく再現されているなど、まずまずの良い出来ばえです。ただし当時流行りだったスピードホイールの見た目が良くないです。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミック付きで、ギミックの立て付けはさほど悪くはないですが、ダイヤペットのようにトランク開閉ギミックは無い方がリアがすっきり見えるでしょう。なおサニー エクセレント B110型のミニカーはこれしかありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY EXCELLENT 1400 COUPE (B110) 1
NISSAN SUNNY EXCELLENT 1400 COUPE (B110) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY EXCELLENT 1400 COUPE (B110) 3
NISSAN SUNNY EXCELLENT 1400 COUPE (B110) 4

 以下は2001年に発売されたエブロ製の 日産 サニー クーペ 1200GX (1/43 型番43177)の画像です。エブロらしい正確なプロポーションで、実車の雰囲気が良く再現されています。フロントグリル/灯火類や室内などの細部の仕上げもリアルでとても良い出来ばえです。サニー クーペ B110型の1/43量産ミニカーとしては、現時点(2022年)でベストの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY COUPE (B110) 5
NISSAN SUNNY COUPE (B110) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY COUPE (B110) 7
NISSAN SUNNY COUPE (B110) 8

 以下は2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製の 日産 サニー 1200GX クーペ (1/43 No.35)の画像です。メーカーはノレブで、一見したところでは上記のエブロ製とおなじような出来ばえに見えますので、雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。ただ室内の仕上げレベルなどはエブロにはかないませんが、安価な雑誌付きミニカーの値段相応の仕上げです。同じ型の色違い(白)が国産名車コレクションのNo.13にもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200 COUPE (B110) 5
NISSAN SUNNY 1200 COUPE (B110) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY 1200 COUPE (B110) 7
NISSAN SUNNY 1200 COUPE (B110) 8

 日産 サニー トラック B120型はサニー 3代目 B210型が登場した後も国内向けは1994年、海外向けは2008年までマイナーチェンジを繰り返しながら長期間生産され、サニトラの愛称で呼ばれました。以下は2009年に発売されたアッシェット 日産名車コレクション製の日産 サニー トラック (1/43 No.27)の画像です。メーカーはノレブで上記のクーペ同様に雑誌付きミニカーとしては良く出来ています。同じ型の色違い(白)が国産名車コレクションのNo.82にもあります。サニー トラックのミニカーは最近まであまりモデル化されていませんでしたので、車種的には貴重な存在でした。ただ最近になって新興ブランドが、カスタマイズされたサニー トラックをたくさんモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SUNNY PICKUP (B110) 1
NISSAN SUNNY PICKUP (B110) 2

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