ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BMW 750i (E38) 1995 GERMANY

BMW 750i (E38)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 750i (E38)


SCHABAK 1170 1/43 116㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.98m 全幅約1.86m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 5.4L 326HP 
5段変速/5段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでBMW 7シリーズのミニカー検索

BMW 750i (E38) ドイツ 1995年

 

 1994年に7シリーズは3代目E38に切り替わりました。基本的なスタイルは変わりませんが、サイズが少し大きくなり、キドニーグリルを独立させたBMWの新しい顔に変わりました。内容的には先代のE32をリファインしたものですが、ボディ剛性を大幅に向上していました。当初のエンジンは先代を引き継いだV型8気筒3L/4Lでした。

 

 1995年にV型12気筒5.4L(326HP)エンジン搭載の750iとロングホイールベース(+140㎜)版の750iL、6気筒2.5Lターボ ディーゼルエンジンの725tdsが追加されました。1997年にはホイールベースを250㎜延長した全長5.4mのリムジーン L7も追加されました。1998年のマイナーチェンジで、ライトやグリルの意匠が変更され、V型8気筒3.9Lターボ ディーゼルエンジン搭載の740dが追加されました。E38は2001年まで生産され、4代目のE65/E66にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはシャバックの当時物で、1995年に発売されました。実車に即した大きなサイズで、当時のミニカーとしては非常に良くできていました。ドア/ボンネット/トランクが開閉でき、12気筒エンジンが再現されているので、750iのモデルだとわかります。当時のシャバックのBMWのミニカーは実車のプロモーション用に使われていていずれも良い出来ばえでした。1998年以降シャバックは航空機モデルに専念したようで、ミニカーが出なくなってしまいました。(プロモーション製作をミニチャンプスにとられたからでしょうか?) これ以外ではネオの740d、イクソ へコルサ(HEKORSA)の750iL(後期型)/L7、コーギーの750i '007 トゥモロー ネバー ダイ'仕様(1/36)などがありました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 750i (E38) 1
BMW 750i (E38) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1179

AUDI A4 (B5) 1995 GERMANY

AUDI A4 (B5)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI A4 (B5)


MINICHAMPS 430015008 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 4気筒ターボ 1.8L 150HP 
 5段変速/5段自動変速
性能: 最高速222km/h  データーベースでアウディ A4のミニカー検索

アウディ A4 (B5) ドイツ 1995年

 

 アウディ 80 (B4)の後継車としてA4 (B5)が1994年に登場しました。当時のアウディに共通するフロントのデザインで、一目でアウディだと分かる優れたブランド戦略でした。同じグループ内のフォルクスワーゲン パサート (B5)とシャーシを共有する縦置きエンジンの前輪駆動車でした。4WDのクワトロ システムも選択できました。当初のエンジンは4気筒1.6L、DOHC 5バルブ4気筒1.8L/1.8Lターボ、V型6気筒2.6L/2.8L(174HP)、4気筒1.9L(110HP)ターボディーゼルでした。

 

 1995年にワゴンのアバントが追加されました。1997年にはV型6気筒2.8Lエンジンも5バルブ DOHC化(193HP)されました。1997年のマイナーチェンジで前後のライト類が小変更され、6段変速機が追加されました。同時にDOHC ツインターボ V型6気筒2.7L(265HP)エンジンを搭載する高性能版のS4(2代目 B5)が登場しました。2000年にはアウディの子会社のクワトロ社がチューンしたエンジン(385HP)とシャーシでさらに高性能なRS4(アバントのみの設定)も登場しました。2001年にA4 (B6)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A4 (B6) 2001)

 

 

 ミニカーは1999年頃に発売されたミニチャンプスの当時物です。前述したミニチャンプスのA8 (D2)同様このA4 (B5)もミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、実車の雰囲気が良く再現されています。ミニチャンプスはアバントやSTW(ドイツ スーパーツーリングカー選手権)のレース仕様など約30種類をモデル化しています。A4 (B5)も1/43ではミニチャンプスがモデル化のライセンスを独占していたようですが、1/87ではヘルパやリーツェの当時物もありました。最近の物ではデルプラドがあります。S4のミニカーは無いようですが、RS4はミニチャンプスやヤトミンなどでモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI A4 (B5) 1
AUDI A4 (B5) 2

 以下は2001年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズ製のA4 (B5) 1994 (1/43 No.18)の画像です。メーカーは不明ですが、プロポーションは良く、世界の名車シリーズのなかでも良く出来ている部類です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI A4 (B5) 1
AUDI A4 (B5) 2

 アウディ S4/S6のミニカー→ データーベースでアウディ S4/S6のミニカー検索"

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1268

OPEL VECTORA B 1995 GERMANY

OPEL VECTORA B
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL VECTORA B


SCHUCO 4161 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.48m 全幅約1.71m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2.5L 170HP 
5段変速/4段自動変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでオペル ベクトラのミニカー検索

オペル ベクトラ B ドイツ 1995年

 

 オペル ベクトラの2代目ベクトラ Bが1995年に登場しました。先代をさらに洗練させたスタイリッシュなデザインですが、その分個性がなくなったようにも思います。前輪駆動車で、ボディ形式は4ドアセダン、5ドアハッチバック、5ドアワゴンのキャラバン(1996年に追加)の3タイプでした。当初のエンジンは4気筒1.6L/1.8L/2L、DOHC V型6気筒2.5L、4気筒1.7Lターボ ディーゼル(日本のイスズ製)でした。

 

 1999年のモデルチェンジで、フロント/リアの意匠が小変更されました。エンジンは4気筒2Lが2.2Lに、6気筒2.5Lが2.6L、1.7Lディーゼルが2L/2.2L(オペル製)に変更されました。イルムシャーがチューンしたDOHC V型6気筒2.5L(195HP)エンジンを搭載し、エアロパーツを装備した高性能版 i500が1998年に設定されました。イギリスではヴォクスホール ベクトラ、オーストラリアではホールデン ベクトラ、ブラジルではシボレー ベクトラとして販売されました。ベクトラ Bの販売は好調で、2002年にベクトラ Cにモデルチェンジしました。(実車画像→ オペル ベクトラ C)

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたシュコーの当時物です。シュコーはこの頃にブランド名がガマからシュコーに切り替わりました。シュコー ブランドになって仕上げレベルはガマより一段と良くなり、このベクトラ Bも全体的によく出来ています。ただしドア開閉などのギミックがなくなりました。なおこのレベルになるとヘッドライト背面の下地が見えているのはいまいちです。シュコーは5ドアハッチバクとキャラバンもモデル化していました。ミニカー化するライセンス認証の関係で、シュコー以外の当時物はなかったようです。レース仕様車はライセンス認証が別のようで、オニキスやミニチャンプスが20車種ほどをモデル化しています。当時物以外ではヘルパの1/87、国産名車コレクション(イクソ製)、ミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.69などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL VECTOR B 1
OPEL VECTOR B 2

 以下は2017年に発売された国産名車コレクション製のオペル ベクトラ B (1/43 No.291)の画像です。メーカーはイクソで、このシリーズの標準的な良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL VECTORA B 3
OPEL VECTORA B 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1206

FORD FIESTA MK IV 1995 GERMANY

FORD FIESTA MK IV
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD FIESTA MK IV


MINICHAMPS 430085001 1/43 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.83m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 90HP 5段変速
性能: 最高速183km/h  データーベースでフォード フィエスタのミニカー検索

フォード フィエスタ MK IV ドイツ 1995年

 

 フォード フィエスタ 4代目のMK IVが1995年に登場しました。基本的なスタイルは先代と同じ3/5ドアハッチバックで角に丸みが付き、オーバルデザインと称する楕円形のフロントグリルを持つちょっと変わった顔つきになりました。プラットフォームは先代をベースにしていましたが、サスペンションが一新され操縦性が向上しました。エンジンは先代譲りの4気筒1.3L、新設計のDOHC 4気筒1.25L/1.4L、4気筒1.8Lディーゼルがありました。

 

 当時フォードと日本のマツダは提携していましたので、フィエスタ MK IVの姉妹車としてマツダ 121が作られ、フィエスタよりも下のクラスの車として欧州で販売されました。なお同時期にマツダ デミオ 初代をベースとする同じ名前のマツダ 121も存在し、フィエスタ ベースのマツダ 121を販売していない地域で販売されました。さらにフィエスタ MK IVはスポーティな小型車フォード Ka(1996)やプーマ(1997)のベースにもなりました。(実車画像→ マツダ 121 (フィエスタ ベース)) (実車画像→ マツダ 121 (デミオ ベース)) (実車画像→ フォード Ka 1996)

 

 

 1999年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが大きくなりフロント周りの意匠が大幅に変更されました。この変更を5代目とみなすこともあるようですが、当サイトでは4代目のマイナーチェンジとしています。同年に高性能版としてDOHC 4気筒1.6L(103HP)103HPエンジンを搭載したZETEC S 1.6Iが追加されましたが、先代のようなモータースポーツ活動は行いませんでした。フィエスタ MK IVはイギリスでベストセラーカーになるなど欧州でヒットしました。2002年に5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード フィエスタ MK IV 1999) (実車画像→ フォード フィエスタ MK V)

 ミニカーは1996年に発売されたミニチャンプス製です。フィエスタ MK IVの3ドアをモデル化しています。プロポーションは良いのですが、ヘッドライト/フロントグリルのサイズ(特に高さ)が小さいので、顔つきの雰囲気がうまく再現されていません。室内などの細部はミニチャンプスらしいリアルな再現がされていますが、顔つきが似てないので今一つの出来ばえです。(ミニチャンプスとしては失敗作だと思います) 最近ミニチャンプスは昔の型を再利用した再生産品をマキシチャンプスとして発売しています。(当時物より内装の仕上げレベルを落としているようです) 2019年に発売されたマキシチャンプス製のフィエスタ MK IVはこのフロントの顔つきを少し修正しているようです。なお当時のフィエスタ MK IVのモデル化のライセンス認証はミニチャンプスが独占していたようで、ミニチャンプス以外のフィエスタ MK IVの当時物ミニカーはありませんでしたが、2017年にイクソ系のホワイトボックスが5ドアをモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD FIESTA MK IV 1
FORD FIESTA MK IV 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1295

FORD SCORPIO MK II BREAK 1995 GERMANY

FORD SCORPIO MK II BREAK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SCORPIO MK II BREAK


MINICHAMPS 430084012 1/43 114㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.83m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2.9L 207HP 
5段変速/4段自動変速
性能: 最高速215km/h  データーベースでフォード スコーピオのミニカー検索

フォード スコーピオ MK II ブレーク ドイツ 1995年

 

 1985年にフォード グラナダ MK IIの後継車としてスコーピオが登場しました。スコーピオはイギリスではグラナダ MK IIIの名前で販売され、最上級仕様はグラナダ MK III スコーピオと称していました。外観は同時期のシエラと同じようなフォード流のエアロルックで、構造的にもシエラのシャーシを拡大したものでした。ヨーロッパ フォードの最上級車ながら当初はハッチバックのボディしかないことで評判が悪く、1990年にセダン、1992年にワゴンが追加されました。当初のエンジンは4気筒1.8L/2L、V型6気筒2.4L/2.8L、4気筒2.5Lディーゼルで、1990年に4気筒2LがDOHC化され、1991年にDOHC V型6気筒2.9Lエンジン搭載のコスワースが追加されました。1986年度のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。(実車画像→ フォード スコーピオ 1985)

 

 1994年にスコーピオは2代目のMK IIにモデルチェンジしました。シャーシは先代をベースにしていましたが、サスペンションの改良が行われました。先代で不評だったハッチバックがなくなり、セダンとワゴンだけになりました。外観が大きく変わったのですが、フロント周りのデザインは評判が悪かったようです。(何となく間が抜けたような面構えに見えます) エンジンは先代から引き継いだ、DOHC 4気筒2L/2.3L、V型6気筒2.9L、4気筒2.5Lディーゼルでした。1998年のマイナーチェンジで、ヘッドライト周りを少し引き締まって見えるよう変更しましたが、その直後に生産中止となりました。スコーピオの評判が良くなかったことやこのクラスの高級車の需要が減少したこともあり、フォードはこのクラスから撤退しスコーピオの後継車はありませんでした。(実車画像→ フォード スコーピオ 1994)

 

 

 ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製です。スコーピオ MK II 5ドアワゴン(ブレーク)をモデル化しています。ミニチャンプスらしい正確なプロポーションで、室内などの細部もリアルに再現され、実車の雰囲気がうまく再現されています。ミニカーでもフロントのデザインが不評であったことが良く分かると思います。ミニチャンプスはセダンもモデル化しています。ミニチャンプスがモデル化のライセンス認証を受けていたようで、1/43ではミニチャンプス以外のスコーピオ MK IIのミニカーはありません。実車が不人気であったことを反映しているのか? 1/43以外でもリーツェの1/87ぐらいしかミニカーがありません。なおスコーピオ 初代のミニカーではシャバックの当時物で1/24のハッチバックとセダンがあり、これは実車の販促プロモーション用としても使われたようです。当時物以外のスコーピオ 初代のミニカーは最近までなかったのですが、2002年頃に過去にあまりモデル化されてない車種に特化してモデル化している(と思われる)ネオ(レジン製)がモデル化しました。 以下はミニチャンプス製スコーピオ MK IIのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD SCORPIO MK II BREAK 1
FORD SCORPIO MK II BREAK 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1309

 

サラブレッド期 ← ページ  « 前へ 1...37  38  39  40  41  42  43  44  45  46  47  ...57 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.