ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PORSCHE 911 (993) CARRERA 1994 GERMANY

PORSCHE 911 (993) CARRERA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (993) CARRERA


MINICHAMPS 430063002 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.25m 全幅約1.74m エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 3.6L 272HP 
6段変速/4段半自動変速
性能: 最高速277km/h  データーベースでポルシェ 911 (993)のミニカー検索

ポルシェ 911 (993) カレラ ドイツ 1994年

 

 ポルシェ 911の4代目 993型が1993年に登場しました。従来の911のイメージを保ちつつ、ヘッドライトをより寝かせることで空力を改善し、フロント周りを目新しいものに変更していました。リアの車幅が広くなり、リアサスペンションをマルチリンク式に変えることで、より安全な操縦性と乗り心地の向上が図られました。エンジンは先代の964と同じ3.6Lのままながら、改良され出力が272HPに向上していました。

 

 1995年にインタークーラー付ツインターボエンジン(408HP)を搭載し、ビスカスカップリング方式の4WDシステムを採用したカレラ 4(最高速290km/h)が追加されました。1996年にグラスルーフを電動でスライドさせるオープンカー仕様のタルガが追加されました。さらに可変吸気バルブのヴァリオカムを採用し出力を向上した3.8Lノンターボエンジン搭載のカレラRS、GT2耐久レース向けの3.6Lターボエンジンを搭載した軽量2WDのGT2などのモデルが追加されました。993型は空冷エンジンを搭載した最後のモデルとなり、1997年に水冷エンジン搭載の996型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1994年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスは歴代のポルシェ 911のミニカーを1000種類ほど発売していて、911のミニカーでは量(モデル数)と質(出来ばえ)の両面でベストのブランドです。この911 (993)も変更されたフロントの顔つきがうまく再現されていて、良く出来ています。室内のインパネもそこそこリアルで、リアスポイラーが可動するギミックがついています。なおこの993 カレラ系(型番430063***と430065***)はテールライトがデカール処理となっていて、なぜプラスチックの別パーツにしなかったのかは不明です。ちなみにターボ系のモデル(型番4300692**)はデカール処理ではなくプラスチックの別パーツです。ミニチャンプスはバリエーションで993 ターボ、タルガ、GT1、GT2、カブリオレなど約60種類以上をモデル化しています。ミニチャンプス以外の993のミニカーはオートアートの1/18、Bブラーゴの1/18と1/24、ビテスのレース仕様やブラーゴ、ハイスピード、シュコー、レジン製ではスパーク、ビジョン、イグニッションモデルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアスポイラー可動ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 911 (993) CARRERA 1
PORSCHE 911 (993) CARRERA 2

 以下は1996年に発売されたミニチャンプスの993 タルガ(1/43 ポルシェ特注品 型番WAP020013)の画像です。上記のバリエーションで、タルガをモデル化しています。タルガの特徴であるグラスルーフがリアルに再現されています。このルーフとカラーリング以外は上記のカレラと同じです。これはポルシェ特注品ですが、通常品のタルガ(型番43006306*)もありました。ポルシェ特注品はポルシェのロゴが付いた梱包箱で通常品より先に発売され、通常品とカラーリングが異なり値段が4割ほど高いといった違いがあります。(値段の違いに見合うほどの有難味はありませんが、通常品より早く発売されるので買ってしまうのです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (993) TARGA 1
PORSCHE 911 (993) TARGA 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とリアスポイラー可動ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (993) TARGA 3
PORSCHE 911 (993) TARGA 4

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OPEL OMEGA B MV6 1994 GERMANY

OPEL OMEGA B MV6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL OMEGA B MV6


SCHUCO 4023 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.79m 全幅約1.78m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2.5L 210HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速243km/h  データーベースでオペル オメガのミニカー検索

オペル オメガ B MV6 ドイツ 1994年

 

 オペル オメガの2代目オメガ Bが1994年に登場しました。先代よりもさらに空力的に洗練されたデザインとなっていました。上級車のセネターと統合されオペルの最上級車となったので、ボディは大きくなりました。ボディ形式はセダンとキャラバン(ワゴン)がありました。当初のエンジンは4気筒2L(DOHC版は136HP)、新型のDOHC V型6気筒2.5L/3L、6気筒2.5Lターボ ディーゼルがありました。

 

 1999年の大幅なマイナーチェンジで、フロントグリル、バンパー、リアライト、内装などの意匠が変更され最上級車らしさが増しました。4気筒は2.2Lに変わり、2001年に6気筒も2.6L/3.2Lに、ディーゼルもBMW製に変わりました。イギリスではヴォクスホール カールトン、アメリカではキャディラックの小型版のカテラ(CATERA)としても販売されました。オメガ Bの販売は芳しくなく、2003年に生産中止となり、オペルはこのクラスの市場から撤退しました。(実車画像→ GM キャディラック カテラ 1997)

 

 

 ミニカーは1995年に発売されたシュコーの当時物です。オメガ Bの最上級仕様 MV6をモデル化しています。このミニカーが発売された頃にブランドがガマからシュコーに変わりました。プロポーションが良くフロントグリルの雰囲気などもうまく再現出来ていて、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ただガマ ブランドの頃には付いていたドア開閉ギミックはなくなりました。シュコーはキャラバン、レース仕様のV8 スターもモデル化していました。ライセンスの関係だと思いますが、シュコー以外のオメガ Bのミニカーはヘルパの1/87ぐらいしかありません。なおコルサ Bの解説でも記載しましたが、オメガ Bはドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.29でモデル化されています。(たぶんイクソ製です)  以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL OMEGA B MV6 1
OPEL OMEGA B MV6 2

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OPEL TIGRA A 1994 GERMANY

OPEL TIGRA A
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OPEL TIGRA A


SCHUCO 4094 1/43 93㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.92m 全幅約1.6m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.4L 90HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでオペル ティグラのミニカー検索

オペル ティグラ A ドイツ 1994年

 

 1994年にオペル コルサ Bをベースにした小型クーペとしてティグラ Aが登場しました。車体の割に大きな曲面ガラス製のリアハッチを持つかっこいいデザインでした。ただこのクーペスタイルのせいで後席は実用最低限のサイズで、2+2の乗車定員でした。(後席を倒してラゲッジスペースにすることができました) エンジンはコルサ Bの高性能版GSiと同じDOHC 4気筒1.4L/1.6L(106HP)が搭載されました。

 

 高性能版1.6Lの最高速度は203km/hとコルサ B GSiより速く、これはハイギヤレシオとボディの空力効果によるものでした。またサスペンションのセッティングはロータスが関与しており、結構本格的なスポーツ仕様だったようです。イギリスではヴォクスホール ティグラ、オーストラリアではホールデン ティグラ、南米ではシボレー ティグラとして販売されました。 2001年まで生産され、総生産台数は約25万台でした。2004年には後継車のティグラ ツイントップが登場しました。(実車画像→ オペル ティグラ ツイントップ 2004)

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたシュコー製の当時物です。ガマ ブランドがシュコーに変わった頃の物で全体的な出来ばえは良くなったのですが、ガマ時代には付いていたドア開閉などのギミックがなくなってしまいました。ギミックをやめるということは値段が同じぐらいですので、実質的な値上げでもありました。なおこの頃からミニカー化する際の自動車会社のライセンス許諾が厳しくなってきたこともあり、当時物ミニカーはこのシュコー製しかないようです。当時物以外ではヘルパの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL TIGRA 1
OPEL TIGRA 2

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MERCEDES-BENZ E280 ELEGANCE (W210) 1995 GERMANY

MERCEDES-BENZ E280 ELEGANCE (W210)
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MERCEDES-BENZ E280 ELEGANCE (W210)


HERPA 70348 1/43 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.8m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.8L 193HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W210系のミニカー検索

メルセデス ベンツ E280 エレガンス (W210) ドイツ 1995年

 

 Eクラスの2代目W210が1995年に登場しました。ボディは大きくなり、より豪華になりました。楕円形の4灯式ヘッドライトはお堅いベンツのイメージを変えて、親しみ易さやスポーティさが感じられました。フロントサスペンションをストラットからダブルウィッシュボーンに変更しラック&ピニオン式ステアリングの採用で、足回りもスポーティになっています。ボディは4ドアセダンと5ドアワゴンのみで、クーペはCLKクラス(C208)に移りました。当初のエンジンは4気筒2.3L、6気筒2.8L/3.2L、4気筒2.2L/6気筒3Lディーゼルなどでした。

 

 1996年にはV型8気筒4.2L(279HP)エンジンを搭載するE420が追加され、1997年に電子式5段自動変速が採用されました。その後4気筒ガソリンエンジンが無くなり、6気筒はV型6気筒に変わり、1999年のマイナーチェンジではバンパーなどの外観が変更されました。V型8気筒5.4L(354HP)エンジン搭載の高性能版E55 AMGなどが追加され、2003年まで生産され3代目Eクラス(W211)にモデルチェンジしました。2代目Eクラスはヘッドライトの奇抜なデザインであまり人気がなかったように思います。ただこのデザインはその後洗練されて、新しいメルセデスの顔となっていきました。

 

 

 ミニカーはヘルパの当時物で1996年に発売されました。E280の一番下のグレードであるクラシックをモデル化しています。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。特徴的なヘッドライトがやや大きめにデフォルメされていて、実車に似ていないわけではないですが、全体的な雰囲気が微妙に違うような気もします。ヘルパはワゴン(Tモデル)もモデル化しています。実車の人気のせいなのか、これ以外の当時物はないです。(ミニチャンプスが手掛けていないのはヘルパにモデル化の権利を取られたからでしょうか?) 最近の物では、サンスターの1/18、アンソンのワゴン(1/18)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ E280 ELEGANCE (W210) 1
MERCEDES-BENZ E280 ELEGANCE (W210) 2

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BMW 528i (E39) 1995 GERMANY

BMW 528i (E39)
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BMW 528i (E39)


SCHABAK 1166 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.77m 全幅約1.8m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.8L 193HP 
5段自動変速
性能: 最高速236km/h   データーベースでBMW 5シリーズ(E39)のミニカー検索

BMW 528i (E39) ドイツ 1995年

 

 5シリーズの4代目E39が1995年に登場しました。ボディは大きくなり、3シリーズ(E36)同様にキドニーグリルが独立した面構えとなりました。ボディ各部が洗練され、空力的にも向上しています。量産車としては世界初のアルミ合金製パーツだけで構成された凝ったサスペンションとトラクションコントロールシステムを採用し、操縦安定性を向上させていました。当初はセダンだけで、エンジンはDOHC 6気筒2.5L/2.8L(528i)、DOHC V型8気筒4.4L(540i)、6気筒2.5Lディーゼルでした。

 

 1997年にツーリング(ワゴン)が追加され、1998年には新開発のDOHC V型8気筒5L(400HP)エンジンを搭載する高性能版のM5が追加されました。2000年のマイナーチェンジで後期型となり、外観的にはヘッドライト外径がリング状に光る'angel eyes'(→参照画像)が採用されています。その際に6気筒エンジンは新型(DOHC)になり、2.8Lは3Lに拡大され、排ガス対策とパワーアップが行われました。2003年まで生産され、5代目5シリーズ(E60)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはシャバックの当時物で1996年に発売されました。これはBMW特注品でプロモーション用にも使われており、当時最高の出来ばえでした。現在のミニカーに較べても、内装の着色(デカール)仕上げがされていないことぐらいしか見劣りしません。しかも隙間が目立たない建付けの良いボンネット/ドア/トランクの開閉ギミックがついていて、エンジンルームがリアルに再現されています。(再現されているエンジンは6気筒エンジンと思われるのでモデル名は528iとしました) シャバックはフロントスポイラー付のM5(E39)もモデル化しています。これ以外ではヘルパのセダン/ツーリング(1/87)、ネオのセダン/ツーリング/M5などがあります。プロモーションモデルのライセンスの関係だと思いますが、ミニチャンプスではモデル化されていません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 540i (E39) 1
BMW 540i (E39) 2

 以下はボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアのトランクを開いた画像です。エンジンルームはエンジン補機類などもかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 540i (E39) 3
BMW 540i (E39) 4

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