ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD H-SERIES CAR TRANSPORTER (CARRIMORE) 1961 USA

FORD H-SERIES CAR TRANSPORTER (CARRIMORE)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD H-SERIES CAR TRANSPORTER (CARRIMORE)


CORGI 1138 1/48 270mm (キャブ単体 103㎜)
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約13m 全幅約2.8m エンジン 変速機: 気筒 12L ディーゼル 180-220HP 5段変速
性能: 最高速 不詳 最大積載量 25t データーベースでフォード Hシリーズ トラックのミニカー検索

フォード H シリーズ カートランスポーター (キャリモア) アメリカ 1961年

 

 フォード UKの商用トラックの概要についてD800 トラックの欄に記載しました。フォード USAの商用トラックについて概要を説明します。1930年代までは乗用車のT型/A型/V8型をベースにしたピックアップやバンがほとんどでした。1940年代になると中型商用トラックのFシリーズが登場します。Fシリーズはピックアップ、パネルバン、トラック、バス用シャーシなど様々な用途で幅広く使われています。なおアメリカではピックアップは乗用車と同じような感覚で使われますので、ピックアップは純粋の商用車ではありません。

 

 Fシリーズの大型モデルは1960年代にボンネット式大型トラックのNシリーズに変わり、1970年代にはLシリーズに発展しました。Lシリーズは1990年代にLTL-9000やAEROMAXに発展しました。COEと呼ばれるキャブオーバー式大型トラックのCシリーズが1957年に登場しました。Cシリーズには背の高いキャブを特徴とするHシリーズが追加され、Hシリーズにはフォード トラック初のディーゼルエンジン仕様も設定されました。HシリーズはWシリーズ、CLシリーズ、1990年代のCARGOに発展していきました。フォードは1996年にこれらの大型トラックの製造権をフレイトライナー社に売却し、大型トラック市場から撤退しました。
データーベースでフォード Fシリーズ トラックのミニカー検索
データーベースでフォード Cシリーズ トラックのミニカー検索

 

 

 ミニカーはコーギー製の当時物で、Hシリーズのカートランスポーター仕様ををモデル化しています。トラクターキャブは当時としては非常にリアルな造形で、ドアミラーや屋根上のホーンなどの細部も良く再現してあり非常に良い出来ばえです。カートランスポーターは「CORGI CARS」ロゴのついたパネルやリアのランプ台などはコーギーの創作のようですが、当時のキャリモア社のMK IIIという実在するカートランスポーターをモデル化しているようです。カートランスポーターのミニカーはたくさんありますが、ビンテージ ミニカーのなかではこのコーギー製が一番優れていると思います。何故かというとカートランスポーターに車を積載するギミック動作がいかにもそれらしくて楽しいからです。

 最近のEXOTOの1/43モデル(例:バルトレッティ トランスポーター)などはもっと精密にできていますが、EXOTO製では壊れることが心配で気軽に楽しむ気持ちにはなれません。以下このミニカーのギミックを簡易動画で紹介します。個人的に好きなミニカーなのでいつもより手が込んだ動画になってしまい、ファイル容量が大きいので少し動作が遅いです。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします) まずはキャブ単体とカートランスポーターです。キャブ上半分をチルトさせて開くと、そこそこリアルに再現されたエンジンが見えます。カートランスポーターの車両を載せる台の赤い車止めは位置をスライドさせて変えることができます。

FORD H TRACTOR
CAR TRANSPORTER 1

 次は車両を積み込む為の後部のランプ台の動作と、トラクターとの連結動作です。上段を支えるレバー部分の赤い矢印を合わせた位置で、リアドア(ランプ台)のロックが外れます。トラクターにカートランスポーターを接続して折り畳み式前輪を引き上げると接続がロックされます。折り畳み式前輪を下におろすと、ロックが外れるようになっています。
CAR TRANSPORTER 2
CAR TRANSPORTER 3

  最後は車を積み込む動作です。カートランスポーターの縮尺が1/48と少し小さいので、1/43サイズのミニカーの場合は小型車でないと上段に3台乗せることはできません。
FORD CAR TRANSPORTER

 なおフォード USAのトラクターとイギリス キャリモア社のカートランスポーターの組合せは現実にはなかったと思いますが、このミニカーは北米市場向けだったとのことでこのような組合わせになったようです。後に同じカートランスポーターでトラクターをスキャメルに変えたもの(型番1148)も発売されてます。またコーギーは積み込む台を3段式にしたカートランスポーター(型番1146)も作っていますが、さすがにこれは現実味がなく不格好です。このHシリーズのキャブを使ったレッカー車やコンテナトレーラーもモデル化されています。

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FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 1961 USA

FORD H-SERIES WRECKER HOLMES
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD H-SERIES WRECKER HOLMES


CORGI 1143 1/48 113mm (ブーム含み 121㎜)
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約2.4m エンジン 変速機: 気筒 12L ディーゼル 180-220HP 5段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでレッカー車(牽引車)のミニカー検索

フォード H シリーズ レッカー車 ホルムズ アメリカ 1961年

 

 レッカー車とは自走できなくなった車の前輪又は後輪を吊り上げ、牽引するための装置を備えた特種車両です。英語ではTOW TRUCK 、WRECKER、RECOVERY VEHICLEと呼びます。レッカー車には色々なタイプがありますが、現在のレッカー車の元祖はアメリカ人のアーネスト ホルムズが1913年に考案しました。

 ホルムズの考案の基本はレッカー車に2本のブーム(クレーンの腕)を備えることでした。片方のクレーンのフックを安定した物に接続してレッカー車を固定すれば、レッカー車が傾くことなく安定した状態で、もう片方のクレーンで車が回収できるというものです。(以下はこのミニカーの箱絵で、ここに描かれているような作業です) ホルムズは特許取得後にレッカー車関係の設備を販売するアーネスト ホルムズ社を設立しています。

 

FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 1

 

 

 ミニカーはコーギー製で、1967年に発売されました。フォードのHシリーズ キャブオーバー式トラックのホルムズ レッカー車仕様のモデル化で、作業員のフィギュアが2体付いています。(Hシリーズなどのフォード USAのトラックについてはHシリーズ カートランスポーターの欄を参照されたし) このレッカー車の実車をWEB検索してみましたが、それらしい物が見当たらないので、このレッカー車はたぶんコーギーの創作で実車は存在しないと思われます。

 ただしブームを2本使うホルムズのレッカー車はたくさん実物が見つかるので、このレッカー車部分は創作ではありません。2本のブームは自由に動き、ウインチは実際に巻き取ることができます。ウインチの巻き取りはレッカーの側面にあるタイヤ(巻き取りホイール)を回すことで行うのですが、単純な巻き取りではなく非常に凝った構造になっています。

 巻き取りホイールには簡単なラチェット機構が付いていてカチカチとした操作感があり、ワイヤー側から引っ張っても簡単には緩みません。また巻取り部の上部にある赤いライトはウインチの左右連動と左右独立を切り替えるレバーになっています。なおブームなどの金属パーツは現状では錆びたくすんだ色をしていますが、新品の時は金メッキで輝いていたはずです。(50年も前のことなので覚えていませんが)

 以下はトラック キャブのチルト動作と、クレーン操作部分の拡大画像です。キャブはドアミラーや屋根上のホーンなどの細部が良く再現してあり、非常に良い出来ばえです。上半分をチルトさせて開くと、そこそこリアルに再現されたエンジンが見えます。クレーン操作部の赤いライトは巻き取り動作の切り替えレバーで、中央位置にすると左右のウインチが連動します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)

FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 3
FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 4

 子供のおもちゃであったミニカーに、ここまで実車に似せた機能を組み込んだことに私は感心します。さらに今回新しく気が付いたことがあります。ウインチの先端のフックの上に丸い球が付いていますが、これは何故ついているのでしょうか。本物のレッカー車にこのような球は付いていません。これは私の推測ですが、この球の重さでワイヤー(実際は糸ですが)がだらしなく弛まないようにしているようです。(フックだけでは重さが足らないので) そんな訳でこのレッカー車は、コーギーの設計者がずいぶん思い入れを込めて設計したことが分かります。

 私が長々とこのレッカー車の説明を書いたのは、昔のミニカーの中には現在のミニカーよりも技術的に高度なものがあったことを知ってもらいたいからです。現在のマニア向けミニカーは外観をリアルに再現することに重きを置いていますが、これは技術的に難しい訳ではなく作るのに細かい手作業が必要なだけです。(型を作る職人の技術は必要ですが) それに対して昔のミニカーは触って楽しむことに重きを置いているので、触っても簡単に壊れないことが絶対条件で、なおかつ面白いギミック(可動部など)を工夫してありました。スケールモデル至上主義的なマニアが増えたことやコストと少量生産対応のからみなど色々な理由で、1/43サイズではギミックの付いたミニカーが少なくなりました。ただ台座から取り外すことさえもできないミニカーよりも、ギミックの付いたミニカーのほうが何倍も楽しめることは間違いない事実です。以下はレッカー作業をミニカーで再現してみた簡易動画です。(画像のマウスオーバー又はタップで動画がスタートします)
FORD H-SERIES WRECKER HOLMES 2

 コーギーは同じレッカー部分を使って型番1144で、ベルリエ TLM ホルムズ レッカー車も作っています。ただコストダウンで、ワイヤー巻取り部の左右連動などの凝った構造は簡素化されています。それと同じレッカー部分は最近のUSA版コーギーのレッカー車にも使われています。単純な1本のクレーンを持つレッカー車、軍用の戦車回収車、空港の飛行機の牽引車、クレーンの無い車両運搬車など、大小様々な種類のレッカー車がミニカーになっています。
データーベースでレッカー車(牽引車)のミニカー検索

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FORD THUNDERBIRD SPORT ROADSTER 1962 USA

FORD THUNDERBIRD SPORT ROADSTER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD THUNDERBIRD SPORT ROADSTER


FRANKLIN MINT PW33 1/43 122mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 6.4L 300HP 3段自動変速
性能: 最高速203km/h  データーベースでフォード サンダーバードのミニカー検索

フォード サンダーバード スポーツ ロードスター  アメリカ 1962年

 

 サンダーバード 3代目が1961年に登場しました。デザインは未来の車をイメージしたというスタイリング 実験車レバーカーのイメージを取り込んだ流線型の極めて斬新なものでした。シンプルで独創的なフロントは今見ても魅力的ですし、ジェット機の排気口をイメージした丸型のリアライトはかっこいいです。300HPのハイパワー車でしたが、柔らかいサスペンションを持つ極めてアメリカ的な高級車でした。ハードトップとコンバーチブルの設定があり年間7万台以上も販売されるほど大ヒットし、フォード車のイメージアップに大きく貢献しました。

 

 サンダーバードはT-BIRDと呼ばれ、当時の若者にも人気があったようです。1960年代のビーチ ボーイズの流行歌「FUN FUN FUN」には父親のT-BIRDでドライブする娘の話が出てきます。1962年にはコンバーチブルのリアシートをFRP製のカバーで覆って2シータに見せかけた、スポーツ ロードスターが登場しました。またハードトップにビニールレザーを張りランドージョイント(開閉金具)を付けて幌風に見せかけたランドー仕様がハードトップに次ぐ人気となり、以後のサンダーバードにも継承されました。

 

 

 ミニカーはフランクリン ミント製の1/43で、1991年に発売されました。これは「1960年代のクラシックカー」という1960年代の名車12台を1/43でモデル化したシリーズの1台です。このシリーズは1台9500円と高価でしたが、ドアやボンネットが可動し、エンジンやシャーシのメカ部分が再現された当時最も精密な1/43のミニカーでした。(「1950年代のクラシックカー」シリーズもありました) このサンダーバードはヘッドライトが透明プラでないところなどがややレトロな作風ですが、かなり良く出来ています。 以下はフロント/リアの拡大画像とエンジン部/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD THUNDERBIRD 1
FORD THUNDERBIRD 2

 サンダーバード 3代目のミニカーとしてはソリドの当時物、アンソンの1/18、 JOHNNY LIGHTNINGの1/64、最近のレジン製ではMATRIXなどがあります。1963年に発売されたソリドの当時物はハードトップ(型番128)をモデル化していました。以下はそのハードトップの型をリファインして1985年頃に発売されたコンバーチブル(型番4504)の画像です。ボンネットが開閉でき、エンジンが再現されています。室内は紙のシールでドアの内張を表現しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD THUNDERBIRD 3
FORD THUNDERBIRD 4

 以下は1988年頃に発売されたソリドのG.スポーツ(スポーツ ロードスター)(型番4517)の画像です。上述したコンバーチブルのバリエーションで、リアシートのFRP製カバーが追加され、ホイールがワイヤースポーク タイプに変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD THUNDERBIRD SPORT ROADSTER 1
FORD THUNDERBIRD SPORT ROADSTER 2

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FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER 1964 USA

FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER


YATMING 94250 1/43 124mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.47m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 425HP 3/4段手動変速 3段自動変速
性能: 最高速186km/h  データーベースでフォード マーキュリーのミニカー検索

フォード マーキュリー モントレー マローダー アメリカ 1964年

 

 1960年代前半のマーキュリーのフルサイズカーにはモントレー、モンテクレア、パークレーン、S-55がありました。S-55のSはSPECIALの意味でこの車は1962年から1963年と1966年から1967年の各2年間だけ生産された特別仕様の高性能車で、1957年のターンパイククルーザーの後継車でもありました。標準でV型8気筒6.4L/6.7L(385-405HP)エンジン、オプションのレース仕様ではV型8気筒7L(425HP)エンジンを搭載していました。S55とは別にモントレーの2ドアハードトップクーペに高性能エンジンを搭載したスポーツ パッケージとしてモントレー マローダーが1963年に設定され、1964年には4ドアハードトップにも設定されました。

 

 1963年式のモントレーのセダンは逆傾斜したリアウィンドーが特徴だったのですが、マローダーはNASCAR(アメリカで人気のあるストックカーレース)へ参戦することを目的としていたので、空力特性を良くする為余計な飾りがないシンプルなハードトップクーペでした。(実車画像→ マーキュリー モントレー セダン 1963) エンジンはS-55と同じ高性能エンジンを搭載していました。レース仕様がNASCARで活躍したことで、マローダーはマッスルカーとして人気がありました。 1969年にマローダ 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはヤトミン製で2007年頃に発売されました。1950-1970年代のアメリカ車をモデル化したシリーズの1台でした。このシリーズは定価1400円ほどの安価なミニカーでしたのであまり細かいところまでは仕上げられていませんが、実車の雰囲気は良く再現されていました。このモントレー マローダーもフロント/リアの造形がそこそこリアルで、シンプルで伸びやかなスタイルのマローダーがうまく再現されています。昔のアメリカのフルサイズカーはサイズが大きいのですが、特にリアは今ではとても考えられないほど長いです。現代的な観点では無駄の塊のようなデザインなのですが、無駄があるからこそ成立するこの車のようなデザインも捨てがたいです。これ以外のモントレー マローダーのミニカーは同じヤトミンの1/18、アーテルの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER 1
FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER 2

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FORD MUSTANG I CONVERTIBLE 1964 USA

FORD MUSTANG I CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG I CONVERTIBLE


MINICHAMPS 402080102 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.61m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型8気筒 4.7L 270HP 3/4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでマスタング 初代(1970年以前)のミニカー検索

フォード マスタング I コンバーチブル アメリカ 1964年

 

 1964年に登場したフォード マスタングは大規模な市場調査結果から企画された小型スポーティカーでした。既存のコンパクトカー ファルコン(初代 1963年型)をベースにしており、その外観をスポーティに変えたものでした。(実車画像→ フォード ファルコン 1963) マスタングは2ドア車だけでしたが、2年間で100万台も売れるほどの大成功を収めました。低価格ながら個性的なデザインが、財布の軽い若者と大きな車が苦手な女性に支持されたのが大ヒットの要因でした。

 

 また単なる低価格車ではなく各種の内外装オプション設定でカスタマイズができ、エンジンも6気筒2.8L(101HP)/3.3L(120HP)から高性能なV型8気筒4.3L(164HP)/4.7L(200-270HP)までありました。このフルチョイス システムと呼ばれる豊富なオプション設定もマスタングが成功した要因でした。ボディバリエーションとしては、ハードトップとコンバーチブル、1965年に追加されたファーストバックがありました。1967年にボディが大型化され前後の意匠が変更されました。1969年にもボディが大型化されフロントの意匠が大きく変更され、ファーストバックに高性能版のマッハ Iが追加されました。

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、2003年頃に発売されたフォード100周年記念モデル 12台セットのひとつでした。フォードの特注品だったこともあり、このマスタング コンバーチブルは1/43ではベストのミニカーといえるほど非常に素晴らしい出来ばえです。プロポーションが抜群で実車のイメージが見事に再現され、細部の仕上げも1/43量産ミニカーでは限界と思われるところまでリアルに仕上げてあります。2005年には色違いが単体でも発売されました。初代マスタングのミニカーは非常にたくさんあります。当時物ではテクノ、コーギー、ディンキーなどがあり、当時物以外ではフランクリン ミント、ダンバリー ミント、マッチボックス、ミニチャンプス、シュコー、グリーンライト、M2マシーン、ジョニーライトニングなどがあります。その一部ですが、当サイトのマスタングのページでまとめて紹介しています。 以下はミニチャンプスのコンバーチブルのフロント/リアの拡大画像と前フェンダー/室内の画像です。前フェンダー、ステアリングホイールのセンターに再現されたマスタングのロゴは拡大画像でないと良く見えませんが実に見事です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD MUSTANG CONVERTIBLE 1
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 2

 以下は1990年に発売されたフランクリン ミント製の フォード マスタング カブリオレ 1964 (1/43 型番833)の画像です。フランクリン ミントの1960年代のアメリカ車シリーズの1台です。このシリーズは1960年代の代表的なアメリカ車を12車種、1/43でモデル化していました。フランクリン ミントの通信販売だけで販売され、1台が約1万円と高価でしたが、当時の1/43のミニカーとしてはレベルの高い出来ばえでした。いずれもドア/ボンネットの開閉ギミック付きでエンジンやサスペンションなどのメカや室内の造形がリアルに再現されていました。ギミックがあることは実際に各部が触られることから、丈夫な付くになっていることも特長です当時のベストと上記ミニチャンプス製はその10年後のベストですので、この違いがミニカーの流れが変わったことが分かる このマスタングもヘッドライトがメッキパーツであるあたりがややレトロな作風ですが、細部までリアルに再現された/トランクの開閉と前輪操舵のギミックが付いています。金属製パーツのエンジン、内張と三角窓が付いたドア、トランクに積まれたジェリ缶(ガソリン携行缶)など凝った仕上げとなっています。またテクノ独自のギミックである分解/組立が簡単にできる機能(参照ページ→モンザGTの分解/組立ギミック)も付いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 3
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 4

 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 5
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 6

 以下は1966年に発売されたソリド製の当時物 フォード マスタング ハードトップ(1/43 型番147)の画像です。ソリドらしいシャープな造形で、発売当時はマスタング ハードトップのミニカーとして最高の出来ばえでした。ドアを開くと室内灯が点灯するギミックがついています。(点灯させる為のボタン型電池を底板部分に収納しています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG HARDTOP 1
FORD MUSTANG HARDTOP 2

 以下は1966年に発売されたデンマークのテクノ製の当時物 フォード マスタング カブリオレ 1964 (1/43 型番833)の画像です。これも当時のミニカーとしては非常にレベルの高い出来ばえでした。ドア/ボンネット/トランクの開閉と前輪操舵のギミックが付いています。金属製パーツのエンジン、内張と三角窓が付いたドア、トランクに積まれたジェリ缶(ガソリン携行缶)など凝った仕上げとなっています。またテクノ独自のギミックである分解/組立が簡単にできる機能(参照ページ→モンザGTの分解/組立ギミック)も付いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 7
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 8

 以下は2004年に発売されたミニチャンプス製のフォード マスタング ファーストバック 1968年(1/43 型番400082021)の画像です。ミニチャンプスらしい細部の仕上げに拘ったリアルな造形で、とても良く出来ています。マスタングは1967年にボディが大型化されましたが、このミニカーでもボディ前後のオーバーハング部が長くなり、全長が大きくなっていることがわかります。(全長4.66m 全幅1.8m) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG FASTBACK 1
FORD MUSTANG FASTBACK 2

 以下は1969年に発売されたポリトーイ製のフォード マスタング 2+2 ベルトーネ 1965年(1/43 型番549)の画像です。この車は自動車雑誌「Automotive Quarterly」が企画して1965年のニューヨーク自動車ショーで公開されたコンセプトカーでした。マスタング ファーストバック 2+2をベースにしてベルトーネのG.ジウジアーロがデザインを担当し、ヨーロッパ風の美しいデザインに仕立てられました。ノーズを低くして格納式ヘッドライトを採用し、ファーストバックのリアクオーターパネルは小さなリアサイド ウィンドーと大きなラップラウンド リアウィンドーに変更されました。室内のインパネもメーター配置などが変更されました。なおエンジンはV型8気筒4.7Lでメカ的な変更はありませんでした。。(実車画像→ フォード マスタング 2+2 ベルトーネ 1965)

 ミニカーはイタリア的な美しいボディが良く再現してあり、とても良く出来ています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内は起毛仕上げされているなど凝った仕上げです。(実車が起毛仕上げされていたわけではないですが) エンジンやサスペンションなどのメカをリアルに再現してあることが特長であったポリトーイ初期の傑作ミニカーの1台です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 1
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア(トランク開閉)の画像です。特徴的な全面フロントグリル、引込みカバー方式の格納式ヘッドライト、マスタングのロゴが再現されています。またエンジンルーム内はラジエーター、バッテリー、エアフィルター、V8エンジンが結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 3
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 4

 以下は俯瞰と床下部分の画像です。床下部分はサスペンション、ドライブシャフト、排気管などが再現されています。特にリア車軸はリーフスプリングで支えたサスペンションがリアルに再現されていて、このリーフスプリングは実車同様に可動します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 5

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