ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER 1963? FRANCE

SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 885 1/43 217mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約9.4m 全幅約2.5m
エンジン 変速機: 6気筒 6.8L ディーゼル 手動変速
性能: 最高速 不詳  
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サビエム 鋼材運搬 トラック フランス 1963?

 

 戦後のルノーは財政難で大型商用車の生産ができず、戦前のような商用車市場のリーダーではなくなっていました。そこでルノーは戦前からの商用車メーカーであったソミュア(SOMUA)とラティル(LATIL)を買収して、自社の商用車部門と統合して子会社のサビエムを1955年にを設立しました。サビエムには大型トラック/バスから小型商用バンまで幅広いモデルがありました。代表的なモデルは、1965年に登場した小型商用車のSG2(Super Goélette)、小型/中型トラックのSG4/5(Super Galion)とその中型後継車で1975年登場のJ、1977年に登場した中型/大型トラックのH、バスのSC(SAVIEM-CHAUSSON)などがありました。サビエムは1978年にシトロエン傘下のトラックメーカー ベルリエと統合されてルノー トラックスとなりました。

 

 画像のミニカーは鋼材を運搬する専用仕様のサビエム トラックをモデル化しています。フランス語で「Porte-Fer(英訳でHolder Iron)」と呼ばれる長尺の鋼材を運搬するのに特化したトラックで、「Porte-Fer TRUCK」でGoogleで画像検索すると同じようなスタイルのトラックがたくさんあることが分かります。このサビエム トラックはMANの6気筒エンジンを積んだJMシリーズと思いますので、年式や諸元はJMシリーズとして記載していますが、確証はありません。

 

 

 ミニカーはディンキー(仏)製の当時物で、1966年に発売されました。実車が大きいのでミニカーも全長約22cmと大きなサイズで、ダイキャスト製なのでずっしりと重いです。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的なリアルな造形で、特殊な形状のボディが良く再現されています。(多分トラックの形状が面白いのでモデル化したと思います) 積載している鋼材は本物の鉄で、それを固定する部分に磁石を使うといったちょっとした仕掛けが付いています。サビエムのミニカーはSG2、SG4、H875など、ソリド、ノレブ、ブレキナなどでたくさんモデル化されています。 以下はこのミニカーのフロント/リアの拡大画像と鋼材の脱着ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER 1
SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER 2

 当時のディンキーでトラックなどの大柄なミニカーは、厚手の紙でできた立派な箱に入っていました。箱にはミニカーのイラスト(箱絵)が書かれていて、そのミニカー専用の箱でした。(1970年代後半にはブリスターパッケージなどの味気ない物に変わってしまいましたが) 現在のミニカーの箱は標準化された台座付きプラスチックケースがほとんどですので、箱にあまり価値はありませんが、昔の箱絵付きの紙箱はそれだけでも結構価値があります。したがってビンテージ物のミニカーはオリジナルの箱の有無で価値が大きく変わります。ビンテージ物のミニカーをオークションなどで入手する際に気をつけたいのは、昔の箱を再現したリプロ箱をオリジナルの箱のように見せかけている場合があることです。ビンテージ物のミニカーで、箱だけがやたらときれいなのはほとんどがリプロ箱ですので、注意されたし。 以下はこのミニカーの紙箱です。
SAVIEM STEAL STOCK TRANSPORTER BOX

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RENAULT 10 1965 FRANCE

RENAULT 10 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NOREV 9 1/43 97mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.53m
エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 43HP 4段変速
性能: 最高速133km/h
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ルノー 10 フランス 1965

 

 1965年にルノー 8の上級車としてルノー 10が登場しました。前述したルノー 8より全長が205mm長くなりモール類が増えて少し高級な見た目になっていました。ただし延長されたのは前後のオーバーハング部で室内部分はルノー 8のままでした。ノーズが長くなったことでフロントにあるトランク容量が拡大し、リアエンジン車ゆえにトランク容量が小さいというルノー 8の弱点が改善されたとのことです。このようなモデルが設定されるということは、フランスでは荷物がたくさん積めるということが重要なことだったということが分かります。(多分バカンスに出かける時に必須なのでしょう)

 

 フランス人は自動車に対して実用性を重視し見た目は二の次だそうですが、この当時のフランス車にハッチバック スタイルが多いのはそのような合理的な理由があったようです。ルノー 10は1968年に角形ヘッドライトを採用したフロント デザインに変わり、ルノー 8と差別化されました。1969年には後継車となるルノー 12が登場し、1970年にはそのルノー 12用の1.3L(48HP)エンジンを搭載しました。1971年に生産中止となりました。

 

 

 このミニカーは1966年に発売されたノレブ初期の当時物でプラスチック製です。ノレブ初期のミニカーは全体がプラスチック製で塗装されていませんので、ダイキャスト製ミニカーと比べる重量感がなくボディに金属的な艶が無いので安っぽい感じがしました。ただし基本的なプロポーションは良く、ドア/ボンネット開閉などのギミックも意欲的に取り入れたものが多かったです。ノレブも1970年代になるとダイキャスト製に移行していきました。このルノー 8もプロポーションは正確で当時のミニカーとしてはリアルな出来ばえです。フロントのトランクとリアのボンネットが開閉するギミック付で、ボンネット下にはエンジンがモールドされています。ただしプラスチックの経年変化でボディ全体が少し変形していて、これがノレブ初期のミニカーの欠点です。これ以外のルノー 8のミニカーはイクソ、ユニバーサルホビーなどがあります。 以下はフロント/トランク開閉とリアボンネット開閉と上記のディンキー(仏)のルノー 8とならべてみた画像です。ルノー 8のキャビン部分はそのままでボディが延長されていることが判ります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 10 1
RENAULT 10 2

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RENAULT 16 1965 FRANCE

RENAULT 16 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 537 1/43 100mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.63m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 55HP 4段変速
性能: 最高速139km/h
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ルノー 16 フランス 1965

 

 ルノー フレガートの後継車として1965年にルノー 16が登場しました。当時の中型車としてはまだ珍しかった2ボックス ハッチバック スタイルを採用した前輪駆動車でした。大きく開くテールゲート(ハッチバック)を持つスタイルと折畳んで収納可能なリアシートで室内を多目的に使えるようにした発想は斬新で、その点が評価されて1966年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーに選出されました。当時もルノー 4など5ドア2ボックスの乗用/商用車は既にありましたが、この車の登場で大きく傾斜させたテールゲートを持つ乗用車をハッチバックと呼ぶようになりました。またこの車のシートアレンジの発想は現在のミニバンに通じる物です。

 

 前述したルノー 4と同じ横置きトーションーバーによるリアサスペンションを持つので、この車も左右のホイールベースが異なっていました。大柄な割りに980kgと軽量なボディで、4気筒1.5L(55HP)エンジンを搭載し4段変速機で最高速139km/hの性能でした。1968年に1.6L(85HP)エンジンを搭載した高性能版TSが追加され、1973年に5段変速機を備える豪華仕様のTXが追加されました。1974年にTX以外はフロントグリルが黒い樹脂製に変わりました。1975年に後継車のルノー 20/30が登場し1979年まで生産されました。総生産台数は約185万台でした。

 

 

 ミニカーは1965年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。ディンキー(仏)らしいプロモーションモデル的な作風で当時のミニカーとしてかなり良く出来ています。ボンネットとハッチバックが開閉し、この車の特徴であるシートアレンジ機能をリアシートが前後に移動するというギミックで再現しています。これ以外の当時物ミニカーはノレブ、サブロン、ソリドの1/32、コーギー、このディンキー(仏)をコピーしたオートピレンなどがありました。当時物以外ではビテス、ノレブの1/43と1/18、ノスタルジー、ミニチャンプスなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとハッチバック開閉/室内のリアシートがスライドするギミックのの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 16 1
RENAULT 16 2

 以下は1976年頃に発売されたオートピレン製のルノー 16 (1/43 型番203)の画像です。上記のディンキー(仏)をそのままコピーしていて、ホイールぐらいしか違いがありません。開閉ギミックとリアシートがスライドするギミックも全く同じです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 3
RENAULT 16 4

 以下は1974年に発売されたノレブ製のルノー 16 TX (1/43 型番841)の画像です。ノレブは1965年にプラスチック製でルノー 16をモデル化していましたが、これはその型を流用してダイキャスト製で再生産したものです。豪華仕様TXをモデル化しているので、ヘッドライトが4灯式に変更されています。当時の廉価版ミニカーなので安っぽいホイールが付いているのが残念ですが、プロポーションは良く結構リアルな出来ばえです。ボンネットとハッチバックの開閉ギミック付で、リアシート後部の棚板が可動します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 5
RENAULT 16 6

 以下は1971年頃に発売されたサブロン製のルノー 16 (1/43 型番03)の画像です。サブロンはベルギーのメーカーで、米澤玩具(ダイヤペット)が代理店として輸入していました。サブロンのミニカーはホイールが合成ゴムのタイヤに添加された可塑剤で溶けるという問題がありました。(参照ページ→ ミニカーの材質と経年変化) このルノー 16もホイールが溶けたので、ホイール/タイヤを別のミニカーの物に交換しています。ホイールが溶ける問題はありましたが、サブロンのミニカーは当時としては出来の良いミニカーでした。このルノー 16もプロポーションが良く、ボンネット/4ドア/ハッチバック開閉のフルギミックです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 7
RENAULT 16 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームと4ドア/ハッチバック開閉の画像です。なお4ドアの開閉はそのヒンジの構造からフロント側を開いた後でなければリアのドアは開きません。したがってリアドアだけを開くことはできません。なお1/43で4ドア開閉可能のミニカーはこの構造の物がほとんどですが、なかにはメルクリン製のNSU Ro.80のように全て独立で開閉できる優れものもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 9
RENAULT 16 10

 以下は1969年頃に発売されたコーギー製のルノー 16 TS (1/43 型番260)の画像です。これは高性能版のTSをモデル化しています。コーギー流のデフォルメで全長が短めになっていて車高が高いので、実車のイメージを外してはいないのですが、プロポーション的にはあまり正確ではありません。ただしコーギー流の凝ったギミックが付いています。ボンネットとハッチバックが開閉しリアシート後部の棚板が可動します。室内では底板部分にあるダイヤルを操作することでフロントシートのバックレストを倒すことができます。(シート横に見えるギヤ状の物がダイヤルです) フロントシートのバックレストを倒して室内をフルフラットにする機能は今では当たり前ですが、当時はこんな具合にギミック化されるほど斬新な機能だったのです。コーギーはこのルノー 16を使ってツール ド フランス 自転車レースを撮影するカメラカーも作っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 11
RENAULT 16 12

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとハッチバック開閉/フロントシートバックを倒すギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 16 13
RENAULT 16 14

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CITROEN DS 19 CABRIOLET HENRI CHAPRON PALM BEACH  1965 FRANCE

CITROEN DS 19 CABRIOLET HENRI CHAPRON  PALM BEACH 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NOREV 158060 1/43 112mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.84m 全幅約1.79m
エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 83HP 4段変速
性能: 最高速160km/h
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シトロエン DS 19 カブリオレ (アンリ シャプロン) パームビーチ フランス 1965

 

 DSは特別に高級な車ではありませんでしたが、ドゴール大統領専用車を初めとして、政府公用車に多く使われました。またフランスのカロッツェリアであるアンリ シャプロン(HENRI CHAPRON)は、DSをベースにした豪華なカブリオレを特注で製作しました。ホイールベースを変えずに客室部分を2+2座(又は2座)に変えた贅沢なレイアウトは、戦前のブガッティ、ドライエなどの豪華なスポーティカーの流れを引き継ぐ魅力ある車に仕上がっていました。

 

 この車は好評であった為、1960年からシトロエンのカタログモデルに追加されました。ボディ架装はシャプロンが行い価格はDSの約2倍と高価な車でした。オプションでハードトップも用意されていましたが、純粋なハードトップだけの仕様もありました。シャプロンの特注でハードトップの形状が異なるダンディ クーペ(LE DANDY COUPE)とコンコルド クーペ(CONCORDE COUPE)の2タイプがありました。カブリオレは1971年まで生産され総生産台数は約1400台、後継車はSMとなりました。

 

 

 ミニカーは1990年代のノレブ製で、パームビーチという名前が付けられたカブリオレをモデル化しています。ミニカーは限定生産モデルだったのでハンドメイド並みに高価でしたが、魅力的なカラーリングやクロームモール処理が気に入って購入しました。(後の再生産で限定生産品の半値ぐらいで販売されましたが) ノレブはこれ以外にもプラスチック製の当時物や1/18などDSのカブリオレ/クーペを20数種類もモデル化しています。ノレブ以外のカブリオレではリオやソリドなど、最近の物ではサンスターの1/18やWELLYの1/24などがあります。クーペのミニカーではコーギーの当時物でダンディ クーペ、最近の物ではMETAL-18の1/18があります。 以下はノレブのフロント/リアの拡大画像と室内の拡大画像です。このパームビーチはフロントに補助灯が付きリアに小さなテールフィンがあるデザインになっています。室内の造形は当時としては結構良く出来たレベルでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN DS 19 CABRIOLET HENRI CHAPRON PALM BEACH 1
CITROEN DS 19 CABRIOLET HENRI CHAPRON PALM BEACH 2

 以下はノレブのカブリオレ(型番157103)の画像です。こちらはフロントの補助灯がなくテールフィンもありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 CABRIOLET 3
CITROEN DS 19 CABRIOLET 4

 以下はリオのカブリオレ(型番98)の画像です。リオはドアが開閉し、室内もそこそこの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 CABRIOLET 1
CITROEN DS 19 CABRIOLET 2

 以下はコーギーのダンディ クーペ(型番259)の画像です。コーギーはドア/トランクが開閉し、室内も当時としては良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 DANDY COUPE 1
CITROEN DS 19 DANDY COUPE 2

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PEUGEOT 204 1965 FRANCE

PEUGEOT 204 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 510 1/43 92㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.99m 全幅約1.56m
エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 48HP 4段変速
性能: 最高速140km/h
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プジョー 204 フランス 1965

 

 小型車204は1965年に登場しました。プジョーにとって初めての前輪駆動車で、変速機の上にエンジンを横置きに配置するBMCミニと同じイシゴニス方式を採用していました。当初のエンジンは4気筒1.1L(48HP)で、4段変速で最高速140km/hの性能でした。

 

 1968年には1.3L(36HP)ディーゼルエンジンが追加され、このエンジンは当時世界最小の量産型ディーゼルエンジンでした。小型車ながらなかなか品のあるボディはピニンファリーナのデザインです。

 

 

 ミニカーはディンキー(仏)の当時物です。フロントグリル全体が銀色の塗装で処理されているので、いまいちグリルが平板な感じがしますが、ボディ全体のプロポーションはディンキー(仏)の常でしっかり出来ています。

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PEUGEOT 204 COUPE 1965 FRANCE

PEUGEOT 204 COUPE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
NOREV 147 1/43 86㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.99m 全幅約1.56m
エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 48HP 4段変速
性能: 最高速140km/h
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プジョー 204 クーペ フランス 1965

 

 204はセダンに次いでまずブレーク(ワゴン)が追加され、1966年には商用のフルゴネット(バン)、ホイールベースを短縮した3ドアクーペ、2ドアカブリオレが追加されました。

 

 最近はこのようなボディ バリエーション展開する車は少なくなりましたが、昔のカローラなどはこのようなバリエーションでした。204は1970年頃にはフランスのベストセラーカーとなっていたそうで、1977年まで長期間生産されました。

 

 

 実車が人気があったので、ミニカーはバリエーションが揃っています。セダンとカブリオレはディンキー(仏)が、セダン、ブレーク、クーペはノレブがモデル化しています。当時のノレブはプロポーション等は悪くはないのですが、ディンキー(仏)と比べると材質がプラスチックで安っぽい感じがしたものでした。また経年変化でボディやシャーシが変形してくるという好ましくない病気もあります。このミニカーもボンネットなどが変形しています。

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MATRA JET 6 1965 FRANCE

MATRA JET 6 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINIALUXE  1/43 95㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.22m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 105HP 4段変速
性能: 最高速200km/h
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マトラ ジェット 6 フランス 1965

 

  若き技術者シャルル ドイッチェとルネ ボネが戦前に興したDB社はシトロエンをベースにしたレースカーを開発していました。戦後の1950年代にパナールをベースにして開発したDB パナールがルマンで活躍するなどして、DB社はスポーツカーメーカーとしての地位を築きつつありました。そのDB社を軍事用ミサイルメーカーのマトラ社が買い取って、自動車部門として設立させたのがマトラ スポーツ社でした。

 

 マトラ スポーツ社はDB社が1963年に市販した世界初の市販ミドシップエンジン搭載車ジェットの細部を変更して、マトラ ジェットとして登場させました。ボディはFRP製で、ルノー 8用の4気筒1.1L(70HP)エンジンを搭載し最高速170km/hのジェット 5からルノー 8 ゴルディーニ用の4気筒1.3L(105HP)エンジンを搭載した最高速200km/hのジェット 6など数種類のチューンがありました。高価格で実用性が低かったので商業的には失敗作でしたが、高度な内容を持つ車でした。後継車はマトラ M530でした。

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたフランスのMINIALUXE(正しい読み方ではないようですがミニオールと呼んでします)製です。ミニオールは1950年代から1970年代後半までプラスチック製のミニカーを製造していました。ミニカーにはクラシックカーのTACOTSシリーズとフランス車を中心とした当時物の現代車シリーズがありました。(参照ページ→ ミニオールのクラシックカー ミニカー一覧) これは現代車シリーズの一台で、全てプラスチック製です。プラスチックの経年変化によるボディの変形は気になるほどではないですが、合成ゴムのタイヤに添加された可塑剤でホイールが溶ける問題が発生しています。溶けたホイールがやや見苦しいですが、実車のダイナミックなボディが良く再現されていて当時物ミニカーとしては良い出来ばえです。これ以外のマトラ ジェットのミニカーはイクソ系のノスタルジー、ビザール(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ハッチバックの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MATRA SPORTS JET 6 1
MATRA SPORTS JET 6 2

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BERLIET STRADAIR TRUCK 1965 FRANCE

BERLIET STRADAIR TRUCK 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 569 1/43 175mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7.5m 全幅約2.5m
エンジン 変速機: 4気筒 5.9L ディーゼル 120HP 5段変速
性能: 最高速110km/h 最大積載量 5t
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ベルリエ ストラデール トラック フランス 1965

 

 ベルリエは自動車創世期に設立されたメーカーです。第一次世界大戦中は、軍用トラックを生産していました。大戦後に乗用車生産を再開し、1920年代には4気筒の小型車から6気筒の大型車まで数モデルを販売していました。1929年のアメリカ株価大暴落による金融危機で景気が悪くなり、自動車の販売は低迷します。その影響で1930年代になると、ベルリエの乗用車は1934年に発売した11CVドーフィンだけになりました。この車もすぐに生産中止となり、その後のベルリエはトラック(後にバス追加)だけを生産するようになりました。

 

 ベルリエのトラックはほとんどが大型(一部中型)で、それををベースにしたバスもありました。1949年に登場したボンネット式トラックのGLシリーズは、そのトラクタ仕様のTL、全輪駆動仕様(3軸2駆動軸の6X4、3軸3駆動軸の6X6など)のGBなど派生車が多くあり、1970年代まで生産されました。1957年にはV型12気筒30L(600HP)ディーゼルエンジンを搭載した全長13mの世界最大のトラック T100が登場しています。ベルリエは1967年にはシトロエン傘下となり、1974年にはルノーに売却されて同じトラック製造のサビエムと合併しルノー トラックスとなりました。

 

 

 1965年に登場したベルリエ ストラデールは、トラックとしてはスタイリッシュなでユニークなデザインを採用していました。STRADAIRとはイタリア語のSTRADA(道路)とフランス語のAIR(空気)を組合わせた造語で、エアクッションとリーフスプリングを組み合わせた凝ったサスペンションを採用していることからつけられた名前のようです。登場後に合併したシトロエンがスタイルとサスペンションに影響を与えているように思います。なおエアクッションを使ったサスペンションは、荷重変化の大きいトラックに適したサスペンションで、現在のトラックでは主流となっています。

 ミニカーはディンキー(仏)製の当時物で、1967年に発売されています。ストラデールの長尺平ボディトラックをモデル化しています。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的なリアルな造形で、特徴的なボディだけではなく、車体下部のシャーシ、エンジン、サスペンションなどのメカ部分も良く再現されています。昔のミニカーですから、トラックの機能を再現した面白いギミックが付いています。そのギミックについて、以下の簡易動画で詳しくお見せします。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします) まずはボンネットの開閉動作で、エンジン、ラジエータ、室内換気用?ダクトなどがかなりリアルに再現されています。次は平ボディの荷台部分で、側面のあおりが開閉します。
berliet stradair engine
berliet stradair steer

 次はこのミニカーの最大の特徴である荷台を左右どちらにも傾けることができるギミック動作です。左右どちらに傾けるかどうかは、荷台の底にある2本のスライドレバーの位置で決まります。左側の画像ではレバーを下にスライドさせることで、画像下側(荷台右側)が回転軸に固定され、後方のハンドルを回すと荷台左側が上がります。右側の画像はその逆でレバーを上にスライドさせることで、画像上側(荷台左側)が回転軸に固定され、後方のハンドルを回すと荷台右側が上がります。当方の拙い説明ですぐに構造が理解できる人は少ないと思いますが、画像を何度か見ていただければなんとなく分かっていただけるのではないかと思います。
berliet stradair dump1
berliet stradair dump2

 なぜこのミニカーのギミックについて詳しく書いているかというと、それはこのミニカーを設計した人の面白いものを作ってやろうという情熱とそれを実現させた創意工夫を知ってもらいたいからです。スケールモデル的に良く出来ている最近のミニカーも良いのですが、細かい部分を再現するのは単に工場で作る人の手間が掛かっているだけで、そこには設計した人の創意工夫といったものはあまり感じられません。現在のミニカーメーカー(特にレジン製)は矢継ぎ早に新製品をだしていますから、昔のように一つの新製品に時間をかけられないという事情があるのでしょう。しかし私のような昔からのコレクターとしては、あまり変わり映えのしない無個性な新製品をたくさん作ってもらうよりは、昔のコーギーやディンキーのような一味違うミニカーを少しづつ作って欲しいと思うのです。この私の考えに近いやり方をしているのは、国産ではトミカ リミッテドだと思います。(1/43サイズではないので私はあまり買いませんが、好きなブランドです)

 これ以外のストラデールのミニカーは、ソリド(ベレム)の当時物、最近の物ではイクソやノレブ CIJの物があります。ベルリエの商用車は、ボンネットタイプのトラックのGL、TL、GBや、世界最大のトラック T100などを、ディンキー、ソリド、ノレブ、ブレキナなどがたくさんモデル化しています。

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PEUGEOT J7 ROAD SERVICE 1965 FRANCE

PEUGEOT J7 ROAD SERVICE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(FR) 570A 1/43 109mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.74m 全幅約2m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 52HP 4段変速
性能: 最高速100km/h 積載量 1.4/1.8t
データーベースでプジョー J5/J7/J9のミニカー検索

 

プジョー J7 道路工事車 フランス 1965

 

 1930年代までの初期の商用車(バン、トラック、バスなど)は乗用車をベースにしたものがほとんどでした。世界最古の自動車メーカーであるプジョーも、初期には乗用車をベースにしたトラックなどの商用車がありました。ただ第2次大戦以前の乗用車(商用車)市場ではルノーが圧倒的なシェアを確保していました。

 

 戦後プジョーは車体製造会社のショーソン社を傘下に収め、そのショーソン傘下のシェナール & ウォルカー社が開発した小型商用車CPVを1950年にプジョー D3として発売しました。D3は戦前の202の4気筒1.1Lエンジンを運転席の足元に配置した前輪駆動車で、突き出したノーズ(豚の鼻と呼ばれたエンジン搭載部)が特徴のワンボックス車でした。(なお初期のCPVは小型の2気筒エンジンだったので、ノーズは突き出していません) 1950年にエンジンを1.3LにパワーアップしD3Aとなり、1955年に外観はほとんど同じでマイナーチェンジしたD4となりました。1959年には1.8Lディーゼルエンジンが追加されました。
データーベースでプジョー D3/D4のミニカー検索

 

 

 1965年にD4はJ7にモデルチェンジしました。J7も前輪駆動車で、エンジンは4気筒1.5L/1.6Lと4気筒1.9L/2.1Lディーゼルで、運転席下に配置しています。バン、ピックアップ、ミニバス、消防車などがあり、積載量は1.4/1.8tでした。1.8Lガソリン/2.3Lディーゼルエンジンが追加されるなどして、1980年までに約34万台が生産されました。後継車は1981年に登場したJ9でした。同じ年にJ9より積載量の多いJ5が登場し、J5は2004年にエキスパート(シトロエン ジャンピーと姉妹車)となりました。J9は1993年にボクサー(シトロエン ジャンパーと姉妹車)となりました。
データーベースでプジョー エキスパートのミニカー検索
データーベースでプジョー ボクサーのミニカー検索

 ミニカーはディンキー(仏)の当時物で、J7の道路工事車をモデル化しています。ディンキー(仏)らしいリアルな造形で、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。ドアは全てスムーズに開閉し、室内も運転席中央にあるエンジンの出っ張りや広い荷物スペースなどがそこそこ再現されています。なお当時のディンキー(仏)のミニカーには紙シールのナンバープレート(前後分)が付いていて、このJ7にもそれを貼ってあります。屋根に取り付ける工事車両の表示パネル、円錐コーン、道路標識、工事作業者のフィギュアが付属しています。以下ドアの開閉動作の簡易動画、付属品とジオラマ仕立ての箱の画像、付属品をジオラマ風に並べてみた画像です。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします)
PEUGEOT J7 DOOR
PEUGEOT J7 GIORAMA

 昔からの老舗ブランドは乗用車だけではなく、レースカー、商用車、公用車、産機、農機など自動車全体をバランス良くモデル化しています。したがってこんな具合に商用車でジオラマ的な楽しみ方ができるのも昔のミニカーの良いところです。これ以外のプジョー J7の当時物ミニカーとしてはディンキー(仏)のバリエーションやノレブのプラスチック製、ソリド製(1/50)があります。最近の物では、エリゴールやノレブなどがあります。

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RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 1965 FRANCE

RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI GS13 1/43 115mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.63m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 55HP 4段変速
性能: 最高速139km/h
データーベースでツール ド フランス(自転車) 関係のミニカー検索

 

ルノー 16 パラマウント カメラカー ツール ド フランス フランス 1965

 

 ツール ド フランスはフランスを中心に周辺国で行なわれる自転車のプロレーサーによるロードレースで、世界最大の自転車レースとして知られています。毎年7月に約3週間の日程で行われ、コースは平坦なステージ、山岳ステージ、タイムトライアルステージの全21ステージが設定され、全行程は約3300km(高低差2000m)になるそうです。1チームは9人編成で、20数チームが参加し、参加する選手はヨーロッパだけではなくアメリカやオーストラリアなど全世界から集まります。なお自動車レースのツール ド フランスは1899年から1986年まで開催されていて、この自動車レースをヒントにして1903年から自転車レースのツール ド フランスが始まったようです。

 

 世界最大の自転車レースですから、フランスでは国家的な規模でサポートされる一大イベントとなっています。レース中にはチームをサポートするサービスカーやバイクが選手と共に移動します。また選手が通過する前に各チームのスポンサーが宣伝カーを繰り出し、沿道の観客にお菓子や応援グッズなどを配るそうです。それらの宣伝カーは日本の祭りの山車のように趣向を凝らした面白い物が多く、それらもこのイベントの楽しみとなっているようです。

 

 

 ミニカーはコーギーの当時物で、1968年に発売されました。ツール ド フランスを撮影する映画会社パラマウントのルノー 16 カメラカーに自転車レーサーを追加したセット物で、コーギーお得意のミニ ジオラマ仕立ての楽しいミニカーです。カメラカーは型番260のルノー 16の屋根にパラマウントのロゴパネルを付け、リアにカメラ台とカメラマン(コーギーの型番479コマー PB カメラ バンと同じ物)をセットしてあります。自転車レーサーはダイキャスト製ホイールと軟質プラスチックフレームの自転車(スタンド付)に良くできたフィギュアが乗っています。(子供が乱暴に扱っても壊れないよう軟質プラスチックを使っているのは老舗らしい配慮です) コーギーは型番510でシトロエン DS ツール ド フランス 監督車もモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とカメラマンの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 1
RENAULT 16 PARAMOUNT FILM UNIT TOUR DE FRANCE 2

 以下はミニカーの箱とカメラカーと自転車レーサーの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DOME ZERO 3
DOME ZERO 4

 ツール ド フランス(自転車)は人気が高いので、自転車レーサー、サービスカー、宣伝カーなどがミニカーになっています。ポリスティル、ベレム、ノレブなどの当時物がありますが、ほとんどはノレブの最近の物です。ノレブにはサイクリストのフィギュアが揃っていて、変わった形の面白い宣伝カーもたくさんあります。(当方のデーターベースでは約100種類がリストアップされています → データーベースでツール ド フランス(自転車) 関係のミニカー検索)

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