ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

DUESENBERG J CONVERTIBLE VICTORIA 1933 USA

DUESENBERG J CONVERTIBLE VICTORIA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLINMINT RU77 1/24 252㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6m 全幅約1.85m
エンジン 変速機: DOHC 8気筒 6.9L 265HP 3段変速
性能: 最高速186km/h
データーベースでデューセンバーグのミニカー検索

 

デューセンバーグ J コンバーチブル ビクトリア アメリカ 1933

 

 コード傘下となったデューセンバーグが1928年に発表したモデル Jはデューセンバーグを一躍有名にしました。モデル Jはアメリカ最大、最速、最高品質を目指して開発され、値段も当時最高の超豪華車でした。サイズは全長約5.6m(リムジーン)、性能は当時レーシングカーしか採用していなかったDOHC方式8気筒6.9L(265HP)エンジンを搭載し最高速180km/h、コーチビルダーが特注ボディを架装して販売され、その価格は大衆車T型フォードの約40倍でした。この車を買えたのは当時のハリウッドの大スターや王侯貴族だけでした。

 

 ボディは有名なコーチビルダーが担当し華麗なデザインのボディが架装されました。ボディ形式としては4ドアセダン、2ドアクーペ、スパイダー、フェートン(4座オープン)、ダブル カウル フェートン(前席/後席にスクリーンが付いた4座オープン)などがありました。最も高価なモデルは当時の価格が2万ドルであったことから「トゥエンティ グランド」と呼ばれていました。

 

 

 この車は往年のハリウッドの名女優グレタ ガルボ(Greta Garb もう知らない人が多いでしょうが)が所有していたとされる、デューセンバーグ J コンバーチブル ビクトリアです。全長が6mを越える長い車で少し奇抜なデザインですが、最も優美なデューセンバーグとも言われています。極端に低いウインドシールドと大きなドアを持ち、リアには巨大なトランクと2本のスペアタイヤを背負っています。幌を立てると後席に乗車しているオーナーの姿はほとんど見えないようになっています。ボディを架装したのはフランスのコーチビルダー ダリンでした。

 ミニカーはフランクリン ミント製の1/24で、1990年頃に購入しました。当時フランクリン ミントのミニカーは国内では同社の通信販売でしか購入できませんでした。フランクリン ミントは現在のオートアートなどの大スケールミニカーの先駆けで、シャーシ/エンジン/サスペンションなどのメカ部分が金属製パーツ主体で再現されドアやボンネットが全て可動する、当時としては最も精密なミニカーでした。当時の価格は29500円とかなり高価でしたが、その価格に見合った素晴らしい出来ばえです。以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DUESENBERG J VICTORIA 1
DUESENBERG J VICTORIA 2

 以下はボンネットを開いたエンジン部分の画像とシャーシ/サスペンションなどのメカ部分の画像です。エンジンはかなりリアルに再現されていて、手前右下にハンドルに直結されたステアリングシャフトが見えますが、このシャフトは先端についたギヤで実際に前輪を操舵します。(実車と同じ構造ではないですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DUESENBERG J VICTORIA 3
DUESENBERG J VICTORIA 4

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DUESENBERG SJ FISHTAIL 1933 USA

DUESENBERG SJ FISHTAIL 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 86 1/43 142mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.1m
エンジン 変速機: DOHC 8気筒 6.9L スーパーチャージャー 320HP 3段変速
性能: 最高速250km/h
データーベースでデューセンバーグのミニカー検索

 

デューセンバーグ SJ フィッシュテール アメリカ 1933

 

 前述したようにデューセンバーグ Jは1929年から始まった世界大恐慌の時代に成功しており、当時のユーザーはまだ不況とは無関係だったようです。このようなユーザーに向けてさらに高級な車が1932年に発表されました。スーパーチャージャーを追加して320HP 250km/hに性能を向上させたモデル SJです。スーパーチャージャーの追加で排気管がボンネット右側面から取り出されるようになり迫力のある外観となっています。

 

 ただデューセンバーグが輝いていたのはほんの数年でした。1932年にデューセンバーグ創始者のフレッドが、自分が開発したSJの自動車事故で死亡しています。これと呼応するかのようにデューセンバーグを有するコード帝国もL29の販売不振から崩壊し始め、1937年にデューセンバーグ社は倒産しました。

 前述したJ ビクトリアは全長の長い車でしたが、この車も同じくらい長い車です。この車はアメリカのコーチビルダー ウェイマン(WEYMANN)が架装したボディで、そのリアの形状からFISH TAIL(魚のしっぽ)と名付けられています。2座のオープンボディでテール部分にはトランクらしきものがありますが、ほとんどがデッドスペース?で現在では考えられない贅沢なスペースの使い方です。現在のような実用性重視で設計された車とは全くの別物で、このような無駄に思える虚飾を追及していることがこの種の車の魅力なのです。

 

 

 ミニカーは前述したリオのバリエーションで、1993年に発売されました。ボディ後半の型を大幅に変更して、この特徴的なボディを再現しています。ボディ全体を上から見ると、車というよりもボートのような形状をしています。ボンネットの上部を取り外すことができ、ボンネット右側面から出る排気管を持つスーパーチャージャー付エンジンもそこそこリアルに再現されています。(なお実車のボンネットはこんな具合に開いたのではありませんが) 以下はフロント/リアの拡大画像とテール部/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DUESENBERG SJ FISHTAIL 1
DUESENBERG SJ FISHTAIL 2

 以下はボンネットを外したエンジン部分と俯瞰/下回りシャーシの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DUESENBERG SJ FISHTAIL 3
DUESENBERG SJ FISHTAIL 4

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DUESENBERG SJ TORPEDO SEDAN 'TWENTY GRAND' 1933 USA

DUESENBERG SJ TORPEDO SEDAN 'TWENTY GRAND' 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLINMINT PW73 1/24 237㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m
エンジン 変速機: 8気筒DOHC 6.9L 320HP 3段変速
性能: 最高速208km/h
データーベースでデューセンバーグのミニカー検索

 

デューセンバーグ SJ トルペード セダン 'トゥエンティ グランド' アメリカ 1933

 

 前述したようにデューセンバーグ Jは1929年から始まった世界大恐慌の時代に成功しており、当時のユーザーはまだ不況とは無関係だったようです。このようなユーザーに向けてさらに高級な車が1932年に発表されました。スーパーチャージャーを追加して320HP 250km/hに性能を向上させたモデル SJです。スーパーチャージャーの追加で排気管がボンネット右側面から取り出されるようになり迫力のある外観となっています。

 ただデューセンバーグが輝いていたのはほんの数年でした。1932年にデューセンバーグ創始者のフレッドが、自分が開発したSJの自動車事故で死亡しています。これと呼応するかのようにデューセンバーグを有するコード帝国もL29の販売不振から崩壊し始め、1937年にデューセンバーグ社は倒産しました。

 

 この車は1933年のシカゴ万国博覧会に出品された、デューセンバーグとして一番豪華であった特別な車でした。当時の価格が2万ドル(現在に換算するとたぶん4000万円ぐらい)であったことからこの車は「トゥエンティ グランド」という名前で呼ばれました。またトルペード セダンとは、革張り風のファブリックで覆った屋根でフェートン(4座オープンカー)のように見せかけていることを意味します。室内には4つの肘掛け付シートがあり、ウォールナットのパネルを使った豪華な内装となっていました。モデル Jは約480台が製造されその中でSJは約40台、そのほとんどはロードスターやデュアルカウルフェートンで、この車のようなセダンはたったの数台だけでした。

 

 

 ミニカーはフランクリン ミント製の1/24で、1991年頃に通信販売で購入しました。フランクリン ミントは現在のオートアートなどの大スケールミニカーの先駆けで、シャーシ/エンジン/サスペンションなどのメカ部分が金属製パーツ主体で再現されドアやボンネットが全て可動する、当時としては最も精密なミニカーでした。当時の価格は25000円とかなり高価でしたが、その価格に見合った素晴らしい出来ばえです。細部のディテール再現が優れているだけではなく、実車が持つ周囲を圧倒する重厚な感じも見事に再現しています。これ以外のトゥエンティ グランドのミニカーでは、GREAT LIGHTNING(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像とドアの開閉と室内の画像です。室内の木目パネルはデカールを張ったプラスチックではなく本物の木目パネルが使われていて、フランクリン ミントならではのリアリティの追求がされています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DUESENBERG SJ TWENTY GRAND 1
DUESENBERG SJ TWENTY GRAND 2

 以下はボンネットを開いたエンジン部と荷物ラック/トランクの開閉ギミックの画像です。エンジンルーム左側手前右下にハンドルに直結されたステアリングシャフトが見えますが、前述したコンバーチブル ビクトリアと同じくこのトゥエンティ グランドもハンドル操作で前輪の操舵ができます。このような可動部の作りが頑丈で、簡単には壊れないのもフランクリン ミントの良いところ(設計思想)です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DUESENBERG SJ TWENTY GRAND 3
DUESENBERG SJ TWENTY GRAND 4

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FORD V8 PICKUP 1933 USA

FORD V8 PICKUP 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ELIGOR 1080 1/43 105㎜

 

フォード V8 ピックアップ アメリカ 1933

 

 V8と同じボディに4気筒を搭載したモデルもB型として販売されていました。V8との価格差は50ドル(車両価格は500ドル程度)だったとのことで、V8のほうがよく売れたようです。この安価なV8エンジンはフォードの中級車にも展開され、1953年まで20年間も基本設計を変えずに使われました。ちなみにシボレーがV8を搭載したのは1950年代でした。

 

 ミニカーはエリゴール製 上記のバリエーションのピックアップトラックで、これもいい雰囲気が出ています。他にもセダン、パネルバン、消防車、ポリスカーなどたくさんのバリエーションがあります。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m
エンジン 変速機: V型8気筒 3.6L 65HP 3段変速
性能: 最高速122km/h
データーベースでフォード V8のミニカー検索
 

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PIERCE ARROW SILVER ARROW 1933 USA

PIERCE ARROW SILVER ARROW 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLINMINT PW44 1/43 133mm

 

ピアス アロー シルバーアロー アメリカ 1933

 

 スチュードベーカー社の不振で、1933年に再独立したピアス アロー社が発表したのが同社の歴史上最も有名なシルバー アローでした。V型12気筒 7.6Lエンジンを搭載した極めて進歩的なデザインの車でしたが、価格が1万ドル(大衆車の約20倍)とべらぼうに高かったのでたった10台しか売れませんでした。その後安全ガラスなどの新機構を採用した車を「世界で一番安全な車」として発売しましたが、業績は挽回せず1938年に倒産しました。

 

 ミニカーはフランクリンミント製の1/43 1930年代前半としては非常に先進的なデザインが良く分かると思います。4枚のドアが開閉できボンネットを外すとエンジンも再現されています。車名にちなんだ弓を引く人物のマスコットもうまく再現されています。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m
エンジン 変速機: V型12気筒 7.6L 175HP 3段変速
性能: 最高速185km/h
データーベースでピアス アローのミニカー検索
 

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CHRYSLER IMPERIAL LE BARON DUAL COWL PHAETON 1933 USA

CHRYSLER IMPERIAL LE BARON DUAL COWL PHAETON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
VOITURES CLASSIQUES (IXO ALTAYA) 34 1/43 128mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 8気筒 6.3L 135HP 4段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでクライスラー インペリアルのミニカー検索

 

クライスラー インペリアル ルバロン デュアル カウル フェートン アメリカ 1933

 

 インペリアルはクライスラーの最上級ブランドとして6気筒4.7Lエンジンを搭載し1926年に登場しました。インペリアル 2代目は8気筒6.3Lエンジンを搭載し1931年に登場しました。名前のルバロンとはコーチビルダーの名前で、後にクライスラーの高級車ブランド名となっています。フェートンとは4ドア(又は2ドア)の幌付オープンカーの意で、デュアル カウル フェートンとは後席の前にもウインドー付のカウルを設けたもので、オープンカーとしては最も高級な形式です。このインペリアルでもデュアル カウル フェートンは一番高価でした。なお1934年に登場した3代目は 有名な流線形ボディのエアー フローと同じデザインでした。

 

 インペリアルはGM キャディラックやフォード リンカーンに対抗するブランドとすべく、1955年にはクライスラーから独立した別ブランドとなりました。1970年代になると販売台数の少ないインペリアル ブランドを維持することが出来なくなり、1975年にブランドは消滅しました。その後今度はインペリアルをリンカーン コンチネンタルのようなスペシャルティーカーとして復活させるべく、1981年にブランドが復活しました。(インペリアル 1981) 結局この試みも失敗し1983年にブランドは消えました。ただ1990年にクライスラー インペリアルとして1993年まで名前が一時的に復活しました。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUES」のNo.34で製造はイクソです。イクソの廉価版ブランド WHITE BOXでも2015年に発売されています。このシリーズはフロントグリル、灯火類、マスコットなどクラシックカーのキーとなる部分がきちんと作ってあります。最近までインペリアルのミニカーは少なかったのですが、最近になってレジン製などの新製品が増えました。なおウルトラセブンのポインター号やグリーンホーネットのブラックビューティはインペリアルをベースにした改造車でした。

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AUBURN 12-160 SPEEDSTER ROADSTER 1933 USA

AUBURN 12-160 SPEEDSTER ROADSTER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO MUS037 1/43 120㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: V型12気筒 6.4L 160HP 3段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでオーバンのミニカー検索

 

オーバン 12-160 スピードスター ロードスター アメリカ 1933

 

 インディアナ州オーバーン市で馬車を製造していたエッカート兄弟が、1900年にオーバーン自動車会社を創立しました。1920年頃まで平凡ながら信頼性の高い車を生産していましたが、経営不振に陥ります。自動車ディーラーの経営者エレット ローバン コードがこの会社を立て直し、後のオーバーン、コード、デューセンバーグを有する企業グループ「コード帝国」の前身としました。コード帝国でオーバーンは大衆向けの高性能車でした。

 

 コード傘下の1925年にライカミング製のV型8気筒4.5Lエンジンを搭載した8-88(8気筒88HPの意)が登場しました。この車は8気筒エンジン搭載車としては安い価格ながら、パッカードなどの高級車と同じ4輪油圧ブレーキとシャーシ潤滑システムを装備し、美しいデザインもあいまって大いに注目されました。1928年には8気筒4.9L(115HP)エンジンを搭載する8-115が追加されました。

 ボディ後部がボートの形状になっていることからボートテールと呼ばれる、スポーティなロードスター仕様のスピードスターが1928年に追加されました。このスピードスターはオーバンの代表的なモデルとして有名です。1932年にはV型12気筒6.4L(160HP)エンジンを搭載した12-160が登場しました。またオーバンはストックカーレースで活躍しており、パイクス ピークでの優勝など多くの速度記録も達成しています。

 

 

 ミニカーはイクソのMUSシリーズです。オーバン スピードスターとしては後述する1935年に登場した851のほうが有名ですが、この12-160はその少し前のモデルとなります。元々はフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUES」のNo.20として作られた物です。雑誌の物は白で緑色のラインが入っていますがこちらは黒で銀色のラインに変えてあり、ワイヤースポークホイールの造形やエッティングパーツのワイパーなど雑誌の物より仕上げが良くなっています。銀色のラインが収束して黒/銀で塗り分けられたボディ後部は、実車に忠実に出来ていて魅力的です。またオープンカーですので、室内もある程度再現されています。なおオーバン 12-160のミニカーはこれしか無いようです。

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DUESENBERG SJ TORPEDO PHAETON 1934 USA

DUESENBERG SJ TORPEDO PHAETON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 45 1/43 135mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m
エンジン 変速機: DOHC 8気筒 6.9L スーパーチャージャー 320HP 3段変速
性能: 最高速250km/h
データーベースでデューセンバーグのミニカー検索

 

デューセンバーグ SJ トルペード フェートン アメリカ 1934

 

 コード傘下となったデューセンバーグが1928年に発表したモデル Jはデューセンバーグを一躍有名にしました。モデル Jはアメリカ最大、最速、最高品質を目指して開発され、値段も当時最高の超豪華車でした。サイズは全長約5.6m(リムジーン)、性能は当時レーシングカーしか採用していなかったDOHC方式8気筒6.9L(265HP)エンジンを搭載し最高速180km/h、コーチビルダーが特注ボディを架装して販売され、その価格は大衆車T型フォードの約40倍でした。この車を買えたのは当時のハリウッドの大スターや王侯貴族だけでした。

 

 モデル Jは1929年から始まった世界大恐慌の時代に成功しており、当時のユーザーはまだ不況とは無関係だったようです。このようなユーザーに向けてさらに高級な車が1932年に発表されました。スーパーチャージャーを追加して320HP 250km/hに性能を向上させたモデル SJです。スーパーチャージャーの追加で排気管がボンネット右側面から取り出されるようになり迫力のある外観となっています。

 ただデューセンバーグが輝いていたのはほんの数年でした。1932年にデューセンバーグ創始者のフレッドが、自分が開発したSJの自動車事故で死亡しています。これと呼応するかのようにデューセンバーグを有するコード帝国もL29の販売不振から崩壊し始め、1937年にデューセンバーグ社は倒産しました。

 

 

 ミニカーはリオ製で、1971年頃に発売されました。これも豪華な4シーターのトルペード フェートン(デュアル カウル フェートン)をモデル化していますが、前述した2台よりキャビンが小さめでよりスポーティなデザインとなっています。この車はアメリカのコーチビルダー ブルン(BRUNN)が架装したモデルのようです。ボンネットの上部を取り外すことができ、特徴的な排気管の付いたエンジンが再現されています。リオの特長であるシャーシなどの下回りのメカもリアルに再現されています。バリエーションで幌を収納したモデルもあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DUESENBERG SJ 1
DUESENBERG SJ 2

 以下はエンジンとボディ下回りのシャーシの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DUESENBERG SJ 3
DUESENBERG SJ 4

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PACKARD TWELVE LE BARON 1934 USA

PACKARD TWELVE LE BARON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ALTAYA VOITURES CLASSIQUES (IXO) 28 1/43 127㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.25m 全幅約1.88m
エンジン 変速機: V型12気筒 7.3L 160HP 3段変速
性能: 最高速144km/h  
データーベースでパッカードのミニカー検索

 

パッカード トゥエルブ ルバロン アメリカ 1934

 

 前述したツイン シックス(量産車初のV型12気筒6.9Lエンジン搭載)の後継車として、V型12気筒エンジンの排気量を7.3L(160HP)に拡大したトゥエルブが1933年に登場しました。パッカードの最上級車トゥエルブは極めて高価な車で、この当時はまだコーチビルダーがボディを架装していました。標準のホイールベース仕様には2ドアロードスター/クーペ、4ドアセダン/フェートンなど、ロングホイールベース仕様にはリムジーンなど様々な特注ボディが架装されました。

 

 このトゥエルブ ルバロンはコーチビルダー ルバロン(LE BARON)社が架装した豪華な二人乗りのボートテール型ロードスターで、このタイプは僅か数台しか作られなかったそうです。この車の初代のオーナーは有名な映画スターのクラーク ゲーブルだったそうです。(→実車の画像) 1935年にエンジンが7.7Lに拡大され175HPにパワーアップし、ギヤボックスはシンクロ付になり、1937年にブレーキは油圧式となりました。トゥエルブは1940年に生産中止となり、総生産台数は約5000台でした。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」シリーズのNo.28でイクソ製です。イクソのカタログモデルでは型番MUS043で色違いの青が発売されています。実車諸元の画像参照リンク先に載っている実車を忠実にモデル化しています。出来ばえはイクソのこのシリーズの標準的なものですが、特にこのパッカードはフロントグリルまわりの造形が良くできています。グリルの外枠とセンターラインが車体と同じカラーに塗られたフロントグリルがきちんと再現され、グリルの上に付いているマスコットも(かなりオーバースケールですが)はっきりと形が分かるように再現されています。このパッカードのマスコットは差し出した両手で車輪を掲げている女神の姿で「Goddess of Speed(スピードの女神)」と呼ばれている有名な物です。パッカード トゥエルブのミニカーとしてはフランクリンミントの1/24と1/43、アンソンの1/18や1/24、レジン製ではGREAT LIGHTNINGなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像とフロントグリル/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD TWELVE LE BARON 1
PACKARD TWELVE LE BARON 2

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PACKARD TWELVE CONVERTIBLE 1934 USA

PACKARD TWELVE CONVERTIBLE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLIN MINT RB75 1/43 132mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.6m 全幅約1.9m
エンジン 変速機: V型12気筒 7.3L 160HP 3段変速
性能: 最高速140km/h
データーベースでパッカードのミニカー検索

 

パッカード トゥエルブ コンバーチブル アメリカ 1934

 

 1920-1930年代のパッカードはGM キャディラックと双璧をなす高級車ブランドでした。前述したツイン シックス(量産車初のV型12気筒6.9Lエンジン搭載)の後継車として、V型12気筒エンジンの排気量を7.3L(160HP)に拡大したトゥエルブが1933年に登場しました。パッカードの最上級車トゥエルブは極めて高価な車で、この当時はまだコーチビルダーがボディを架装していました。標準のホイールベース仕様には2ドアロードスター/クーペ、4ドアセダン/フェートンなど、ロングホイールベース仕様にはリムジーンなど様々な特注ボディが架装されました。なお一番人気があって高価だったのは、前述したルバロン ロードスターだったそうです。

 

 こちらは4ドアのコンバーチブルで、正式にはデュアル カウル フェートン(前席/後席にスクリーンが付いた4座オープン)と呼ばれる形式です。室内の前席背後のパーティション部分に後席用ウインドーを上下させるハンドルが付いているのがその証です。当時の高級車の最新機器として、1934年のパッカードにはダッシュボード組込み式ラジオがオプション設定されていました。1935年にエンジンが7.7Lに拡大され175HPにパワーアップし、ギヤボックスはシンクロ付になり、1937年にブレーキは油圧式となりました。トゥエルブは1940年に生産中止となり、総生産台数は約5000台でした。

 

 

 ミニカーはフランクリン ミント製で、1990年頃に発売されました。同社の1/43サイズの1920-1930年代のクラシックカーは約十数種類あり、キャディラックやパッカードなどの高級車をモデル化しています。いずれもドアが開閉しボンネットを外すとエンジンが再現され、シャーシなどの下回りもそこそこ再現されています。このパッカードも4ドアが開閉し、エンジンがリアルに再現され、ヘッドライトなどが少しレトロな作風ですが良く出来ています。フランクリン ミントは1/24でも同じ車をモデル化しています。パッカード トゥエルブのミニカーとしては前述したイクソのルバロン、アンソンの1/18や1/24、レジン製ではGREAT LIGHTNINGなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジン/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD TWELVE CONVERTIBLE 1
PACKARD TWELVE CONVERTIBLE 2

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